ではどうぞ!
花火と同時にバトルを始めたシデン。相手は最後の暗黒四天王にしてその親玉、且つ、今日にして瞬時に宿敵と化したドューケ、
2人のバトルを見守るものもいない。2人だけの因縁の対決が始まろうとしていた。
ー先行はドューケだ。
[ターン01]ドューケ
スタートステップ
ドローステップ 手札4⇨5
ドューケ「……メインステップ、ピコデビモンを召喚」
手札5⇨4
リザーブ4⇨0
トラッシュ0⇨3
颯爽とドューケのフィールドに現れるのはコウモリのような使い魔の成長期デジタルスピリット、ピコデビモン。その効果は紫属性の中でも有名な効果だ。
ドューケ「……召喚時に1ドローしますね〜」
手札4⇨5
シデン「……紫のデジタルスピリット………」
シデンは少々驚いていた。なぜなら自分以外で紫のデジタルスピリットを使っている者を見るのは初めてだったからだ。
前のような関係であれば、デッキのカードについての雑談などもしていたのかもしれない。だが、もうあの温もりはどうやっても帰っては来ない。シデンはより一層、力が入る。まるで本当にドューケを殺す気で行くような殺気だ。
ドューケはその後すぐにターン終了の宣言をしてシデンにターンを渡す。
[ターン02]シデン
スタートステップ
コアステップ リザーブ4⇨5
ドローステップ 手札4⇨5
シデン「メインステップ、ガブモンを召喚!」
手札5⇨4
リザーブ5⇨0
トラッシュ0⇨3
シデンのフィールドに現れるのは成長期スピリットのガブモン、初動の動きとしては申し分ないと言えるだろう。
シデン「……召喚時」
オープンカード
【ガルルモン】
【マーク・オブ・ゾロ】
シデンはガブモンの効果で成熟期スピリットのガルルモンを手札に加えた。メタルガルルモンまでの道は着実と出来上がってきている。
シデン「……アタックステップ!やれ!ガブモン!」
ドューケ「……ほお、アタックですか、まぁライフで受けますかね」
ライフ5⇨4
ガブモンは口内から青い炎を放ちドューケのライフを1つ破壊した。
シデン「……ターンエンド」
ガブモンLV1(2)BP3000
バースト無
[ターン03]ドューケ
スタートステップ
コアステップ リザーブ1⇨2
ドローステップ 手札5⇨6
リフレッシュステップ
リザーブ2⇨5
トラッシュ3⇨0
ドューケ「……さぁ、メインステップと行きましょう〜2体目のピコデビモンを召喚」
手札6⇨5⇨6
リザーブ5⇨2
トラッシュ0⇨2
ドューケのフィールドにもう1体ピコデビモンが現れる。その召喚時効果でドューケはハンドアドバンテージを維持する。
ドューケ「……最初のピコデビモンをLV2へ」
リザーブ2⇨0
ピコデビモンLV1⇨2(1⇨3)
最初に現れたピコデビモンは自身の色と同じ色に輝き出す。進化の前兆だ。
ドューケ「……アタックステップの開始時、ピコデビモンを【進化】!デビモン!」
デビモンLV2(3s)BP7000
ピコデビモンはデータのベルトに巻かれて進化する。現れたのは漆黒の衣に包まれた堕天使型の成熟期スピリット、デビモン、デビモンはシデンを嘲笑うかのように顔を歪ませながらゆっくりとフィールドに降り立った。
ドューケ「……まだ行きますよ〜〜デビモンでアタック、その効果を発揮、【超進化】、完全体のレディーデビモン!」
レディーデビモンLV2(3s)BP7000
デジタルスピリット特有の進化コンボは終わらない。デビモンがさらなる進化を遂げる。その姿はまるで女版デビモン、白い髪、漆黒の翼を広げてドューケのフィールドに降り立った。
ドューケ「……その召喚時効果でガブモンを消せ!」
手札6⇨7
シデン「……なに!?」
レディーデビモンが腕をかざすと、ガブモンは闇の中に引きずり込まれて姿を消してしまった。
レディーデビモンの召喚時効果は疲労状態の相手スピリット1体を問答無用で破壊し、その後ドローするという効果、シデンとドューケ、この2人のバトルは間違いなくドューケに勝機が傾いていると言える。
ドューケ「……やりなさい!ピコデビモン!レディーデビモン!」
シデン「……ライフで受ける…………ぐわぁぁぁぁあ!!」
