パラドなのにゲンムとか・・って思っている人もいますが、
レベル50とかいきなり出ても面白くないじゃないですか。
やっぱりじわじわとレベルアップするのが醍醐味じゃないですか?
では、本編行きましょう。
とある日・・というかクラス代表が決まった放課後だが、決定パーティーがささやかながらに開かれた。呼ばれたボク達は揃って食堂の一部でジュースにお茶、お菓子や軽食を飲み食いしている。本当は部屋でしたい事が有ったのだが、オルコットに押し付けた以上その責任はあると思い一応、出席しているだけだ。少し離れた所でサンドイッチをつまんでいる一夏君がいた。
「女子に囲まれて嬉しそうだな?一夏。」
「あ?そんな余裕あるわけねぇよ。つか、あまり近づいてこないでもらえる?篠ノ之さん。織斑先生にも注意されたよな?」
「うるさい!一夏は私の言う事を聞けばいいし!私も貴様の言う事を聞く気などない!聞いたところによると剣道をやめたそうだな!?そんな軟弱な奴の言う事など聞かん!」
「はぁ!?じゃぁ、もう関わるなよ!迷惑だ!」
段々と篠ノ之との会話がヒートアップしてきている。周りも気が付きだしたようだ。少しずつ離れ始めた。ボクは何かあった時様に構えておく。
「な!?私はお前の幼馴染だぞ!?」
「俺からしたら昔の知り合いで、今は迷惑な人間だよ!小学生のころも同じように女子と話すだけで暴力振って来たよな!?本当に迷惑なんだ!お前の事なんか大っ嫌いだよ!」
「なぁ!?い、一夏ァァァ!!」
「きゃぁああ!?」
そう言われてとうとう篠ノ之がキレて木刀を持ち出した。だからどこに持っているんだよ!?周りの女子が離れたタイミングで、ボクは手に持っていたグラスの中身を篠ノ之の顔に向けてぶちまける。
「わぷっ!?」
炭酸で割っているジンジャーエール・・というか・・本格的なしょうがのしほり汁の【ジンジャーエール】が有ったので炭酸とライム、サイダーを混ぜて飲んでいたのだ。つまりその中身を目に向けてかけたのだから・・
「眼が・・眼が痛いイイィィいい!?」
木刀を落としその場でしゃがんで目を押さえる。それは痛かろう・・刺激が強い物が目の弱い粘膜を刺激しまくるんだから。
「な、何が有った!?」
女子の声と篠ノ之が叫んだ声を聞いて慌てて織斑先生が来た。
「あー、口論になった一夏君と篠ノ之がヒートアップして、昔から嫌いだったと一夏君が篠ノ之に言ったらキレて木刀を振りまわし始めました。それを見かねて手に持っていた飲み物を顔にかけて止めました。」
「・・・それであの叫び声か?」
「コレ、しょうがのしぼり汁の方の【ジンジャーエール】です。目に入れば・・」
「こたえるなぁ・・想像だけで痛いな・・。分かった。篠ノ之、木刀は没収だ。反省文と自室謹慎など甘いようだし、私と一緒に監視してくらせ。寮長室への異動を命ずる。明日からの貴様は朝から寝る時まで私の監視下だ。あの兎の妹だからという事で甘くするつもりなど毛頭ないから覚悟しろよ?」
目を押さえた篠ノ之は保健室で処置されその後、拘束されて寮長室で暮らす事となった。ほぼ自由時間はない。自業自得だ。
その騒ぎのせいですっかり冷めたのでパーティーはお開きとなった。残っていた分でもう一度同じ物を作って飲んでいたら、一夏君がソレを分けてほしいというので飲ませた。盛大にむせていたので、大いに笑わせてもらった。
部屋に帰り一夏君は「色々あって疲れた。先にシャワーを浴びる。」と浴室に入っていった。ボクは仕事の続きを始める。新たなガシャット開発。それこそが今の急務だ。パソコンや端末とつながっているガシャットは既存のガッシャットを越える速度を求める為の新作ガシャットだ。
