バトルスピリッツ オメガワールド   作:バナナ 

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いよいよ来ました、最終話です。
最後の最後まで楽しんでいただければ幸いでございます。
それでは!どうぞ!


最終話 運命のオメガワールド

花火対アポカリモンの世界をかけた戦いは続く。フィールド状況は以下の通り、

 

 

【花火】ライフ3

メタルグレイモンLV1(1)BP6000

 

勇気の紋章LV2(1)

 

バースト有

 

 

【アポカリモン】ライフ3

メタルシードラモンLV2(4)BP15000

ピノッキモンLV2(3)BP15000

ピエモンLV3(4)BP16000

 

バースト無

 

 

ライフは互角ではあるもののフィールド状況は見るからに有利なのはアポカリモン、さらに現在、アポカリモンのアタックステップ、花火は今絶対絶命の状況を迎えていた。

 

 

アポカリモン「さぁ、アタックステップだ、やれ!メタルシードラモン!アタック時効果でメタルグレイモンを粉砕しろ!」

 

 

メタルシードラモンの鼻先のレーザー砲がメタルグレイモンを襲う。メタルグレイモンはそれに貫かれて爆発してしまう。

 

メタルシードラモンはアタック時に自身のコスト以下の相手のスピリット1体を破壊できる。花火は以前、この効果で2度もウォーグレイモンを破壊されている。

 

花火のブロッカーはゼロ、ライフは3、何もなければこのままジ・エンドだ。

 

 

菜々子「花ちゃん!」

 

小次郎「花火!」

 

 

仲間達が声をかける、だが、それは余計な心配、花火はこんなところでは終わらない。手札から1枚のカードを抜き取る。

 

 

花火「……お前のBP8000以上のスピリットのアタックが条件だ!」

 

アポカリモン「………!?」

 

花火「漆黒の闇よりいでよ!ブラックウォーグレイモンを1コスト支払ってLV3で召喚!」

手札5⇨4

リザーブ6⇨1

トラッシュ4⇨5

ブラックウォーグレイモンLV3(4)BP15000

 

 

暗黒の中より黒きウォーグレイモン、ブラックウォーグレイモンが姿を見せる。ブラックウォーグレイモンは相手のBP8000以上のスピリットのアタック中のフラッシュタイミングで1コスト支払うことで召喚できる。

 

ブラックウォーグレイモンは武器のドラモンキラーを掲げ、空気が震撼するほど、力強く咆哮した。

 

 

アポカリモン「……黒いウォーグレイモン……!だが、BPはダークマターズ達とほぼ同じ」

 

花火「誰がブロックするかよ、そいつはライフだぜ」

ライフ3⇨2

 

 

メタルシードラモンはブラックウォーグレイモンを無視して花火のライフを1つ噛み砕く。

 

だがここで花火のバーストが発動する。

 

 

花火「ライフ減少でバースト発動!絶甲氷盾!」

 

アポカリモン「…ッ!…2枚目だと!?」

 

花火「効果でライフを1つ戻し、コストを払い、アタックステップを終了させる!」

ライフ2⇨3

リザーブ2⇨0

ブラックウォーグレイモンLV3⇨2(4⇨2)

トラッシュ5⇨9

 

 

またしても絶甲氷盾に勝利への道を阻まれるアポカリモン、

 

荒れ狂う吹雪の中でターンエンドの宣言を迫られた。

 

 

アポカリモン「……ターンを終えよう」

 

 

[ターン12]花火

スタートステップ

コアステップ リザーブ0⇨1

 

 

花火「ドローステップ時、勇気の紋章LV2の効果で名前にグレイモンを持つスピリットがいるから、ドロー数を1増やす!」

手札4⇨6

 

 

現在花火のフィールドにはグレイモンの名を持つブラックウォーグレイモンが生存、ドローステップで通常の倍の2枚のカードを花火はドローした。

 

 

リフレッシュステップ

リザーブ1⇨10

トラッシュ9⇨0

 

 

