それでは第41話です!どうぞ!
菜々子「……い、イトニちゃんだよね?」
菜々子がそう戸惑いながら言った。花火達5人の目の前にいたのは確かにイトニ本人、だが、その様子はいつもと変わっていて、
イトニ?「イトニ?そうか、この器の名か、ピエモンめ、それくらいの情報くらい残しておいても良かったろうに」
シデン「……違う、奴はイトニではない、ドューケから聞いた、あれは【アポカリモン】、暗黒の力の神だ、イトニはその器にされたんだ」
全てを察したシデン、そしてそれはもちろん的中しているのであって、彼は先のバトルで息を切らしながらも花火達に説明した、その一言で花火は大方理解する。
花火「……じゃあ、あいつの中身は別人なのか!?」
小次郎「……そんなのありかよ」
アポカリモンは戸惑いと驚きの声をあげる花火達を見て、いや、正確には花火を見て、何かを思い出す。それは彼にとってとても痛々しい過去、
その過去と花火が重なってしょうがなかった。
アポカリモン「……似ている」
花火「……え!?」
アポカリモン「貴様、名はなんと言う?」
花火「俺は、…花火だ」
アポカリモンは花火を見て確かにそういった。似ていると、それが誰に似ているのかは定かではないが、花火の髪色、ゴーグル、目つきを見ているとアポカリモンはその苦い過去を思い出してしまう。
同時に彼は花火が自分の残りの暗黒の力を所持していることを理解する。
残りの暗黒というのはウズシオとチョウシュウのもの、花火はこれらを旅の中で自分の中に取り込んでいた。
アポカリモン「……貴様、私の力を半分も吸っているな」
花火「……だったらなんだよ」
アポカリモン「奴が書き換えたルールに則り、バトルスピリッツを使い、力づくで残りの力を返してもらう」
アポカリモンはその禍々しいほどの暗黒の力がこみ上げられたデッキを静かに取り出し、それを花火に向ける。
アポカリモンがいう『奴』とはオメガモンのことであり、アポカリモンはオメガモンを憎んでいた。それはオメガモンがこの世界を丸ごと自分の力で書き換えたことが理由だろう。
花火「……そんな力、手に入れて何しようってんだよ」
アポカリモン「世界を暗黒に染め上げる。そして、そこに暗黒のスピリットの世界を造る、我はその世界の神になるために生まれてきたのだ」
花火「……言ってる意味がわかんねぇよ」
あまりのスケールの大きな話についていけない花火、だが、それは今に始まったことではない。まとめて整理すると花火がアポカリモンに勝てばいいのだ、バトルスピリッツで、
アポカリモンは話を続ける。
アポカリモン「……感じるぞ、オメガモンもお前の中でかすかに息を吹き返し、復活したのだな、だが、喋ることのできないカード体では何も意味をなさない、完全に蘇る前にここで貴様とともに消してやろう」
花火「……わかりやすくて助かるぜ、要はお前を倒せばハッピーエンドなんだな!上等だ!かかってこい!」
シデン「……待て、花火」
最終決戦が始まるのを他所に、包帯をグルグル巻きにされて喋りづらそうなシデンが花火に声をかけた。
そして彼は花火に1枚のカードを手渡した。花火はそのカードを見て、思わず目を見開く。
花火「お前、これ」
シデン「……お前に何かを頼むことになるとは思わなかった、勝手かもしれないが………イトニを頼む」
シデンの心からのお願いに花火は当然断ることはなく、いや、最初からそうするつもりだった。それが、人間、一木花火なのだから。
菜々子、小次郎、カイネも花火に全力でエールを送る。この中で誰も花火が負けるとは誰も思っていない。
アポカリモン「……余談はいいか?」
花火「……あぁ、十分だぜ!いくぞ!これがDパラディンと暗黒の力の最終決戦だ!!」
