バトルスピリッツ オメガワールド   作:バナナ 

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割と遅くてすみませんでした。自分の通っている大学が入学シーズンで忙しくてなかなか手がつけれませんでした。これからは頑張ってペース上げていきます!温かい目で見守ってくださると幸いです!では第27話です!どうぞ!


フロンティアリーグ編
第27話 イトニの新デッキ!舞い降りる2人の大天使!


花火が目覚めてから1週間経過……

〜〜アトーライの街はずれ〜〜

 

カイネ「みんな!本当にごめん!手紙の言葉も全部嘘だから!」

 

カイネは花火、菜々子、小次郎に深々と頭を下げる。彼らを巻き込まないようにするためとは言え、あれだけ誹謗なセリフを残していったのだ、申し訳なく思うのも当然か、カイネは一度、菜々子と小次郎に誤ったが、花火にはまだ一言も言ってなかったため、この場を借りて、改めて誤った。

 

花火「気にすんなよ!・・・でも、よかったのか?国を出て」

 

カイネ「いいよ、先ずは軽〜く世界を救ってからアトーライの王女でもなんでもやるさー」

 

カイネは腕を曲げ、ガッツポーズをしながら言う。アトーライは今、国の復興に明け暮れている、カイネは本来、姫として、いや、彼女の母がいない今、王女として、それに携わなければならない、しかし、彼の父、現国王のマキシオは「花火君達に恩返しをして来なさい」と言って再び彼らの旅に同行することが可能になったのだ。マキシオは王としても、父としてもこれは辛い選択であっただろう。

 

今現在、花火達は黄色の大陸を歩いている、目指すは青の大陸、カイネの問題が解決したので、もう白の大陸に行く必要はなく、青の港まで行かなくてよくなったのだが、行くもう1つの理由を作ってしまったのだ。

 

小次郎「でもほんとにあんのかー!?そんなすごい移動装置」

 

花火「わからねぇよ、だから優勝して確かめるんだろ?」

 

菜々子「Dワールドって結構大会とか多いよねー」

 

カイネ「毎年強者揃いだぞ、『フロンティアリーグ』は」

 

青の大陸に行くことになった理由、それは、青の大陸で年に一回行われるバトル大会『フロンティアリーグ』……Dワールドの中でも特に大規模なバトル大会だ。毎年優勝商品が豪華な代物だが、今年はなんと、『どんなとこでも移動できる装置』らしい、全てマキシオ談だが、彼は先ず花火達に嘘は言わないので、信憑性は高い。

 

小次郎「大会があるのは2週間後なんだろ?間に合う?」

 

カイネ「間に合うさ、1週間もあれば会場に着くぞ、・・・だからさ、その前にみんなへのお詫びのつもりなんだけど・・・・」

 

花火&菜々子&小次郎「?」

 

カイネ「みんなで遊園地、行かない?」

 

カイネが懐からチケットのようなものを取り出し、チラつかせながら3人に言った。

 

 

花火「う、うわぁぁぁあ!!!!」

 

菜々子「きゃあぁぁあ!!」

 

花火と菜々子が乗っているのはリアルワールドで言うところのジェットコースター、騎士王蛇ペンドラゴンをモチーフに作製されたそのコースターは、ものすごいスピードで加速して行く、花火はあまり絶叫系の乗り物は得意ではなかったが、菜々子はそこそこ得意であった。それは2人のリアクションを見れば一目でわかる。花火はまるでこの世の終わりのような顔つきになるが、菜々子は心の底からジェットコースターを楽しんでいるような笑顔を振舞いながら乗っていた。ようやく終了し、2人はコースターから降りるも、花火は二日酔いの成人男性のようにおぼつかない足取りでふらつく、

 

菜々子「いや〜!心臓が飛び出ると思ったね!」

 

花火「それは俺のセリフだ」

 

