この反動ではたして次回更新はいつになるのか!
では、どうぞ!
サトシとシンクロしたゲッコウガのみずしゅりけんの前に、シンジのハッサムは倒れた。
これにより、第一試合はサトシの勝利で幕を閉じたのだった。
「借りを返すのは、また今度になりそうだ」
「いつでも受けて立つぜ、シンジ」
バトルが終わり、サトシとシンジは互いの健闘を称えるべく、固く握手をした。
「では、二人は一旦控室に戻ってくれ。そこで役員が待機しているはずだから、ポケモンを預ければ体力を回復させられるよ」
二人はシオンの言葉に頷くと、そのままフィールドを後にした。
「おめでとう、サトシ。やはり君は面白いバトルをしてくれる」
「ありがとうアラン!次も勝つぜ!」
「お疲れ様、シンジ君」
「ミツル...みっともない所を見せちまったな」
バトル後の控室では、それぞれが称賛や励ましの言葉を二人に送っていた。
「あれ?そういえばメイさんがいない...」
ふとサトシが部屋を見渡すと、メイの姿が無かった。
シンジもそれには気づいていなかったが、すぐさまアナウンスが流れ、その理由が分かった。
『今から、第二試合を行う。アラン君とメイ君は、フィールドに来るように』
それを聞いた途端、アランの表情が真剣なものとなる。
それは他の三人も同様であった。先程までの和やかなムードは消え去り、ピリリとした空気が張り詰める。
「皆さん、あの噂は聞いたことありますか?」
ミツルが恐る恐るといった様子で3人に問いかける。
サトシはカロスに寄った際にプラターヌ博士から噂について聞いていたため、なんとなくミツルが言いたいことが理解できた。
アランとシンジもどこからか情報を得ていたのか、ミツルの言葉に肯定するように首を縦に振る。
「メイさんがナンバーズかは分からないですけど、何かしらの情報を得られるかもしれません。全員で出来る限りの情報を引き出しましょう」
ミツルの言葉に全員が頷き、アランは一足先に控室を後にした。
その後すべてのバトルが順調に進み、結果が出た。
1位:ミツル
2位:メイ
3位:アラン
3位:サトシ
3位:シンジ
総当たり戦、しかも手持ちは一匹のみなので、同率の順位となってもおかしくはない。
詳しい内容としては、ミツルが一番最後にメイと戦ったため、それまでの三人が引き出してくれた情報をもとにバトルを進め、接戦になりながらも勝利を収めた。
メイはミツル以外には快勝して四勝一敗、アランとサトシ、シンジが二勝三敗で三竦みとなった。
「では、見事全勝して一位となったミツル君には、アルバ島上陸後に景品を与えよう」
「あ、ありがとうございます」
「はぁ~あ、後もう少しだったのに...」
「メイ君、忙しい中参加してくれてありがとう」
ミツルは純粋にうれしそうな顔をする反面、メイはあと少しの所でミツルに負けたのが悔しかったのか、ムスッとした表情だ。
「ほんとに忙しかったんですよ!師匠が仕事しないから!!全部私にしわ寄せが来るんですよ!!!」
メイがシオンに対して、愚痴のようなことを叫ぶ。
彼女の表情から察するにかなりうっぷんが溜まっていたらしく、表情はすぐに怒りへと変わっていった。
「やれやれ、彼のサボり癖には困ったものだね。では、今回参加してくれた報酬として、彼には私から言っておくよ」
「ほんとですか!?やったぁ!!」
シオンの言葉に、これでもかと喜びを全身で表現するメイ。
そんな様子を四人は何とも言えない表情で見ていたのだった。
「ふぅ~、やっと終わったー!」
「お疲れ様、メイちゃん」
ここは船の個室。メイは机に向かって今回の交流戦についての報告書を纏めていた。それを傍らで見守っているのは、同じ役員のマリーだ。
「後は代表に提出するだけです!マリーさんのおかげで早く終わりました、ありがとうございます!」
「最近メイちゃん疲れ気味だったし、このくらいいつでも手伝ってあげるよ」
「本当だったら今回の交流戦も師匠が出るはずだったのに、急に用事があるって言って船を飛び出すなんて...」
「ふふっ、ユウトらしいね」
腕を投げ出して机に突っ伏すメイの頭を、ねぎらいの意味を込めて軽く撫でるマリー。
だが、マリーの言葉に不満があるのか、メイの口が尖った。
「マリーさんがそうやって甘やかすから、師匠が仕事をサボるんですよ!」
メイに睨まれながら言われたマリーは、苦笑いしながら「ハハハ...」と誤魔化した。