花火&アポカリモン「……ゲートオープン!解放!!」
いよいよ始まる最終バトル、シデン達もバトルフィールドの観客席へと移動する。
泣いても笑ってもこれが最後、世界を救うため、花火はバトルに臨む。
ー先行はアポカリモンだ。
[ターン01]アポカリモン
スタートステップ
ドローステップ 手札4⇨5
アポカリモン「メインステップ、先ずはネクサス、スパイラルマウンテンを配置」
手札5⇨4
リザーブ4⇨0
トラッシュ0⇨4
花火「……!!」
アポカリモンの背後に聳え立つのは森、岩、川を螺旋状に唸らせたかのような高い高い山、その頂きは雲に隠れて拝むことができない。
アポカリモン「……ターンを終えよう」
スパイラルマウンテンLV1
バースト無
[ターン02]花火
スタートステップ
コアステップ リザーブ4⇨5
ドローステップ 手札4⇨5
花火「メインステップ!ネクサスカード!勇気の紋章を配置!LVは2だ!」
手札5⇨4
リザーブ5⇨0
トラッシュ0⇨4
花火の背後に現れたのはまるで太陽のような紋章、それは赤々と燃えたぎる輝きを放つ。
花火「……ターンエンド」
勇気の紋章LV2(1)
バースト無
[ターン03]アポカリモン
スタートステップ
コアステップ リザーブ0⇨1
ドローステップ 手札4⇨5
リフレッシュステップ
リザーブ1⇨5
トラッシュ4⇨0
アポカリモン「メインステップ、そうだな、ここはヤン・オーガでも召喚しようか」
手札5⇨4
リザーブ5⇨1
トラッシュ0⇨3
アポカリモンが初めて呼び出したスピリットは緑の虫兵、トンボのような翼を羽ばたかせ、それはフィールドに舞い降りた。
アポカリモン「……ターンを終えよう」
[ターン04]花火
スタートステップ
コアステップ リザーブ0⇨1
花火「ドローステップ時、勇気の紋章のLV2効果で、ドロー枚数を1増やし、その後1枚破棄する」
手札4⇨6⇨5
破棄カード【エクスキャベーション】
リフレッシュステップ
リザーブ1⇨5
トラッシュ4⇨0
花火「メインステップ、アグモンをLV2で召喚!」
手札5⇨4
リザーブ5⇨0
トラッシュ0⇨2
アポカリモン「……アグモン、やはり貴様は奴の子孫か何かか」
花火のフィールドに現れたのは黄色い体色を持つ恐竜型のデジタルスピリット、アグモン、その召喚時効果はこれまで花火を幾度となく支えてきた。
アポカリモンは花火の聞こえない程度の音量でボソッと呟いた。以前花火に似た者にでもあったのだろうか。
花火「……召喚時効果!」
オープンカード
【スカルグレイモン】
【双光気弾】
完全体のスカルグレイモンがオープンされたため、花火はそれを颯爽と手札に加える。
花火「アタックステップ、」
手札4⇨5
アグモンLV2(3)BP5000
勇気の紋章LV2(1)
バースト無
進化はしない、まだ、グレイモンが手札に加わっていないからだ。
花火「……アグモンでアタック!」
アポカリモン「ライフで受けよう」
ライフ5⇨4
アグモンは口内から限界まで炎を溜めてアポカリモンに向けて放つ。アポカリモンのライフは1つ砕け散った。
花火「……ターンエンド」
[ターン05]アポカリモン
スタートステップ
コアステップ リザーブ2⇨3
ドローステップ 手札4⇨5
リフレッシュステップ
リザーブ3⇨6
トラッシュ3⇨0
アポカリモン「メインステップ、ヤン・オーガをLV3に上げて、マジック、ライフチャージを使用、それを破壊して、コアを3つ追加、さらにヤン・オーガの効果で3つ追加する」
手札5⇨4
リザーブ6⇨0⇨3⇨7⇨10
トラッシュ0⇨3
花火「……!?」