ここは『スピリッツパーク』アトーライの王マキシオが建設したバトスピのテーマパークなのだが、ウズシオが王になってからはすっかり閉鎖されていた。花火達が事件を解決したので再び遊ぶことが可能になったのだ。カイネはみんなへの詫びと感謝の意を込めて4人で『スピリッツパーク』へ行こうと提案したのだ。

 

菜々子「よし!次あれ行こう!!」

 

花火は菜々子が指をさす方を見る。そこには龍皇ジークフリードを模したペンデュラムライドがあった。花火はそれを見て肩をがっくしと落とし、「またそう言うやつか」と思った。そんな2人を他の観客に紛れながら眺める2人の影があった。小次郎とカイネだ。

 

小次郎「すみませんカイネさん、俺もなんか乗りたいんですけど、なんでずっと2人を尾行してるんすか」

 

カイネ「バカだね〜あんた、今あの2人いい感じなんだよ?これを見ないてはないでしょ!」

 

小次郎「バカはサングラスとアフロで変装したきでいるお前だよ、いや俺もつけてるけども」

 

カイネ「とにかく!あたしは自分の目標は成し遂げたから次は菜々子と花火をくっつける事に専念する、あんたらがリアルワールドに帰るまでに!」

 

小次郎「先ずは暗黒の力を倒しなさい」

 

アフロとサングラスを装備した2人は花火と菜々子を追って行く。小次郎はカイネのこの行動に呆れ気味だが、そんな彼女を見て嬉しくも思っていた。

 

カイネはこの3年間ずっと心の拠り所がなかった。尊敬する師に裏切られ、母を殺され、頼れるものはほとんどいなかった。一種の人間不信と言えよう、そんなカイネが今ではそれを断ち切り、心の拠り所を見つけ、楽しそうに笑っている。とても微笑ましい事だ。だからと言って尾行していいとは限らないが…

 

そこから少し時はたち、昼頃

 

菜々子「よし!もうそろそろなんか食べよう!お腹空いたよ〜」

 

菜々子がお腹を鳴らしながら花火に聞いてくる。

 

花火「お前だけで食べろよ、俺は今なんか食べたら必ず午後の部についていけない、嘔吐しちまう」

 

菜々子「も〜〜、『午後の部』って……じゃああのクレープ屋で食べようっと!」

 

菜々子はクレープ屋で注文している間に花火は空いているテーブルを探す。しかし、なかなか空いているテーブルが見つからない。

 

花火「仕方ねぇなこれ、入れてもらうか、」

 

円形のテーブルに対し、椅子は4つ、致し方ないが花火は空いている椅子を借りる事にした。

 

花火「あの〜、すんません、ここのお隣座ってよろしいでしょうか」

 

シュリ「あー、はい、どうぞどうぞ」

 

花火「……」

 

シュリ「……」

 

バッタリ出くわした2人はそこから5秒ほど沈黙が続いた。一方菜々子はクレープ屋で、

 

菜々子「わー!イトニちゃん!久しぶり〜!!」

 

イトニ「げ!?!バカップルの女の方!なんでこんなとこに?!」

 

その後、菜々子は一緒に食べようと誘うがイトニはそれを無視、シュリのいるテーブルへ戻ろうとするが、

 

花火「そうなの、あんたも苦手なの絶叫系、忍者って忍の得意そうなのに」

 

シュリ「いや〜叫ばないけどね〜耐え忍ぶことはできるんだが、苦手だねー、イトニがどうしてもって言うから」

 

花火「あんたも苦労人なんだな」

 

花火とシュリが仲良く談義していた。

 

イトニ「シュリ!!何やってんだ!お前!」

 

花火「よう、イトニ、おかえりー、まぁ座れよ」

 

イトニ「お前はどけよ!」

 

シュリ「まぁまぁ、いいじゃないか、ちょうど2つ空いてるし」

 

その後すぐにクレープを片手に持った菜々子が帰ってくる。4人は同じテーブルで肩を並べる事になる。そこから少し離れたところにカイネと小次郎もいる。2人はここでつっかかったら余計大変な事になるだろうと思い、出てくることをやめた。が、リアル忍者であるシュリは2人の存在にも気づいていた。状況を察してか、敢えて言わなかったようだ。

