ポケットモンスター・レジェンド   作:かるな

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お久しぶりです!

最近ポケモン熱が収まらず、執筆がしたくてしてくて...

あと、3月3日のP-Sportsがとても楽しみですね!




アルバ島上陸編
第6話 アルバ島上陸①


「全員揃っているね。では、これよりアルバ島で生活していく際の注意事項を連絡しよう」

 

 

 

船の旅を終えてアルバ島に到着した一行は、シオンに島の中央に存在するセントラルという場所の中に位置する大きなビルに連れられてこられていた。

 

そして、シオンを含めた5人は中に存在するカフェスペースで話をしていた。

 

丸テーブルを5人で囲むとう言うよりかは、シオンの体面に4人が座っているのだが。

 

 

 

「まず君たちには、この島のどの街に住むのかを決めてほしい」

 

 

「街...ですか?」

 

 

シオンの言葉にミツルが首をかしげる。

 

 

 

「あぁ、そうだよ。この島には大きく分けて5つの街があるんだ」

 

 

 

シオンはそう言うと、丸テーブルの上に懐から取り出した地図を広げた。

 

そこには丸い形をした島が書いてあり、その真ん中には島の半径の半分ほどの半径を持つ、今現在一行がいるセントラルが丸い形で位置していた。

 

 

 

「ここが今私たちがいるセントラルだ。そして君たちから見て右側がイース、左側がエース、下がサース、そして上がノースだ。どれも安直な名前だろう?それぞれの区域を管理している役員が決めたのさ」

 

 

「どこも大体同じ面積...人工的に作られているだけありますね」

 

 

アランが地図を見ながらそれぞれの区域を分析する。

 

 

 

「広さは同じだが、中にある施設や住民、街の決まりなどは全く違うんだ。君たちにはそれぞれの街を実際に見てもらって、どこに住むかを決めてほしい。時間も惜しいのでね、悪いが早速移動しよう。君たちの宿が決まるまではセントラルに泊まることも可能だから、安心するといい」

 

 

 

話が終わると、一行はシオンに連れられてセントラルを出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まずはサースへと向かおう。順番としては、そこからイース、ノース、エースへと案内していくよ」

 

 

 

道中シオンから簡単な説明があり、一行はそれを聞いては疑問に思うことを質問した。

 

シオンの話では、この島での移動は基本徒歩らしく、移動手段として一般市民がポケモンを使うことは許されていない。

 

だが交通機関は存在するので、使用するときはお金を払うとのことだ。

 

 

 

「もうそろそろサースへ着くよ」

 

 

 

一行はサースへ向かうときに交通機関の使い方を習い、問題なく目的地へと着いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「街に入る前に、君たちに教えておくことがある」

 

 

 

シオンが街と街の境界にある役所をに入る直前に、そう言って立ち止まる。

 

 

 

「先程、街にはそこを管理する役員がいると言っただろう?その役員こそ、君たちが警戒しているナンバーズさ」

 

 

 

『っ!?』

 

 

 

シオンの言葉に、一同の顔つきが変わった。

 

 

 

「その反応を見るに、噂は聞いているようだね。だが心配する必要はない。彼らもれっきとした役員だ。君たちの生活に不備が無いよう、尽くしてくれるはずだよ」

 

 

 

未だに警戒が解けない一行に、シオンは不敵な笑みを向けると、そのまま役所へと入っていった。

 

 

 

「ナンバーズが身近にいることになるなんて...」

 

 

「びっくりしたけどさ、これって、探す手間が省けたってことだよな?」

 

 

「まさかサトシ君、ナンバーズに挑むのか?」

 

 

「今すぐってわけじゃないけど、もしかしたらナンバーズの力を間近で見れるかもしれないんだぜ?」

 

 

 

ナンバーズが街を管理していることに警戒が解けない一同ではあるが、サトシだけはナンバーズに会えるということに喜びを感じていた。

 

 

 

「確かに、ナンバーズの力や考え方を知れるのはいいことかもしれません。とにかく、今は街のことを少しでも多く知っておきましょう」

 

 

 

ミツルの言葉に他の3人が頷くと、シオンの後を追って役所へと入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中で簡単な手続きを終えると、「こちらはサース」という看板が付いている出口へと向かった。

 

役所を出ると、そこには普段一行が旅をしているときに見る街とさほど変わらない風景が広がっていた。

 

