君と僕のキセキの手紙   作:有栖川アリス

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こんばんは、アリスです(❁´ω`❁)Alice

明編です。
是非最後までお付き合い下さい!


明の本当の気持ちと急展開

「ピーンポーン♪」

涼の家のチャイムを押す。

「はい、って明?」

インターホンから涼の声優なみにいい声が聞こえた。

「話がある。」

するとバタバタという足音と共にドアが開き、濡れた髪を無造作に放ち、バスローブを着た涼が出てきた。自分の好きな人に言うのは何だがそんな姿してると似合いすぎて女たらしっぽく見える。ごめん、涼!

「涼、風呂の最中だったんだね、ごめん。」

涼の家は各部屋、内線と外線電話、インターホンに繋がっている線がある。お風呂は泡も出るし、薔薇も浮かべられるし、TVも見れて、壁はガラス張り。家はふつうの大きさだがやはり高性能でオシャレなものが多い。

「いいよ、別に!あ、着替えてくる。」

涼はふわっとはにかむと家にいれてくれた。何度も泊まっているので俺の家のような感じだ。涼も同様でお互いの家がもう一つの自分の家となっている。この気持ちを伝えてしまったらもうここには来れない……。

涼はユルユルのTシャツに身を包み、キッチンに立ち、コーヒーを煎れてくれる。

「はい、ミルクたっぷりコーヒー!ミルクとコーヒー9:1。」

ミルクたっぷりって…。涼、可愛すぎだろ。特に最近の涼は可愛すぎて…。あ、話が脱線している。俺は昔からこれが好き。最初、涼に煎れてもらった時はほぼミルクじゃね?と思ったが涼の家のコーヒーは高級でとても苦い。涼父が苦いのが好きらしいが涼は苦手だからこうやって飲んでるらしい。流石高級品!いつ飲んでも美味い。いや…涼が煎れてくれたからか。

「で、話って何?」

俺はドキッとした。言うって覚悟してきたのに今になって揺れるとは…。俺は両拳にぐっと力をいれた。

「あのさ…ずっと前から涼の事が好き…。涼が思ってる好きとは違う。ごめん、気持ち悪ぃだろ?ずっと親友だと思ってた男から告白なんて。頑張って抑えてたけどもうダメなんだ。好きで好きでたまらなくて……。本当にごめん。」

涼は驚いた顔をしていた。そりゃそうだ。

「俺の……どこが好き…なの?いい所なんて一つもないのに…。」

「ある!沢山ある!イケメン、声が凄いカッコイイ、スタイルがいい、髪が綺麗、背が小さくて可愛い、たまに出る天然なとこ、優しい、自分より他人を優先する、気配りができる、我慢強い、演技のことになると雰囲気が変わる、何事にも一生懸命、ナルシストじゃない、癒しをくれる、俺を素直にしてくれる。言い出したらキリがねぇくらいだ!俺は…正直いって自分が分からなかった。皆の前で可愛い男子してる時と口が悪い自分のどっちが本当の自分なのか。でも、涼に出会って分かったんだ。ああ、コイツの前での俺が本当の自分なんだって。皆の前では笑顔で第一人称も『僕』だけど涼の前だけだと『俺』になれる。涼はいい所ばっかりだ!」

「ありがとう。俺も明が大好きだ。でも明の好きとは…。」

「ご…ごめん、今日はもう帰る。」

俺は逃げるように玄関に向かう。怖かった。答えは分かっているけど怖い。俺はドアノブを回そうとする。

「おい、明!待て!」

俺は思わず動きを止めてしまった。だって、聞いたことのないくらいの大声で涼が怒ったから。涼に初めて怒られた。俺が固まっている隙に涼は開きかけたドアをバン!と音を立てて閉め、俺に顔を近づけてきた。あからさまに目を逸らしてしまう。さっき告白してフラれたのに壁ドンなんてされると勘違いしそうになる。そんな俺が嫌い。涼から顎を持ち上げられる。なんで、なんで涼がそんな切なそうな顔をするんだ?俺が告白したのが悪いのに。

「明…ごめん。お願いだから目を合わせて。」

そんな悲しそうな声で言われると困る。涼はよく無意識でほかの人にも壁ドンや顎クイ、頭ポンポンなど少女漫画で女子がキュンとするようなことをする。天然だから意識していないんだろうがされた女子はたいてい勘違いしている。涼が自分に惚れていると。そんな訳ない。そう分かっていても俺も勘違いしてしまいそうになる。俺だけが特別だって……思ってしまう。

