バトルスピリッツ オメガワールド   作:バナナ 

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第16話です!では!


第16話 魅惑の黄色!エンジェウーモン舞う!

ここは黄の大陸、反乱軍の一員であり、シデンの妹でもあるイトニは黄の大陸の謎の遺跡にいた。その遺跡の周りには黄色い花しか存在しない花畑で溢れかえっていた。

 

イトニ「ここが、黄のデジタルスピリットが眠ってるとされる、マカロモ遺跡か、」

 

イトニはどんどん遺跡の中を進んでいきようやく中心部に到達する。すると、遺跡は急に光り輝きだす。

 

イトニ「!!この光は、あの時と同じ!てことは!」

 

祠からカード達が飛び出してくる。そのカード達は吸い込まれるようにイトニの手元に来る。先頭のカードの名前はパタモンと描いてあった。どうやら黄色のスピリットのようだ。

 

イトニ「やった!2種目のデジタルスピリット!しかも黄色!これでデッキを強化できる!兄ィも喜ぶぞ〜〜!」

 

イトニはデジタルスピリットに選ばれたことに、喜びを感じる。すると、

 

???「お喜びのところ悪いがお嬢さん、そのカード達をただでやるわけにはいかないよ、ちゃんとテストしてもらわないと」

 

イトニ「誰!!」

 

イトニが振り向くとそこには若い男性がいた。急に出てきた気配に、イトニは驚いた。

 

ギーサ「ごめんごめん、僕の名前はギーサ、君をずっと待っていた。さぁどれだけ強いのか確認させてもらうよ、今手に入れたカードを入れてもいい」

 

ギーサはイトニの手に持っている、遺跡のデジタルスピリットを指差しながら言う。だが、イトニは、

 

イトニ「いやいいよ、入れなくて、テストは受けて立つよ」

 

イトニは遺跡のデジタルスピリット達のカードを懐にしまった。

 

ギーサ「いいのかい?じゃあいくよ、」

 

イトニ&ギーサ「ゲートオープン!解放!」

 

2人はバトルフィールドに行く、ギーサのバトルアーマーはただの黒い鎧のようだった。イトニの先行でバトルが開始する。

 

[ターン01]イトニ

スタートステップ

ドローステップ 手札4⇨5

 

イトニ「メインステップ!ネクサス、星空の冠(リバイバル)をLV1で配置!」

手札5⇨4

リザーブ4⇨0

トラッシュ0⇨4

 

イトニの背後に置物のような冠が現れる。それはまるで、美術館にでも飾られているかのような代物であった。

 

【星空の冠(リバイバル)】黄属性 4コスト 黄2軽減

ネクサス

LV1(0)

LV2(1)

シンボル黄

 

LV1・2

相手によって自分のライフが減ったとき、自分はデッキから1枚ドローできる。その後、自分の手札にあるコスト2以下のスピリットカード1枚を、コストを支払わずに召喚できる。

LV2『相手のターン』

効果で回復した赤/緑/白/青のスピリットすべてを破壊する。

 

イトニ「ターンエンド」

 

星空の冠LV1

 

バースト無

 

イトニはもうやることがないので、ターンを終えた。

 

[ターン02]ギーサ

スタートステップ

コアステップ リザーブ4⇨5

ドローステップ 手札4⇨5

 

ギーサ「メインステップ、ブレイドラ3体と、森林のセッコーキジを2体召喚!」

手札5⇨0

リザーブ5⇨0

 

ギーサのフィールドに尻尾が剣のような形をしている小さな赤のドラゴン、ブレイドラが3体と甲冑を着込んだ雉の赤と緑のスピリット、セッコーキジが2体召喚される。

 

【ブレイドラ】赤属性 0コスト 軽減無

系統:翼竜

LV1(1)BP1000

LV2(2)BP2000

LV3(3)BP3000

シンボル赤

 

【森林のセッコーキジ】緑属性 1コスト 緑1軽減 赤1軽減

系統:爪鳥

LV1(1)BP1000

LV2(2)BP2000

シンボル緑

 

LV1・2

このスピリットと色とシンボルは赤としても扱う。

 

 

イトニ「はぁ?」

 