ライフチャージはコスト3以上の自分のスピリットを破壊することで、ボイドからコアを3つ追加する効果がある、緑のマジックカード、ヤン・オーガは破壊時に自身のLVに応じてボイドからコアを増やす効果があるため、その掛け合わせ技で合計でボイドからコアを6つ増やしたことになる。
ヤン・オーガが緑の光に包まれながら爆発する。その後、光の粒子となってアポカリモンの側にコアという形で残る。
バトスピファンなら誰もがわかるコンボだが、まさか、黄色を使っていたイトニからこんなコンボが出てくるとは思っていなかった。心の中だけではなく、デッキも変わったのだろうか。
アポカリモン「……さらに2枚目のスパイラルマウンテンを配置、」
手札4⇨3
リザーブ10⇨7
トラッシュ3⇨6
もう1つ不思議な山が聳え立つ。効果がまだ判明していないため、より一層、それを強く警戒する花火。
アポカリモン「……2体目のヤン・オーガを召喚、LV3」
手札3⇨2
リザーブ7⇨1
トラッシュ6⇨8
アポカリモンのフィールドに今一度ヤン・オーガが召喚される。
アポカリモン「……バーストを伏せて、ターンを終えよう」
手札2⇨1
ヤン・オーガLV3(4)BP5000
スパイラルマウンテンLV1
スパイラルマウンテンLV1
バースト有
アポカリモンは最後にバーストを伏せてターンを終える。今まで使ってきたカード、及びシンボルは緑と紫であることからそれらのカードが予想されるが、まだまだ侮れない。
[ターン06]花火
スタートステップ
コアステップ リザーブ0⇨1
ドローステップ 手札5⇨7⇨6
破棄カード【砲竜バル・ガンナー(リバイバル)】
リフレッシュステップ
リザーブ1⇨3
トラッシュ2⇨0
花火「メインステップ、これならいけるぜ、こい!アシガルラプター!ロクケラトプス2体!」
手札6⇨3
リザーブ3⇨0
花火のフィールドに現れたのはアシガルラプターとロクケラトプス達、これで速攻の準備が終わる。
花火「……アタックステップ開始時!アグモンの【進化】を発揮!こい!グレイモン!」
アグモンは進化する。今までこの過程を何度行っただろうか、序盤ならシンプルに強い動きだ。
立派な頭角をもつ恐竜型のデジタルスピリット、グレイモンが召喚される。
花火「……頼むぞ!グレイモン!」
グレイモンは花火の言葉に答えるように声を唸らせる。菜々子達もグレイモンを応援する。
花火「……行くぜ!」
グレイモンLV2(3)BP5000
アシガルラプターLV1(1s)BP2000
ロクケラトプスLV1(1)BP3000
ロクケラトプスLV1(1)BP3000
勇気の紋章LV2(1)
バースト無
花火「いけ!グレイモン!アタック時効果でヤン・オーガを破壊して1枚ドロー」
手札3⇨4
グレイモンの口内から放たれる熱き炎がヤン・オーガを破壊する。
ただし、ヤン・オーガもただでは死なない。
アポカリモン「……ヤン・オーガの効果でコアを増やす、LV3だったから3つ」
リザーブ5⇨8
花火「構うもんか!グレイモン!」
アポカリモン「……それはライフで受けよう」
ライフ4⇨3
グレイモンの頭角がアポカリモンのライフを粉砕する。
カイネ「……これで残りライフは3つ………!!」
小次郎「……残りのアタックが通れば」
確かにフルアタックが成功すれば花火が勝利するものの、それだけで終わるなど花火は思ってはいなかった。
その予想が的中するようにアポカリモンのバースドがオープンされる。
アポカリモン「……ライフ減少でバースト発動!秘剣二天一龍!BP5000以下のスピリット2体を破壊!失せろ!アシガルラプター!ロクケラトプス!」
花火「……!!今度は赤………!」
