永遠の操縦者と天才クリエイター   作:金宮 来人

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今回はあの掃除道具が少しやらかしますが・・そこまで問題は起きません。
そして、私のお気に入りのあのライダーが登場。

それでは本編へどうぞ。


22 臨海学校パート2

それから通された部屋で一夏が回復するまで待って、二人で着替えて海に行った。

その途中。目の前に女子が一人道を塞いで立っていた。

「・・篠ノ之・・か。また・・!?」

「・・どう言うつもりかな?」

イチカの先を塞ぐように手を広げて声をかける。黙って篠ノ之はこちらに木刀を向けている。その先は一夏じゃなくてボク・・その顔に切っ先を向けるようにして構えていた。

「貴様が・・一夏をたぶらかした。だから一夏は剣を棄てた・・そう言う事だろう?」

「一夏は剣を使っているし、ボクが何をたぶらかすと言うんだ?そもそも、君は何が目的でここで待ち構えていた?」

「うるさい!!私は・・私に使える力が欲しいだけだ!!貴様が持っているその機体をよこせ!!」

「君にこの機体は使えるかと聞かれれば、イエスと答えよう。だが・・ベルトシステムとガシャットが使えるかと言われればノーだ。理由は分かるかな?」

「知るか!?どうせ貴様しか使えないようにしてあるとか言うんだろうが・・それも含めて私によこせと言っている。」

「ふーん、そう・・なら・・。」

ボクは端末から一つのベルトとガシャットを取り出して、ソレを投げ渡した。

「な!?パラド!?」

その行動に一夏が驚く。受け取った篠ノ之も驚いて木刀を落としていた。

「君にその力が有るのなら・・見せてみてよ。ボクは君に可能性は感じない。なぜなら力という物を理解していないから。そこに・・なんの意志も感じないからね。ソレは量産型ガシャット。ベルトは専用という訳じゃないけど、ちゃんと使用できるものだ。君が変身して戦えると言うなら君を認めよう。だが・・それが無理ならボク達に関わるな。良いかな?コレは引けない賭け事だ。君はその勇気が有るか?」

「ば、馬鹿にするな!!私は中学時代は剣道で全国大会優勝者だ!その私がこの程度!!」

『ガチャン』と音を立ててバグルドライバーツヴァイのベルトをはめる。そして、ガシャットを構える。

『ドレミファビート!』

女の子のボイスでそれが再生される。

「・・行くぞ!!」

『ガシャット!【バグルアップ!】ド・ド・ドレミファソラシド、OK!ドレミファビート!』

そんな音声と共に女性型のライダーに変身した。

『ふ、ふふ・・私にかかれば・・このてい・・ぐぅ!?』

苦しみだして、その場で崩れ落ち、どうにか四肢を使って立とうともがいているが、まるで生まれたての小鹿のように力が入らず四肢が滑ってどうやっても立てないようだ。

「・・あー・・やっぱ拒否られてるね。力だけを求めた結果だよ。そこに何の意志もないなら、ガシャットは答えてくれない。ISも一緒。本当に使うなら相棒として認めなくちゃ。」

そう言いながらボクは地面に這いつくばった篠ノ之からガシャットを抜いてベルトを回収する。

『ガッシューン』

そんな音声と共に変身が解けた篠ノのは汗だくでその場で息を吐いている。

「こ、・・こんな物を・・私に嫌がらせのつもりか?」

「正規品だよ。相性が悪くてボクが使えないだけ。コレは女性にしか使えない物だし・・。」

そう言いながらガシャットを投げてまわす。その後端末に収める。そして、黒と緑のガシャットを取り出した。

「ボクなら・・こうなるよ。」

『仮面ライダークロニクル』

ガシャットのボタンを押すとそう音声が流れて、背後に時計が現れる。その時計は十一時五十九分を指していた。そして、Aボタンを押すと待機音が鳴り始める。

「変・・身!!」

バグルドライバーツヴァイのボタンを押しこむと、背後の時計が十二時を挿す。そして、終焉の時を告げる鐘が鳴る。

『ガッチャーン!バグルアップ!天を掴め仮面ライダー!刻めクロニクル!今こそ時は極まれり!!』

その音声と共に時計が割れて現れた光りがボクの上から全身を通り過ぎて、緑色のライダーに変身する。

「ぱ・・パラド・・なんだよな!?」

「その姿・・まがまがしい・・しかし、恐ろしい強さを秘めているようにも見える。」

『ふん。君の様な存在はボク的には絶版にしたいくらいだ。力におごり、欲におぼれ、己が意志を持たず、只したいがままに行動を起こし、問題を起こす存在は許しがたい。』

そう言いながら一歩で空へ飛んで、背後に回り込む。

「な!?早い!!?」

『貴様が遅いのだよ。ライダーとしてならコレはさっきのガシャットよりも格段に上だ。能力を使えばボクが作ったガシャットの中でも最強だろう。』

『ガッシューン・・』

そう言って変身を解く。そしてベルトもガシャットも収める。

「さて、君はどれだけ求めようと、どれだけの力を得ようと、ボクと一夏の機体に並び付くほどの力は・・」

そこまで言って、顔を近づけて目をはっきりと見ながら宣言する。

「無ぁい。まったくの論外だ。簪の十分の一にも満たない・・。確かに、君自身の強さはあるのだろう。専用機で鍛え直して・・己が意志を、一体『何のために強くなるのか』を見直したまえ。それでなければ、もしも手に入れた力が見合っていない時・・」