イトニは口をあんぐりと開いて驚いた。

それもそのはず、この5体のアタックがすべて通れば自分のライフはすべてなくなるからだ。

 

ギーサ「いやー、デッキが固まっていたみたいでね〜、でもこのターンで決まりそうだよ」

 

ギーサは柔らかい笑顔のままイトニに呟く。

 

ブレイドラLV1(1)BP1000

ブレイドラLV1(1)BP1000

ブレイドラLV1(1)BP1000

森林のセッコーキジLV1(1)BP1000

森林のセッコーキジLV1(1)BP1000

 

バースト無

 

ギーサ「アタックステップ、ブレイドラでアタック!」

 

イトニ「ライフで受ける!」

ライフ5⇨4

 

ブレイドラは小さな炎を吹き上げてイトニのライフを破壊した。だが、その瞬間、イトニの星空の冠が輝きだす。

 

イトニ「星空の冠の効果を発揮する。私のライフが減れば、デッキから1枚ドロー」

手札4⇨5

 

ギーサ「なるほどね〜〜そういう効果なのか、だが、まだまだいくよ!」

 

ギーサはこの後もブレイドラとセッコーキジで交互にアタックしていく。そして、

 

ギーサ「セッコーキジでアタック!」

 

イトニ「ライフで受ける!」

ライフ2⇨1

 

セッコーキジは自前の剣でイトニのライフを破壊した。

 

ギーサ「ふふ、残りライフ1これで終わりかな、」

 

イトニ「それはどうかな?」

 

イトニがそう言うと、星空の冠が再び、輝き出していく。

 

イトニ「星空の冠の効果で1枚ドロー!、星空の冠のもう1つの効果で、その後コスト2のスピリットがいればノーコスト召喚できる!来い!ダーク・デモボーン!LV2!」

手札8⇨7

リザーブ4⇨2

 

星空の冠の光の中から、ダーク・デモボーンが出現し、イトニのフィールドに飛び降りてきた。

 

【ダーク・デモボーン】紫属性 2コスト 紫2軽減

系統:無魔

LV1(1)BP1000

LV2(2)BP3000

シンボル紫

 

LV1・2『このスピリットの破壊時』

コスト4以下の相手のスピリット1体を破壊する。

【連鎖:黄】(自分の黄シンボルがあるとき、下の効果を続けて発揮する)

黄:自分のスピリット1体を回復させる。

 

ギーサ「!?!今までずっと持ってたの!?」

 

イトニ「そう!正直このバトル、めんどくさいしね〜〜早く終わらせたいから、手っ取り早くコア貯めるために、ずっとダーク・デモボーンは握ってたよ、でもまさか、5体もちっこいのが出るとは思ってなかったけどね!」

 

ギーサ「ほほぉ?意外と策略家だね〜君は、じゃあ!ターンエンドで」

 

ギーサはブレイドラ1体をブロッカーに残してターンを終えた。

 

イトニ「意外とってなんだよ!」

 

[ターン03]イトニ

スタートステップ

コアステップ2⇨3

ドローステップ 手札7⇨8

リフレッシュステップ3⇨7

 

イトニ「さぁて、最近使用許可が降りたし!使って見ようかな!召喚!テイルモン!LV3!」

手札8⇨7

リザーブ7⇨1

トラッシュ0⇨3

 

白い猫のようなデジタルスピリット、テイルモンが召喚される。成長期のデジタルスピリットに見えるがあぁ見えて成熟期のデジタルスピリットである。

 

【テイルモン】黄属性 4コスト 黄2軽減

系統:成熟期・漂精

LV1(1)BP3000

LV2(2)BP4000

LV3(3)BP5000

シンボル黄

 

LV1・2・3『このスピリットのアタック時』

ターンに1回、自分のデッキを上から1枚オープンできる。そのカードが系統:「完全体」を持つスピリットカードのとき、ボイドからコア1個を自分のライフに置く。オープンしたカードは手札に加える。

LV2・3【超進化:黄】『このスピリットのアタック時』

このスピリットを手札に戻すことで、手札にある系統:「完全体」を持つ黄のスピリットカード1枚を、コストを支払わずに召喚する。

 

