(はしゃいでいた時もあったもんだ)
としみじみ思ってしまった自分はもうおじさんなのでしょうか?
では本編へどうぞ。
・・加齢臭はしないはずだ・・・。
デュノア社。世界第三位のシェアを誇るラファール・リヴァイブの開発販売会社。その会社の経営は元社長婚約者でもあるジネット・フィール元副社長によって裏金が使われていた結果だった。自身の思う通りに金を使い、それがばれそうになる事で更に金をつぎ込み発覚した事をもみ消した。火の車だった理由は他にもその部下にも原因はあるのだが一番はその女だった。だから、全てを白日の下にさらし、処分した。誰も手を貸さないようにまで追い詰めて、最終的には一生塀の外に出れないほどの罪をあばいた。ソレをやってのけたのが・・
「うむぅ・・今日はなんか眠い・・。」
このボクなんだよね。今日はなんか悪夢見た。昔の事。ドイツ【・・・】での・・あの実験施設の事。一夏に連れられ食堂にくるとシャルロットがいた。一夏君が、ボクの分の朝食を自分のと一緒に持ってきてくれてソレをもそもそと食べ始める。
「夜更かししたの?」
「・・シャルロットが怒るから、夜更かしはしてない。」
「私が怒るからじゃなくて、健康でいてほしいからでしょう!もう。」
「まぁ、そういや明け方になんかうなされてたし・・それが原因で熟睡出来てないんじゃないか?」
「うなされてた・・・?」
その言葉に一番に反応したのはシャルロット。口元に手を持って行ってボクの眼を見つめる。その奥にある何かを見透かす様に。・・怖い。
「もしかして・・報告にあった・・デンジャラスゾンビの影響?」
「・・・あぁ、悪夢を見るのもその時からかも・・。」
「悪夢見てんじゃん!?言ってよ!!何か対応考えるのに!?」
「いやぁ・・はは。」
だって、コレはボクがしてきた事の報いだし・・しょうがないんだ。
「全部背負いこまないで・・私にもお父さんにも分けて良いんだからね?」
「うん、善処します。」
「分かってなーい!!ソレは考えだけはしておくっていう、政治家がよく使う逃げ方だって教わったんだからね。」
「っち、ジャールさんもいらない事を・・。」
「パラドー!?」
「分かったってば。そう怒らないでよシャルロット。」
「もう。」
そう言いながら自分の食器に残っていた分を食べる。そして、片付けて僕の横に座った。
「はいはい、パラドも早く食べる。時間無くなるよ?」
「うぃ・・。」
「あぁもう、ハイ口あけて。噛んで。良く噛んで。飲み込んで。次も入れるよ?はい。」
「あーむ。・・むぐむぐ・・んぐ。」
「はい飲み物。後これが最後だからこれも食べて。」
「・・いやだ。トマトは嫌い。」
「食べなさい。好き嫌いしないの。」
「嫌だトマトがこっちを見てる。」
「トマトに目はありません。いいから食べるの。」
「うぅ~、分かった。むぐ・・うん、あまり好きくない。」
「食べれるのにどうしてそうも嫌がるのか分からないよ。」
「食べれないけど好きじゃないのは・・イナゴのつくだ煮を食べろと言われるのと同義だと思えば良いよ。」
「・・・。考えただけで鳥肌が立つからやめて。」
「シャルロットは相変わらず虫が駄目だね。」
「触るんならまだしも口に入れたくはないんだけど・・。」
「そうだね。ボクはまだ無理だけどいずれは平気になるかもね。日本人の血もあるし。」
そう言うと隣から席を立つ音が。黙って一夏君が食事を済ませたらしい。
「そろそろ行かないとヤバいぜ?あと・・日本人の血は関係なくイナゴのつくだ煮は好き嫌いが多いぞ?栄養価は高いが・・そもそも最近の若い奴等はつくだ煮をあまり食べないしな。」
「そうなんだ。」
「へー・・じゃない!ほら、パラドも片付けて。行くよ!」
「はーい。」
食事を済ませて会話をしたら少しは頭が動くようになってきた。これならまぁ、大丈夫だな。・・もう、織斑先生の【ありがたい注意】(出席簿)は受けたくない。
放課後になりボクと一夏、シャルロットはアリーナに来ていた。
「さて、シャルロットの機体の稼働データを取ろうか。」
「うん、お願いするね。行くよ、【ラファール・アンジュ】・・基本フォーム」