セントラルにあったようなビルは無く、洋服やグッズ等を販売している店が多く並んでいた。

 

 

 

「この街は見た通り、取り扱っている商品の系統や種類が豊富な店が多くてね。買い物をする際にはうってつけの街だよ」

 

 

「思ってたより...」

 

 

「普通...」

 

 

 

想像していたものよりだいぶ違ったのか、サトシとミツルが思わず声を漏らした。

 

 

 

「この島には一般市民もいるからね。地方の街並みとそこまで差は無いよ。ただ、管理している役員の好みがそのまま街の外観に現れるけどね」

 

 

 

「ということは、ここを管理しているナンバーズは買い物好き、ということですか?」

 

 

「ふふっ、そういうことだね。街のルール等は後で資料を渡すから、各自で確認しもらいたい。疑問点があれば、私に言ってくれれば答えるよ。他に見たいところが無ければ次の街へと案内するが、どうだい?」

 

 

 

シオンの言葉に全員が「大丈夫です」と頷くと、次の目的地に向かうべく役所へと戻ろうとしたときだった...

 

突如目の前に影が出来たかと思うと、少し小柄な少年が勢いよく落ちてきた。

 

着地に失敗したのか、痛みをこらえながらも右腕を前に上げ、指をサトシたちに向けて笑顔で叫んだ。

 

 

 

「そこの中の誰か、オイラとポケモンバトルしよーぜ!!」

 

 

『えっ...!』

 

 

 

一同はいきなり現れた少年にあっけにとられた。

 

 

 

「なーなー代表!いいだろ!?」

 

 

 

さらに、その少年はシオンの事を知っているらしい。

 

しかも親しげに絡んでいることから、何かしら接点があると考えられる。

 

 

 

「ハレタ君、今は彼らを案内している最中でね。バトルはまた今度にしてもらえるかい?」

 

 

「ちぇー、折角メイから逃げてきたのになー」

 

 

「君たちはいつもそんな調子だね。あまりメイ君に負担をかけてはいけないよ」

 

 

「あ、あのっ!」

 

 

 

サトシたちがあっけにとられている最中に、重要な会話が繰り広げられていた。

 

 

 

「どうしたんだいアラン君?」

 

 

「このハレタという少年は、メイさんのことを知っているんですか?」

 

 

 

アランがハレタを見ながらシオンに問う。

 

 

 

「知っているも何も、ハレタ君はメイ君の部下だよ。と言っても、メイ君がハレタ君の教育係、といった関係だがね」

 

 

「おー!お前、メイの事知ってるのか!?」

 

 

「あぁ、彼らはメイ君と船の中でバトルをして...」

 

 

「メイはバトルしたのか!?ずるいぞ!オイラもバトルしたいぞ!!」

 

 

 

シオンがハレタに説明をしていたところで、メイがバトルをしたということにハレタが噛み付いた。

 

話を途中で遮られてしまったシオンは、「しまった」という顔をして、駄々をこね始めたハレタを再度説得しようとしたそのとき...

 

 

 

「バトルなら俺が相手をしよう」

 

 

「やるのか...アラン?」

 

 

「見ず知らずの者にバトルを仕掛けてくる程だ。余程腕に自信があるのかもしれない。皆には悪いが、ここは俺にやらせてもらう。場所はここでいいのかい?」

 

 

 

ここは一応街中のため、周りに障害物や人がいないかを確認する。

 

 

 

「大丈夫だぞ!おしっ!じゃあ早速やろーぜ!!」

 

 

「待つんだハレタ君、サースは確か...」

 

 

 

シオンが何かをハレタに言おうとするが、そんなのお構いなしにハレタはモンスターボールを取り出して宙に投げる。

 

アランも続いてモンスターボールを投げる。

 

 

 

「いけっ!ルカリオ!」

 

 

「頼んだぞ、マニューラ!」

 

 

 

そしてお互いのポケモンが対面する。

 

マニューラは事前にアランから、この島のトレーナーが強いということを伝えられていたため、いつも以上に意識を高めていた。

 

対するルカリオはマニューラを視界に捉えると笑みを浮かべた。その笑みは主のハレタ同様バトルを心待ちにしていた、という顔である。

 

 

 

「先攻は貰おう。マニューラ、かげぶんしん!」

 

 

 

指示を受けたマニューラは、分身を次々に出現させてルカリオを取り囲む。

 