青いガッシャットにはまだ名前がついていない。しかし、コンセプトと元となるデータはもうすでにあるのでましだが、ソレの変換が難しい。どこまで体に負荷を与えないように調整するか・・そう言えば一夏君のメモリの中にひとつ面白い物が有ったはずだ。アレを借りるとしよう。それなら負荷の割合は分かるはずだ。それなら・・。ボクは大本となるデータを形作っていく。そして、一夏君がシャワーから出て来たとともにとあるメモリを借りてそのメモリを端末にセット。情報からの体の負荷を計算してデータを打ち込む。一夏君のメモリの方も完全品じゃないので少し調整を加える事になった。完成品ではあるので使えるがいくらかデータを改変して白式にも使えるようにしておいた。デュノア社の本当のブレインであるボクからすれば他愛ない事ではある。ソレを仕上げているうちに朝になった。一夏君は初めは興味を持っていたが飽きてすぐに寝た。貫徹をして迎えた朝、六時四十五分・・、
「完成した!!」
「うわ!?え?、出来た?出来たの?」
「これでコイツは完成だ!!」
声をあげた事で一夏君が跳ね起きた。感徹で少しテンションがおかしいが仕方ない。ラベルとタイトルをつけて完成したガシャットをケースに収める。後片付けしたら・・もう教室に行く時間だった。
パンをかじりつつ廊下を走る。すると・・
《ドン》
「うわぁ?」
「きゃぁ!?」
ぶつかってしまった。とりあえず謝りつつ起こす。
「すいません、ちょっと急いでて・・。」
「いったいわね。気をつけなさいよ・・。まぁ、私も考え事してたから悪かったわ。」
そう言って立ち上がる。ツインテールと勝気な印象の表情が印象的な少女だ。
「あ、行く所が有るからじゃぁね。」
「・・おぉ、ボクも行かなくては・・。」
・・・《ときめきクライシス》を発動した覚えはないが・・まぁいいか。
そして、教室で一夏君とさっきの少女が話していた。
「あ、パラド。遅かったな。」
「片付けと昨日シャワーを浴びてなかったからね。準備してたら食事をとる暇もなくてパンを咥えて走って来たよ。」
「遅刻遅刻ーって?そして少女とぶつかるんだな?」
「何をベタな‥と言いたいんだけど・・」
「ん?何かあったのか?まさか運命の出会いを!?」
「君はよくそんな事を知ってるね?本当にぶつかったんだが、相手はそこの少女だよ。」
「アンタ、此処のクラスだったの?アタシは凰鈴音。皆からは鈴って呼んで貰ってるわ。一夏とは小学四年からの付き合いよ。」
「パラド・クリ・エイタ。フランスデュノア社企業代表で、日本人混ざりのクォーターだ。よろしく鈴。」
「じゃぁ、パラドって呼ぶわね。」
そう言ってお互いに改めて握手をした。明るい性格なので仲良くなれそうだ。
「あぁ、そろそろ時間だ。教室に入ろう。」
ボクは遅れそうで来たんだから時間はぎりぎりだろう。そう思って言うと、
「分かった。鈴、昼でも食べながら話そう。」
「そうね。あ、パラドも一緒にどう?」
「ご一緒させてもらえるなら。・・でも良いのかい?昔の話しとかしたいんじゃ?」
「良いよ。下手に一人で女子といると噂立てられるしな。」
「あぁ、そう言う・・分かった。」
そう言って教室に入る。背後で、
「別にそんな噂なら、嫌じゃないんだけどね。」
と小さく聞こえた。ははーん、コレは一夏君に脈ありか。仲良くなれたら協力するのも手かもね。いや、ソレを期に仲良くするか?どちらにしろ面白くなりそうだ。