展開、起動した見た目は唯のラファールだ。内部は第三世代相当の機能にまで上がっているが、基本武器等はあまり変わらない。そのまま空を飛んで動きをデータに取り、それから降りてくる。
「ん。基本フォームは異常なし。じゃぁ、【轟力天使】いこうか。」
「分かったよ。≪モード ラクェル≫。」
機体色が全体的に黒ずみところどころに小さな赤い部分が出来る。コレは小さい物ではあるがスラスターで、各部が上手い事起動するようになっている。そして、腕が肥大化し脚部もとがった部分が増える。背部スラスターは広がり紅い羽のようになる。
「何と言うか・・まがまがしいな。」
一夏君の言うとうり天使というにはまがまがしい見た目だが・・
「まぁ、そこは戦えば分かるよ。えっと、あぁ、ちょうどいい。りーん!今、時間いいかい?」
丁度アリーナの端で剣の素振りをしていた鈴に声をかける。こっちに来てシャルロットの機体を見たとたんに眉をひそめた。
「前に言ってた機体ね・・。いや、確か天使って名前付いてたと思うけどまがまがしすぎない?」
「コレはモードの一つさ。ちょっと質問でさ、確か鈴の機体は力が強い機体だったよね?」
「近接格闘メインの中距離も撃てるって言う機体だしね。基本は近接だから出力は高いわよ?」
「ならちょっと力比べしてほしいんだけど。ゲンムとエターナルは力よりもスピードとテクニック派なんだよね。で、一番良いのはパワータイプなんだけど・・」
「なるほど。なら私ね。んじゃ・・今度何かおごりなさい。それで協力してあげるわ。」
「おっけー。んじゃ、両者手を持ちあって構えて・・押し合い・・始め!」
そう言うと初めは鈴がちょっと優勢に前に出た。が、ソレをゆっくりと出力を上げるようにしてシャルロットが押し返し始める。焦った鈴は更に出力をあげて押し返すと、一気にシャルが押し返されるが、またじりじりとゆっくり押し返し始める。ソレを見て気がつく。データも併せて見ると・・
「シャルロット~。わざとデ-タとり用に出力絞らなくて良いよ。一気にどこまで出るかやってみて。鈴は衝撃に注意して。」
「分かった、3カウントでいくよ。」
「え?えぇ?!まだ上が有るの!?」
「1・2・の3!!」
そうカウントした途端に鈴の機体は吹き飛ばされるように後ろに下がっていく。そのまま壁まで行って壁に背中をつけられた。アリーナの3分の1より端だから壁は近いがそれでも一気に形勢逆転過ぎる。驚いた顔の鈴。満足げな顔のシャルロットが対照的だ。
「さて、轟力はもう良し。データおっけーだ。あー・・攻速天使は今はなし。もっと人が少ない時にしよう。特に此処じゃ狭い。光輪天使は・・もっと派手に決めたいから今回のデータ取りは無しで。アレはもっと喧伝したい。デュノア社の力を見せる宣伝要素になるしね。」
「そっかー、もうちょっと見せたかったけど、開発主任がそう言うならしょうがないね。じゃ、今回はラクェルの恐ろしさを感じた鈴に話を聞いて終わろうか。」
「マジふざけんじゃないわよ。こちらとパワータイプで来てんのに、あっという間に押し負けたんじゃ、立つ瀬ないわよ。」
「そうか・・うん。良い報告できそうで何より。各国にもデュノア社の脅威を広げれば、それだけラファールの宣伝もできるしね。アレをダウンさせたものが第3世代機の量産プランの一つさ。後二つもグレードダウンさせたものがそれぞれ目的に応じた機体としての量産プランだし。シャルロットほど器用に使いこなせるパイロットはいないだろうから、彼女がテストパイロットに選ばれたんだ。」
「えへへー。パラドの作る機体を一番うまく仕えるのは私なんだ!ってね。社長に直訴して使う事になったの。」
「その社長から、【あの時のシャルロットは怖かった。目がマジで】って愚痴貰ったけどね。」
「あ、お父さんひどいなぁ・・。パラドに愚痴言わなくてもさぁ・・。」
「しょうがないだろう。さて、一夏君。ボク達も鍛えようか・・。格闘なら鈴も一緒にどう?シャルも轟力なしでだけど、格闘訓練だ・・ボクが鍛えてあげよう。」
そう言ってボクは機体を展開、ガシャットを手に持つ。
「おっしゃ!パラド!鈴!シャルロット!いっちょ俺とぶつかりあおうか!」
一夏君も白式を展開しメモリを手に構える。
「アンタ達を相手にしてみたかったのよね・・。いいわ、ぶっ飛ばしてあげる。」