「で、でも!流石のユウトも、代表に言われたら素直に仕事すると思うよ?」
「言われてから仕事するってどういう事ですか!マリーさんには申し訳ないですけど、バトル以外であの人のこと全然尊敬出来ないですよ...。どうしてあの人がナンバー2なんですか?」
「ちょっとわかる気がするけど、メイちゃんも知ってるでしょ?ユウトの強さ」
「そりゃあ、まだ私は一度も勝ったことないですけど...。いつかボッコボコにして、今まで私が代わりにやってきた仕事、全部やらせますから!」
先程まで疲れでぐったりとしていたメイだったが、急に起き上がり、拳を握って自らを鼓舞した。
そんなメイを見つつ、若いっていいなぁと思いながら、「そこなんだ...」と突っ込みを入れた。
「では、代表に報告書を提出してきます!マリーさんも行きますか?」
「ううん。私まだ謹慎中だから、代表に出歩いてるの見つかるとまた怒られちゃう」
「了解です!では、行ってきますね」
そう言って書類をまとめたメイは、部屋を出ようとドアノブに手をかけて回そうとした瞬間、マリーに呼び止められた。
「ねぇメイちゃん。さっきの交流戦で、気になったトレーナーとかいた?」
「そうですね...。ミツル君は元々目を付けてたので、ちょっとですけど、実力が知れたのは良かったです」
「他には?例えば、サトシ君とか」
「彼ですか?う~ん...。特に手強かった印象は無かったですけど、キズナ現象でしたっけ?何だか、私たちのと雰囲気は似てましたよ」
メイがそう言い終わると、マリーは礼を言って彼女を見送った。
「メイさん、かなり強かった...」
「ピカァ...」
自室に戻ったサトシは、ベッドに寝っ転がりながら、今日のメイとのバトルを思い出す。
アランの次にメイと戦ったサトシは、アランが引き出した情報をもとにバトルに挑んだ。
だが、結果は惨敗。
キズナ現象を発動させたにもかかわらず、メイのゲッコウガへの対処は変わらなかった。
純粋な力負け。どんな技をゲッコウガが放っても、メイが使用したポケモン、ドレディアにすべて押し返されてしまった。
タイプ相性も考えたが、いあいぎりやつばめがえしすらもメイのドレディアには届かなかった。
そのバトルをサトシの隣で見ていたピカチュウも、メイに勝てるイメージが湧かないのか、項垂れていた。
「どうやったらメイさんに...」
コンコン!
「!? はーい!」
考え事をしていたため、突然聞こえたドアをノックする音にビックリしてしまった。
「どちらさま...皆!?どうしてここに!?」
「邪魔するぞ、サトシ」
「お、お邪魔します」
「サトシ君、いきなりですまない」
三人がそれぞれ一言言うと、そのままサトシの部屋へと入っていく。
「ちょ、ちょっと待ってくれ!いきなりどうしたんだよ!」
「さっ通路で代表に会ってね。これからアルバで過ごしていく者同士、親睦を深めるべきだと言われてね。サトシ君の部屋の場所を教えられたのさ」
「ご、ごめんなさい。事前に連絡しておくべきだと言ったんですけど...」
「ミツル、サトシなら問題ない」
アランが事情を説明し、ミツルが申し訳なさそうに謝罪する。
「シンジ!それってどういう意味だよ!?」
「そのままの意味だ。そんなことよりも、今日のバトルでの情報交換だ。大会には、アルバの役員も参加するらしいからな。またあの人と戦うことになるかもしれないからな」
「そういう事で、サトシ君の部屋を借りてもいいかな?」
「それは、別に構わないけど...」
アランがサトシに許可を取るが、今更ダメだとは言えないため、あまり意味をなさなかった。
また、その日を境に、全員がフィールドを使って毎日模擬戦を行ったとか。
そして時間は流れ、船はアルバ島へと到着した。
シオン「やあ諸君、昨日ぶりだね。今回は交流戦に参加したトレーナーのポケモンを紹介しよう。まずはサトシ君がゲッコウガ、シンジ君がハッサム、アラン君がメタグロス、ミツル君がサーナイト、メイ君がドレディアだ。今回は一対一だったので明確な順位ではないが、目安とでも思ってくれ。そして次回から、物語のステージはアルバ島へと移る。楽しみに待っていてくれたまえ。では、さようなら」
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