花火「メインステップ、アグモン[2]、ロクケラトプスをLV1でそれぞれ召喚!」

手札6⇨4

リザーブ10⇨7

トラッシュ0⇨1

 

 

花火のフィールドに第2のアグモンと、ロクケラトプスが召喚された。

 

 

花火「さらにブラックウォーグレイモンのLVを3に上げて、マジック、ダイナパワーを使用する!」

手札4⇨3

リザーブ7⇨4

ブラックウォーグレイモンLV2⇨3(2⇨4)

トラッシュ1⇨2

 

 

ダイナパワー、このターンの間、地竜スピリットのBPを+3000して、さらに指定アタックまで付与する非常に効率の良いマジック、それが花火のフィールド全体に影響を及ぼしていく。

 

 

花火「アタックステップ!ブラックウォーグレイモンでピエモンに指定アタック!この時、相手のフィールドで一番BPが高いスピリットを指定した時、ブラックウォーグレイモンは回復する!」

ブラックウォーグレイモン(疲労⇨回復)

 

アポカリモン「ぐっ、小賢しい真似を、…我が右腕よ!迎え撃て!」

 

 

ピエモンの投げる短剣を全てブラックウォーグレイモンは紙一重で避けていく。

 

ピエモンは切羽詰まった状態であり、ブラックウォーグレイモンは直ぐにピエモンを倒せるほどの実力を有しているため、このままでは間違いなくピエモンは破壊されてしまう。が、アポカリモンはその程度ではピエモンをやらせてはくれない。

 

 

アポカリモン「フラッシュマジック!鉄壁ウォール!このアタックの終わりにアタックステップを強制終了させる!……さらにそのコストにソウルコアを支払った際、破壊されたスピリットを疲労状態でフィールドに残す!」

手札3⇨2

リザーブ2s⇨0

ピエモンLV3⇨2(4⇨2)

トラッシュ8⇨12s

 

花火「……ここで鉄壁ウォールかよ」

 

 

鉄壁ウォールの効果が適応される。このバトルでアタックステップは終了し、アポカリモンのスピリット全ては破壊されなくなる。

 

だが、花火がなにもできなくなったわけではない。寧ろここからが真骨頂と言える。

 

 

花火「フラッシュ!煌臨!発揮!ブラックウォーグレイモンをウォーグレイモンにチェンジだ!」

リザーブ4s⇨3

トラッシュ2⇨3s

 

 

ブラックウォーグレイモンの色が剥がれるように変わっていく、それは正しく限定回帰とも言える現象であって、今こそ漆黒の龍戦士は真の龍戦士となってフィールドに再び姿を見せる。

 

 

花火「来い!最強の龍戦士!ウォーグレイモン!!」

手札3⇨2

ウォーグレイモンLV3(4)BP16000

 

 

花火の絶対的エーススピリット、ウォーグレイモンがフィールドに現れた。

 

今まで何度も花火は彼とともに死線をくぐり抜けてきた。今回もきっと乗り越えることができる。そう信じて、花火はバトルを続ける。

 

 

花火「バトル続行!いけ!ウォーグレイモン!」

 

アポカリモン「破壊されないと言っているだろう!」

 

 

ウォーグレイモンのドラモンカラーの一撃をピエモンはひらりと華麗にかわしてみせた。本当は煌臨時効果と合わせてピエモンとメタルシードラモン、ピノッキモンのいずれかの計2体までは破壊できたのだが、鉄壁ウォールの効果は、このターンの間、アポカリモン側のスピリットはいかなる破壊でも無効にしてしまうため、それは敵わなかった。

 

だが、ウォーグレイモンもただでは転ばない。破壊されるのはあくまでスピリットのみ、プレイヤーのライフは関係ない。

 

 

花火「ウォーグレイモンのLV2、3の効果を発揮!トラッシュのソウルコアをウォーグレイモンに置くことで相手のライフのコア1つをボイドに置く!………超特大!ガイアフォース!!!!」

トラッシュ3s⇨2

ウォーグレイモン(4⇨5s)

 