イトニ「星空の冠をLV2にアップ」

リザーブ1⇨0

星空の冠(0⇨1)

 

ギーサ「ほお、既に、黄色のDパラディンを持ってたかーー」

 

イトニ「!?なんでDパラディンを知ってんだよ?」

 

ギーサ「あ!いやーなんでだろうね〜〜」

 

ギーサは口笛を吹いてごまかした。が、もう既にDパラディンについて、何かしら知っていることは明白であった。イトニは一旦このことを考えるのはやめにして、バトルに集中することにした。彼女の頭の中ではギーサをボコボコにして、話を無理矢理聞き出そうと考えていた。

 

イトニ「アタックステップ!いけ!テイルモン!アタック時効果で1枚オープン!」

オープンカード【エンジェウーモン】

 

イトニ「よし!さらに、オープンカードが完全体なら、ライフを1つ回復!オープンカードは手札に!」

手札7⇨8

ライフ1⇨2

 

オープンされたカードは完全体なのでイトニのライフが1つ回復した。

 

イトニ「テイルモンの【超進化:黄】発揮!成熟期のテイルモンを手札に戻して、完全体のエンジェウーモンに超進化!」

 

天空からテイルモンに聖なる光が降り注ぐ、テイルモンは猫の姿から美しい女性の姿をした大天使へと姿を変える。その名はエンジェウーモン。

 

【エンジェウーモン】黄属性 6コスト 黄3軽減

系統:完全体・天霊

LV1(1)BP5000

LV2(2)BP7000

LV3(3)BP10000

シンボル黄

 

LV1・2・3『このスピリットの召喚時』

LV1の相手のスピリットすべてを手札に戻す。この効果で手札に戻したスピリット1体につき、ボイドからコア1個を自分のライフに置く。

LV1・2・3

系統:「天霊」を持つ自分のスピリットが相手の効果でフィールドを離れるとき、自分のライフのコアを好きなだけ、それらのスピリットに置ける。この効果でコアを置いたスピリットは同じ状態でフィールドに残る。

 

ギーサ「おぉ!完全体まで!」

 

イトニ「エンジェウーモンの召喚時効果でLV1の相手のスピリットすべてを手札に戻す!消え失せな!雑魚ども!」

 

ギーサ「!!?!」

手札0⇨5

 

エンジェウーモンは登場するなり、光の矢を放つ。その矢はギーサ側のフィールドの地面に突き刺さると、黄色い衝撃波が走る。ブレイドラとセッコーキジ達はその衝撃でデジタルの粒子となって5体ともギーサの手札に帰ってしまう。

 

イトニ「さらに、戻した数1つにつき、私のライフ1つを回復する。5体戻したから5つ回復する!」

ライフ2⇨7

 

ギーサ「えぇ!?そんなに!?」

 

イトニのバトルアーマーが一気に光輝く。このライフの回復量には今までまったく動じてなかったギーサも驚きを隠せなかった。

 

イトニ「一気に行け!ダーク・デモボーン!エンジェウーモン!」

 

ギーサ「ライフで受けるよ」

ライフ5⇨3

 

ダーク・デモボーンは握っている剣で、エンジェウーモンは掌から黄色い波動を出して、ギーサのライフをそれぞれ1つずつ破壊した。

 

イトニ「ターンエンド、星空の冠の効果には気をつけな〜〜」

 

エンジェウーモンLV3(3s)BP10000

ダーク・デモボーンLV2(2)BP3000

 

星空の冠LV2(1)

 

バースト無

 

星空の冠LV2の効果は相手のターン中効果で回復した赤と緑と白と青のスピリットを破壊する効果がある、赤と緑が少なくとも入っている、ギーサのデッキではこの効果がどうしても邪魔になるのであった。

 

[ターン04]ギーサ

スタートステップ

コアステップ リザーブ7⇨8

ドローステップ 手札5⇨6

 

ギーサ「メインステップ、ブレイドラ2体とセッコーキジ1体を召喚」

手札6⇨3

リザーブ8s⇨5s

 

ギーサのフィールドに再び、ブレイドラ2体とセッコーキジ1体が現れる。

 

ギーサ「さぁ!いこうか!召喚!太陽神龍ライジング・アポロドラゴン!LV1!」

手札3⇨2

リザーブ5s⇨0

トラッシュ0⇨4

 

