『どうやらここまでのようだな、ぼーや。……いや、――』
『あ、ああ……』
禍々しい右腕に貫かれた少女。
少年は唯一の理解者であった彼女を殺したことに、今まで飛んでいた理性を取り戻してしまう。
『それでいいんだ。……――――のこと、宜しく、頼、む……』
『あ、ああ、ああああああああ……………………!!!!????!!!!????』
少年は虚空を見上げ、吠えるように泣き叫んだ。
麻帆良から逃げ出した、
「魔法世界への旅行だと思って
奴らが帰ってくる!!
舞台は
降り立つ彼らの前に立ちはだかるのは、無能な研究者達と固有時制御の秘密を探る犯罪組織。ヘボ総督クルトの尻拭いにあちこちを奔走するも、襲ってくるのは有象無象の
未だに出てこない千雨の専用銃。代わりに纏うは深紅のコート。
茶々丸は走る。魚の群れから、忌まわしき過去から逃れる為に。
果たしてネギは全ての仕事を終えて、無事エヴァンジェリンとデートできるのか?
そして開店前なのに、いきなり損壊した店の修理費は誰が持つんだ!?
前作『麻帆良学園逃亡編』より
そして、ハーメルンだけに掲載される『真・没エピローグ』も掲載決定。
『魔法反徒ネギま 四人の逃亡者達 ~魔法世界残業編~』
「ネギの貞操は許さんぞ!」
「誰が盗るか馬鹿野郎!!」
続報を待て!!
舞台裏、というか送別会会場にて。
「……そういえば言ったな、そんな台詞」
「まさか逆になるとはな」
「ニヤニヤ笑いを止めろ。なる訳ないだろうが」
バーボン一気飲みで疲れた千雨は、会場の隅でエヴァンジェリンと並んで休んでいた。会場のスクリーンに流される『魔法世界残業編』の映像を眺めながら、ネギと
「というかお前、逆になるってことは盗ると疑われる方なんじゃないのか?」
「だからだ。お前と母娘になるなんて死んでもごめんだ」
「あっそ……いつの話掘り返してるんだよ」
グラスの水を口に流し込んでから、千雨はネギ達の方を何となしに眺めていた。その様子を見て、ふとエヴァンジェリンは疑問に思ったことを口にした。
「そういえば千雨、お前明日は見送りに行かないと聞いたがどういうことだ?」
「ああ……」
ネギ達に向けられていた視線が、僅かに揺らぐ。その先には、
「……ちょっと、用事があってな」
「そうか……」
この場に茶々丸がいない為か、あまり会話をすることなく時間だけが流れていく。しかしその時間の流れを、二人は静かに楽しんでいた。いや、賑やかな者達の歓声(一部悲鳴が聞こえるが)を遠くで楽しんでいる。
「しかし、心配だな……」
「ほう、ぼーやのことが心配なのか?」
「いや……どちらかというと神楽坂だ」
千雨の口から出てきた意外な名前に、からかおうとしていたエヴァンジェリンは若干訝しんだ。
「あいつ、今回の件で『また映画撮ろう』とか言い出さないだろうな?」
「流石にない……と、言い切れないのがなんとも言えん」
頭痛薬が欲しい、と二人は頭を抱え込む。
数日後、二人の懸念は当たってしまう。
「こんな話がある」
二人の人間を庇う様にして、一人の青年が立ち塞がった。
「育ての親は少年に、『本物と偽物、どちらがいいか』と問いかけた。少年は『本物』とその時は適当に答えた」
二人の人間は、見た目的には親子程離れてはいたが、似ている要素はほとんどなかった。
「生みの親は少年に、『本物の親と一緒に暮らしたいか』と問いかけた。しかし、少年は生みの親だと気づかなかった。だがその時、育ての親の問いかけの意味を知り、『俺にとってはもう本物だ』と呟いた」
しかし二人は、互いを力強く抱きしめ合っていた。
「そして少年は目的を果たした。二人の親が支えた過去を以て。……両者の共通点が分かるか?」
まるで、本物の母娘であるかのように。
「二人共、その少年を『実の息子』だと思っていたことだ」
その母娘を守る為に、青年は立ち上がった。
「家族になるのに、血の繋がりは関係ない……」
麻帆良の街に、『無慈悲なる街の亡霊』が降り立つ。
「例え『
魔法先生ネギま 雨と葱 Another Episode RUDE BOYS RISING
「俺
血より濃い絆は――
「……だから、誰よりも高く飛ぶ」
――世界をも超えて繋がる
『……っていう話で映画作らないっ!?』
「作らない」
ネギ達が旅立った数日後の夜のことである。
カビゴンのクッションの上に寝転がっている少女は、携帯を傍に置いたままポケットモンスターSPECIALを読んでいた。しかし電話の相手は気にすることなく、更に言葉を捲し立てていく。
『いいじゃない、大切な思い出が形になって残るのよ』
「その思い出を汚す者は許さない。……そもそも目的が違うでしょう」
少女は漫画を置くと、携帯を残して立ち上がった。
「千雨に文句言われたからリベンジしようとか……はっきり言うけど
その少女は携帯の方に振り向いてから答えた。
「……もう映画作らない方がいい。絶対向いてない」
『そういう言い方ないでしょう、
アスナ、と明日菜に呼ばれた少女は、欠伸を一つしてからベッドに足を向けた。
「じゃあもう寝るから、おやすみ明日菜。仕事頑張ってね……」
『ちょっと、アスナーっ!?』
電話越しの叫びが虚しく木霊する中、アスナはベッドに潜り込んで眠りに就く。
『せめて携帯切ってーっ!! 放置されるのが一番精神的にきついからっ!!』
「うにゅ……」
はい、というわけでアスナという謎(でもなんでもない)人物の番外編を公開した後、『魔法反徒ネギま』の再掲載をします。掲載時期は未定ですが、少なくとも8月半ばを目途に番外編掲載、週一再掲載をします。
なので続編はその後になるのですが、はっきり聞きます。
……お前ら続き見たいか?
言っておきますが話を大まかに分けると大体7,8部作になり、簡単にネタバレするとネギと千雨が付き合うのが3部終わり頃、全部終わらせてから漸く結婚のプロポーズという悪魔的設計です。しかも予定として『魔法反徒ネギま』でやろうとしたネタを含めつつのストーリー展開(具体的に言うと『こういうネタやろうとしたよね』とか、『こういうネタで映画撮りたかった』という感じで)を計画しています。おまけにネタ展開があちこちの別原作を大まかに使っているので、分かる人にはあっさりとネタがばれてしまいます。
しかし、敢えて言いましょう。
オリジナルはオリジナルでやるわ!! 誰が二次創作でやるか!!
という訳で、お休みを頂いてから8月半ばを目途に番外編『アスナの冒険Vol.1』を掲載し、『魔法反徒ネギま 四人の逃亡者達 ~魔法世界残業編~』を再掲載します。大体十話位迄に御意見頂けると助かります。詳細はこちらに。というか、活動報告に記載しています。
url:https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=189781&uid=213900
では皆さん、ご協力お願い致します。ではでは……