囲まれたルカリオはどれが本物なのかがわからず、何体もいるマニューラに対してその場を動けずにいた。

 

 

 

「マニューラ、つじぎり!」

 

 

 

マニューラが自慢の速さでルカリオとの距離を詰めると、手にある鋭い爪にエネルギーを蓄えてルカリオに切りかかる。

 

様々な方向、距離から複数のマニューラがルカリオに迫る。

 

並みのポケモンとトレーナーなら、本物を見分けることなど不可能だろう。

 

と言っても、アランが見分けさせないように隙を見せていない、というところもあるが。

 

だがそれが通用するのは並みのポケモンとトレーナー。そう、「並み」のである。

 

 

 

「右だルカリオ!」

 

 

 

ハレタの指示を受けたルカリオは右側に意識を集中させる。だが、場所は分かってもマニューラの分身が何体もいるため、攻撃を避けるための目安にしかならない。

 

戦っているアランやサトシたちもそう思っていた。だが次の瞬間、ルカリオは自身に一番近い位置にいるマニューラに狙いを定め、つじぎりが当たる直前にマニューラの腕を掴んだ。

 

本体を見抜かれたマニューラは動揺してしまい、そのせいか分身が消滅してしまう。

 

今現在フィールドにはルカリオと、腕を掴まれてその場を動けないマニューラがいた。

 

 

 

「ルカリオ、はっけい!」

 

 

 

掴んでいるマニューラの腕を反対側に引っ張り、前のめりになったその体にルカリオが手のひらを当てる。

 

マニューラが本能で危険を察知するが、時すでに遅し。

 

目にも止まらぬ速さでルカリオの手がマニューラの体に衝撃を与えた。かくとう技をまともに受けたマニューラは、その場に崩れ落ちそうになるがルカリオがそれを許さない。

 

掴んでいた腕を上にあげ、マニューラを宙吊りの状態にする。

 

先程のダメージが残っているマニューラはもちろんその腕を振り払う事はできず、苦しそうに呻いていた。

 

 

 

「ルカリオ、インファイト!」

 

 

 

そのままマニューラを宙に投げ、かくとう技の中でも威力が高いインファイトを打ち込もうとルカリオが構える。

 

 

 

「マニューラ、れいとうビーム!」

 

 

 

このままインファイトを受けるわけにはいかないマニューラは、何とか空中で体制を整え、れいとうビームを打つべく構える。

 

マニューラのれいとうビームとがルカリオを止めるのが先か、ルカリオのインファイトがマニューラをしとめるのが先か...。

 

マニューラにとっては絶対に決めなければならない場面である。そして全身に走る原因不明の痺れに耐えながら、エネルギーを貯め始める。

 

対するルカリオは、マニューラの方を見ていなかった。

 

もっとずっと奥にいる、何かに目を付けたらしい。

 

そんなルカリオの態度にイラっときたマニューラは、最大パワーでれいとうビームを放とうとした瞬間にルカリオがジャンプし、そのままマニューラを抱えて後退した。

 

そんなルカリオの行動にアランたちは驚きを隠せないでいた。だが、その行動を理解した人物が一名いた。

 

 

 

「げっ!メイだ、逃げるぞルカリオ!」

 

 

 

ハレタが体を反転させ、全速力でその場を離れようとしたそのとき、遠くの方からキラッと何かが光ったと思えば、エネルギー弾がハレタのすぐ傍に着弾した。

 

衝撃によって吹き飛ばされたハレタは、情けない叫び声をあげながら近くの掲示板へとぶつかった。

 

 

 

「今のはソーラービーム?」

 

 

「しかも今メイって...」

 

 

 

シンジとミツルが、驚きつつ状況を整理する。

 

 

 

「やれやれ、見つかってしまったか」

 

 

 

シオンが苦笑いをしながら、先程吹き飛ばされて伸びているハレタをやさしく起こすと、ルカリオに預けた。

 

 

 

「あの、シオンさん。さっきメイさんがどうって...」

 

 

「あぁ、それならすぐに分かるよ。ほら、向こうから誰かがポケモンに乗ってくるのが見えるだろう?あれがメイ君だ」

 

 

 

サトシたちはシオンと同じ方向を向くと、確かに大きなポケモンに乗って誰かがやってくるのが見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いいでえすか?サースでは野良試合は禁止です!まあ、今回はうちのハレタが全面的に悪いですし、あなたたちは知らなかっただろうから多めに見ますけど、次からは気を付けてくださいね?それと代表!どうしてバトルの許可出しちゃってるんですか!?」