ライフ5⇨3
レディーデビモンとピコデビモンはそれぞれ紫の波動を放ち、シデンを襲った。あまりのダメージ量にシデンは吐血し、膝をつく。当然だ、ドューケは仮にも暗黒四天王の親玉、他の四天王に比べても最も強いのだから、そのダメージ量は計り知れないものがある。
ドューケ「……ふふ、強がっていてももう限界のようですね〜〜、あなたは今日戦いすぎた。一木花火と気力の限りを尽くすバトルを行い、その後直ぐ、ラフーキとの死闘、数大き暗黒の使徒達との激闘、そして今、もう立っているのも難しいですよね〜〜」
シデン「……うるさい!俺はイトニを、妹を助け、世界を救うまでは諦めん!!!一々御託を並べるな、ターンを進行しろ!!」
ドューケ「おおー怖い怖い、私はターンエンドですよ」
レディーデビモンLV2(3s)BP7000
ピコデビモンLV1(1)BP1000
バースト無
体を震撼させながらもゆっくりとその腰をあげ、立ち上がるシデン、どうしてもこのバトルだけは勝たなければならない。妹のために、世界のために、
[ターン04]シデン
スタートステップ
コアステップ リザーブ4⇨5
ドローステップ 手札5⇨6
リフレッシュステップ
リザーブ5⇨8
トラッシュ3⇨0
シデン「……メインステップ、クリスタニードル!ポーン・ダイル!ガルルモン!」
手札6⇨3
リザーブ8⇨2
トラッシュ0⇨3
シデンのフィールドに蛇のスピリット、クリスタニードルとワニのスピリット、ポーン・ダイルが狼型の成熟期デジタルスピリット、ガルルモンが現れる。
シデン「ネクサスカード、万本槍の古戦場を配置!」
手札3⇨2
シデンの背後に聳え立つのは幾千の戦が行われた跡地、その地面には痛々しく何万本もの槍が突き刺さっている。
このネクサスの本来のコストは6だが、白の軽減シンボルを持っていることで、ポーン・ダイルの白シンボル追加により2コアの消費で配置が可能になっていた。
シデン「さらにバーストを伏せる」
手札2⇨1
今回初のバーストカードはシデンが伏せる。一枚一枚のバーストの存在が大きい。世界の命運が賭けられた試合なら尚のこと、それはもちろんこの場にいるドューケもシデンも理解している。
シデン「アタックステップ!やれ!スピリット達よ!」
発破をかけるように3体のスピリット達にアタックの指示を出すシデン。
このアタックを全て受けることになるのならば、ドューケのライフは残り1まで減少するが、ドューケのバトルはそこまで甘くはなかった。
ドューケ「………ふふ、あなたは本当に単純ですね〜、私の場に完全体がいるのが見えないのですか?……フラッシュタイミング!煌臨!」
レディーデビモン(3s⇨2)
トラッシュ2⇨3s
シデン「……!!」
シデンはレディーデビモンがさらに禍々しく闇を覆い尽くしていく姿に思わず目を見開いた。
ドューケが呼び出そうとしているスピリットは最後のダークマターズ、そしてそれらを取り仕切るリーダー、かつての聖戦でウォーグレイモンに暗黒の力を注ぎ込んだ張本人でもある。
ドューケ「……いでよ、我が分身!ピエモン!!」
手札7⇨6
ピエモンLV2(2)BP12000
闇を振り払うと現れたのはなんとも滑稽な姿をした道化師。だが、それが放つ異彩なオーラはシデンに間違いなくプレッシャーを与えていた。
シデン「……ピエモン!?お前の分身!?」
シデンはピエモンのその変わった姿より、分身というドューケの言葉に引っかかっていた。
ドューケ「……そうですとも、ピエモンは私であり、私ではない」
シデン「……どういうことだ」
ドューケの曖昧な言葉に理解が出来ないシデン。ドューケは話のわからないシデンのためにある行動に出る。
ドューケ「……はぁ、全く頭の固い人ですね、あなたはこれを見てもまだわかりませんか?」
ドューケは自分の仮面を外す。
シデン「……な!?」
シデンは驚いた。ドューケが外したピエロの仮面の下にはさらにピエロの顔面が現れたのだ。それはもちろん面ではなく、ドューケの本当の素顔。そしてその素顔は今バトルフィールドに聳え立つピエモンと瓜二つ。
シデン「……ドューケ、お前、お前はスピリットだったのか!?」