太陽のようなものが地面に投下され、地面を燃やしていく。その中から、太陽の神龍、ライジング・アポロドラゴンが咆哮を上げ現れた。

 

【太陽神龍ライジング・アポロドラゴン】赤属性 7コスト 赤3軽減

系統:神星・星竜

LV1(1)BP6000

LV2(3)BP9000

LV3(5)BP11000

シンボル赤

 

LV1・2・3『自分のアタックステップ』

系統:「星竜」を持つ自分のスピリットすべては、アタックするとき相手のスピリット1体を指定し、そのスピリットにアタックできる。

【合体時】LV3『このスピリットの合体アタック時』

BPを比べ相手のスピリットだけを破壊したとき、相手のスピリット/ブレイブ/ネクサス、どれか1つを破壊する。

 

 

イトニ「ふーん」

 

イトニはテストを早く終わらせたいからと言う心の表れなのか、興味なさそうにライジングを見た。

 

ギーサ「いけ!ライジング!ダーク・デモボーンに指定アタック!」

 

ライジング・アポロ・ドラゴンはLV1から系統:星竜を持つ自分のスピリットすべてに相手のスピリットを指定してアタックできる効果を持つ。ライジング自身も系統:星竜を持つスピリットなので当然自分にも効果が付与されている。

ライジングは低空飛行で真っ直ぐダーク・デモボーンに飛んでいく。ダーク・デモボーンはなすすべなく、あっさり吹っ飛ばされてしまった。

 

イトニ「ダーク・デモボーンの破壊時、コスト4以下の疲労状態のスピリット1体を破壊・・・・・・は不発だけど、黄色の【連鎖】を使おうっと、エンジェウーモンを回復」

エンジェウーモン疲労⇨回復

 

ギーサ「!?」

 

ダーク・デモボーンは破壊時の黄色の連鎖で自分のスピリット1体を回復させる効果がある。エンジェウーモンは紫の光を纏い、再び、翼を広げる。

 

ギーサ「・・・ターンエンド」

 

イトニ「あれ?いいの?」

 

ギーサ「今アタックしても、星空の冠でまた君の手札が増えるだけだからね」

 

ギーサはイトニの手札を増やすまいと、これ以上のアタックは仕掛けなかった。

 

太陽神龍ライジング・アポロ・ドラゴンLV1(1s)BP6000

ブレイドラLV1(1)

ブレイドラLV1(1)

森林のセッコーキジLV1(1)

 

バースト無

 

[ターン05]イトニ

スタートステップ

コアステップ リザーブ2⇨3

ドローステップ 手札8⇨9

リフレッシュステップ

リザーブ3⇨6

トラッシュ3⇨0

 

イトニ「さっさと終わらせようっと、召喚、ダーク・デモボーン!ヒメネコ!」

手札9⇨7

リザーブ6⇨1

トラッシュ0⇨3

 

イトニのフィールドに再びダーク・デモボーンが姿を見せると同時に猫型のブレイブ、ヒメネコが召喚される。

 

【ヒメネコ】黄属性 4コスト 黄2軽減 紫2軽減

系統:想獣

LV1(1)BP4000

合体(0)+4000

シンボル黄

 

《合体条件:コスト4以上》

【合体時】『このスピリットのアタック時』

相手は相手のリザーブのコア2個を相手のトラッシュに置かなければブロックできない。

このスピリットにソウルコアが置かれているとき、さらに、自分はデッキから1枚ドローする。

 

ギーサ「ブレイブ!?」

 

イトニ「そう、エンジェウーモンと合体」

 

ヒメネコの武装がエンジェウーモンに取り付けられていく。エンジェウーモンは合体スピリットになった。

 

エンジェウーモン+ヒメネコLV3(3s)BP14000

ダーク・デモボーンLV1(1)BP1000

 

バースト無

 

イトニ「アタックステップ!やれ!エンジェウーモン!ダブルシンボルのアタック!」

 

ギーサ「それは、受けたくないから、ブレイドラでブロック・・・・・・できない!?!」

 

