永遠の操縦者と天才クリエイター   作:金宮 来人

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私はあまりゴールデンウィークと言う物に出かける事はありません。
あって、親戚の墓参りくらいと買い物です。
遠出すると大変ですから。

では、本編へ、どうぞ。


08.5 灰色のゴールデンウィーク

世間はゴールデンウィークという大型連休。多くの生徒は家に帰ったり、帰国したりしているそのさなか・・ボクは開発を進めていた。新型ガシャットの開発はまだまだ足りていないからだ。同室の一夏君も今日は家に帰って荷物をまとめてくるらしい。軽く掃除もするから遅くなると言っていたので、いつもは隠すガシャットも部屋の中で開発を進める。

「あぁ、・・自由に部屋で出来る環境は素敵だなぁ。フランスのデュノア社内の事を思い浮かべるよ・・。」

誰もいない部屋で呟くボクは傍から見れば頭がおかしくなったと思われるかもしれないが・・正直、デンジャラス・ゾンビガシャットを使用した後から悪夢を見たりと体調が少しすぐれないから、気分だけでも落ち着かせるために口に出しているのだ。

「まぁ、誰に聞かれるでもないけど・・。」

そう言いながらカタカタとキーボードを打ち続ける。

「・・うーん、行き詰ったな・・。」

データがない為に途中で止まったガシャットはいったん置いといて、別なガシャットに取りかかる事にした。これは、特殊ガシャットで、自分の変身では使う物じゃない。まぁ、後に使う事が有るだろう。そう思って作ってきたガシャットでソレは、時間を見つけては作成を続けていた物だ。まぁ、ボクはソレを使う事はない事を祈っているのだが。

うーん・・。そろそろ部屋から出るか。

食事もとらずに夕方近くになって来たのに気がついたボクは生徒の少ない学園へと向かう事にした。部活動もしているようで、グランドでは走っている生徒達も見える。

「ボクも体を動かしとくかね?」

「じゃぁ、お姉さんと一緒にどう?」

つぶやいた一人ごとに返事が返ってきた。振り返ると壁にもたれかかる更識生徒会長が居た。

「さっきまで書類仕事で気が付いたらこんな時間でやっと終わって、これから食事じゃ変な時間にお腹が減りそうなのよ。一応昼も軽く取ったけど、思いっきり動かして減らしておこうかと思ってね?一緒にどう?君の力も見ておきたいし。一応、男子生徒は必要ないかもしれないけど護衛対象なのよね。・・生徒会長は最強だから。」

そう言って扇子を開くとそこには最強の二文字。

「へぇ、そうだったんですか・・一夏には勝てますが・・貴女にはどうかな?」

「あら、自信がないのかしら?」

「まぁ、素人ではありますからね。その筋の本業にはかなわないかと。」

「・・知ってるのね。」

あたりまえだ。自信がどこに行くのかを調べる際にはキッチリと知っておくのが基本だ。だが、まぁ、秘密情報までも握る必要はないのだが・・。そこは後に取引に使おう。

「一応、信用に足る人が上に居るかは調べます。その上でガシャットとメモリー、ライダーの秘密は喋る事にしました。信用はしてるんですよ?」

言葉にはしないが、はっきりと認識を言っておく。

「信頼はしてないと・・。」

「時間が足りませんねー。機会がないのですから、まぁ、ガシャット開発がなければ生徒会の仕事の手伝いもしたし、織斑先生たちの仕事の手伝いもしたんですがねぇ・・。ボクは会社の重要なファクターな物で・・。サボれないのが苦しいのですよ。まぁ、完成した時に得られる快感は確かにすばらしく心が躍る物ですが。」