 

花火「…てか、お前らこんなとこで油売ってる場合か?Dポリス落とすんじゃないのか?後1ヶ月くらいで」

 

2人が所属する【反乱軍】、そのリーダーのシデンが、3ヶ月で、Dポリスを倒すことを宣言してから早2ヶ月、残すところを後1ヶ月に迫っていた。花火はこのことは以前、旅館でバッタリあった時に聞いていた。

 

シュリ「あー、なんかね、青のバトル大会の景品にDポリスのいる、白の大陸まで行けそうな商品があるから、それで行こうって話になってね、」

 

花火「!俺らもそれ出るんだ!リアルワールドに帰れるかもしれないから!」

 

シュリ「……なるほどねー」

 

シュリはお茶を啜りながら納得する。

 

イトニ「なるほどねーじゃねぇよ!何あんた敵にそんなこと教えんのさ!」

 

どうやら反乱軍も青のバトル大会へ出場するらしい、どうやら結構骨が折れそうだ。

 

シュリ「いや、別に敵じゃないでしょ、敵対する理由もないしね、それより、見たよ君らの【アトーライ】での活躍、」

 

シュリはイトニをそっちのけで花火達と話す。花火達のアトーライでの一件は世間で大きく報道され、一大ニュースとなって人々を騒がせていた。そして、3年前に起きた事件の真実や、暗黒の力がほとんどの人たちから認知される事となった。

 

シュリ「シデンさんがまた君に興味を持っていたよ、一木花火」

 

花火「けっ!気持ち悪いって言っとけ」

 

花火とシュリが話している側で、菜々子はイトニに声をかける。

 

菜々子「イトニちゃんも遊園地とかテーマパークとか好きなんだ」

 

イトニ「…暇だっただけよ」

 

シュリ「嘘つけ、今日の朝行きたいってごねたのは誰だ」

 

イトニ「ごねてねぇし!!」

 

イトニはシュリに顔を真っ赤にさせながら否定するが、まるで説得力がない。

 

花火「気にすんなよ、この姉ちゃんは今でも俺にごねてくるぞ、Dワールドに来る前も一回あったしな」

 

菜々子は遊園地やテーマパークが好きである。Dワールドに招かれる前も、2人はリアルワールドの遊園地で遊んでいる。

 

イトニ「そう言えばあんたら、後2人は?、青髪の女(カイネ)と、あのアホ(小次郎)」

 

花火「今は別行動中だ、この園内にはいると思うけど、」

 

イトニ「よし、じゃああの2人には私がここにいたことは内緒にしろよ、いいな!」

 

イトニは強い口調で花火に指をさしながら言い放つ。

 

花火「……なんで?」

 

年頃の乙女の考えは花火には理解できない。特にイトニのようなプライドが高い性格の子は、イトニとしては次会った時に何か言われるのが嫌なのだ。

 

菜々子「じゃあ私とバトスピして勝ったら内緒にしてあげる!」

 

菜々子が花火の横からしゃしゃり出る。菜々子としてはただただイトニとバトスピがしたいだけのようだ、イトニは絶対に負けない自信があるので当然この条件を飲んだ。そしてシュリは言えなかった、すでにカイネと小次郎にもバレていることを。

 

菜々子&イトニ「ゲートオープン!解放!」

 

2人はバトルフィールドへ向かう。花火とシュリも観客席で2人の対戦を見守る。先行はイトニだ。

 

[ターン01]イトニ

スタートステップ

ドローステップ 手札4⇨5

 

イトニ「メインステップ、パタモンをLV1で召喚」

手札5⇨4

リザーブ4⇨0

トラッシュ0⇨3

 

菜々子「…デジタルスピリット!」

 