アポカリモン「なに!?………うぉぉぉお!」

ライフ3⇨2

 

 

ウォーグレイモンはこれでもかというくらいの大きさのガイアフォースを両手で作り出すと、それをアポカリモンへ向けて全力投球、直撃し、彼のライフを1つ溶かすように破壊した。

 

 

花火「ターンエンド」

手札2⇨3

 

ウォーグレイモンLV3(5s)BP16000

ロクケラトプスLV1(1)BP3000

アグモン[2]LV1(1)BP2000

 

バースト無

 

 

地竜スピリットの生存により、ダイナパワーのカードがエンドステップに舞い戻ってくる。

 

流れは完全に花火に持っていかれていると言っても過言ではない状態だ。

 

 

[ターン13]アポカリモン

スタートステップ

コアステップ リザーブ0⇨1

 

 

アポカリモン「ドローステップ……ふっふ、とうとうこの時が来たか!」

手札2⇨3

 

花火「!?」

 

 

ドローカードを見て不気味な笑みを浮かべるアポカリモン、そのカードは紛うことなき、自分自身の分身であって、

 

 

リフレッシュステップ

リザーブ1⇨13

トラッシュ12⇨0

 

 

アポカリモン「メインステップ、メタルシードラモンにコアを追加し、ピエモンをLV3に戻す」

リザーブ13⇨10

ピエモンLV2⇨3(2⇨4)

メタルシードラモン(4⇨5)

 

 

ピエモンは元のフルパワーの力を取り戻す。

 

 

アポカリモン「アタックステップ!メタルシードラモンでアタック!アタック時効果でロクケラトプスを破壊!」

 

花火「くっ!……ロクケラトプス!」

 

 

メタルシードラモンの鼻先のレーザー砲でロクケラトプスが破壊されてしまう。

 

花火のブロッカーはアグモン[2]、ウォーグレイモン、そして何より手札にはアタックステップを終了させる力を持つリアクティブバリアがあった。このターンを凌ぎきるのは容易だろうと思っていたが、

 

その予想は暗黒の神によって潰えてしまう。

 

 

アポカリモン「フラッシュ煌臨!対象はメタルシードラモン!」

リザーブ10s⇨9

トラッシュ0⇨1s

 

花火「な!?なんだ?……」

 

アポカリモン「……我!煌臨!!」

手札3⇨2

アポカリモンLV3(5)BP20000

 

 

フィールド全体に悪雲が立ち込める。メタルシードラモンが漆黒の闇に包まれていき、中からは邪悪な姿をしたデジタルスピリット、いや、最早その姿はデジタルスピリットと名乗ってもいいのかというレベルだ。

 

中央に巨大なコアのようなものが存在し、そこから太くて長い触手のようなものが何本も生えている。

 

その名はアポカリモン、かつてのDワールドを混沌に陥れた張本人、アポカリモンはその触手で器を、イトニの体を持ち上げてコアに取り込む。

 

イトニの肉体がコアの中心から刺さるように現れる。まるでそれが本当の顔であるかのように。

 

 

シデン「………イトニぃぃい!」

 

小次郎「おめッ!危ねぇっての!」

 

シデン「…ッ!離せ!緑坂!」

 

 

思わず身を乗り出したシデンを制止させるように彼の両腕をがっしりと掴み、それを捕らえる小次郎、

 

イトニがあんな化け物と本格的に融合し始めたのだシデンとしてはやはり居ても立っても居られなかったのだろう。

 

 

花火「お前が、アポカリモン!?」

 

アポカリモン「そうだ!これこそが我が求めていた真の姿!………煌臨時効果!貴様の手札を全て破棄させて、その枚数だけ新たにドローさせる!」

 

花火「なに!?」

手札3⇨0⇨3

 

 

花火の手札がまるで割れるように消滅した。せっかくのリアクティブバリアが破棄された。これで花火の戦略はまた1から考え直しだ。

 