イトニ「ヒメネコの合体アタック時効果であんたはリザーブのコア2個トラッシュに置かないとエンジェウーモンのアタックはブロックできなくなってるんだ。さらに、ソウルコアの力で1枚ドロー」

手札7⇨8

 

ギーサ「くっ!仕方ない、ライフで受けよう」

ライフ3⇨1

リザーブ0⇨2

 

イトニ「ダーク・デモボーン!」

 

ギーサ「ブレイドラでブロック!」

 

ダーク・デモボーンとブレイドラは何回かコツッコツッとぶつかり合うのちに両者とも消滅した。

 

イトニ「ダーク・デモボーンの破壊時の黄色の【連鎖】でエンジェウーモンを回復!」

エンジェウーモン+ヒメネコ疲労⇨回復

 

エンジェウーモンは再び紫の光を纏い、回復した。

 

ギーサ「なるほどね〜だけど、さっき受けたライフは2つともリザーブ!次こそはブロックさせてもらうよ!」

 

イトニ「エンジェウーモンで、アタック!効果で1枚ドロー」

手札8⇨9

 

ギーサ「リザーブのコア2個をトラッシュに置くことで、ブレイドラでブロックだ!」

リザーブ3⇨1

トラッシュ4⇨6

 

イトニ「フラッシュタイミング!マジック、イエローリカバーを使用!エンジェウーモンを回復!」

手札9⇨8

リザーブ2⇨1

トラッシュ3⇨4

エンジェウーモン+ヒメネコ疲労⇨回復

 

【イエローリカバー】黄属性 3コスト 黄2軽減

マジック

フラッシュ

自分の黄のスピリット1体を回復させる。この効果はターンに1回しか使えない。

 

ギーサ「え!?」

 

ブレイドラは果敢にエンジェウーモンに挑もうとするがエンジェウーモンが通り過ぎただけの風圧で飛ばされて爆発した。

 

イトニ「さぁこれで合格だ!エンジェウーモン!」

手札8⇨9

 

エンジェウーモンは再び翼を広げ、飛び立つ。ギーサのリザーブのコアは1つ、誰もブロックすることはできなかった。ギーサは負けが確定した瞬間、途端に笑顔になる。そして、

 

ギーサ「これからもパタモンをよろしく!テイルモンも!」

 

イトニ「?」

 

ギーサ「ありがとうお嬢さん!楽しかった!ライフで受けるよ!」

ライフ1⇨0

 

ギーサのライフがゼロになり、ギーサはバトルフィールドから弾かれる。バトルはイトニの快勝に終わった。イトニは元いた遺跡に戻るが、そこにはもうすでに、ギーサの姿は見当たらなかった。

 

イトニ「あいつ一体何だったんだ?急に現れたかと思ったら、今度は急に消えやがって、これじゃあ合格かそうじゃないのかすらわからないじゃない」

 

イトニはこの後直ぐに「まぁ多分合格だろう」と思い、黄の大陸のマカロモ遺跡を後にした。イトニが遺跡から出ると反乱軍の自称ブレインである、ドゥーケがいた。イトニは手を振りながらドゥーケのところに行く。

 

ドゥーケ「どうでした?イトニさん?」

 

イトニ「ドゥーケ!私やったよ!ついに!2種目のDパラディンをゲットしたよ!」

 

ドゥーケ「そうですか!それは良かったです!これでついにDパラディンが8種揃いましたね〜」

 

2人はこの成果に大いに喜んだ。

 

イトニ「え!?ちょっと待って!もう8種も揃ったの?」

 

ドゥーケ「えぇ、シュリさんの報告結果だと、緑坂小次郎さんも同じく2種目のDパラディンをゲットしたそうで」

 

イトニはこれを聞いてアカダッケ村での出来事を思い出す。

 

イトニ「えー!?!あいつが?くそ!なんか腹立つな〜〜!」

 

現在Dパラディンを所持しているのは花火、小次郎、菜々子、カイネ、シデン、イトニの6人、小次郎とイトニの2種目のDパラディンにより、合計8種類のDパラディンの使い手がこの異世界に集結したと言える。

 

ドゥーケ「まぁまぁ、そんなことおっしゃらずに先ずは兄上様に御報告なさいましょ」

 