炎の斬撃が花火のフィールドを襲う、ロクケラトプス2体の内の1体と、アシガルラプターが直撃し、大爆発を起こす。
アポカリモン「……この効果で2体のスピリットの破壊に成功すれば1枚ドロー、さらに、コアを支払い、2枚ドロー」
手札1⇨2⇨4
リザーブ9⇨5
トラッシュ8⇨12
追加効果で計3枚のカードを新たに手に入れるアポカリモン、花火の速攻は完全に潰えた。
花火「……ターンエンド」
攻めるのは難しいと判断したのか、花火はロクケラトプスをブロッカーに回し、ターンを終える。
[ターン07]アポカリモン
スタートステップ
コアステップ リザーブ5⇨6
ドローステップ 手札4⇨5
リフレッシュステップ
リザーブ6⇨18
トラッシュ12⇨0
すでにコアが花火の倍以上溜まっているアポカリモン、彼はこの大量のコアでなにを出そうとしているのか、
アポカリモン「メインステップ、召喚、ムゲンドラモン」
手札5⇨4
リザーブ18⇨6
トラッシュ0⇨8
花火「……なに!?」
地響きとともに巨大な機械竜のスピリット、ダークマターズの1体、ムゲンドラモンが召喚される。
ここで重要なのはバトルに負けたチョウシュウと共に消滅したはずのムゲンドラモンがなぜ、アポカリモンのデッキに入っているのかという点だ。
菜々子「……なんでムゲンドラモンが!?」
カイネ「……消えたはずじゃ」
アポカリモン「消えた?なにを馬鹿なことを、ダークマターズは元々私の支配下にあるもの達だ。私がいる限り、何度でも蘇る」
そう、ダークマターズのデジタルスピリット達は元々はアポカリモンの力の一部に過ぎない、暗黒の力を抜き取られてもカードだけはアポカリモンのもとに帰ってきていたのだ。だからこそ花火に取られたウズシオとチョウシュウの暗黒の力が必要になってくるのだ。自分が本当に覚醒するために。
アポカリモン「バーストを再び伏せる」
手札4⇨3
アポカリモンのフィールドに再びバーストが伏せられる。ムゲンドラモンを警戒しなければならないが、当然あのバーストにも気をつけなければならない。
アポカリモン「アタックステップ、いけ!ムゲンドラモン、スパイラルマウンテンのLV1、2の効果でデッキから2枚ドロー、」
手札3⇨5
花火「……ライフで受ける」
ライフ5⇨4
スパイラルマウンテンは自分の完全体、究極体がアタックした時、デッキから1枚ドローする効果がある、それが2枚分でアポカリモンは2枚のカードを引いた。ムゲンドラモンは背中に携えた強力なエネルギー砲で花火のライフを1つ粉砕した。
ただし、ムゲンドラモンの怖いところはこの後であって、
アポカリモン「ムゲンドラモンの効果、バトルの終了時に、デッキの上をめくり、それが完全体なら召喚できる」
オープンカード
【エンジェウーモン】
花火「……エンジェウーモン………!」
アポカリモン「……めくれたのは完全体、エンジェウーモン、よってこれを召喚」
リザーブ6⇨3
エンジェウーモンLV3(3)BP10000
イトニの意思もやはり混在して存在しているのか、エンジェウーモンがムゲンドラモンの作り出したワームホールから飛び出してくる。
ただしその綺麗な翼はアポカリモンの影響により、漆黒に染まっていた。
シデン「……イトニのエースまで」
アポカリモン「……エンジェウーモンの召喚時効果!LV1のスピリット全てを手札に戻し、戻した大数だけ、ライフを回復する!」
ライフ3⇨4
花火「……くっ!ロクケラトプス……!」
手札4⇨5
エンジェウーモンの放つ波動にロクケラトプスが飲み込まれる。ロクケラトプスは光の粒子となって花火の手札に戻ってしまう。
アポカリモン「はは、このターンは終えよう」
