君と僕のキセキの手紙   作:有栖川アリス

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こんばんは!アリスです(❁´ω`❁)Alice

今回は新しい人も出てきますよ!ちなみに涼編です。

是非最後までお楽しみください。


涼の後悔と高級ホテル?!

やってしまった。俺は馬鹿だ。心の中で叫びながら部屋の中をグルグル回る。無責任な案を明に出してしまった。あの発言は明を縛ることになるかもなのに俺は…。明は[明日までに結論出すから、家で待っとけ!]と言い、帰った。明日までに結論出すなんて凄い。俺は未だに手紙も書いてないし、芸能界も分かんな…あっ………。やらかした。芸能界に入るか迷っているのに明を誘ってしまった。つまり俺も明日までに結論を出さないといけない。取り敢えず…瀬名さんに話を聞こう。今は19時。父は今日は残業らしいので夕飯はいらない。俺は自室に行き、名刺入れから瀬名さんの名刺を探し出し、スマホから電話をかけた。

 

『プル…』

『はい!ムーンライト芸能プロダクションの瀬名です!』

ワ…ワンコール?!仕事無いんだろうな。(失礼)

『あの…』

『あぁ!そのイケボは涼くん?!』

耳が痛いくらいの声で電話口で叫ばれた。

『耳痛い。』

『あ、すみません!ってどうしました?』

『今から会えませんか?』

『い…今から?!』

『夕食、御一緒したいのですが。』

『ど…どこで待ち合わせしますか?』

『[ザ クラシック 帝国ホテル]の1階ロビーで待ち合わせしましょう。一応スーツがいいですよ。』

『五つ星高級ホテル?!恥ずかしながらお金は…。』

『お金が無いのは分かってますから気になさらないで下さい。誘ったのはこちらですから。』

『涼くん、天然毒舌…。私は19時20分位に着きます!』

『宜しくお願いします。』

 

お金のことは言わない方が良かったか。でも俺は昔から月2万の小遣い(父が甘い)。全然使ってないし、お年玉などもあるので少なくとも300万はある。それにさっきのホテルは父の友人が経営していて連絡すればすぐ予約はとれそうだ。

 

『プル……。』

『涼!どうしたの?ディナーの予約?』

こちらもワンコール…。

『はい。今から2人、予約出来ますか?電話とるの早いですね。』

『予約できるよ!いつも一つは念のため予約開けてる。電話は涼くんの着信音だけ違うからね!じゃあ!』

 

俺は電話を切ってスーツに着替え、家を出て、タクシーを拾った。

タクシーに乗ると男性運転手さんから話しかけられた。

「兄ちゃん、見たことない位のイケメンさんや。社会人かい?芸能人?」

イケメンではないです。社会人でもないです!

「高校2年生です。芸能人ではないですが1度だけCMに出たことあります。お恥ずかしい限りです。」

「高校2年生?!CM…もしやスポーツ飲料のかい?」

「…ご存知なんですか?!」

「見たことある気がしてたんや。兄ちゃんがあのイケメンさんやったか。」

それから運転手さんと話してたのであっという間だった。

「いくらですか?」

「0円です。」

「あ、はい。0円……え?」

「兄ちゃん、頑張りんさい!これは俺からの芸能界デビュー祝い。迷ってるんじゃろ?でもお前さんはきっと凄いスターになれる。じゃあな。」

そう言って運転手さんは無理矢理俺を下ろして笑った。

「あ、ありがとうございます!!」

俺はタクシーが見えなくなるまで頭を下げた。目頭が熱い。初対面なのに応援してくれている。改めて俺は色んな人に感謝を感じた…。

「涼くん?誰に頭を下げてるの?」

横から声がして下げていた頭を上げた。周りを見ると瀬名さん、周りの人も不思議そうな目で俺を見ていた。や…やってしまった。

「涼くん真っ赤〜! 」

瀬名さんはここぞとばかりにからかってくる。とうとう耐えきれなくなった俺は瀬名さんの口を左手で抑え、右手で瀬名さんの腕を握り引きずるようにホテルの中に入った。女性にこんなことはしたくないが自業自得だ!