イトニのフィールドに大きな耳が特徴的なスピリット、パタモンが召喚される。パタモンは以前イトニが黄の大陸の遺跡で得た力だ。

 

イトニ「召喚時効果、2枚オープン!」

オープンカード

【パタモン】

【エンジェモン】

 

成熟期のスピリットカード、エンジェモンがイトニの手札に加えられた。

 

イトニ「ターンエンド」

手札4⇨5

 

パタモンLV1(1)BP1000

 

バースト無

 

[ターン02]菜々子

スタートステップ

コアステップ リザーブ4⇨5

ドローステップ 手札4⇨5

 

菜々子「メインステップ!行くよ!角タヌ、スラスト・シェパード、ビーバンを召喚!」

手札5⇨2

リザーブ5⇨1

 

菜々子のフィールドにツノの生えた狸とビーバー、犬が召喚される。

 

菜々子「続けてバーストをセット!」

手札2⇨1

 

角タヌLV1(1)BP2000

スラスト・シェパードLV2(2)BP2000

ビーバンLV1(1s)BP2000

 

バースト有

 

菜々子「アタックステップ!3体でアタック!」

手札1⇨2

 

3体のスピリットが一斉に駆け出す。ビーバンのアタック時効果で菜々子は1枚ドローした。対するイトニの判断は…

 

イトニ「…ライフだ…くっ、」

ライフ5⇨2

 

3体のスピリットはそれぞれのツノでライフを破壊した。ここ数ヶ月でかなりバトル慣れしているイトニも流石にこの攻撃はこたえる。

 

菜々子「フッフーん!ターンエンドだよ!」

 

菜々子は得意そうな顔でターンを終えた。

 

イトニ「調子にのるによ、勝負はこれからだ!」

 

[ターン03]イトニ

スタートステップ

コアステップ リザーブ3⇨4

ドローステップ 手札5⇨6

リフレッシュステップ

リザーブ4⇨7

トラッシュ3⇨0

 

イトニ「メインステップ!パタモンをLV2にアップ!」

リザーブ7⇨5

 

パタモンは黄色に光ってLVが上がる。

 

イトニ「天使スピエルをLV1、テイルモンをLV2で召喚!」

手札6⇨4

リザーブ5⇨0

トラッシュ0⇨2

 

白銀の髪を持つ、低コストの天使と、猫のような見た目だが、実はネズミ型の成熟期デジタルスピリット、テイルモンが召喚される。

 

イトニ「アタックステップ開始時!パタモンの効果でパタモンをエンジェモンに進化」

 

パタモンは0と1のコードに包まれて姿形を変えて行く、コードが弾け飛ぶと中から6枚の翼を持ち、神々しいほどに白い衣を身に纏った天使型の成熟期デジタルスピリット、エンジェモンが現れる。

 

エンジェモンLV2(2)BP7000

 

菜々子「天使になっちゃった」

 

パタモンの見た目からしてなかなか想像がつかない形に進化したためか、菜々子は少々意外そうな顔をした。その場にいた花火もまた同様ようのことを考えていた。

 

イトニ「いけ!テイルモン!アタック時効果発揮!デッキの上から1枚オープン」

オープンカード

【イエローリカバー】

 

テイルモンはアタック時にデッキの上から1枚オープンしてそれが完全体スピリットだった場合、ライフを1つ回復できるが、今回はそれ以外のスピリット、ライフは回復しない、ただし、手札には加えられる。

 

イトニ「さらに、超進化!テイルモンを完全体のエンジェウーモンに!」

手札4⇨5

 

テイルモンはまばゆい光に包まれて姿形を変えて行く、そして、美しい女性の姿の大天使、エンジェウーモンが召喚される。

 

菜々子「……綺麗……」

 

菜々子は対戦中だったが、エンジェウーモンとエンジェモンが並び立つ美しさに見惚れてしまう。イトニはそんな菜々子など気にも止めずに効果処理を続けて行く。

 

イトニ「エンジェウーモンの召喚時効果!LV1の相手のスピリットを全て手札に戻す!」

 

