物語の語り部はわたくしが担当させていただきます。
では、本編へ・・善き終焉を。
結婚式場。
今日は二組の挙式が同時で行われている。
と言うよりも共同結婚式だ。
神父が名前を呼ぶ。
「新郎。パラド・クリ・エイタ。」
「はい。」
新郎の男が前に出る。
白いタキシードに包まれたその男は学生時代よりも苦労した様な顔つきになり、それでも幸せそうな顔だった。
「新婦・・シャルロット・デュノア、更識簪。」
「はい。」「・・はい。」
二人の新婦が一歩前に出る。
そして名前を呼ばれた通りの順番に指輪を交換し、新郎は二つの指輪が一つに組み合わさった特別な指輪をつけた。
まるでXのように組み合わさった指輪の中央には紫の宝石が輝いていた。
誓いのキスは口ではなく、二人の新婦が両頬にするという異例の形を取り、代わりに名前を呼ばれた順に口にキスを返すという形を取る。
コレはお互いを平等に愛するという表れと言う事だった。
そして、協会の出口まで歩く。代わりにそこにいた二人の男女が前に来る。
もうひと組の新郎新婦だ。
「新郎、織斑一夏。」
「はい。」
「新婦、凰鈴音。」
「はい。」
呼ばれた二人は幸せそうに笑い合い一歩前に出て白い指輪の交換をして普通通りのやり取りをして、出口まで歩く。
新郎二人が顔を見合わせて出口を開く。
コレはお互いに自分の道は自分達で切り開くという表れだそうだ。
外にいたのは学友や少し遠縁の親族一同に関係者。そして後ろからは親族が一緒に集まり祝福してくれる。
「おめでとぉ!!」
「やったな、一夏!!」
「よくぞお嬢様をものにしたな、パラド!!」
「私達も親族一同とともにお仕えいたします!若どの!」
皆がこの先を応援して、祝福してくれる。
「ありがとう皆!!ただ、【若】はやめてくれないかな?」
パラドは苦笑いで手を振る。二人も少し苦笑しているが、幸せそうなのは変わらない。
「あはは、パラドはやっぱり締まらないな。」
「そうね。アタシ達は普通に一般家庭だから問題ないわよ。ねぇ?お・ね・え・さん?」
「ぐぅ・・鈴に義理姉と呼ばれるとはな‥。まだしばらくは叔母さんと呼ばれたくはないからな?」
「それは・・天のみぞ知るってやつよね。いつできるのかしらね?」
「やめろ!こんな所で言う事じゃない!」
一夏がそう言って抑えるが、鈴と千冬はお互いに何となく楽しそうである。
この後は披露宴が有るが、それも共同でするので会場はものすごく広い場所だ。
教会の横にある披露宴会場は特別に広い会場を用意してある。政府も合同と言う事で資金を出している。
そこに皆が移動してお色直しをした二組が入場。
そして、料理が運ばれてきて披露宴が開始した。
昔の話をする両親や友人。出会ってからの経緯を話す親族一同。そして、昔のビデオを流しなつかしんでいる。
そこに、いきなりのハッキングが有った。
『はろはろー、世界のアイドル束さんだよ!いっくんが結婚と言う事でお祝いメッセージだよ。箒ちゃんを選ばなかったのは残念だけど、ちーちゃんも認めるならお祝いしとこうと思ってね。それと、パラド・クリ・エイタ・・君に言っておくことが有る。』
「・・なんでしょう?」
『一応言っておくが君の発明は確かにすばらしい。『私の夢を叶えてくれた』と言う点では悔しいが認める。でも、まだ私は君に負けたとは思ってないから!』
「ソレはもちろん。今の私は一介の研究者ではなく、立場が有る身なのでそこについては負けて居るし、差が開いているでしょう。しかし、それでも・・貴方が世界を幸せにする発明をしてくれるからこそ私もこうして幸せを掴む事が出来た。だから、逆に一言、言わせていただきたい。ありがとうございます。」
『・・まったく。悔しい顔でもしてくれればいいのにさ。まぁ、いいや。君もいっくんの親友として認めているし、幸せになりやがれ今畜生!!』
「ぶっきらぼうでもその言葉、とてもうれしく思います。ありがとうございます。」
『ふん!そこの娘共も!しっかり旦那の首捕まえておけよ!!そして幸せになりやがれ!私が認めたそいつらを不幸にしたら、すぐさまぶっ飛ばしに行くからな!覚悟してろ!!』
「覚悟は必要ないわね。アタシは、旦那さまとも義姉さまとも仲良くやって行けるから。」