「完全に社畜ね。まぁ、一緒に体でも動かしましょう。柔道場に行かない?」

「畳でしたよね・・。憧れてたんですよ。いきましょう。」

ボクは和な雰囲気の空間にちょっと憧れていた。剣道場も行こうかと思ったけど、場所を聞いたらあの篠ノ之箒が所属していると聞いて、行くのはやめたが。

そして、柔道場に来た。更識先輩は柔道着に着替え、ボクはそのままの服を脱いで、上着だけ柔道着にしただけだ。お互いに軽く筋を伸ばしたりして準備運動はすませる。

「ズボンは良いのかしら?」

「コレは逆に動きやすいものですからね。上着は・・ハンデです。掴みやすいでしょ?」

「・・舐めてると、痛い目を見る・・わよ!!」

そう言って離れたとこから一歩でボクの内側に入り込み、上着を持って投げる。が・・

「よっとぉ!」

その手を持って、そのままの勢いで投げ返す。

「きゃぁ!?痛っ!?」

「さて一本・・でしたよね。」

腰をさすりながら、立ち上がる先輩。

「あたた・・いきなりやるわね。」

「いや、カウンターは得意ですから。・・知り合いから突撃『チャージ』を喰らう事が有ったので、ソレの為に反射神経は上がりましたよ。」

明後日の方を見上げて言うボクに、先輩は少し憐れみの目で見つめた。

「苦労・・してるのね。」

「まぁ、・・色々と立場が有りますから。」

「そうね・・・後・・は!」

またもや強襲してくるが、伸ばした拳は跳ねのけて胴に手刀を当てる。

「甘いです。意識をそらそうとしていますが、足がじっくりと回っているのは気がついています。そこは、体をまわして・・こうですよ!!!」

少し離れるように見せかけながら、軸足をつく瞬間に回してつけて、そのまま体を捻ってハイキック。側頭部ぎりぎりでとめたので、髪がふわりと動く。

「・・暗部より暗部してるわよ。」

「御褒め頂きありがとうございます。これも、一応デュノア社の格闘訓練から身につけた体術を改良したものです。」

「恐ろしいわ、デュノア社。」

「まぁ、色々とあるのですよ・・ふふふ・・」

「怖いわね、デュノア社。」

青ざめた先輩に怪しげな笑いで応じる。

「さて、そろそろいい時間ですし・・」

そう言った途端に掴みかかってきた先輩。さっきとは明らかに動きが違う・・コレは・・

「システマ・・ですか。」

「そうね、コレはどうかしら?」

かろうじて避けてかいくぐったが、続けざまに攻撃が来る。ボクはソレを避けながら片足をあげて、正眼の構えになる。

「刀はないのに・・どう言う事かしら?」

「くれば分かりますよ。まぁ、その時には貴女は八つ裂きになっているかもしれませんが。」

「恐ろしい事言うじゃない・・でも、風呂敷を広げすぎね。大口叩きすぎは小さく見えるわよ!」

そう言いながら来た攻撃を腕で流し、掴みを払い、足も動きで避けて足払いも飛び上がり、すぐさま逆の足をつく。そして、蹴りが来たらその足に合わせて足を出して後ろに飛び、下がったかと思いきやすぐさま前進して、攻撃すると見せかけて行きすぎる。

「な・・くっ、あれ!?」

疑問を持って後ろを向いた所で、真に攻撃を仕掛ける。足払いから腹部への蹴り。そのまま空中ではたき落して、下った頭を膝で打ち上げる。上がった頭で胴がまた空いたので、そこに全身での鉄山功『半身を使っての全体重と衝撃を乗せた体当たり』を当てて、壁まで吹き飛ばす。

「がっふっ!?」

「はぁ・・タイ斜流と中国拳法、ムエタイを独自に混ぜた自己流ですが・・効くでしょう?」

「か、完敗ね・・あたた。コレはちょっとやりすぎじゃないかしら?」

「大人げなく、ムキになって本気を出した先輩への仕返しです。殺気が混じってましたよ?少しムキになったからって、本来の仕事の勘を出されたら、ボクもそれ相応に対応する。覚えましたか?勉強になりましたね。」

「ねぇ、貴方が生徒会長しない?」

「言ったように仕事が有りますので。デュノア社がつぶれないように開発してくれるなら代わりをしますが?」

「わかりましたすいませんわたしがわるかったですから。」

そう言ってジャパニーズ土下座をした。何だろう、ボクが怖かったのかな?

「いま、本気の殺戮者の様な気配だったわよ。修羅?とかそんな感じ。」

「はぁ・・そんなつもりはなかったですが・・まぁ、いいや。先輩、負けたんで夕食おごってくださいよ。」

「そんな・・こんなにダメージ与えて、女の子をキズものにしたんだから責任取ってパラドくんがおごってくれるんじゃないの?」

「学園中に貴女が対暗部用暗部で、日本政府の使いである事をばらしますよ?」

「やめて!?分かったわ!!そんなに高いのじゃなきゃおごりましょう。しょうがないわね。」

「普通に、今日はラーメンで。いつも鈴が食べてるの見て食べてみたくなったから。」

「それくらいならお安い御用ね。本当に安いわ、デザートとかは?」

「じゃあ、杏仁豆腐付きで。」

「おっけーよ。じゃ、一緒に食べましょうか。」

「はーい。」

お互いに着替えて柔道場を片付けて後にした。

その後、食事を済ませていると、生徒会長とボクが付き合っているのかと聞いてくる生徒が居たが、速攻で否定した。だって、フランスからなんか怖い気配がしたし。

先輩はなんか複雑そうな顔をしていた。なんでだろう?

 




閑話と言う事で0.5が付いております。
後からできたのでこうなりました。
先に09話とかが書き上がって後から「そういや・・」と言った感じの乗りで書いた物なのでこんな内容です。一応かなりのフラグが立ってますが。

では、次回。またみてらいだー。
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