ドゥーケがそう言うと、イトニは急に、笑顔になる。

 

イトニ「そうだね!もう、楽しみだよ!」

 

ドゥーケ(えぇ、私も楽しみでございますよ〜〜3ヶ月後が)

 

ドゥーケは笑顔のイトニをよそに不敵な笑みを浮かべていた。

 

ドゥーケ(しかし、気になる、一木花火がなぜアグモンを所持しているのだ?奴はとうの昔にあの力で消滅させたはず、まさか、力が吸収された?・・・・・・いや、まさかね)

 

イトニとドゥーケはそのままマカロモ遺跡を後にして、どこかへ消えていった。空はもうすっかり真っ暗であった。

 

 

 

 

一方その頃、花火達御一行は夜は寒いので焚き火で暖まっていた。だが、花火だけはそこを少し離れ、崖の上に座っていた。そこからは果てしなく広がる海が見える。

 

カイネ「花火はさっきからなんであんなところで黄昏てるんの?絶対寒いでしょ」

 

菜々子「あー、多分今日のバトルの反省かなんかじゃないかな?久しぶりに負けた気がするし」

 

小次郎「あー、もうめんどくせえな!!俺がちょっと喝を入れてやる!」

 

菜々子「えっ、いや〜〜別に落ち込んでるってわけじゃないと思うけどー」

 

小次郎はそのまま花火のところに向かった。

 

カイネ「あいつほんとに、花火に対するライバル意識が強いんだね、あそこまで来るとちょっと呆れるわー」

 

菜々子「はは、まぁ、出会った時からあの2人はあんな感じだから」

 

菜々子は少し微笑むと、カイネは少し疑問に思ったことを口に出す。

 

カイネ「・・・そういえばさ、なんで花火は強いの?」

 

菜々子「え!?どうしたの?カイネちゃん急に」

 

カイネ「いや、ただなんとなく、仮にも、あの馬鹿(小次郎)が1回も勝ったことないんでしょ?一体どんな感じでバトルの腕を磨いたのかなーっと思って、正直私は花火に勝てる気がしないんだよね」

 

菜々子「・・・・・そうだね、多分あのことが原因かなって私は思ってる、カイネちゃんはお母さんがもういないって言ってたよね?」

 

カイネ「?あぁ言ったね、巨蛾の里の時に」

 

菜々子「実は花ちゃんもね10年前に大きな地震があって、お父さんとお母さんが行方不明になってしまって、でも、花ちゃんは私の家族とその時旅行に行ったてたから無事だったんだけど」

 

花火の両親は10年前に花火達の街で起きた大震災によって、2人とも行方不明となっている。行方不明である理由は花火の両親の遺体が10年経った今でも発見されないからである。この花火と菜々子の過去にカイネは驚きを隠せなかった。

 

カイネ「え!?そうだったの?でもなんでそれで、強くなれるのよ、」

 

菜々子「旅行から帰ってきた日は花ちゃんの誕生日だったんだけど、崩れ去った花ちゃんの家からお父さんとお母さんからのプレゼントらしきものが見つかって、その中に、『炎魔神』のカードと手紙が入っていたの、その内容は、『お誕生日おめでとう!このカードと一緒に強くなってね!』って書かれてて、」

 

カイネ「なるほどね、それで強くなろうと、」

 

当時まだ7歳だった花火は自分が強くなったら、またいつか、両親が帰ってきてくれると信じていた。だから、たくさん努力をして強くなった。だが、自分が大きくなるにつれ、徐々に親がいなくなったことを理解していき、信じることをやめたのだ。だから花火は自分の力を試そうとしない、故にバトルスピリッツの大会にはあまり出場しないのだ。

 

菜々子「なんか、ごめんね、暗い話しちゃって」

 

カイネ「いやいや、聞いたの私だし、でも理解できたよ、だからあいつは巨蛾の里の時も、巨蛾姫に魂を取られた人達のためにあそこまで頑張ったんだね、命の重さをあの場にいた誰よりも知っていたから」

 

カイネは花火の強さの根源を知った。確かに化け物じみた力を持っていた巨蛾姫に勇敢に立ち向かうことは誰でもできることではない。

 