エンジェウーモンLV3(3)BP10000
ムゲンドラモンLV3(4)BP15000
スパイラルマウンテンLV1
スパイラルマウンテンLV1
バースト有
アポカリモンはエンジェウーモンでのアタックをせずにターンを終了する。
[ターン08]花火
スタートステップ
コアステップ リザーブ4⇨5
花火「ドローステップ時に勇気の紋章の効果によるドロー+効果はグレイモンと名のつくスピリットがいるとき、破棄する必要はなくなる」
手札5⇨7
勇気の紋章とグレイモンが共鳴する。花火の手札はより円満になる。
花火「メインステップ、もう一度アグモンを召喚!LV2!」
手札7⇨6
リザーブ5⇨1
トラッシュ0⇨1
花火のフィールドに再びアグモンが姿を見せる。
花火「……召喚時効果!」
オープンカード
【メタルグレイモン】
【ガイアフォース】
再びその効果は成功する。完全体のメタルグレイモンが手札に加わった。
花火「行くぜ、バーストを伏せて、アタックステップ時にアグモンの進化を発揮!こい!グレイモン[2]!」
手札6⇨7⇨6
アグモンが再び進化を遂げる。それは普段のグレイモンとは違う別のグレイモン、グレイモンのもう1つの姿、
小次郎「また[2]だ」
小次郎はそれを見てただ、その言葉をポツリと漏らした。[2]スピリットは単純に進化ルートを増やすだけではなく、花火のデッキだと、グレイモンでまとめているため、ガイアフォースなどの活用率が数段に跳ね上がる。
花火「グレイモン[2]の召喚時効果!相手のネクサス1つを破壊して1枚ドロー!消え去れ!スパイラルマウンテン!」
手札6⇨7
グレイモン[2]の特大の炎は瞬く間にスパイラルマウンテン、2つの内1つを燃やし、焼き尽くした。
花火「いけ!グレイモン!アタック時効果!【超進化】!メタルグレイモンに進化せよ!」
今度は最初のグレイモンが進化する。身体の半分以上がサイボーグと化した完全体のデジタルスピリット、メタルグレイモンの登場だ。
花火「召喚時効果!BP10000以下の相手のスピリット1体を破壊!エンジェウーモンだ!」
アポカリモン「……破壊を選ぼう」
エンジェウーモンの効果を使ってもメタルグレイモンのアタック時効果でどちらにせよ破壊される。アポカリモンはエンジェウーモンの破壊を選択した。
メタルグレイモンの胸部のハッチが開き、強靭なミサイル弾が放たれる。エンジェウーモンはそれに直撃し、大爆発を起こした。
花火「次だ!グレイモン[2]でアタック!アタック時効果!【超進化】発揮!完全体のスカルグレイモン!」
花火の流れるような怒涛の進化コンボ、花火は進化したてのメタルグレイモンでアタックは仕掛けずに2番目のグレイモンでアタック、そのアタック時効果で完全体まで進化させる。それは花火が初めて自身の暗黒の力を暴発させて生み出した全身が骨だけのスピリット、スカルグレイモン、どこを向いているかわからない顔でアポカリモンを見つめる。
花火「召喚時効果!ムゲンドラモンのコアを1つのリザーブへ!」
アポカリモン「……」
ムゲンドラモンLV3⇨2(4⇨3)
スカルグレイモンの不思議な魔力がムゲンドラモンを襲うが、あまり有効的な攻撃ではなかったのか、その力を少し弱める程度にしかならなかった。
花火「本番!メタルグレイモン!アタックだ!」
花火の命令で、メタルグレイモンはボロボロの翼を器用に羽ばたかせ、低空飛行で真っ直ぐに直進する。目指すはアポカリモンのライフだ。
花火「フラッシュ!煌臨発揮!対象はスカルグレイモン!」
リザーブ1s⇨0
トラッシュ1⇨2s
カイネ「来た!ウォーグレイモンだ!」
シデン「……いや、違う」