俺は受付をし、レストランに向かおうすると瀬名さんを連行していたことに気づき、手を離す。瀬名さん…貴女も真っ赤ですよ。

スタッフに案内され、端の席に座った。

「瀬名さん、今日は折行ってお話があります。」

思わず背筋を伸ばす。

「芸能界入りを考えているんですが、その時はムーンライト芸能プロダクションに所属したいんです。」

瀬名さんはとても嬉しそうな顔で言う。

「そんなの大歓迎です!」

「それで芸能界のことについて知りたいです。」

「そんなのお易い御用です!」

瀬名さんはデビュー後を細かく丁寧に説明してくれた。

俺は瀬名さんの顔色をうかがいながら言った。

「言い出しにくいですが2人でデビューしたいんです。」

瀬名さんは目を丸くし、固まった。

「え…っと…もう一人の子のこと教えて?」

「中野明、同い歳、高身長、演技力あり。」

俺は一枚の写真を見せる。それは俺と明が肩を組んでうつっている体育祭の時の写真だ。

「カッコイイ!超イケメンの涼くんとでもこの子ならいいと思います!キャラも違うっぽいですし!」

瀬名さんは目を輝かせながら言った。

「じゃあ2人でもいいですか?」

「えぇ!むしろ2人の方がインパクトあります!肝心なのは最初の仕事です。2人だとアイドルっぽいのでCM出演とかがいいですね…。簡単には見つかりませんが。」

瀬名さんは少し俯いた。やはり仕事を探すのは難しいらしい。

「じゃあうちのホテルのCM出れば?」

突然後ろから声をかけられて俺達はほぼ同時に声がした方を見た。ピンクに染めたミディアムヘアでメイクバッチリの女性が立っていた。瀬名さんは頭の上に?マークを浮かべている。

「秋さん、お久しぶりです。」

「涼〜!待ってたよー!」

秋さんは俺の頭をグリグリしてきた。秋さんとはこのホテルの女社長。秋さんは潰れかけていたホテルを五つ星がつく超高級ホテルへと変えた超人だ。

「瀬名さん、こちらここの社長さんで父の友人の秋さん。」

「ムーンライト芸能プロダクションの瀬名です!早速ですが先程仰られていたCMとは?」

秋さんはニヤリと笑い、話し始めた。

「このホテルの次のターゲットは女性。今は金持ちのおじ様達が多いけど女性にも来て欲しい!そこで、[二泊三日格安で高級ホテルへ泊まろう!]ってわけ。やっぱCMとかチラシは女性が大好きなイケメンがいいじゃない?涼に頼もっかなって思ってたんだよね!明だっけ…?いいじゃん、イケメン!ねっ?どう?」

秋さんは瀬名さんの手を取り、輝く瞳でお願いしている。流石の瀬名さんも顔がひきつっているがすぐ笑顔になった。

「是非やらせてください!!!ね?涼くん?」

俺は2人からお願い(脅し?)される。

「明にも聞いてみないといけないので…。」

一旦ここは逃げることにした。

「まぁ今すぐじゃないからゆっくり決めてね!」

そう言って秋さんは仕事に戻った。

「元気な方ですね…。」

瀬名さんは呆気にとられている。

「瀬名さんもですけど…。」

「え?!」

瀬名さんは俺の一言に反応し、こっちをガン見してくるので目を合わせないために窓の外を眺めながら料理が来るのを待った。

 

「はぁ!美味しかったです!ありがとうございました!」

瀬名さんは深々と頭を下げてきた。

「いえ、俺の方こそわざわざお時間頂き、ありがとうございました。」

そう言ってタクシーを拾い、瀬名さんを家まで送ってから自宅へ帰った。さっとシャワーを浴び、ベッドへ軽くダイブして一息ついた。今日は疲れた。演劇部に小野先輩に明に瀬名さんに。あ、瀬名さんの件は俺が誘ったんだった。あ、小野先輩も俺が……。自業自得か。

でも明が俺のことをあんな風に思ってくれていたなんて気づかなかった。明は隠していたんだろう、好きという気持ちを。それはとても辛いこと。俺だって隠してたから分かる。俺も伝えなければいけない。好きという気持ちを春菜に。怖くて言えなかったあの気持ちをちゃんと伝えなければいけない。

 

その日、俺はいつの間に眠りについてしまっていた…。




ありがとうございました!


夏休み、enjoyしてますか??私は…課題に学校に習い事に……と色々なものに追われてます。笑 学生の皆さんは課題、早めに終わらせましょう!社会人の方々、夏休みはないですがお盆休みをenjoyしましょう!

では、また次回お会いしましょう!
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