後ろに下がり海に向けて歩いていたが振り返り指を挿してはっきりと宣言する。

「君自身はおそらく己を見失い破滅する。それが嫌なら心しておけ。君自身の強くなりたい理由はなんだ?君はどうして強く成らなければならないんだ?ボクは大事な人を守るため。一夏は強くなければ生き残れなかったし、その上で人を助けたいがため。守りたいがため。・・ならば君の目的は、意志とは、存在価値とは・・それが確固たるものでなければ君自身の欲におぼれるだけだ。・・もしそうなった時、死ぬのなら勝手に死ぬが良いさ。周りに迷惑をかけないようにな。ボクもそうだし一夏だってそう。力におぼれた時その身を滅ぼすと知りながらも、それでもこの力を使う事を求めた。」

海に向かい歩き出し、手を振る。

「死ぬなら勝手に死んでくれ、お互いにな。」

 

「一夏‥。」

「篠ノ之、お前は何のためにパラドに力を求めた?」

「私は!!お前の隣に立って居たいと!!」

「それは無理だ。お前とは目指す物が違う。」

首を振って俺はソレを否定する。

「し、しかし・・お前の隣にはあのパラド・クリ・エイタや、デュノア、凰や更識、ボーデヴィッヒが立っている!私だけ何故だ!?何が違う!?どう違うんだ!?」

そう言いながら俺に縋るように俺の海水浴用のシャツを掴む。

「お前の意志は・・何処にあるか。ソレを考えろ。俺は今のお前は嫌いだ。自分の思う通りに行かなければ暴力をふるい言う事を聞かせようとする。ソレをなぜ一緒に居てもらえると思う?

簪は姉に追いつく為に。ラウラは強さの意味を知って自身を知るために。鈴は俺が強くなっているからこそ、俺を守って一緒に共にいようという未来のために。パラドは大切な人を守るために。シャルロットはそんなパラドを支えて共に要る為に。

それぞれ、想いは違えども、目指す先はあるんだ。お前は俺の隣に居たいと言ったな。それじゃ駄目なんだ。」

「何故それじゃいけないんだ!?私とデュノアの違いはなんだ!?一緒じゃないか?!」

「違うんだよ。俺達はいつでも進み続ける。お前は立って居たいと言ったが、俺も進み続けているんだ。隣に立ってもすぐに置いて行く。そうじゃなくて、自分の考えを持て。立ってどうするんだ?置いて行かないでくれとすがったって俺達はソレを振り切って進み続ける。何故か判るか?」

「なぜ・・私を置いていくと・・何故なんだ、一夏!?」

叫ぶようにそう言う篠ノ之に、俺は答える。己が得た答えを。

「俺達はいつまでも生きているから。進み続けなければいけないんだ。過去を見て止まってしまうのは死んだ時くらいだ。俺達は生きて‥歩き続ける限り目標に向かって行くんだ。もし、簪は姉が大変な目に会ったら更に強くなろうと力になろうとするだろう。ラウラは自分が悩んでいても相談する事を知った。俺達も居るし、部下も居る。アイツはもう一人じゃない。そして、パラドは自身を守る周りの人達と好きな人を守るために、そんなパラドと居たいがためにシャルロットも努力してパラドと一緒に人を守りたいがため。そして俺は、昔誘拐された時に思ったから。もう弱い自分は嫌だと。千冬姉にも迷惑はかけたくない。そして、そんな俺と一緒に笑いあってきた仲間を見てそんな皆を守って行きたいと。力がなくて危険な目に会った俺は、今は力を得る事が出来た。その力を使って力がない人を守ってやりたいと。そう考えて覚悟した。パラドやシャルロットから言うと甘い考えだろうけれど・・俺は自身が傷つこうと構わない。エターナルとそう誓いあって、今の力を得た。そんな皆が居る中、お前は何がしたい?何を求めてその力が欲しい?ちゃんと考えたのか?」

自分自身の考えを言って篠ノ之の肩を掴む。するとさっきまで叫んで八つ当たりしているだけの様な瞳が不安に変わった。

「わ・・わたしは・・一夏と居たいと・・」

「それに追いつく為には、何が必要なんだ?俺は進み続ける。それに追いついて来られるほどの想いが、今のお前にあるのか?俺にはそうは思えない。力を持つには覚悟がいる。たとえ傷つこうと痛かろうと泣きそうになろうと、それを振り払ってでも進む為の意志が必要だ。俺はパラドと一緒に居て、前の戦闘を超えて今の境地に至った。だから、考えろ。その答えはきっとお前の中にある。ソレを見つけた時こそ、お前は力を得る覚悟が出来た時だ。だから・・箒(・)。しっかりと悩め。何がしたいか、どうしたいか、何故なのか。ソレをしっかりと悩まなければお前は進む事が出来ない。はっきり言うと今のお前は小学生の時のまま、我が儘にふるまって癇癪を起こすガキにしか見えない。そうじゃない、今のお前を俺に見せる事が出来たら・・きっとお前は俺に近づける。ついて来られるほどの何かを得た時なんだ。頼むから・・ソレを分かってくれ。」

そう言って肩を叩いて俺は海に向かう。

篠ノ之はその場から動かなかった。が、逆にソレは何かを考えてくれている事だと思い、そのままにする事にした。

 

その時はこれで良いと思っていた。

 

あんな事になると思わずに。

 

 




はい、お気に入りのライダー、【仮面ライダーポッピー!】・・じゃない!!

『仮面ライダークロノス』デス。私は昔から時計が好きで、曾祖父の遺品の懐中時計に、祖父の遺品の腕時計を貰いました。父の持っている機械巻き式時計もかなり気になってます。
そんなこんなで時間関係のクロノスには大変興味がわきました。
登場シーンも時計を背後にしているのが素晴らしぃ!!
そう思いつつ見てましたね。
さて、まだ臨海学校パートは続きます。

次回もまた見てらいだー。
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