実は普通の話は今回で最後となります。
残りはアフター。
さて、どのような内容かは・・
本編へどうぞ。
あ、エグゼイドのCD持ってる方はクロノスのテーマソング『JUSTICE』をかけながらどうぞ。
学園に返ってきた俺達にパラドが近付いてきた。
「さて、一夏。真剣な話が有る。」
「改まってなんだよ?今言わなくちゃいけない事なのか?」
「うん。今から許可はとるけど、明日。ボクと戦ってほしい。」
真剣にそう言うからには何かが有るのだろうと察した。
「その理由は聞いても良いんだろうな?」
「これから織斑先生、生徒会長、学園長を呼んで一緒に話をしようと思っている。」
「・・わかった。真剣な話みたいだからな。部屋に荷物を置いてすぐに行こう。」
「ありがと。」
そして俺は荷物を置いて一息つく間もなく学園長室に向かう。
そして、皆が揃っているそこで、パラドがとんでもない話を始めた。
■
「これから話すのはボク達人類の未来を大きく変える問題です。」
「一体何をするつもりなのかね?クリ・エイタ君。」
「学園長、ボクと一夏が仮面ライダーである事はご存じの通り。そしてその力はISにも匹敵する。」
以前の話を思い出すように話す。
「確かに。しかしそれが何か・・」
「ボクはISを宇宙進出に持っていきたい為に、量産型ガシャットを開発し成功しました。これで、改良した方のアップデート版なら男性でもISに乗れます。」
臨海学校の作戦室内で話した内容を発表する。
「ソレはすごい!!すぐにソレを発表して・・」
勢いよく席を立ちあがる様に学園長は反応するが、
「学園長!ソレは不味い事になります!!これで男尊女卑の勢力がここを襲いかねなくなる!!危険です!世界がまた荒れる事になる!!」
ソレを生徒会長の楯無が止める。リスクが高すぎるのだ。
「パラド・・お前はソレをどうするつもりだ?俺はそれが聞きたい。」
一夏はそれをボクに聞いてきた。
「・・流石一夏だね。ボクはこれをかけて一夏と勝負をしたい。仮面ライダーとして。」
「何故か・・聞いていいか、エイタ?」
織斑先生が腕を組んで立っているボクを見上げて睨むように言った。
「織斑先生には分かりませんか?ボクは世界をかき回す事を望み、イチカは平穏を望む。ボク達の望みは分かれているのです。世界をかき回してもアップデート版を出そうと考えたボクと、ソレをさせたら世界中が混乱して暴動が起きるかもしれない。ソレを止めたい一夏。だからこそお互いの意志をぶつけ合い、見極めたいのですよ。」
前回篠ノ之博士を見たからこその意見だ。
「言ってしまえばお前の一存で決まる事だろう?何故戦う必要がある?」
「・・信じたいのです。人間の可能性を。でも、信じ切れない自分も居る。だから、ソレを一夏と共に見極める。世界に全てを託すか、人類を信じるか。」
天秤が傾く方向が決められないなら傾けてもらうしかない。
「・・それでアリーナ内で戦うという訳か?」
「ボクが勝てば世界中にアップデートしたガシャットをばらまき、世界中で男性操縦者を量産します。世界中で混乱が起きるでしょうが、それが今の世界にとって男女平等の為の早道だからです。」
それに対して一夏が人差し指を指してボクを見て来る
「俺が勝てばそのアップデートはしない。それでどうするつもりだ?お前の事だ。腹案もあるんだろう?」
「見透かされてるね。その通り。量産型ガシャットといろんなライダーベルトの制作方法を世界中に教えてISを宇宙へ上げるための下準備とする。これも多くの犠牲者が出るだろうけど、ISを取りあうというとてつもない世界の混乱は避けられる。ただし、ISの有用性は兵器から宇宙開発への方向性にちゃんと向かせて世界中を誘導しないとISとライダーの間で戦争が起きてさらに激しい事になる。どちらにもリスクが有るんだ。だからこそ、これについては自分じゃ決めきれなかった。」
肩をすくめて言う。
「お前も人間らしい葛藤が有ったんだな。」
呆れた様な表情の一夏も肩をすくめる。
「ボクはすでにバグスターだけどね。さて、どうする?ボクと戦ってくれるかい?」
ボクがそう言うと一夏は歩いてボクの正面に立つ。
「俺は・・世界中の人を信じる。お前を倒して、世界中のライダーを導いて正義を貫く!」
「ボクは世界中にガシャットをばらまき男尊女卑をどうやってでも早期終息させる。」
お互いに拳を突く合わせる。正面から眼を睨みつけ合う。
「「勝負だ。」」
世界を決める勝負が今始まる。
『これより仮面ライダー同士の戦いを始める。両者、入場。』