ウォーグレイモンだと予想するカイネに対し、違うと言い放つシデン、その予想は的中していた。花火が呼び出すのはウォーグレイモンの盟友にしてシデンの相棒。
花火「鉄壁なる神獣!メタルガルルモン!」
手札7⇨6
メタルガルルモンLV2(3)BP14000
スカルグレイモンは姿形を変えて究極進化を果たす。それはいつものようにウォーグレイモンになるのではなく、薄い青紫の機械の肉体を持つガルルモン系の最強スピリット、メタルガルルモンだった。
これはバトル開始の直前、シデンが花火に手渡していたカードだ。
菜々子「花ちゃんがメタルガルルモンを………!」
アポカリモン「来たな、メタルガルルモン、昔のようにはいかんぞ、メタルグレイモンのアタックはライフで受けよう」
ライフ4⇨3
メタルグレイモンは左手のアームでアポカリモンのライフを打ち砕いた。
だが、それは同時にアポカリモンのバースト発動の条件でもあって
アポカリモン「ライフ減少により、バースト発動!絶甲氷盾!ライフを1つ回復し、コストを払い、アタックステップを終了させる!」
ライフ3⇨4
リザーブ8⇨4
トラッシュ8⇨12
メタルガルルモンがアタックする前に吹雪が発生、スピリット達の足が止まり、花火のアタックステップごと終了させられた。
花火「くっ!ターンエンド」
メタルグレイモンLV2(3)BP9000
メタルガルルモンLV2(3)BP14000
勇気の紋章LV2(1)
バースト有
花火のターンが終わる。次はアポカリモンのターン。
[ターン09]アポカリモン
スタートステップ
コアステップ リザーブ4⇨5
ドローステップ 手札5⇨6
リフレッシュステップ
リザーブ5⇨17
トラッシュ12⇨0
アポカリモン「メインステップ、もう一度バーストを伏せ、ピノッキモンを召喚!」
手札6⇨4
リザーブ17⇨6
トラッシュ0⇨8
アポカリモンのフィールドにバーストが伏せられると同時に現れたのはピノキオ型の究極体デジタルスピリット、ピノッキモン、その肉体全てが木製でできている。
小次郎「なんだ!?あいつ?」
シデン「ただの雑魚だ」
シデンが雑魚で一蹴してしまったが、その効果は割と優秀なものであって、
使うものが使用していたらきっともっと強敵になっていたのかもしれない。
アポカリモン「ムゲンドラモンを再びLV3に上げてアタックステップだ」
リザーブ6⇨5
ピノッキモンは巨大なハンマーの様な武器を、ムゲンドラモンは背中の砲台をそれぞれ構えて戦闘態勢に入る。
アポカリモン「ピノッキモンでアタック!その効果でリザーブのコアを3つ支払い、このターン、究極体のシンボルを緑の2つにする!」
手札4⇨5
リザーブ5⇨2
トラッシュ8⇨11
花火「なに!?」
ピノッキモンの力がアポカリモンのフィールド全体に満ちていく、影響させるのはピノッキモンだけにあらず、ムゲンドラモンも緑のダブルシンボルスピリットと化した。
アポカリモン「さぁ、アタックはどう受ける?」
花火「くっ、………ライフだ、」
ライフ4⇨2
ピノッキモンのハンマーが花火のライフを2つ同時に叩き割る。花火は少しよろけながらもバーストを発動させる。
花火「バースト!俺も絶甲氷盾だ!」
ライフ2⇨3
リザーブ2⇨0
メタルグレイモンLV2⇨1(3⇨1)
トラッシュ2⇨6
花火のライフが1つ元に戻ると同時に、豪快な吹雪が発生、今度はアポカリモンのフィールドのスピリット達がアタックを封じられてしまった。
アポカリモン「仕方ないか、……ターンを終えよう」
ピノッキモンLV2(3)BP15000
ムゲンドラモンLV3(4)BP15000
スパイラルマウンテンLV1
バースト有