「あはは・・ボクは格闘寄りじゃないけど・・それでも鍛えなくちゃいけないからね。」
鈴とシャルロットも構えてそれぞれ対角線上に同じくらいの距離を取る。
「完成したばかりのガシャット・・使うなら今だね。」
《マイティアクションX》《ドラゴナイトハンターZ》
「が、ガシャット2本差しか!?」
「行くぞ、変身!グレード5!」
《ガシャット!マイティジャンプ、マイティキック、マイティアクションX!アガッチャ、ド・ド・ドラゴ・ナナナ・ナイート・ドラ・ドラ・ドラゴナイトハンターZ!!》
「やかましい上に長い!?」
「その上、見た目が微妙!?」
「その見た目でレベルは5なの!?厳つ過ぎない!?」
3人からの評価はかなり悪いようだ。だが、私は謝らない。
「まぁ、俺も・・『エターナル!』変身!!」《エターナル!!》
ISエターナルに変身した一夏君。
「じゃぁ、行くよ。」
「はじめるぜ、エターナル!」
「アンタらまとめてボッコボコにしてやるわ!」
「二人に格闘じゃ勝てそうに無いけど、せめて鈴といい勝負くらいはして見せる!!」
4人がバトルロワイヤル状態で格闘を開始。3分の1くらいの範囲で格闘戦を始めた4人を観客もアリーナで訓練中だった他の生徒も見始める。ソレを全員が吸収したいと思うほどの動きだったからだ。
パラドは腕に着いた剣とかそう言う物を駆使して3人に詰め寄ってかかり、一夏はエターナルエッジを逆手に逆には雪片ニ型を持って鈴とパラドの攻撃を受け流し、時には隙を見つけて切りかかる。鈴は両手に青龍刀を出してソレを逆手に構えて切ったり、手首の関節をまわす様にして受け流しながら斬りかかったりとパワータイプなのにテクニカルな攻撃を繰り出す。しかし、パラドの力強さと一夏の隙を見つける目にうまく攻めきれない。しかもたまに全員に微力ながらもシャルロットが攻撃してダメージを与える。二人を一遍に相手するとシャルロットから、シャルロットを相手にすると一夏からという風に攻撃を受ける。シャルロットも軽くはない運動を強いられている。この中で一番格闘が弱いのはシャルロットだ。ソレは本人が分かっている。が、それでも天性の才能が有る一夏と違い、自分には過去に積み上げて来た実績が有ると自負している。それ故に一番くらってはいけないパラドの攻撃はかわす事に専念し、鈴の攻撃はフェイントを入れて避けて、一夏の攻撃はエッジの軽い物は受けても雪片の重い斬撃はかわす事で何とかついて行った。
「うぅ・・もうエネルギーが‥。」
一番に離脱したのは鈴。パワータイプだけに避けるよりも受けていたのがダメージが大きかったようだ。しかし・・
「も・・もう、ついて行けない・・はぁはぁ・・。」
体力的な面でシャルロットも続いて離脱。当然ながら二人よりも格闘メインじゃないシャルロットは体力が続かない。
「あははははは・・」
「くくっ、くははは!!」
お互いに二人で笑いながらも腕を足を動かして格闘を続けている二人は異常に見える。そして、どう見ても重そうな装備を同じくらいの速度で動かすパラドの力量、両手の武器を巧みに動かし時には体を回転させながらふるうという動きを見せる一夏の技巧、それぞれに驚いている。
この二人は今年の新入生でなお且つ、ISに触れて半年もたっていないのかと・・。
実際はゲンム自体は開発していたパラドだし、エターナルを以前に装備した分から鍛えていた一夏だからこその努力の差なのだが。
「せいやぁあ!!」
「はぁぁぁ!!」
勝負はつかず時間になって二人はお互いを褒め称えたが、周りはあっけにとられて、一部の人間は引いていた事をここに記しておこう。
ドラゴナイトハンターの正規ガシャットは最後にそれぞれのライダーの名前を言うそうですが・・高くて手が出ません。
自分の言っていた中古ショップで8000円位で売ってありました。
値段を見ても訳が分かりません。
二千円くらいじゃなかったでしたっけ?
今は落ち着きましたが、ガシャットギアデュアルもオークションで二万を超えていました。
ビルドに乗り換え始めた人がいる様で何とか値段は落ち着き始めた様ですが・・。ほんと、何が高くなるか分からないですね。
では、また見てらいだー。