天命全うしたんでダークソウルの世界へ行ってきます。 作:ヒョウさん
更新速度は遅いかもしれませんがよろしくお願いします。
この世界は平穏無事だった。
戦争も起きず外交関係も良く仕事も苦でも楽でもなくただひたすらに平穏だった。
こんな世界である女性と出会い、その女性は妻となり、娘と息子も生まれて順風満帆な生活を送ってきた。
人一倍などではなく人並みに仕事をして人並みに生活してこの平穏な世界を楽しんで暮らしていた。
だが平穏だからこそ別れには慣れないものである。
妻を看とり独り暮らしが始まった、娘や息子は時々会いに来てくれるが胸に空いた穴は死を迎えるまでふさがらなかった。
ふさがらなかったが心を休ませてくれたのがゲームだった。
息子が息抜きにしていたゲームを私も始めたことがきっかけだった、すぐにゲームに没頭するようになった。
ゲームをし始めかれこれ三年私も妻同様に死を迎えることとなった。
死ぬ前のことを思い出しながら椅子に座っていた。
まるで面接室のような部屋でこの先のことを聞いていた。
死んでしまったらどうなるか何て考えたことなんてなかったがまさか死んでからも仕事や生活が出来るものとは思わなかった。
「どうします?この先」
そんな声を聞いて前に座っている男性に注目した。
「どうするとは?私が選択できるものなど有るのですかな?」
「ええ、貴方は凄く善人な方だったようで基本的なことは自分で決めてもらって構わないですよ」
ここの管理をしているという神にそう言われてた。
ここで私は経験したことのないものを経験したいと思った
そして目の前に座っていた神にこう聞いた
「私の世界で体験できなかったようなスリルを体験したい」
そうすると神は悩んで黙り混んだ後こう聞き返してきた。
「後悔しませんか?」
「ええ、しませんとも」
そこからは早かった。
選択肢をいくつか出され、その中でも印象に残っているのが【職業選択】だった。
私は中でも神のお勧めだと言う騎士にしてみた。
こんなことをし続け私は西洋の世界に行くのだと思い込んだ。
確かに甲冑などのある時代では戦乱などがありスリルのある生活が出来ると神が考えたのだと私は思った。
「この世界はとても危険なため貴方を成長させてその世界へつれていきます」
私は、はいと返事して指示にしたがった。
「そこの扉を通ってもらったら飛ばした貴方の記憶がフラッシュバックするでしょう」
「そこまでしてありがとうございました」
「------これ付けていきなさい」
こちらに投げられたものを受けてるとそれは銀の蛇をかたどった指輪だった。
「その世界では役に立つでしょう」
「ありがとうございました」
そう一言いって扉を開けた。
その世界では父が上級騎士と言う騎士のなかでもお墨付きの騎士であった。
その父に憧れて騎士になり成果を上げ、もう少しで自分も上級騎士になれる、そんなとき【ソレ】が体に現れた。
【ダークリング】それは死んでも死なず生者を不死者に変化させる呪いの印。
最初の死は、父によって殺された時だった。
謝りながら殺された、未だに覚えている、そのあと北の不死院に入れられた。
北の不死院と言うのは世界の終わりまで亡者に堕ちた者や不死者を閉じ込めておく牢獄である。
もう何百年たったか、隣の牢のやつは【亡者】という存在に堕ちた。
亡者と言うのは不死者が死にすぎたりすると頭の考える機関がぶっ壊れてしまった奴のことを【亡者】と言う。
私は感染症で死んでも栄養失調で死んでも亡者にはならなかった様だった。
ここまでの記憶が一度に流れ込み、情報を整理するために小一時間かけてしまった。
まさかここまで絶望的な世界だとは思ってもみなかったのだ。
だがスリル満点で楽しく過ごせる世界じゃないと誰がいった?
私はこんな世界でも楽しんで見せる……
が流石にこのままでは嫌だと脱獄を考えた。
が3日かけても牢は破れなかった。
が3日程度で折れる心でもなかった。
状況を整理して何度も死ねるのなら何度も死ねばいいじゃないか、そうなかば悟りに近いものを垣間見た。
救いと言うのは突然来るものだった。
私の牢は天窓なのか崩れたのかわからないが空が見える。
そこから亡者の死体が落ちてきた。
上を見上げると父が着ていた物と同じ上級騎士装備を身につけた奴が投げ入れたようだ。
私をちらっと見るとそのまま何処かにいってしまった。
落ちてきた亡者を調べると鍵を身に付けており、急いで私の牢屋の鍵穴に突っ込んだ。
「ガチャン」
その音の後のギィィィィと扉が開いた。
「救いと言うのはこの世界にも有るのだな」
そううわ言の様に声を出した。
騎士装備と直剣の柄だけを身に付けて私は一歩外へ出た。
隣の牢を一瞥しそのまま直線の廊下を走り去る。
廊下の先には梯子、その梯子を上りきり前を見る。
もはや何百年ぶりだろうか太陽の明かりを目にする。
目が明かりに慣れるまで時間はかかったが太陽がこれだけ素晴らしいものだったのだと改めて実感する。
日光浴も素晴らしいものだったが近くに地面に突き刺さっていた剣に凄く興味が湧く。
その剣を武器に出来るか試そうとてを伸ばすと火が着いた。
急いで手を引き込めてその剣を観察する、が火が着いた以外はただの剣だった。
だがその剣を見ていると神に言われたことを思い出した。
「地面に剣が突き刺さっていたらてを伸ばしたらいいよ、そのあとは近くにでも座っていたら?」
思い出した神の言葉を信じて近くに座った。
疲れがとれた、というよりは疲れ自体が消え去ったな感覚になった。
神が言っていた篝火とはこの事だろう、そう思い先の進むことにした。
貴方に炎の導きが有らんことを