 

 

 

あの後トロピウスに乗ってきたメイが、サースでの野良試合は禁止で、バトルをしたいなら専用のフィールドで行うように、と説明をしてくれた。

 

そして、今はそのバトルを黙認していた代表に怒りの矛先が向いているのだった。

 

 

 

「すまない、止めようとは思ったんだが...面白そうだったからね」

 

 

「そこはしっかり止めてくださいよ!ナンバーズがこれじゃあ街の皆に示しがつかないじゃないんです!」

 

 

 

メイが一方的にシオンに言いよるため、これではどちらが上司か分かったものではない。

 

先程のバトルによって集まってきた街の人達も、何やら微笑ましい顔で二人のやり取りを見ていた。

 

だがサトシ達には、そんな事よりも聞かなければならない重要な事がった。

 

 

 

 

「メイさんは...やはりナンバーズなんですか?」

 

 

 

神妙な面持ちでミツルが2人に問う。聞かれた方はと言うと、メイがシオンに「言っていいんですか?」と確認をとると、「隠すような事ではないから、問題は無いよ。ただ、あまり言いすぎないように」と答えた。

 

シオンから説明の許可が降りたので、メイはサトシ達に向き直ると、咳払いを一つしてから話し始めた。

 

 

 

「まず、皆さん知ってるとは思いますが、この島にはナンバーズと呼ばれるトレーナーたちがいます。ナンバーズというのは、簡単に言いますとこの島を管理している組織の幹部です。人数は合計で10人。そして、各地域に数人ずつ在住しています。また、人によっては任務等で島を開けることが多いため、用がある際には事前に連絡を取っておいてください。以上がナンバーズについての説明となります。そして、先程の会話で何となく分かっているとは思いますが、私とそこのハレタはナンバーズです。改めまして、よろしくお願いしますね」

 

 

「因みに、私はナンバーズの纏め役といった感じかな」

 

 

 

メイがナンバーズの説明を終えたところで、どこからか機械音が流れてきた。

 

これはサトシたちも聞いたことがあるポケナビやホロキャスターの音とよく似ていたため、すぐに着信音だと分かった。

 

 

 

「おっとすまない、私のだったよ。もしもし?」

 

 

 

どうやらシオンへの着信だったらしく、懐から端末を取り出して応じる。

 

しばらく話をした後、サトシ達の方に向き直る。

 

 

 

「イースにいる役員から連絡が入ってね。予定の時間よりだいぶ遅れていることが心配になったらしい。きりもいいし、ここらで次の街に向かうとしよう」

 

 

『はい!』

 

 

 

シオンの提案に一同が頷くと、少し待ってくださいと言わんばかりにメイが前に出てきた。

 

 

 

「あの!確か街の見学だったんですよね?でしたら、是非ともサースをよろ...」

 

 

「減給...」

 

 

「な、なんでもないでーす...」

 

 

 

意気揚々と街の宣伝をし始めたメイだったが、シオンの鋭い眼光と魔法の言葉によってすぐさまハレタを連れてトロピウスとともに去っていった。

 

 

 

「全く、勧誘は駄目だとあれ程言ってあったのだが...。すまないね、彼女のように勧誘してくる役員はこの先多々いるだろうが、あまり気にしないでくれ。深く考えるより、直感的に決めた方が案外合っているものさ」

 

 

 

シオンの言葉に一同は頷きながら、次の街、イースへと向かった。

 

 

 




メイ「アルバ島におこしの皆さん、ナンバーズのメイです!ここでは、サースに住むにあたって、その魅力や決まりについてお話ししようと思います。まず、何と言っても多種多様な品物を取り扱っているお店が多いのなんの、サースに来て買えない物は無い程ですよ!そして重要なのがここから!先程もあったようにサースの決まりについてです。サースでは野良試合は禁止ですが、街の中にバトルフィールドがあります。バトルをしたいときはそこでお願いしますね。最後に注意事項ですが、バトルの最中や街を出歩いているときには、度々バトルを吹っ掛けてくる野生児には十分気を付け...ちょっとハレタ!?そこの機械触んないで!あっ、ちょっ...」

シオン「以上がサースについてだ。他に何か知りたいことがあったら、遠慮なく聞くように。では諸君、また会おう」


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