その織斑先生の司会でボクと一夏はお互いにISスーツで入る。別にその格好に大した理由は無いけど、お互いその方が格好が付くからね。
「それじゃあ、一夏・・」
「あぁ、始めようか。」
「ボク達の・・」
「俺達の・・・」
『終わりの無いクロニクルを!!』
一夏はダブルドライバーを構える。
「ライダーでも、白式が俺に力を与えてくれるからな。行くぜ、相棒達。」
それに対してボクは緑と銀色のベルト、【バグヴァイザーツヴァイ】をつける。
「それでも、勝つのはボクだ。」
そう言って構える。
「じゃぁ・・行くぜ!」
『エターナル!』『ホワイト!』
二つのメモリをダブルドライバーに差し込む。待機音がして手を添えて構える。
「ここでボクは、このぬるま湯のような時間に終焉を決める。」
『仮面ライダークロニクル・・ガッチャーン!』
右手で持って正面に構えたガシャット横のボタンを押すと音声が流れる。ガシャットから手を放すと空へ浮かび、それは手の示すように動いてベルトに刺さる。背後に時計が現れる。
そして、待機音がする中、ゆっくりと左手をベルトに添える。
「変身!!」
『エターナル!』『ホワイト!』
「変・・身!!」
『バグルアップ!天を掴め仮面ライダー!刻めクロニクル!今こそ時は極まれり!!』
白く輝き永遠を示す王冠のアンテナのE型部分にWの文字が重なり、真の王冠のように光り輝いていた。更に、黒いローブは白いマントとなりまさに王者の風格を現していた。
更に手足のファイアパターンは蒼く燃え盛るように輝き、無限を現す複眼は黄金に輝き威圧感を出していた。
対して緑と黒に染まったライダーは時を操るまさにラスボスの風格でたたずむ。
悠然と構えるその顔は全てを見下すような悪の王者の様だ。
腕を組み、黒いその眼で全てを見据えて自分の物としようとする威圧感が有る。
『仮面ライダー・・エターナルホワイト!』
『仮面ライダークロノス。』
【お互いに準備は良いな?】
『おっけーだ。』
『無論・・。』
そう二人が言った事で引き返せない所まで来た。すでに此処にいる人は緊張の面持ちで見つめている。
『では・・始め!!』
火蓋は切って下ろされた。
▼
一番最初に飛び出したのは一夏。エターナルエッジを逆手に構えて切り刻む様に腕を上下左右に縦横無尽に動かす。が、パラドはソレを体を反らす程度で避け、当たりそうな動きは手で払う。
「ここまで力量が違うか!?」
「焦り過ぎているだけだ。まだ、始まったばかりだぞ・・ふん!」
腹に掌底をくらわせる。その衝撃だけで一夏は一気に10m以上放される。
「確かに先ずは小手先の勝負だろうが『ポーズ』・・細かすぎる。」
言っている途中で腰に手を当てる様にして構えたと思えば、急に背後に移動していた事で驚く。
(前に見たただ飛んだだけじゃない!?明らかに瞬間移動している速度だった!)
俺は後ろに向かいエターナルエッジを振い、距離を一度とる。
『メタル!マキシマムドライブ!』
エターナルエッジが伸びて普通の剣の長さになり、更に雪片ニ型を出してソレを振う。
「手数で押せばどうにかなるとでも思われては・・困るな。『ポーズ』・・そのような単純思考にした覚えは・・無ぁい!!」
また気が付かないうちに背後に回られて蹴りを喰らった。しかし、メタルのお陰でダメージはあまりくらって無い。
「今度はこちらから行くか・・。」
『ガッチョーン・・ガッチャーン』
バグヴァイザーツヴァイをハンドルに付けかえてソレを手に持って武器とする。
「ふん。せいやぁ!!」
銃の方を前にしてヴァイザーを持っていない手で殴り、浮いた体に容赦なくエネルギー弾を撃ち込む。
「ぐあぁぁぁ!?」
「この程度でボクに勝てると・・勝つなどと吠えるとはなぁ・・」
『ガッチョーン・・ガッチャーン!』
今度はチェーンソーを前にして付けかえて殴りかかる。
「くぅ!?」
ソレを避けて後ろに下がる一夏。だが、
「その程度で避けた気になるなぁ!!」
『ギュイーーン!!』
腕を振りあげる様にするとエネルギーで出来た大型の丸鋸の様な様な物が飛んで来て、一夏を切りダメージを与える。そして、そのままパラドはヴァイザーをベルトにつけ直す。
『ガッチューン・・ガッチャーン』
『ポーズ』
そして、いつの間にかに反対側に現れて蹴りを構えていた。地面に時計が緑色に光り、分針が回し蹴りの足と共に動く。そして、それが一夏に当たり一夏は更にくらって吹き飛ぶ。
『クリティカル・クルセイド!』
「があぁぁぁ!?・・がふぁ!?」
『ポーズ』
「ふぐぅ?!