「なぁ、明!目を逸らさないで…。」

俺は…目を瞑った。見たくない…。嫌ってよ、俺を。そしたら俺も諦められる。

「明まで失ったら俺は生きてる意味がなくなってしまう。俺は壊れてしまう…。」

涼は脱力したように顎を持ち上げていた手を離し、背伸びをやめた。そして俺の胸に顔を埋めた。春菜のことを思い出したのか…。

「涼………。」

「明…自分勝手かもしれないけど明には傍にいてほしい。辛かったら何でも話してほしい。明は告白なんて気持ち悪いだろ?って聞いたけど嬉しかった。明の本当の心が分かって。他にも辛いことがあったら教えてよ。明だけが苦しむなんて嫌だ。親友だろ?じゃあ、何でも話してよ、今日みたいに。」

俺はてっきり嫌われたかと思った。でも涼は俺が今まで辛かっただろうって、俺の痛みを共有しようとしてくれてる。理解しようとしてくれてる。こんなに涙を我慢しようと頑張って俺の胸に顔を埋めて隠してるつもりだろうが分かる。親友だから。俺の目から涙が。静かに音も立てず流れていく。なんで泣いてるのか分からない。フラれて悲しいのか、涼が大切に思ってくれていて嬉しいのか分からないけど心が熱い。

「涼…ありがとう。」

そう言うと涼は顔を上げて涙目のままへらっと笑った。

と思ったらいきなり俺の腕を掴んでリビングに連れていかれた。そして流されるままソファーに座った。

「はい、じゃあ悩んでること全部話して。」

え…?いきなり…?でも悩みはある。

「今、一番悩んでることは…何をしても楽しくないんだ。涼と話してる時は楽しいっていうか落ち着くけど…心から楽しいって思えない。俺自身楽しいっていうのが分かってねぇのかもな。」

涼は顎に手を当てて考える。何かを閃いたような顔をして、ぽんと手を打つ。

「ねぇ、俺と一緒に芸能界に入ろう?明、凄いカッコイイし!俺とコンビみたいにしてもらおう?アイドルから初めてさ。そしたらずっと一緒。」

涼…ついに頭がおかしくなった…?確かに俺はイケメンだし、ずっと一緒っていうのは嬉しいけど…芸能界ってそんなに甘くない。

「俺、迷ってたんだ。芸能界に入るか、入らないか。入るならいつ入るか。でも明と一緒ならなんでも怖くない。文化祭、あと1ヶ月だろ?文化祭終わったら熊さん監督に電話する。あっ、でも瀬名さんにした方がいいのかな…。いいや、2人ともするか。」

いやいやいや……。待って、涼!勝手に話進めんな!

「り…涼、あのさ、俺は…。」

涼は俺の言葉を遮るように言う。

「ダメ……?」

天然の上目遣い…。正直いって可愛い…。いや、だめだ、こんな気持ち!俺は自制をかける。

「う……まぁ、話聞きに行くくらいなら。」

涼はよっしゃー!と言ってガッツポーズをする。カッコイイ…。

「あっ、ちょっと待ってて。」

涼はそう言うと自室に何かを取りに行った。バフっ!俺はソファーに倒れ込む。可愛いしカッコイイし天然だし。やっぱり好きだ。これからはその好きという気持ちを自分で嫌ったりせずに付き合おう。好きを大切にしよう。そう思えたのは涼のお陰だ。ありがとうな、涼。俺は心ん中で涼にお礼を言った。

「明…?大丈夫?!熱?!」

涼は手に持っていた数冊の冊子をバタバタと落とし、俺に駆け寄ってきた。

「いや…寝てただけです。」

なぜか敬語になってしまった。涼は安堵の表情を浮かべ、冊子を広い、隣に座った。

「これ、台本。明は執事役。役の中ででも明は俺のことを一番考えてくれる!」

へらっとはにかむ涼。俺も連られて笑った。これがずっと続けばいいな。俺は心からそう思った。




ありがとうございました。
明、ドンマイです。えっと、一応もう1度言っておきますね。BLじゃないですよ?!


夏休み突っ入〜♪課題多し(>︿<。)
皆さん、どこかお出かけする予定はありますか?私は…まだありません。でも親との関係が複雑なんであんま家に帰らないかな!海行きたいけど…クラゲいるらしいですね。もう36度超えなんて嫌です。猛暑日ー!
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