魔法先生ネギま 雨と葱   作:朝来終夜

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 厄才・神楽坂明日菜による続編公開、決定。


閑話 2018年7月26日特報

『どうやらここまでのようだな、ぼーや。……いや、――』

『あ、ああ……』

 

 禍々しい右腕に貫かれた少女。

 少年は唯一の理解者であった彼女を殺したことに、今まで飛んでいた理性を取り戻してしまう。

 

『それでいいんだ。……――――のこと、宜しく、頼、む……』

『あ、ああ、ああああああああ……………………!!!!????!!!!????』

 少年は虚空を見上げ、吠えるように泣き叫んだ。

 

 

 

 麻帆良から逃げ出した、

 

「魔法世界への旅行だと思って引き受け(諦め)ますよ」

 

 奴らが帰ってくる!!

 

 

 

 舞台は魔法世界(ムンドゥス・マギクス)

 降り立つ彼らの前に立ちはだかるのは、無能な研究者達と固有時制御の秘密を探る犯罪組織。ヘボ総督クルトの尻拭いにあちこちを奔走するも、襲ってくるのは有象無象の魔法の射手(サギタ・マギカ)

 

 

 

 未だに出てこない千雨の専用銃。代わりに纏うは深紅のコート。

 

 茶々丸は走る。魚の群れから、忌まわしき過去から逃れる為に。

 

 果たしてネギは全ての仕事を終えて、無事エヴァンジェリンとデートできるのか?

 

 そして開店前なのに、いきなり損壊した店の修理費は誰が持つんだ!?

 

 

 

 前作『麻帆良学園逃亡編』より出演者変更(コンバート)されたことで実現した豪華出演陣。予算増加に伴う魔法世界(ムンドゥス・マギクス)でのロケ敢行。一作目の成功で図に乗った製作陣の凶行。今回お留守番の闇の福音(ダーク・エヴァンジェル)。胃に穴が開いた立派な魔法使い(マギステル・マギ)達と卒業旅行が映画撮影になったことに激昂する3-Aの同級生(アホ)共。

 そして、ハーメルンだけに掲載される『真・没エピローグ』も掲載決定。

 

 

 

『魔法反徒ネギま 四人の逃亡者達 ~魔法世界残業編~』

 

 

 

「ネギの貞操は許さんぞ!」

「誰が盗るか馬鹿野郎!!」

 

 

 

 続報を待て!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 舞台裏、というか送別会会場にて。

「……そういえば言ったな、そんな台詞」

「まさか逆になるとはな」

「ニヤニヤ笑いを止めろ。なる訳ないだろうが」

 バーボン一気飲みで疲れた千雨は、会場の隅でエヴァンジェリンと並んで休んでいた。会場のスクリーンに流される『魔法世界残業編』の映像を眺めながら、ネギと同級生(クラスメイト)達が騒いでいるのを聞き流していく。

「というかお前、逆になるってことは盗ると疑われる方なんじゃないのか?」

「だからだ。お前と母娘になるなんて死んでもごめんだ」

「あっそ……いつの話掘り返してるんだよ」

 グラスの水を口に流し込んでから、千雨はネギ達の方を何となしに眺めていた。その様子を見て、ふとエヴァンジェリンは疑問に思ったことを口にした。

「そういえば千雨、お前明日は見送りに行かないと聞いたがどういうことだ?」

「ああ……」

 ネギ達に向けられていた視線が、僅かに揺らぐ。その先には、朝倉和美(ある人物)がカメラを構えている。

「……ちょっと、用事があってな」

「そうか……」

 この場に茶々丸がいない為か、あまり会話をすることなく時間だけが流れていく。しかしその時間の流れを、二人は静かに楽しんでいた。いや、賑やかな者達の歓声(一部悲鳴が聞こえるが)を遠くで楽しんでいる。

「しかし、心配だな……」

「ほう、ぼーやのことが心配なのか?」

「いや……どちらかというと神楽坂だ」

 千雨の口から出てきた意外な名前に、からかおうとしていたエヴァンジェリンは若干訝しんだ。

 

 

 

「あいつ、今回の件で『また映画撮ろう』とか言い出さないだろうな?」

「流石にない……と、言い切れないのがなんとも言えん」

 頭痛薬が欲しい、と二人は頭を抱え込む。

 

 

 