そして、気が付くとパラドは一夏の首を掴んでいた。
「ボクに勝つ気は本当に有るなら・・殺す気で本気になってみろぉ!!遠慮してんじゃない!躊躇してんじゃない!今!この瞬間!!君は世界の運命を背負っている!!ボク一人の命など考えずに殺す気で戦いに来い!!」
そう言って投げ飛ばす。地面に転がった一夏は地面を一度つかむように土を握りこむ。
「そうだよな・・お前を倒さなくちゃいけないんだ・・遠慮してる余裕なんて俺には無かったな!目が覚めたぜ!」
『アクセル!マキシマムドライブ!』
クラウチングスタートの要領で急加速してエターナルエッジで切りこむ。ソレをチェーンソーで受けるがそこに二振り目の雪片が胴を切り裂く。
「ぐぅ!」
「まだだ!」
『ユニコーン!マキシマムドライブ!』
膝からユニコーンの様なエネルギー体が出てそれでひざ蹴りを喰らい、パラドの体は空中に浮く。
「ぐはぁ!!」
『バード!マキシマムドライブ!』『ナスカ!マキシマムドライブ!』『サイクロン!マキシマムドライブ!』
一気に三個のスロットを叩きマキシマムドライブを繰り返して空中で連続攻撃を高速で繰り返す。まるで二つの剣が羽のように何度も通るたびに空中で攻撃を繰り返しくらい続ける。
「があ!?ぐはぁ!?ぐあぁぁぁぁぁああ!がぁ!?」
そして地面にたたき落とされる。
「がふぅ!!・・ここまでやるとはね・・しかし・・」
そう言って手を伸ばした時、
『アクセル!マキシマムドライブ!!』
加速した一夏はその手を蹴って弾く。
「さっきからその腰のベルト・・そこにあるボタンを押す事で瞬間移動しているんだろ?」
「・・素晴らしい観察眼だ。見破られるとは思っていなかったよ。」
ソレを聞いて驚く。ベルトの力で瞬間移動していた!?それに何故一夏は気が付いたのか・・。
「さっきから瞬間移動をしているのは、ベルトに手を伸ばした時。つまりは、手に武器として持っている時には使えない機能・・そうだろ?」
「・・素晴らしいね。ここまではっきりと見破られると悔しさを超えて、むしろすがすがしささえも感じるな。」
体をはたく様にして立ち上がる。そして、ガシャットを抜く。
『ガッシューン・・』
「仮面ライダークロニクルガシャットは強力なんだが・・力に頼るとこうなるか・・おめでとう。仮面ライダークロノスの攻略は成功だ。ポーズ機能を止められれば単純な力では強化した君に勝てそうにはないからね。」
「これで終わりか・・。」
「いや・・最期は・・やっぱりね・・。」
そう言って変身を解きベルトをつけかえる。ソレはゲームドライバー。
「やっぱり・・ボク自身の力で戦わないと終われないよね!!」
『デュアルガシャット!ザ・ストロンゲストフィスト!ワッツ・ザ・ネクストステージ?』「マックス・大変身!!」
『マザルアップ!紅い拳強さ、青いパズル連鎖、赤と青の交差!パーフェクトノックアーウト!!』
そうしてなったのは赤と青の戦士。
「仮面ライダーパラドクス・・レベル99。そして・・この姿なら使えるんだよね。クロノスよりも強力に!」
そう言って何かメダルの様な物を取り出す。アレは確か、エナジーアイテムと言った物のはず。ソレを一枚自分に投げる。
『回復』
言葉の通りに見るからに痛みを押さえていた感じの格好のパラドがしっかりと立っている状態となる。そして、もう一枚自分に投げた。
『分身』
それによってパラドが二人に別れる。
「これならノックアウトファイターのボクと・・」
「パーフェクトパズルのボクが自由に動けるんだよね。」
あんなにも強い相手が二人に別れるとは何という凶悪な技だ。
「そして・・アイテムはこう使えるんだ。」
青いパラドがそのアイテムを操り空中で自由に動かして一夏にぶつけた。
『混乱』
「うぐぁ!?」
そう音声が鳴ると一夏がくらくらと酔った様な動きを見せる。周りにも明らかに紫色に光りその状態が目に見えるようになっている。
