天命全うしたんでダークソウルの世界へ行ってきます。   作:ヒョウさん

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まさかの約一ヶ月…


八話目

黒騎士が持っていた盾、どう見ても今持っている盾より高性能であるが持ってみたところとても重い。

 

即座に構えられない盾など意味を成していない為今はソウルに収納する。こんな事をしながら上の亡者兵にどう復讐してやろうかと考えを巡らせる。

 

盾をソウルに収納し「自分も不死者の身体や力になれてきた」と実感しながら歩き出す、まだ死んだ回数は数え切れる程しか無い為序の口であるだろう。

 

階段を登って上の広場に出る、先程燃えた何かを落としてきた亡者兵が走って来たので縦でいなし、首元に剣を突き刺す。付近の亡者はあらかた片付けた為塔へ入る。

 

左に階段、正面に扉

 

まあ正面から行くのが正しいと思い扉に手をかけるが

 

「鍵がかかってる、多いな」

 

また鍵がかかっていたので壊すことも考えたが周りの民家の扉より綺麗な出来だったのでブロードソードでは、破壊することはできないだろう。

 

仕方がなく左の階段を進むと突き当りが崩れ、また霧が現れた。

 

霧に入ろうとした時妙な音が聞こえた、音が籠もっている為何かの中からの音だろうか

 

「キラキラキラキラ」

 

「この樽の中からか?」

 

後方に樽が沢山置かれている、その中から音が聞こえる。そして微かに一つ光っている樽があった。

 

ブロードソードで突っつくと脆くなっていたのか直ぐにぐしゃっと崩れてしまった、その樽の中からよくわからない生物が這い出てきた。

 

トカゲと亀を合わせたような生物に不思議と可愛いと思ってしまったが、何故か身体は「殺せ!!」 「狩れ!!」とブロードソードを強く握らせる。

 

そして壁に詰まっていた暫定トカゲにブロードソード全力で突き刺す、思ったよりも固く刺さらなかったが衝撃で死んでしまった。

 

トカゲから石の様な物が出てきた、少し大きいものと欠片の様な物が二個ずつ。ただの石だと思ったがまた身体はそれを大切な物のようにソウルへしまう。

 

不死者には大切な石なのだろうか。

 

まあ気を取り直して霧をくぐる、塔と塔をつなぐ橋になっていたようで向こうの塔へ渡れそうだった。

 

奥へ歩き出すと少し塔が揺れる、そして向こうの塔から巨大な化物(デーモン)が飛び出してきた。

 

着地と共に橋を大きくゆらしこちらを睨みながらにじり寄ってくる、盾を構え剣を持つ手に力を込める。

 

「ザシュッ」

 

背中に衝撃が、さほど痛くは無かったが大きなスキができる程度には怯んでしまった、そんなスキを見逃す筈もなく目の前まで走ってきた化物は持っていた大槌で私を吹き飛ばした。

 

橋の外まで吹き飛ばされ、落ちてゆくその時に背後の塔でボウガンを構えていた亡者兵を発見した、その後地面に叩きつけられ篝火で目を冷ました。

 

やはり亡者兵は嫌いだ、最近の死因の六割は奴らのせいだろう、そんな事を考えて篝火から歩き出す。

 

二,三度通った道、走り抜けて進んで行く。

 

前に出た敵は切り伏せてボウガン兵等には投げナイフで対応して霧の前まで着いた。霧に入ってからは自分の血痕を拾い上のボウガン兵に火炎壷をお見舞いする。

 

これで火炎壷はあと二個、投げナイフはあと四本また商人に買いに行かなければ在庫が尽きてしまう。

 

奥まで進みまた奴が出てくる、が着地のスキを付き足を数回斬りつける。あまり効果がないように見えるが小さなことでも積み重ねて行かなければこいつに勝てる気がしない。

 

不死院のやつより見た目も強さも違う、こちらの化物(デーモン)の方が格上であろう、だが槌が重いのか動きが緩慢で避けやすい。

 

奴の攻撃など恐れるに足らず、楽勝じゃないかと思いだしたが奴らは瀕死になると思考力が爆発でもするのか、途端に頭が良くなる事を思いだした。そんな事を考えて戦っていると奴がバックステップで後ろに下がった後地面に槌を叩きつけた。

 

遂にヤケになっかと思うと叩きつけた槌を引きずりながら振り上げた。崩れた瓦礫がこちらへ散弾となって飛来する、そこまでの威力は無いが目潰しとしては強力だった、一瞬目を閉じてしまい気づけば壁に叩きつけられていた。

 

まるで不死院の時と変わっていないじゃないか、少し笑みが漏れたがあの時とは違う点が一つだけある。

 

次の攻撃を転がりながらよけエスト瓶を飲む、走り抜ける時に一度使った為減ってはいたが今の攻撃を全回復する程度には残っていた様だ。

 

エスト瓶を飲んでいたスキをつこうと大槌を振り下ろしてきたが横へ回避、槌によじ登りヤツの額に剣を突き刺す、よがり苦しみ私を突き放そうとするが傷口を剣を捻ることで開け背後へ飛び降りる。

 

苦しむ奴の背骨辺りにブロードソードを全力で振り下ろす。

 

奴は地面に突っ伏しソウルへと化し霧散してた、そのソウルはすべて私に吸収され残ったのは白い骨と黒い何かであった。

 

白い骨、これは商人から使用用途を聞いているためソウルへ収納する。

 

黒い何か、これはよくわからないが確か「これはね人間性と言って砕くと自分へ吸収できる、ソウルの亜種みたいなものかな、篝火に注ぐとエスト瓶の中身を増やしたり、捧げると人間の見た目に戻れるよ」と⬛⬛に聞いた気がする。

 

「ん?誰に聞いたんだ?」

 

誰かに聞いたのは覚えている、確かに⬛⬛に聞いた。聞いた筈なのに名前の部分に靄がかかって理解できない。

 

「まだ全然死んでないと思っていたんだけどね」

 

そこでふと青いチェインアーマーの戦士の言っていた事を思いだした。

 

「不死者は死にすぎると考える器官がぶっ壊れて亡者になるらしい、なら壊れていく過程もある筈だ。それが物忘れさ、単に忘れるだけならいい、消えるんだ。特に人の顔、名前、そんな物はすぐに消えるぞ」




今回出てきたデーモンが持っている武器、実は大斧です。主人公には大槌に見えてた訳ですね。けしてミスでは無いです。

遂に今回から不死者になった弊害が出てきましたね。最後の青ニートのセリフは勝手に考えました。
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