 数日後、二人の懸念は当たってしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんな話がある」

 二人の人間を庇う様にして、一人の青年が立ち塞がった。

「育ての親は少年に、『本物と偽物、どちらがいいか』と問いかけた。少年は『本物』とその時は適当に答えた」

 二人の人間は、見た目的には親子程離れてはいたが、似ている要素はほとんどなかった。

「生みの親は少年に、『本物の親と一緒に暮らしたいか』と問いかけた。しかし、少年は生みの親だと気づかなかった。だがその時、育ての親の問いかけの意味を知り、『俺にとってはもう本物だ』と呟いた」

 しかし二人は、互いを力強く抱きしめ合っていた。

「そして少年は目的を果たした。二人の親が支えた過去を以て。……両者の共通点が分かるか?」

 まるで、本物の母娘であるかのように。

「二人共、その少年を『実の息子』だと思っていたことだ」

 その母娘を守る為に、青年は立ち上がった。

「家族になるのに、血の繋がりは関係ない……」

 麻帆良の街に、『無慈悲なる街の亡霊』が降り立つ。

「例え『無名街(あの街)』ではなくとも、『RUDE BOYS(俺の)』ではなくとも……『家族』に手を出すなら容赦しねえぞ」

 

 

 

魔法先生ネギま 雨と葱 Another Episode RUDE BOYS RISING

 

 

 

「俺()は家族の為に、生きることを諦めない……」

 

 

 

 血より濃い絆は――

 

 

 

「……だから、誰よりも高く飛ぶ」

 

 

 

 ――世界をも超えて繋がる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『……っていう話で映画作らないっ!?』

「作らない」

 ネギ達が旅立った数日後の夜のことである。

 カビゴンのクッションの上に寝転がっている少女は、携帯を傍に置いたままポケットモンスターSPECIALを読んでいた。しかし電話の相手は気にすることなく、更に言葉を捲し立てていく。

『いいじゃない、大切な思い出が形になって残るのよ』

「その思い出を汚す者は許さない。……そもそも目的が違うでしょう」

 少女は漫画を置くと、携帯を残して立ち上がった。

「千雨に文句言われたからリベンジしようとか……はっきり言うけど明日菜(・・・)

 その少女は携帯の方に振り向いてから答えた。

「……もう映画作らない方がいい。絶対向いてない」

『そういう言い方ないでしょう、アスナ(・・・)!!』

 アスナ、と明日菜に呼ばれた少女は、欠伸を一つしてからベッドに足を向けた。

「じゃあもう寝るから、おやすみ明日菜。仕事頑張ってね……」

『ちょっと、アスナーっ!?』

 電話越しの叫びが虚しく木霊する中、アスナはベッドに潜り込んで眠りに就く。

『せめて携帯切ってーっ!! 放置されるのが一番精神的にきついからっ!!』

「うにゅ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 はい、というわけでアスナという謎(でもなんでもない)人物の番外編を公開した後、『魔法反徒ネギま』の再掲載をします。掲載時期は未定ですが、少なくとも8月半ばを目途に番外編掲載、週一再掲載をします。
 なので続編はその後になるのですが、はっきり聞きます。



 ……お前ら続き見たいか?



 言っておきますが話を大まかに分けると大体7,8部作になり、簡単にネタバレするとネギと千雨が付き合うのが3部終わり頃、全部終わらせてから漸く結婚のプロポーズという悪魔的設計です。しかも予定として『魔法反徒ネギま』でやろうとしたネタを含めつつのストーリー展開(具体的に言うと『こういうネタやろうとしたよね』とか、『こういうネタで映画撮りたかった』という感じで)を計画しています。おまけにネタ展開があちこちの別原作を大まかに使っているので、分かる人にはあっさりとネタがばれてしまいます。
 しかし、敢えて言いましょう。



 オリジナルはオリジナルでやるわ!! 誰が二次創作でやるか!!



 という訳で、お休みを頂いてから8月半ばを目途に番外編『アスナの冒険Vol.1』を掲載し、『魔法反徒ネギま 四人の逃亡者達 ~魔法世界残業編~』を再掲載します。大体十話位迄に御意見頂けると助かります。詳細はこちらに。というか、活動報告に記載しています。
 url:https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=189781&uid=213900
 では皆さん、ご協力お願い致します。ではでは……
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