致し方なく、アポカリモンはそのターンを終える。
花火「ここからが正念場だ、いくぞ!」
[ターン10]花火
スタートステップ
コアステップ リザーブ0⇨1
ドローステップ 手札6⇨8
リフレッシュステップ
リザーブ1⇨7
トラッシュ6⇨0
花火「メインステップ、再びアグモン、グレイモン、グレイモン[2]を召喚!」
手札8⇨5
リザーブ7⇨0
トラッシュ0⇨4
花火のフィールドに【進化】、【超進化】によって手札に戻された進化元のスピリット達が集結する。特にグレイモン[2]はその効果を遺憾無く発揮する。
花火「グレイモン[2]の召喚時で再びお前のネクサスを破壊してカードをドローする!対象はもちろんスパイラルマウンテンだ!」
手札5⇨6
グレイモン[2]の炎が再びスパイラルマウンテンを燃やしていく。これでアポカリモンのドローソースはほぼ潰えることになった。
花火「バーストを伏せて、アタックステップ!」
手札6⇨5
メタルガルルモンLV2(3)BP14000
メタルグレイモンLV1(1)BP6000
グレイモンLV1(1)BP4000
グレイモン[2](1)BP4000
アグモンLV1(1)BP3000
勇気の紋章LV2(1)
バースト有
花火の5体のスピリットの大進行が始まる。
花火「いけ!メタルガルルモン!アタック時効果でムゲンドラモンのコアを2個トラッシュへ!そして回復!」
メタルガルルモン(疲労⇨回復)
アポカリモン「……」
ムゲンドラモンLV3⇨2(4⇨2)
トラッシュ11⇨13
メタルガルルモンの凍てつく氷のブレスがムゲンドラモンを弱らせる。そしてオマケのような回復効果、普通なら花火の勝ちにしか見えないこの状況、だが、本当は花火の方が追い詰められていることなどまだ誰も知らなかった。
アポカリモン「ライフだ」
ライフ4⇨3
メタルガルルモンのミサイルが全弾命中し、アポカリモンのライフは1つ砕かれる。
もう一度メタルガルルモンの効果を受けるとわかっていながらもライフを選択するアポカリモン、その意味はもちろん伏せられているバーストカードにあった。
アポカリモン「ライフ減少により、バーストを発動!イマジナリーゲート!」
花火「イマジナリーゲート?」
アポカリモン「このカードは手札にある黄色のスピリットカードを召喚時の効果を無効にしてノーコスト召喚する!我はホーリーエンジェモンを召喚!」
手札5⇨4
リザーブ2⇨0
ホーリーエンジェモンLV2(2)
突如現れた黄色のリング、それは回転しながらも光輝き、そのリングの間からホーリーエンジェモンを呼び出した。これもイトニの使っていたエーススピリットだが、エンジェウーモン同様、その羽は漆黒の闇に染まっていた。
アポカリモン「さぁ、どうする?ホーリーエンジェモンはコア除去の効果を受けんぞ」
花火「知ったことかよ!BPではメタルガルルモンより遥かに劣っているぜ!構うなメタルガルルモン!アタックだ!効果でムゲンドラモンを消滅させて回復!!」
メタルガルルモン(疲労⇨回復)
アポカリモン「……」
ムゲンドラモン(2⇨0)消滅
トラッシュ13⇨15
ホーリーエンジェモンの登場にも躊躇うことなく走り出すメタルガルルモン、その凍てつく氷のブレスは遂にムゲンドラモンを消滅させることに成功する。
ムゲンドラモンは氷の粒子となってフィールドの乾いた風と共に流されていった。
一方でシデンはアポカリモンの本当の狙いに気がついて、
シデン「よせ!花火!奴の狙いは………!!」
シデンは花火を制しさせようとするも時すでに遅し、アポカリモンはこの最高のタイミングであるカードを引き抜く。それはシデンだからこそ予測できたもの。
