弱虫剣術ライフ!!   作:A i

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第二話です。
なんとか、間に合ったー!!
毎日更新を謳いながら第二話で破ってしまいそうだった・・・。

明日もがんばりますが、明日は結構忙しいのよね・・・。

だがしかし、がんばります!!
なんとか仕上げますのでどうか応援よろしくね?笑

感想ください!!


修錬場とイヤミな奴ら

「ぐえっ!!」

 

「一本そこまで!」

 

俺は面をもらい尻餅をついた。

 

「ふう~・・・。」

 

桜は剣を左右に振り払う仕草の後、道着の脇に差し込んだ。

額に浮いた汗をぬぐう仕草をする彼だが、あまりにも大げさですぐに演技だと分かった。

本当は余裕綽々だったのだろう。

分かってる、あいつとはキャリアも実力も才能も違うんだと分かってはいるんだけど・・・。

 

「ああっ!!クソ!また負けたっ!!」

 

俺は悔しさのあまりうしろに倒れ込みながら、咆哮する。

 

「あはは~、まだまだですなあ。」

 

そんな桜の明るい声が上から降ってきたため、俺は彼にピッと人差し指を向けて言った。

 

「次だ、次こそは一本取ってやる!」

 

「ふふふ、めげないね~。」

 

「当たり前だ!お前に勝つまでやるからな!」

 

「あはは、期待しないで待ってる。」

 

「逃げるなよ!」

 

「はいはいー、逃げないよ。晋介こそ逃げないでよ?」

 

「誰が逃げるか!」

 

「あはは、なら安心したよ。俺、そんじゃあ着替えてくるわ。」

 

「明日は絶対勝つからな!!」

 

「分かったよ。また明日な。」

 

「おう!」

 

桜はいつもの無邪気な笑顔を浮かべ、ひらひらー、と軽く手を振りながら修錬場を後にする。

 

俺はそんな桜の様子を畳に寝転んだままに見送り、しばらくそのままの体勢で天井を眺めていた。

 

どれくらいの時間そうしていただろうか・・・。

大分長い間そうしていたような気もするし、それほど長くもない気がする。

だが、これ以上このままにしているわけにも行かないので俺は体を起こすと、修錬場入り口からがやがやとした複数人の声が聞こえた。

 

入り口に目を向けると、そこには三人の男達がいた。

 

そして、俺の気分はめちゃくちゃ悪くなった。

なぜなら・・・・俺はこいつらが大嫌いだったからだ。

 

「およ?これはこれは、晋介殿ではないですか。貴殿も修錬に来ていたとはいやはや思いも寄らなかった。そんなところで腰を下ろされてどうされたので?・・・・あ、もしや桜殿にまた負けたのですか?」

 

「うるせ・・・ほっとけ。」

 

あまりにも鬱陶しいこいつは、この三人組のリーダー格鷹司庄一(たかつかさしょういち)で、最も鬱陶しいランキングも俺の中では堂々の第一位であった。

先ほどのもったいぶったしゃべり方からも分かるように、正確はねちっこく男らしさのかけらもない男。

自分の事を上級階級だと思っている節があり、俺なんかみたいな平民を見下しているタイプである。

 

鷹司だけでもめんどくさいのに・・・。

 

「桜殿はこの道場の師範。負けて当然。気になさらないでよろしいと思いますよ?」

 

「そうです。まだまだ新参者のあなたにしてはよく頑張っていると思いますし。」

 

このニヤニヤと気持ち悪い笑みを浮かべた鷹司の腰巾着は藤枝宗志(ふじえだそうし)と一条金(いちじょうきん)であり、鷹司だけでも鬱陶しいのにその鬱陶しさに拍車をかけている原因でもあった。

 

俺はどこか含みを持たせた彼らの言い方に、はらわた煮えくりかえっていたがここで感情的になるほど子供ではない。

 

俺はそいつらとできるだけ顔を合わせないようにして「失礼」とだけ言い、立ち上がる。

ニヤニヤと嫌な視線を浴びせてきていることを背後に感じながらも俺は気にしないようにしながら修錬場を出て行ったのだった。

 

 

 

次の日、俺は道場に誰よりも早く来て素振りをしていた。

桜と出会ってから、俺は毎日欠かさずここに誰よりも早く来て素振りをしていたので、そうすることが半ば習慣のようになっている。

 

「ふぅ~・・・。」

 

ノルマの千回素振りをこなし、俺は持ってきていた手ぬぐいで汗を拭く。

 

「おつかれ。」

 

そんな言葉と同時に首筋にひやりと悪寒が走り、俺は奇妙な悲鳴とともに振り返る。

 

「うひゃあ!!」

 

「あはは、変な声ー。」

 

「・・・びっくりした。桜かよ。」

 

俺の前にいたのは道着に着替えた桜だった。

彼の手には水の入ったコップが握られている。

さっきの冷たさはこれか・・・。

 

「おい、桜。びっくりしただろうが!」

 

「えへへ、そう?でも、喉渇いてるかな、と思ったから持ってきたんだよ。いつも晋介この時間素振りしてるし。だから、感謝してよね?俺のこの気配りに!!」

 

どや顔で胸を張る桜に俺は呆れながらも感謝の意を示す。

 

「まあ、そこんとこは感謝してるよ。でも、もう少し渡し方を考えろ!」

 

「いてっ!」

 

コツンと軽くげんこつを桜の頭に当てると、大げさにいたがる彼。

受け取ったコップの水に口を付けながら畳にゴロゴロと転がり痛さを表現している桜を眺めていたがさすがに突っ込む。

 

「大げさすぎ。」

 

「あ、さすがに演技だってばれてるの?」

 

「当たり前だろ。」

 

「あははは。」

 

「全く・・・。」

 

笑う桜と呆れる俺。

いつもと変わらない二人の構図。

そんな当たり前の光景になぜか俺はおかしみを感じて笑みを浮かべてしまった。

すると、不思議そうにきょとんとして聞いてくる桜。

 

「ありゃ、なんで晋介笑ってるの?」

 

「ん?なんでもない・・・気にすんな。」

 

俺はそう言って照れていたことを隠すように彼の頭をやや乱暴目になで回す。

 

「わわ・・・!!頭ワシャワシャすんな!!」

 

嫌がる桜を見て、ようやく満足した俺はよし、というかけ声とともに立ち上がる。

 

「・・・よし!!今日もやるぞ!!今日こそお前に勝つ!」

 

「ふふふ、さあ、ならやりますか。」

 

「おう。」

 

そう言って立ち上がった俺たちはいつものごとく修錬場での練習を始めるのであった。




いかがでしたか?
楽しんでいただけていますかね?
感想ください。
ではまた明日。
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