73年前、この小説が投稿された日の前後に亡くなられた全ての方々に対し、慎んで追悼の意を表します。
幸樹→???side
僕の前に小さな光があった。あの時、確かに僕は死んだはずなのにどうして意識があるのだろうか?
そのようなことを思いつつ、僕はその光に手を伸ばした。そして、僕がその光に触れた瞬間、その光は輝きを増し、僕は眩しくて目を閉じ――――――
気づいたら後ろに滑り落とされ、
(え?)
その事に呆けつつも、陸の方に目を向けると、なんかそこそこ凄いオーラを纏っている人がいた。
『これで□□の
その様なことがあってから12年経ったある日、急に
それから急ピッチで改装が進められ迎えたその日。その偉い人が私に乗り込まれた。その方はどうやらホヤについての本を書かれたようだ。それから13日の間、その方を乗せて佐伯湾や豊後水道、奄美大島や小笠原諸島を回った。その後、その偉い人は首都に近い大きな軍港―――私の母港でもある―――で降りられた。
その後、少しだけ海軍の指揮権のトップに居たり、観艦式に出たりして、気づけばあの偉い人が乗り込まれてから13年経っていた。
そんな12月のある日、この国が大きな海を挟んだ国と戦うことになった。
私も戦うことになるのかと思い、身構えていたが、私に下された命令は、
【待機】
の一言のみだった。
しかし、この命令から半年後の6月。私に戦場に行く命令が下った。私の上司となるのは、この国が秘密裏に作った最新鋭の■■、□□だった。彼女を見て、正直大きいとしか思えなかった。
ただ、この戦いの結果はこの国の大敗。この国は大きな損害を被ってしまった。その損害の中には、あの方が豊後水道で見られた□□の名前もあった。
そして本土に戻ってきた私は、それからずっと本土で待機をしつつ、若人の教導をすることをしていた。
そうして一年間を過ごし、あの戦いから17ヶ月経った10月、□□と共に輸送部隊に編成され、南方へと向かった。そして輸送物資を運んで本土に帰る時には、□□と行動を共にした。
その作戦が終わった後、私はまた本土で待機をしていた。北方や南方でみんなが戦っているのに、なぜ私だけのうのうと本土で生きているのだろうか。私よりも小さい■■や■■、それに■■■が命を散らしているのになぜ私は助けにいけないのだろうか。ナゼ
そういう気持ちを持って過ごしていた、開戦から3年後の8月、私は本土の西の方へと行くことを命じられた。それに従って西の方へと向かった翌月、私は来月末に行われる大きな作戦にて、
その事を知った後、わたしはブルネイを経由して、10月にはリンガへと到着し、
再開した後、私は部隊のメンバーを見たが、一言で言うなら、【統一性がない】。これが前線の実状なのか。
この戦争でこの国はここまで消耗しているのだと分かり、改めて内地で過ごしていた自分が悔しかった。
同月22日、私たちの部隊は間近に迫った大きな作戦に参加するためにリンガを発った。進行ルートは、ミンダナオ、スリガオを通過してレイテへと向かうものだった。
24日、□□の放った偵察が敵の数を知らせてきた。私たちの部隊の倍以上の数だった。この国がここまで損耗しているのに、大きな海を挟んだ国はまだ損耗していない。正直、かなり不利だ。だけど、ここで戻るわけにもいかない。進むしかないのだ。
私たちの部隊を捕捉した敵から受けた砲撃によって、《耳》が使えなくなったり、右側に少しだけ傾いたりしたが、まだ進める。
だけど、怖いのは
日付の変わる前後、敵の■■■と交戦したものの、被害はなかった。
午前2時、私たちの部隊は進路を真北にとってスリガオへの突入態勢を取った。私は□□と
午前2時50分、□□から敵の■■■を発見したとの報告があった。私はすぐに探照灯を照射すると同時に左右にいた□□と□□が私の前に入り完全な単縦陣となり、3時10分に敵との砲雷撃戦を開始。そして、
3時30分ごろに、水柱が2本立ち、魚雷1発が左側に命中。火災が発生した。誘爆の危険があるため、火薬庫に注水。それによって私の速度は遅くなってしまった。まだ諦めない。
気付けば、□□が轟沈。□□、□□が落伍してしまっていた。残っているのは私と□□、それに□□だけになった。
私の兵装は悉く使用不可になってしまい、残っている二つの砲塔で敵と応戦していた。少しヤバイかもしれない。
「各艦は私を顧みず、突撃してください!」
私が残っている□□と□□に命令をすると同時に魚雷1発が左側中央に命中。さっきよりも速度がさらに遅くなってしまったが、それは一時的なものであった。
その後さらに魚雷が1発命中した。当たり所が悪く、右の機関室であった。もう進めない。だけど!
足が止まったとしても、動かせる砲塔は1つだけある。足掻け、応戦しろ。
そうして応戦していたためか、右側から来る魚雷に気づけなかった。
右側から来た一際大きな衝撃、それによって私は水面へと沈んでいった。
「□□姉様、あちらの世界でもご一緒に………」
その言葉と共に、私の身体と意識は暗い海の底へと落ちていった。
〈そいつは無理だ。残念だけど〉
そしてまた小さな光が
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