菜々子「!!」

手札2⇨5

 

エンジェウーモンの放つ眩い光の波動に角タヌ、ビーバン、スラスト・シェパードは耐えることができずに、粒子となって菜々子の手札に帰って行く。

 

イトニ「さらに、戻したスピリット1体につき、ライフを回復する。3体戻したから3つ、ライフを回復する」

ライフ2⇨5

 

イトニのバトルアーマーに光が宿り、ライフが全回復する。

 

花火「すげぇ、効果だな」

 

菜々子「なんのなんの!召喚時後のバースト発動!!【戦国覇王ギュウモンジ】!バースト効果でBP合計、20000まで、好きなだけ破壊!」

 

イトニ「!!」

 

イトニの場にいるスピリットはBP1000の天使スピエル、BP7000のエンジェモン、BP10000のエンジェウーモン、BPの合計は18000、よって…

 

菜々子「全てのスピリットを破壊!」

 

踊るように真っ赤な炎がイトニのフィールドを襲う、こんなものまともに受けてしまえばひとたまりもないだろう。だが、イトニもただでは転ばない。

 

イトニ「エンジェウーモンのもう1つの効果!天霊のスピリットが効果によってフィールドを離れる時、私のライフを好きなだけ離れるスピリットに置くことで、それを回避する!3体とも1個ずつ置いてフィールドに残す!!」

ライフ5⇨2

エンジェウーモン(3⇨4)

エンジェモン(2⇨3)

天使スピエル(1⇨2)LV1⇨2

 

エンジェウーモンはイトニのライフの力を借りて、巨大な光の壁を形成、ギュウモンジの豪炎をしのいだ。

 

菜々子「くそ〜〜〜惜しいな、でも、ギュウモンジはバースト召喚できる!おいで!」

 

まるで闘牛のような暴れっぷりを披露しながらも巨大な牛型のスピリット、ギュウモンジが菜々子のフィールドに現れる。

 

戦国覇王ギュウモンジLV3(4)BP15000

 

普通のバトラーならこのギュウモンジから放たれるプレッシャーからは逃れられないだろう。だが、イトニは怯まない。

 

イトニ「……エンジェモンでアタック!LV2、3のアタック時効果で、ギュウモンジのBPを6000、いや、スピエルの【黄強化】と合わせて7000ダウン!」

 

エンジェモンが攻撃を仕掛けると同時に放った聖なる拳は見事にギュウモンジに命中し、そのBPを15000から8000まで下げる。

 

菜々子「でもまだギュウモンジの方がエンジェモンよりBPが上!このまま返り討ちに……」

 

イトニ「できないんだよな〜〜これが、」

 

菜々子「……え!?」

 

イトニ「エンジェモンの超進化!エンジェモンを手札に戻して、完全体のホーリーエンジェモンに!!」

 

エンジェモンは聖なる光を浴びる。すると姿形を変えて行く、そして、8枚の輝く銀翼を持つ大天使型の完全体デジタルスピリット、ホーリーエンジェモンが現れる。

 

ホーリーエンジェモンLV3(3)BP12000

 

菜々子「また完全体!?」

 

花火「そういえばあいつも、小次郎と同じように2種のDパラディンに選ばれたって言ってたな」

 

イトニ「やれ!ホーリーエンジェモン!アタック時効果!ライフを1つ回復し、相手のスピリット1体をBP12000ダウン!スピエルの【黄強化】でさらにダウン!これでギュウモンジのBPは0!ホーリーエンジェモンの効果で破壊!」

ライフ2⇨3

 

菜々子「え〜!?ギュウモンジ!!」

 

ホーリーエンジェモンが右腕に装着している紫色のブレードで斬撃を飛ばすと、イトニのライフが1つ回復するとともに、ギュウモンジがそれに貫かれて破壊される。

 

イトニ「フラッシュタイミング!マジック!イエローリカバー!ホーリーエンジェモンを回復!」

手札5⇨4

エンジェウーモン(4⇨3)