それは紛れも無いドューケが本物のピエモンだったという証。ドューケは順を追って説明していく。
ドューケ「……ふふ、そうです、私はピエモン、その昔、ダークマターズのリーダーとしてDパラディンと戦った本物のスピリット、……………やっとだよ、やっと願いが叶う。何万年も待った甲斐があった。やっとあの方がお目覚めになる。これもシデン、君のおかげだ、感謝してるよ」
シデン「……あの方?」
ドューケ「……【アポカリモン】、我々に力を授けてくださったお人だ。彼は私達を使役し、暗黒の力で世界を闇に染めるつもりだった。だが、オメガモンの登場によりそれは失敗、アポカリモン様は封印され、他のダークマターズは長きの眠りについた、辛うじて肉体までカード化を免れた私はあの方を再び現世に蘇らせるためにこの世を旅し、今回の計画をゆっくりと立てていったのだ」
ドューケ、いや、ピエモンはこの計画のためだけに生き続けてきた。何万年も何億年も、そしてそれはとうとうこの時代で決行された。本当に最高のタイミングだった。Dポリス、反乱軍、異世界からの使い、いずれもデジタルスピリット、及びDパラディンの使い手、アポカリモンを蘇らせるために必要なデジタルスピリットのエネルギーは十分確保できた。ドューケはこれについて一言も言わなかったが、おそらくこのバトルが終わる頃には充填完了になると睨みをつけていた。
ドューケ「……そして、そのアポカリモン様の新たな肉体となるのがお前の妹、イトニなのだよ!」
シデン「……なに!?」
ドューケ「……あの子の暗黒の力の器はちょうどアポカリモン様の力がすっぽり入るサイズだった。だから利用させてもらう」
ドューケがイトニをさらっていった真の理由、それはイトニをアポカリモンにすること、ドューケはずっとイトニの体を狙っていたのだ。
それは彼にとってどれ程運が良かったことだろうか。イトニは正しく扱いやすくて、最適で最高の器だった。仮に他の者だとしてもここまで綺麗にことを運ぶことはできなかっただろう。
シデン「そうか、なるほどな」
最初は驚いていたものの、すぐに冷静になり、我に帰るシデン、怒りもより先に納得が頭の中を横切ったのだろう。もちろんイトニをそんな化け物にさせる気もなかったが、
ドューケ「……だんだん一木花火に似てきましたね、…………バトルを続けましょう」
シデン「あぁ、かかってこい」
ドューケ「馬鹿ですか、それはこちらのセリフですよ、ピエモンの煌臨時効果!相手のスピリット1体のBPをマイナス5000!それを4回行う!」
シデン「……!!」
ピエモンは忍ばせていたトランプカードを手に取り、シデンの3体のスピリットに投げ飛ばす。トランプが突き刺さったスピリット達は粒子となってシデンのデッキの底へと送られてしまう。
ドューケ「……そしてゼロになればそれらはデッキの下へと送られる」
シデン「……ぐっ!」
まんまとカウンターを受けてしまったシデン、攻めてを完全に失ってしまう。それどころか、ピエモンと言う強大な存在まで残してしまった。
だが、それでもシデンに残された言葉はターンエンドの宣言以外になく、ターンをそのままドューケに渡してしまうことになった。
[ターン05]ドューケ
スタートステップ
コアステップ リザーブ0⇨1
ドローステップ 手札6⇨7
リフレッシュステップ
リザーブ1⇨4
トラッシュ3⇨0
ドューケ「……メインステップ」
ドューケの心は今、最高潮に高ぶっていた。ようやく叶うのだ。悲願の願いが、待ち望んでいた未来が、このバトルが終わった後には既にアポカリモンがいると考えただけで興奮する。
思えば長く険しい道のりだった。カード化されたDパラディンとダークマターズの発掘から始まり、その適合者が同時に現れるのをずっと待った。
オメガモンが作り上げた、いや、創造した世界は平和だった。実になにもなかった。つまらない。只々そう思ってこの世界に居続けた。だが、それも今日で最後、目の前の虫けらを蹴散らし、世界は再び暗黒に染まる。
ドューケ「……バーストを伏せて、再びピコデビモンを召喚、その効果でデッキから1枚ドロー。」