アポカリモン「フラッシュタイミング!煌臨発揮!対象はホーリーエンジェモン!」
ピノッキモン(3s⇨2)LV2⇨1
トラッシュ15⇨16s
花火「煌臨?ここで!?」
アポカリモン「いでよ!我が右腕!ピエモン!!」
手札4⇨3
ピエモンLV2(2)BP12000
ホーリーエンジェモンが姿形を変えて究極進化を遂げていく、その姿は世界を混乱に陥れていた張本人、ドューケことピエモン、もう言葉を交わすことはできないが、その意思はカードの中にしっかりと受け継がれていた。
アポカリモン「ピエモンの召喚時、相手のスピリット1体をBP−5000、この効果で0になった場合はそのスピリットをデッキの下に送る、これを合計4回行う」
花火「ッ!……だが、メタルガルルモンが消されても、周りのスピリットがお前を倒すぜ!」
アポカリモン「ふふ、そんなものほとんど残らんよ、フィールドをよく見ろ!」
花火「………!!」
花火が目の当たりにしたのは人形とかしたメタルガルルモンの姿、そしてそのBPは僅か1000、
アポカリモン「ピエモンのLV2、3の効果だ、お前のスピリットのLV2のBPは全て1000になる」
花火「くっ!」
アポカリモン「これで4体のスピリットを消せる、やれ!ピエモンよお前の無念を今こそ晴らすのだ!!」
アポカリモンの声に応えるように上空に飛び出すピエモン、そして飛び出すトランプカードの攻撃、それは計4枚あり、それぞれ、アグモン、グレイモン、グレイモン[2]、人形となったメタルガルルモンに突き刺さる、そして、スピリット達は花火のデッキの下へと光の粒子となって戻ってしまう。
花火「くっ!すまないメタルガルルモン、シデン、皆んな」
シデン「諦めるなよ、勝負はこれからだ、気を引き締めろ」
花火「あぁ、ターンエンドだ」
珍しく花火に激励を送るシデン、だが、エールを送った程度でどうこうなる状況ではないが、
花火のフィールドに残ったのは回復状態のメタルグレイモンのみ、しかもLV1、対してアポカリモンのフィールドには強力なダークマターズのスピリットが2体、戦力差は一目瞭然だ。
[ターン11]アポカリモン
スタートステップ
コアステップ リザーブ0⇨1
ドローステップ 手札3⇨4
リフレッシュステップ
リザーブ1⇨17
トラッシュ16⇨0
アポカリモン「メインステップ、次はこいつだ!メタルシードラモンを召喚!LV2だ!」
手札4⇨3
リザーブ17⇨5
トラッシュ0⇨8
カイネ「……メタルシードラモン……!!」
そのスピリット名に最も早く反応してみせたのはカイネだった。
フィールドに渦巻く渦潮の中から現れるのは蛇のように長い体躯に加えて、鼻先に強力なレーザー砲を携えたダークマターズの1体、
それは初めて花火が対峙したダークマターズであり、過去には花火のウォーグレイモンも2度、あのスピリットに敗北を喫している。
花火「やっぱりいるのかよ、メタルシードラモン」
花火はウズシオとのバトルを思い出す。あの時勝てたのは勢いと運があってこそだったが、今は違う、花火の実力は以前より確実に上がっている。花火は心の中で自分はいける、勝てると鼓舞する。
アポカリモン「ピエモンとピノッキモンをそれぞれ最高のLVへとアップ」
リザーブ5⇨2
ピエモンLV2⇨3(2⇨4)
ピノッキモンLV1⇨2(2⇨3)
全てのダークマターズスピリットがレベルMAXになり、フィールドから溢れんばかりの威圧感が漂う。彼らは今にも花火を襲おうとしていた。
次回最終話、運命のオメガワールド、
明日公開
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