トラッシュ2⇨3

 

ホーリーエンジェモンが黄色の光を浴びて回復する。アタックは今尚も継続中である。

 

菜々子「ライフで受ける!」

ライフ5⇨4

 

ホーリーエンジェモンは自慢のブレードで菜々子のライフを1つ切り刻んだ。

 

イトニ「もう一度アタックだ!」

ライフ3⇨4

 

ホーリーエンジェモンの二度目の攻撃、おまけのようにライフが回復して行く。

 

菜々子「これもライフ!……きゃ!!」

ライフ4⇨3

 

イトニ「ターンエンドだ」

 

ホーリーエンジェモンLV3(3)BP12000

エンジェウーモンLV3(3)BP10000

天使スピエルLV2(2)BP2000

 

バースト無

 

菜々子「やるね〜〜イトニちゃん!すごい楽しいよ!!」

 

イトニ「楽しくねぇよ!早くターン進めろ!」

 

[ターン04]菜々子

スタートステップ

コアステップ リザーブ7⇨8

ドローステップ 手札5⇨6

 

菜々子「メインステップ!再び、角タヌ、スラスト・シェパード、ビーバンを召喚!」

手札6⇨3

リザーブ8⇨5

 

菜々子のフィールドにエンジェウーモンの効果によって戻ってしまった3体のスピリット達が帰ってきた。

 

菜々子「さらに!召喚!ガルダモン!LV3!不足コストは3体のスピリットから確保!」

手札3⇨2

リザーブ5⇨0

角タヌ(1⇨0)消滅

スラスト・シェパード(1⇨0)消滅

ビーバン(1⇨0)消滅

トラッシュ0⇨3

 

3体のスピリットが消滅してしまうが、菜々子のフィールドに大きな翼と強靭な鉤爪を持つ鳥獣型の完全体デジタルスピリット、ガルダモンが召喚される。

 

ガルダモンLV3(5)BP12000

 

バースト無

 

イトニ「これが……ガルダモン…」

 

菜々子「行くよ!アタックステップ!お願いガルダモン!!アタック時効果!」

オープンカード

【ピヨモン】

 

ガルダモンの効果で出たのは赤のスピリットカード、ピヨモン、よってこのターンの間、ガルダモンに赤のシンボルが1つ追加される。

 

イトニ「なんの!フラッシュタイミング!マジック!マジカルドロー!このターンの間相手のスピリット1体をBP3000ダウン!天使スピエルで、さらに1000ダウン!」

手札4⇨3

ホーリーエンジェモンLV3⇨1(3⇨1)

トラッシュ3⇨5

 

菜々子「!?!」

ガルダモンBP12000⇨8000

 

突如現れた黄色の波動がガルダモンを捉え、その力をダウンさせてしまう。そして、イトニはドヤ顔で宣言する。

 

イトニ「エンジェウーモンでブロック!」

 

エンジェウーモンは掌から光の光線を放つが、ガルダモンはそれを避ける。ガルダモンはそのまま強烈な蹴りをエンジェウーモンにおみまいする。エンジェウーモンは上空にあげられるも、そこで体制を整えて、弓矢を出現させ、ガルダモンを狙い撃ちにしようとする。ガルダモンは気づいた時には既に遅く、エンジェウーモンの光の矢が自身の胸部に命中、そのまま落下していき、地面に激突した勢いで大爆発を起こした。

 

菜々子「くっ!!ガルダモン!!」

 

花火「……あの子、あんなに強かったのか」

 

シュリ「いや、強くなったのさ、シデンさんのためにね、デッキも変えたし」

 

イトニは赤の大陸で小次郎に敗北してから、必死に強くなろうと努力していた。その結果に、2種目のDパラディンを手に入れ、デッキも黄色と紫の【連鎖】から、天霊中心のデッキになった。シュリはイトニのこれまでの頑張りを誰よりも知っていた。問題児の扱いは元主人である【景光】のおかげで慣れていたのだろう。イトニのやや我儘な性格についていけるのはシデンを除いては反乱軍では彼だけである。