手札7⇨6⇨5⇨6
リザーブ4⇨1
トラッシュ0⇨2
ドューケのフィールドにバーストカードが伏せられると同時に、【進化】の効果によって手札に戻ったピコデビモンが再びその場に姿を見せる。
ドューケ(あのバーストが気になりますね〜)
この場で最も着目すべき点はシデンのバーストカードだった。確率的にはいつものように絶甲氷盾であるのだが………どちらにせよドューケのデッキにはバーストを破棄するような効果を持つカードはない。彼は仮に止められたとしてもシデンをもっと痛みつけることができるなら喜んでバトルを続けようと考えた。
ドューケ「ピエモンにコアを置き、アタックステップ!」
ピエモンLV2(3)BP12000
ピコデビモンLV1(1)BP1000
ピコデビモンLV1(1)BP1000
バースト有
LVは変動しないが、ドューケはピエモンにコアを置いた。軽い紫対策だろう。
ドューケ「ピコデビモン!やってしまいなさい!」
シデン「……だが、それは万本槍の古戦場のトリガーを引く。俺はカードをドロー!」
手札1⇨2
万本槍の古戦場はタイミングを問わずに相手のスピリットが疲労したらカードをドローできる効果を持つ。だが、いくらドローしても逆転のカードが引かなければ意味はない。
シデン「……それはライフで受ける…………ぐっがっ!」
ライフ3⇨2
ピコデビモンは再び紫の波動を放ちシデンのライフを破壊した。シデンは足がふらつき、意識が朦朧とし始めた、本当に危険な状態だ。今までほとんどの休憩もなしにバトルをし続けるからだ。
ドューケ「……ふふ、バーストは使わないのですか?ならもう一体のピコデビモンでアタック」
シデン「……カードをドロー、…………それもライフだ…………ぐわぁぁぁぁあ!!」
手札2⇨3
ライフ2⇨1
2体目のピコデビモンがシデンのライフを破壊、強烈なバトルダメージがシデンを襲う。それはラフーキのバトル以上のものであった。
薄れていく意識の中でシデンは苛立っていた。ドューケに、そして、自分自身に、
自分は今までこの偽りだらけの世界を変えようと躍起になっていた。が、それは全て嘘、この世界はいたって普通の平和な世界だった。それどころか、本当の巨悪も見抜くことができずにずっとその巨悪と生活を共にしていた、これは彼にとって一生の恥だ。
だから責任を取らねばならない。自分が蒔いた種、ここで取り除かねば一体いつ取り除けるだろうか。そお思うだけで、薄れた意識など忘れ、いくらでも力が溢れてきた。
シデン「……!!!!バースト!!!絶甲氷盾!!ライフを回復し、コストを払い、お前のアタックステップを終了させる!」
ライフ1⇨2
リザーブ5⇨1
トラッシュ5⇨9
済んでのところで息を吹き返したシデンが全力でバーストを開く。それはドューケの予想通りの絶甲氷盾、ギリギリで使ったのは万本槍の古戦場の効果で、より多くのカードをドローしたかったから、
彼の血だらけになりながらも仁王立ちで構える姿はバックにある万本槍の景色も相まって宛らあの有名な武蔵坊弁慶を彷彿とさせていた。
体の骨もとうに折れているだろうに、まるでそんなものなど何1つとして感じさせない。
ドューケ「……ふふ、やはりそうきましたか、ターンエンド」
シデン「……お前に妹はやらん!いくぞ!」
[ターン06]シデン
スタートステップ
コアステップ リザーブ1⇨2
ドローステップ 手札3⇨4
リフレッシュステップ
リザーブ2⇨11
トラッシュ9⇨0
シデン「……メインステップ、2体目のクリスタニードルを召喚!」
手札4⇨3
リザーブ11⇨10
シデンのフィールドに再びクリスタニードルが姿を見せる。
シデン「さらに!銃ブレイブ!天命銃アーミラリー・スフィアを召喚!」
手札3⇨2
リザーブ10⇨0
トラッシュ0⇨4
紫の魔法陣の中から出てきたのは銃ブレイブ、アーミラリー・スフィア、これまでシデンを支えてきた強力なブレイブカードだ。
シデン「アタックステップ!クリスタニードルでアタック!!…………フラッシュタイミング!煌臨!対象は天命銃アーミラリー・スフィア!!!」
天命銃アーミラリー・スフィアLV1(6s⇨5)