「私達も大丈夫ね。国をあげて祝福してくれた私は今、素晴らしく幸せだから。」
「そうだね。パラドはそんな私達が幸せでいる事が幸せと言ってくれた。だからこそ、私達もパラドも幸せになれるんだから。だから篠ノ之博士、私達からも言わせてください。」
「「貴女がISを作ってくれたおかげで私達は幸せになりました。ありがとうございます。」」
「アタシも一夏ともう一度会えたのはISのおかげだから、ありがとうございました。」
『・・作った事をこうもはっきりと礼を言われた事はなかった。うん。ソレは良かったよ。君等も幸せになりな!んじゃね!ばいびー!!』
そう言って通信は切れた。しかし新郎新婦全員が笑顔で礼をしていた。
それからつつがなく式は進み、最後の挨拶まで進む。
そして、そこへ一人の男が慌てて入って来た。
「若!!バグスターウィルスに感染した怪人が現れて、被害が出ています!!このようなめでたい日に申し訳ありません!!俺たちじゃ手に負えなくて・・」
「はぁ・・仕方ないな。シャルロット、簪。俺は行って来る。すまない、鈴・・一夏を借りるよ。」
「はぁ、仕方ないわね・・と言いたいけど、一緒に行くわ!アタシも手に入れたのよ!」
「パラド、私とシャルロットも国から支給された。この場はこのまま解散にして行こう!」
「そうだよ。私達が結婚したのはこうして苦しむ人を救う為なんだから。」
そう言って新郎だけではなく新婦も立ち上がる。
「はぁ、もう皆行ってらっしゃいな。私が収めておくわ。」
「ありがとうお姉ちゃん!」
そう言って出て来たのは水色のドレスの更識楯無だった。いや、更識もパラドの参加に入った為、頭首代理と言う事で名前は元に戻り『刀奈』と名乗った。楯無は名前に合わないのでパラドの名前はそのままだが、楯無の役職はそのまま受け継いだのだ。
「わかった。義姉さん、頼んだよ!」
そう言って新郎新婦、全員が飛び出す。
服を着替えて軽装にしてさっきの男に先導されるように屋上へ。
そこに準備してあったヘリに乗り込み、そのまま上空へ。そして、見えた先にはビル街の一角で広いあたりで人が倒れていた。
「あれは・・『グラファイト』・・しかも赤いという事は【グレングラファイト】と言う事か。おそらく想定されるレベルは99だろう。ISを否定する男が取り込まれたようだ。しかし、そのまま取り込まれてしまって、もうはがす事はできそうにない。倒すしかない。」
「レベル99!?マジで!?」
鈴が叫び、一夏は構える。ベルト、ダブルドライバーが装備される。
「上等。この世界の平和は俺が居る限り、永遠だぜ!」
『エターナル』『ホワイト』
一夏が構えた横で鈴が真ん中が丸く大きなベルトを装備して手に黒い車を構える。車を腕の差し込み口に差し込む。そして、ベルトのつまみを捻った。
「そう・・なら、アタシも付いて行くわよ。何処までも駆け抜ける為にね!」
『スタート!ユア・エンジン!!』
反対にシャルロットが立つ。腰のベルトではなく右手にでっぱりのあるアームベルトをつけている。そこに、金色の機械的なコーカサスオオカブトが斜めにつく。
「なら私も、頑張らなきゃね。」
その横に簪が立ち、腕に緑色の機械をつけている。緑色の目の様な物を手に持ち、横の突起を押す。
『ステンバーイ』
「その為に手に入れたこの力。束博士の夢の為に作ったISを認めない世界はもう必要ない。戦いは私達が止めて見せる。」
そう言いながら腕の機械の横の突起を押した。その後、捻ってまわすと機械は立方形の上部に突起がついた状態になる。
『イエッサー!ローディング・・』
そして、最後にパラドが立ちあがる。ガッシャトギアデュアルをベルトに挿す。
『デュアルガシャット!ザ・ストロンゲストフィスト!ワッツ・ザ・ネクストステージ?』「世界の平和の為に立ちあがれ、仮面ライダーたちよ!!行くぞ!!」
ヘリから五人が飛び出す。そして全員が構える。
一夏はダブルドライバーを開き、鈴はシフトカーを倒す。
シャルロットはコーカサスオオカブトを捻ってまっすぐにつける。
簪は上部のリキッドドロッパーを押してエネルギーを眼魂に送る。
パラドはベルトのハンドルを開く。
「「「「変身!!」」」」「MAX大変身!