「さて、今のうちに準備しておこうか。」
そう言ってパラドは一人に戻りアイテムを自由に使いたいようにばら撒く。
「っく・・これくらいなら・・はぁ!!」
『ホワイト!マキシマムドライブ!』
白式から得た力で白く塗りつぶして消したようだ。一夏の状態は戻った様だが周りが整った分、分が悪くなっている。
「さぁ、始めようかね。最後だよ!」
「あぁ。いっくぜ!!」
パラドは手にパラブレイガンを持ち、一夏はエターナルエッジを持つ。
『高速化!鋼鉄化!マッスル化!』
『アクセル!マキシマムドライブ!メタル!マキシマムドライブ!ジョーカー!マキシマムドライブ!!』
お互いにアイテムとメモリの力を使い武器を振う。
「はあああああ!!」
「うおおおおお!!」
斧と剣が何度も打ちあい、火花を飛ばす。
「まだ・・まだだ!!」
『高速化!高速化!高速化!』
『トライアル!マキシマムドライブ!』
さらに激しく加速してお互いに武器を振い合い、更には殴り、蹴り合う。
「がぁぁぁぁぁああああ!!」
「ぐううううううううう!!」
お互いが譲らず、既にガードする事も捨てて、唯只、殴り、蹴り、武器を振りあい、ダメージが蓄積するようになってきた。
「頑張れ・・頑張れ一夏!!」
声をあげて織斑千冬としての応援をした。
「頑張れる・・応援が有る限り・・俺は『永遠』に!!」
「『矛盾』を抱えてもボクは進み続ける義務が有るんだぁ!!」
そう言ってお互いの武器を振り抜き交差してすれ違う。
「ぐぅ・・。」
片膝をついたのはエターナルだった。
それでもまだ闘志は消えて無いのか剣をついて立ち上がろうとしている。
そして・・パラドは・・
「・・かはぁ・・。」
倒れた。
ごろりと仰向けになるとその胸にあるライフゲージは〇になっていた。
「負けた、負けたよ。まったく・・。師匠として君を鍛えて来たボクを超えるのが早いよ。」
笑いながら変身が解けてその場に生身のパラドが転がる。
「じゃぁ・・俺が勝ったんだな?」
「そうだね。君に世界の命運がかかっている。仮面ライダーを正しく導く為の使命が。迷うな。逃げるな。ボクに勝ったからにはすでに許されない。」
そう言って手を伸ばすと体が赤と青に輝いて光の粒になり始める。
「・・俺はこの力を手に入れた時から、正しく使うことしか考えて無いからな。ソレを伝えて行くだけだ。間違っているなら正して行く。お前みたいに戦ってでもな。」
「そう・・だね。聞きわけが悪いなら殴ってでもとめる様に。」
お互いに笑いあって拳をぶつけあった。
「少しの間・・休むよ。ボクは・・疲れた。」
「しばらくに時間は俺に任せておけ。でも、帰って来いよ。待ってる。」
「りょう・・かい。」
そう言って赤と青の光りは空に消えて行った。
その場にブザーが鳴り響く。勝者、織斑一夏と。
▼
三日後。
教室に紫色の土管が現れた。全員が驚いてソレを見ていると、その中からファンファーレみたいなものが流れる。そして、
「とう!!」
そう声をあげて中から何か・・いや誰かが飛び出した。
「いやぁ・・久々の休暇は素晴らしく休めたよ。」
ソレは生き生きとしたパラド・クリ・エイタだった。
「コンティニューシステム・・残り97!」
まだまだ完全には死ぬ事はなさそうだ。
「それじゃ、今日からは世界中にライダーシステムを広げる第二の天災になるから。学園も大変になるけどよろしくね!」
頭はとんでもない事になっているようだが。教室から出て行こうとする所ではたと気が付いた様に止まる。
「それじゃ、行ってきます。・・の前に・・皆、一夏、シャルロット、・・ただいま。」
ライダーの伝説は今から始まるのだから。
これにて普通の話は最終回を迎えました。
残りはアフターのみです。
どんな話になるかは・・
最期をお楽しみに。
では、また見てらいだー。