トラッシュ4⇨5s
ドューケ「……来るか」
対象をアーミラリー・スフィアでの煌臨、ドューケでなくともシデンと言う人間を知っていれば今から呼び出されるスピリットは誰もがわかる。
シデン「……来い!鉄壁なる神獣!メタルガルルモン!!」
手札2⇨1
メタルガルルモン+天命銃アーミラリー・スフィアLV3(5)BP19000
呼び出されたメタルガルルモンは瞬時に背中にアーミラリー・スフィアを装備し、その機械の身体を真紫色に変化させる。
ドューケ「……メタルガルルモン、あの時お前がいなければ…………」
ドューケは真正面からメタルガルルモンを見て、昔の事を思い出していた。あの時、暗黒化したウォーグレイモンを無理矢理止めたのがメタルガルルモンだったからだ。しかもその過程でオメガモンという誰もが敵うはずのない存在を作り出してしまったのだから、何年経とうとドューケの怒りは収まらないだろう。本当はシデンにメタルガルルモンを渡す前にそのカードを八つ裂きにしたかったはずだ。
ドューケ「……やっとあなたを殺せますね……!!」
ドューケのその顔は焦燥感と殺意に満ちていた。
シデン「……クリスタニードルのアタックは続いているぞ!!」
ドューケ「……それはライフで受けましょう」
ライフ4⇨3
クリスタニードルはまるでバリアを潜るようにドューケのライフを貫いた。
アタックステップはここからが本番、メタルガルルモンのアタックとそのフラッシュタイミングで勝敗が分かれる。シデンは乱れる息を無理矢理正すように大きく息を吸い込み、意を決してアタックを仕掛ける。
シデン「…………やれぇぇえ!!メタルガルルモン!!アタック時効果でピコデビモン2体のコアをトラッシュへ!そして回復!!」
メタルガルルモン+天命銃アーミラリー・スフィア(疲労⇨回復)
ドューケ「………」
ピコデビモン(1⇨0)消滅
ピコデビモン(1⇨0)消滅
トラッシュ2⇨4
メタルガルルモンは走り出すと同時に口内から氷のブレスを放ち、ピコデビモン達を凍りつかせる。ピコデビモン達はそのままバラバラに砕け散り、最後を迎えた。
シデン「……アタックは継続中!」
ドューケ「……ふふ、ライフで受けましょう」
ライフ3⇨1
メタルガルルモンは怒りに任せた体当たりで無理矢理にドューケのライフを2つ破壊する。理由はドューケがピエモンである事だろう。
ドューケ「ライフ減少でバースト発動!バーストヴェノム!!メタルガルルモンのコア2個をトラッシュに!!」
シデン「……!!」
メタルガルルモン+天命銃アーミラリー・スフィアLV3⇨2(5⇨3)
勢いよく開かれるドューケのバースト、紫の毒がメタルガルルモンを飲み込み、コアをかっさらっていった。
シデン「……だが、メタルガルルモンのアタック時効果はLV2からでも使用可能だ」
ドューケ「……ええ、ピエモンのLV2、3効果でBPは1000ですがね」
シデン「なに!?」
シデンは視線をメタルガルルモンに移し替えると、メタルガルルモンは小さな人形とかしていた。
ピエモンのLV2、3の効果、それはLV2の相手のスピリット全てのBPを強制的に1000にする力、1000と言う数字はバトルスピリッツにおいて最弱の数値であるため非常に強力な効果だが、相手が悪かった、メタルガルルモンはたとえその身が人形になろうともそのアタック時効果を使用できる。
つまり、メタルガルルモンのアタック時効果でピエモンの3個の内の2つをもぎ取ってしまえば、ピエモンの効果は適応状態ではなくなり、メタルガルルモンも元に戻るのだ。
最初はその異形で変わった効果に驚いたが、シデンは直ぐに冷静さを取り戻し、メタルガルルモンにアタックの指示を送る。
シデン「……今一度アタックだ!メタルガルルモン!!ピエモンのコアを除去!」
メタルガルルモン+天命銃アーミラリー・スフィア(疲労⇨回復)
ドューケ「……!!」
ピエモン(3⇨1)LV2⇨1
トラッシュ4⇨6
ピエモンのコアが抜き取られると同時にメタルガルルモンは元の姿を取り戻す。これで再び形勢逆転、一気にシデンに有利な状況下に見えたが、
まだ何かあるのか、依然としてドューケの表情は変わらない。