菜々子「うん、花ちゃんはとっても優しいし、かっこ・・・・・かっこ・・・・・」

 

そこまで言うと菜々子の顔が急に赤くなる。カイネはその菜々子を見ながらニヤニヤしながら言葉を入れて来る。

 

カイネ「『かっこいい』、でしょー、」

 

菜々子「え!?い、いや、ち、ちが、そ、そのぉ・・・・・」

 

カイネ「好きなんでしょ」

 

菜々子「ち、ちが、」

 

菜々子はこれまでにないくらい、言葉を噛む。

 

カイネ「見てればわかるよー!バレッバレ!」

 

菜々子の顔がまるでトマトみたいに赤くなっていく。

カイネはどんどん食いついてくる。

 

カイネ「で?どうなの?好きなの?嫌いなの?」

 

菜々子「・・・・・す、す、好き、です、と、とっても」

 

菜々子はカイネには隠せないと思い、正直に自分の思いをはいた。

 

カイネ「よーし!それでいい!私に任せときなさい!明日が楽しみだね〜〜」

 

菜々子「え!?いや何する気なのカイネちゃん!?」

 

カイネは何かを企んでいるようだ。一方そんなことを全く知らない、男子2人はと言うと

 

花火「今日のバトル、結構、遊ばれていたな、勝負を決められた最後のターン、あいつは成熟期のカードだけがなかったはずだ。それを成長期の効果で引き当てたってことは、完全体と究極体はすでに手札に持っていたってことになる。先にそっちを召喚されてたら本当はウォーグレイモンが出る前にバトルは終わってたのかもしれない。間違いなく、あいつは、シデンは、俺を試そうとしていた。まだまだあんなに強い奴がいるなんて、俺、武龍村でシュリに勝った時から、ちょっと調子に乗ってたな、ぶっちゃけあのバトルもほとんど俺の負けだったし、景光姐さんにだって1回だって勝てなかった、・・・このままじゃダメだ、Dポリスだって、」

 

小次郎「何がダメなんだよ、俺より強いし、別に十分だろ」

 

小次郎が物陰から現れて花火の横に腰を下ろす。

 

花火「小次郎、」

 

小次郎「んだよ、まだDポリスのこと、気にしてるのかよ」

 

花火「・・・・・あぁやっぱり信じらんねぇよあのサツマさん達がこの世界にもう1回オメガバーストを使おうとしているなんて」

 

花火はシデンのバトル中に言われたDポリスの真実が未だに納得がいかなかった。

 

小次郎「でも、事実っぽいぜ、さっきカイネが言ってたんだけどDポリスの本部には、いや、正確には白の大陸にはリアルワールドに通じるゲートはないらしいぜ」

 

花火「!?てことは、」

 

小次郎「あぁ武龍村で言ってたサツマさんの言葉は嘘ってことになる」

 

花火「まじかよ、サツマさんが!?」

 

小次郎「よくわかんねぇけど、カイネが言うには多分デジタルスピリットのバトルエネルギーを早く貯めようと思って、連れて行こうとしたんじゃないかって言ってた」

 

花火「・・・・なるほど、まぁでも少しスッキリしたわ」

 

花火は暗い顔から急にいつもの明るさを取り戻した。

小次郎はその花火の顔を見て、少し不思議に思う。

 

小次郎「おいおい、なんで急にいつもの調子になるのさ、俺ら騙されてたんだぞ!ついでに帰るあてもなくなったし!」

 

花火「でも、あの時、サツマさんは俺らを無理には連れて行こうとしなかった。てことはサツマさんには良心が少なくともあるってことだ、そんだけわかれば十分さ」

 

小次郎「・・・お前、ほんとにそういう、頭の回転早いよな」

 

花火「なんだよ、そういうって、いつもだろ?いつも!そういやバトルする約束してたな、今やらないか?」

 

小次郎「あぁ!もちろんだ!今日こそ勝ってやる!いくぜ!」

 

花火&小次郎「ゲートオープン!解放!」

 

結果は花火が勝って終わったのだが、2人はたいへん楽しくバトルをした。明日はいよいよ、緑の大陸から黄の大陸へ出航する日である。




サブキャラのデッキが尽きつつある今日このごろです。
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