そして、授業中に初めて居眠りをしてしまい、織斑先生から痛くてありがたい指導を受けてしまった。一応理由を言ったら納得はしてくれたが、自重するように言われた。まぁ、後悔も反省もしないけどね。だって、ガシャットが完成する瞬間が一番心が躍るんだもの。こればかりは仕方ない。
昼になって鈴と一夏君と共に食事をした。相鎚だけ打って殆ど昔話を聞いているだけだったが楽しそうな二人を見ているだけで十分話は面白かった。そして、放課後に完成したガシャットとメモリーの性能を試す訓練をする分に鈴が参加する事になった。クラス代表戦前に少し動かしておきたいらしい。
「さぁ、一夏君・・新しいメモリは持ったかい?」
「あぁ、コレ・・トリガーメモリに似てるけど違うんだな。」
「特殊メモリーだからね。じゃぁ、ボクは先に変身するよ。グレード2!」
《ガッシャット!マイティジャンプ、マイティキック、マイティアクションX!》
そして、ゲンムレベル2でゲーマドライバーを一度閉じる。
「じゃぁ、俺もドライバーに・・」
一夏君がボタンを押す。すると・・
《トライアル!》
「なんか早そうなメモリーだな。まぁいいか、トライアル!」
「ボクもグレード4!」
《トライアル!》
《ガシャット!ソニック・アドベンチャー!》
「「変身!!」」
一夏君のロストドライバーからは速度メーターの様な物が現れソレを吹かす様に針が動き真ん中で《T》の文字を描き止まると白式の装甲が背部に回りスラスターを増設。更に装甲が羽に変化されて高機動用の機体へと変わる。
ボクの機体はゲンムの黒紫の両肩に青い棘がつき脚部の先が赤く染まる。装甲も比較的後ろにずれて羽のようになる。元々ラファールはスラスターが大きい。ソレの色が変わり棘に見えるので、ハリネズミの様な印象になる。
《マイティジャンプ、マイティキックマイティアクションX!ア、ガッチャ、ぶっとばーせー!ゴールを目指すー!最速のー青き音速―!》
【音楽イメージはSE●Aの古いプライズゲームのゲームプレイ時の音楽】
《ラファール・ゲンム・ソニック》速度特化型の機体で射撃は一切できない。あるのは体当たりと打撃格闘のみ。≪トライアル≫も一応ナイフは使えるが、雪片を振るようには出来ていないので基本的に打撃格闘とエターナルエッジだけだ。だが、これにヒートが混ざるだけで恐ろしいのだが・・あまりメモリの相性が良くないらしくコレはならない事が判明している。トリガーは撃てるがメタルは重くなるので相性最悪。ルナは結構面白い事になる。分身高速移動などが出来る。それなんてニンジャ?
「それじゃ、・・一夏君。一っ走り付き合えよ。」
「俺について来れるのか?絶望がお前の目指すゴールだぜ。」
そうお互いに言って構える。
「「さぁ・・振り切るぜ!!」」
その声と共に走り出し、お互いにアリーナの外周を走り、飛び、たまに攻撃し合う。
後から鈴に聞くと、傍から見てたら凄い速度で動く青黒と白っぽい青の何かが衝撃起こして移動しているのは分かったけど、それ以外は見えなかったらしい。
お互いにエターナルエッジとがシャコンブレイカ―で攻撃し合っていたんだがな。
因みに速度で関節部を酷使しすぎたため、白式、ラファール、共にオーバーホールとなった。素晴らしいデータは取れたとお褒めは頂いたが、やり過ぎだとも叱られもしたし、愚痴も言われた。
だが、新しいガシャットの開発は『引かぬ、媚びぬ、省みぬ!』の精神で行きます。
しかし、ダークライダー系はかっこいいですよね。
ビルドのダークライダー二人はもうドハマリです。
武器も良い。あぁ、ダークライダー万歳!!
と言う所で次回。
ではまた見てらいだー。