『エターナル!』『ホワイト!』
『ドライブ!タイプ!NEXT!!』
『ヘンシン!チェンジ!ビートル!』
『テンガン!ネクロム!メガウルオウド!』
『マザルアップ!紅い拳強さ、青いパズル連鎖、赤と青の交差!パーフェクトノックアーウト!!』
白き永遠のライダー『エターナルホワイト』。
黒き車を纏う未来の力のライダー『ドライブ・タイプNEXT』
黄金の最強のライダー『仮面ライダーコーカサス』
友情に目覚めた魔眼のライダー『仮面ライダーネクロム』
そして、人同士をつなぎ合わせた『人にしてデータ体』、『ISの天敵にしてISを宇宙に送り出した功労者』『人にして人にあらず。人を愛するバグスター』『世界最強の矛盾』・・『仮面ライダーパラドクス』
全員が着地して構えると周りが変化し始める。
そして、倒れていた人たちがウィルスに感染して顔がゲームの敵キャラのようになった。更に中には変化してバグスターに変化しているのも居る。
『ラブリカ』『ソルティ』『アランブラ』『リボル』『モータス』『ガットン』『バーニア』『カイデン』と多くのボスタイプバグスターが生まれた。
更に雑魚敵も多く流石に数が多く、時間がかかってきた。
雑魚でも、元は人間なのでまだこの人達は分離できる。そう言う事で気絶程度に抑えながら攻撃していたが、なかなかきりがない。時間がかかり体力を消耗して行くばかり。
更にバグスターになって間もない人ならまだ助ける事が出来るかもしれないのだ。そちらも殺すわけにいかず、どうにか分離できないかと考えるが、この数をパラド一人でしかもレベル1にさげて攻撃するのは難しい。更に目の前には強敵が待っている。
このままグレングラファイトにかかれば苦戦するのは眼に見えていた。
だが、そこに後ろから他の足音がする。
振り向くと、五人のライダーを援護するように式場に来ていた他のメンバーも来た。
「お前らだけにかっこつけさせないぜ!」
「俺達も、戦うんだ」
「皆の世界を守るため、」
「私達も強くなると誓ったから。」
そこに列を割るようにゲームドライバーをつけたラウラが歩いて来て、先頭に立つ。
「国から支給されたベルトを持って、皆を守る。皆も平和を守ってくれ!行くぞ皆!」
【仮面ライダークロニクル】
『ガシャット』
ラウラはドライバーにクロニクルガシャットをはめる。他の全員は目の前で構える。
『変身!!』
『ガッチャーン!エンター・ザ・ゲーム!ライディング・ジ・エンド!レベルアップ!ライダークロニクル!!』
ドライバーのハンドルを開きラウラがクロノスに変身した。更に、
【・・ゲームスタート・・エンター・ザ・ゲーム!ライディング・ジ・エンド!】
ガシャットを押して全員が量産型クロニクルガシャットで変身した。
「面白い事になっているじゃないか!!あぁ?」
急にそこへ声が響く。全員が声のする方向へ顔を向けると・・、ビルの上に二人の影が。
「貴女達は亡国機業の『スコール』!?それに、【オータム】!?」
「えぇ。どうも、初めましてかしら?」
「オレ達も、新しく開発したんでな!一緒に試させてもらおうじゃないかって事で来たんだよ!戦力が増えるにこしたことはないだろう?」
そう言って二人は小さなボトルを取り出す。
『カシャカシャカシャ』
と音を立ててソレを上下に振り、二人は拳銃サイズの武器らしき物に取りつける。
『バット!』『コブラ!』
「「蒸血(じょうけつ)。」」
銃のトリガーを引くとその姿は黒い煙の様な物に覆われる。
『バット!』『コブラ!』
『『ミストマッチ!!』』
『バット・・・バッ・バット・・・』
『コブラ・・・コッ・コブラ・・・』
『『ファイアー!!』』
その体から光が火花のような物が上がり煙を散らした後、その姿は配管をつけた黒いライダーと、赤い管をつけた血のような赤いライダーになっていた。
『私はナイトローグ。』『オレ様はブラッド・スタークだ。』
二人が降り立ちバルブのついた剣と、銃剣のついたライフルを持つ。
『じゃあ、やりましょうか。これでもライダーの端くれとして先ずは、意志を見せる時かと思って馳せ参じたのよ?』
『これからはお前の作った世界が動いて行くのが、どうなるか楽しみでもあるのだがな!』
多くの仲間と共に立ち上がる意志を持ち、地球を仮面ライダーが守り、宇宙の未来をISが作る。それがヒトの出した答えだ。
今も世界のどこかで仮面ライダーは闘っている。彼らのように。
「皆!力を貸してくれ!!行くぞ!」
『応!!』
全員が駆けだす。そして、今日も平和は守られるのだ。
仮面ライダーとISの物語はコレで終わるが・・未来は続いて行く。
コレ以上は【私】が語るべきではない。
未来を託したこの世界を見届けるだけにしよう。
彼らの物語はここで一旦の終幕だ。
だが、今もどこかで彼等は戦い続けている。
平和と笑顔と幸せの為に・・。
これにて[永遠の操縦者と天才クリエイター]は終わりとなります。
皆さま、長い間ありがとうございました。
因みに最後に出ていない箒は普通にどこかで暮らしています。
問題を起こされたくないので呼ばれてはいませんがね。
こっそり弾や数馬などは呼ばれてますけど、名前は出ていません。
[語り部に徹している私]がソレを言うべきではないと思ったからです。
では、最後に。
またどこかで会いましょう。
その時まで。
時は有限、されど、想いは繋がれて永遠ですからね。