 

菜々子「……ターンエンド」

 

完全にやることを失ってしまった菜々子はそのままターンを終える。

 

[ターン05]イトニ

スタートステップ

コアステップ リザーブ0⇨1

ドローステップ 手札3⇨4

リフレッシュステップ

リザーブ1⇨6

トラッシュ5⇨0

ホーリーエンジェモン疲労⇨回復

 

イトニ「メインステップは何もしない、そのままアタックステップ!天使スピエル!」

 

菜々子「ライで受ける!」

ライフ3⇨2

 

スピエルの槍のような武器が菜々子のライフを1つ貫く。

 

イトニ「続け!エンジェウーモン!ホーリーエンジェモン!」

ライフ4⇨5

 

続けて2体の大天使が飛翔する。ホーリーエンジェモンの効果でイトニのライフはおまけのようにライフが回復する。

 

菜々子「……楽しかったよ!イトニちゃん!ライフで受ける!」

ライフ2⇨0

 

ホーリーエンジェモンとエンジェウーモンは掌から同時に光の光線を放ち菜々子のライフを合わせて2つ破壊した。ライフがゼロになった菜々子はバトルフィールドから弾かれる。そして全員、バトルフィールドからスピリッツパークに戻る。

 

イトニ「どうだ!!私の勝ちだ!!」

 

菜々子「うん!強いんだね!イトニちゃん!」

 

負けたはずなのにお気楽な笑顔で話しかけてくる菜々子に、イトニは調子を崩される。

 

イトニ「……うるさい!!お前らも大会出るって言うなら覚悟しておけよ!勝つのは私か兄いだからな!」

 

花火「……あれ?シュリは出ないのか?」

 

シュリ「俺は他の連中と見張りだよ、Dポリスがいつ来ても逃げれるように」

 

どうやら、反乱軍で青のバトル大会に参加するのはイトニとシデンだけのようだ。確かにこの2人の実力は申し分ない、大会では必ずいい結果を残すだろう。

 

イトニ「……シュリ!余計なことを喋るな!もう帰るぞ!」

 

そう言ってイトニはバトルヴァイスでゲートを開いて、反乱軍の飛行船の中に帰ってしまう。菜々子は手を大きく振りながら、さよならを言った。

 

シュリ「……俺たちが世界を変えても、君達だけはあの子のことを見てやってくれ、シデンさんも」

 

花火「……?……あ、あぁ」

 

そう言ってシュリも同じように飛行船に帰っていった。花火達はあまりシュリの言葉の意図を詳しくは理解できてなかったが、なんとなくのニュアンスでそれが伝わって来た。正義のヒーロー的な存在である、Dポリスを打倒している反乱軍は世間から見ればただの悪党、その悪党が正義のヒーローとの戦いに勝ってしまえば、いくら正当な理由があっても世界からは当然嫌われる。だからシュリは花火達だけでもいいから、自分達の行いを認めて欲しかったのだろう。

 

反乱軍とDポリスの戦いは花火達には関係のないことだが、反乱軍とDポリスの人間、両方に触れて見て改めてわかったことがある。それは、彼らは悪い人間ではない、ということ、各々が自分達の正義のために争っているだけ、花火はこの戦いをなんとか止めたいと思っていた。

 

菜々子「よし!花ちゃん!次はお化け屋敷ね!」

 

花火「え!?お前も俺もお化け苦手だろうが!!メリーゴーランドで我慢しろ!」

 

この後は午後も散々菜々子に振り回されながらも、一同は『スピリッツパーク』で楽しいひと時を過ごした。




カイネ「声かけ辛、」

小次郎「かける必要ないだろややこしくなるぞ」

シュリ(あの2人はなぜアフロとグラサンを?)

最後までお読みいただきありがとうございます!
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