ドューケ「……いいでしょう!!相手になりますよ!この私自身で!!!」
シデン「……万本槍の古戦場の効果でドロー」
手札1⇨2
ピエモンでブロックを宣言するドューケ、メタルガルルモンとのBP差は完全に劣っており、このままでは間違いなくBP破壊されてしまうだろう。
ドューケ「……ふふ、フラッシュマジック!フルーツチェンジ!」
手札6⇨5
リザーブ2⇨0
トラッシュ6⇨8
シデン「……!!」
ドューケが放ったのは黄色のマジック、フルーツチェンジ、その効果は至ってシンプル且つトリッキー、バトル中のスピリットのBPを入れ替えるのだ。ドューケはこのカードでまた逆転を狙う。
ドューケ「……これで終わりだぁぁぁぁあ!!潰れろぉぉぉお!」
シデン「ならBPを比べる前に決着をつけるだけだ!フラッシュマジック!デッドリィバランス!!」
手札2⇨1
メタルガルルモン+天命銃アーミラリー・スフィア(3⇨2)LV2⇨1
トラッシュ5s⇨6s
ドューケ「……な!?」
シデン「……俺はクリスタニードルを破壊」
シデンの起死回生の一手、紫のマジックカード、デッドリィバランス、それは互いにスピリットを1体ずつ破壊しなければならない効果、
シデンはアタック済みのクリスタニードルを選ぶが、ドューケは……
ドューケ「……ピエモンを破壊」
ピエモン以外スピリットが存在しないドューケのフィールドは当然それしか対象にならない。半ば強引に選ばれることとなる。
クリスタニードルとピエモンが同時に爆発する。BPを比べる前の直前のフラッシュタイミングであったので、このメタルガルルモンのアタックは無効、だが、今は回復状態であって、
シデン「……ラストだ、俺たち兄妹や、シュリ、そして他の者達の無念を受けるんだな」
ドューケ「……ぐぅ!!おのれぇぇえ!!」
ドューケはシデンとメタルガルルモンに苛立ちと憎しみを感じる。また負けるのかと、また、Dパラディン如きに負けるのかと、何度も心の中でそお思いながら、
シデン「いけ!メタルガルルモン!!凍てつく息吹、コキュートスブレス!!!!」
ドューケ「……うわぁぁぁぁあ!!」
ライフ1⇨0
メタルガルルモンのトドメの一撃は氷のブレス、地面を凍りつかせながらも瞬時にドューケのバリアにまとわりつき、それを破壊した。
ドューケはライフゼロに伴い、バトルフィールドから弾かれた。
シデン「……うぉぉぉお!俺は世界を変える男だぁぁぁぁあ!!」
満身創痍の状態であるシデンの心からの叫びにメタルガルルモンも大きく遠吠えをあげる。
シデンはようやく自身との因縁に決着をつけた。
その後、シデンもバトルフィールドから帰ると、それと同時に花火も帰ってきた。シデンはドューケとのバトルに全力を注ぎすぎたのか、その場で力つき、倒れてしまう。血を流しすぎたのも原因の1つだろう。
花火「……シデン!」
横たわるシデンに駆け寄る花火達、カイネが手当用の道具をバトルヴァイスから取り出す。
それを遠目でドューケが眺めている。ゆっくりとその肉体を消滅させながら、悟っていた。アポカリモンの本当の復活条件を、
ドューケ「……おお、そうか、そうだったのか、だからどんなにエネルギーを溜めても今まであなたはお目覚めにならなかったのか、おお、神よ、私はあなたのためならこの肉体、魂を全てあなたに捧げましょう」
そう言い残し、ゆっくりとピエモンのカードと共に消滅していった。それらの力全てはイトニに吸収されていることなど花火達は目にも入らなかった。
花火「……おい!しっかりしろ!シデン!」
包帯でグルグル巻きにされたシデンを肩から揺らす花火、シデンはようやく気がつき、目を覚ます。
シデン「……い、イトニ、イトニ……は?」
花火「……イトニならもう大丈夫だ!俺もお前も、残りの四天王を倒したんだよ!!もう戦いは終わったんだ!」
違う、本当の戦いはこれからだ。そう、シデンが口を開こうとした瞬間、2人の前にはすでにイトニが立っていた。その目は正気ではない。まるで憎悪と憎しみと、支配欲に満ちた顔つきで花火達を見つめていた。
最後までお読みいただきありがとうございました!