アポカリモンの声も独特なものに変化していた。さっきまでは器のイトニの声色だったと言うのに、今ではそれ+なにかしらのドスの効いた声が両方重なって聞こえた。おそらくそのドスの効いた声がアポカリモン本来の声色。

 

 

アポカリモン「さらに煌臨スピリットはその煌臨元となったスピリット全ての情報を引き継ぐ!故に我は今アタック中!我自身の効果でコスト8の究極体のスピリットの数だけ自身のシンボルを追加する!現在、フィールドにはピノッキモン、ピエモンの2体、よって我の合計シンボルは3!!!」

 

花火「……!!……」

 

 

この一撃を受けたら花火の負け、特になにもなければ、スピリットでブロックしなければならない。BPで現在はアポカリモンに勝てるスピリットがいないため、ブロックすれば即死するわけだが、

 

 

花火「……俺の引きをなめるなよ!フラッシュマジック!グレイソード!この効果でピノッキモンをデッキの上へ戻す!」

手札3⇨2

リザーブ4⇨0

ウォーグレイモン(5s⇨4s)

トラッシュ2⇨7

 

アポカリモン「なに!?」

 

 

天空からウォーグレイモンを模した劔が落下してくる。それは一直線にピノッキモンに突き刺さり、彼をデジタルの粒子へと変換させ、アポカリモンのデッキの上へと戻した。

 

 

花火「アタックはライフで受ける!……グレイソードのもう1つの効果でこのターン、俺のライフは完全体と究極体のスピリットのアタックでは減らされない!」

 

アポカリモン「くっ!」

 

 

花火の目の前に勇気の紋章のバリアが現れる。それはアポカリモンの攻撃から花火を守り通した。

 

 

菜々子「やった!あの攻撃を凌ぎ切った!」

 

アポカリモン「……だが次はない!!ターンを終える!」

アポカリモンLV3(5)BP20000

ピエモンLV3(4)BP16000

 

バースト無

 

 

フィールドには究極体しかいないアポカリモンは仕方なくそのターンを終える。

 

なんとか攻撃をしのいだ花火だが、このままではBP差に押し潰されて敗北は必至、次のターンのドローに世界の命運がかかっている。

 

 

[ターン14]花火

スタートステップ

コアステップ リザーブ0⇨1

 

 

花火「ドローステップ時!勇気の紋章の効果で2枚ドロー!………」

手札2⇨4

 

 

花火はドローしたカードを見る。それはこのタイミングでは最強にして最高のカードだった。花火は自分のデッキに感謝しながらその後のターンシークエンスを進めていく。

 

 

リフレッシュステップ

リザーブ1⇨8

トラッシュ7⇨0

 

 

花火「メインステップは特になにもしない、このままアタックステップ!」

ウォーグレイモンLV3(4s)BP16000

アグモン[2]LV1(1)BP2000

 

勇気の紋章LV2(1)

 

バースト無

 

 

ウォーグレイモンと2番目のアグモンが戦闘態勢に入る。

 

 

花火「ウォーグレイモン!いけぇぇえ!!」

 

 

ウォーグレイモンがフィールドを駆ける。アポカリモンを倒すために、世界を救うために。

 

だが、それは彼だけではとても、とても遠い目標。

 

 

アポカリモン「フラッシュマジック!光翼之太刀!このターン!我のBPを+3000し、疲労ブロッカーとする!我でブロックだ!」

手札2⇨1

リザーブ9⇨6

トラッシュ1s⇨4s

 

 

アポカリモンは自身のBPをあげてこのターンは疲労しながらもブロックできる能力を得た。

 

ウォーグレイモンを押し潰そうと何本も自分の触手を張り巡らせ、捕らえようとする。

 

ウォーグレイモンはそれをかわしたり、殴ったりして回避しているが、いずれ捕まるのは時間の問題だった。

 

 

カイネ「…そんな、ウォーグレイモンでも、花火でもあいつには敵わないのか……」

 

菜々子「いや、花ちゃんの目は諦めていない!」

 

シデン「感じるぞ花火、俺のメタルガルルモンを通して、」

 

花火「あぁ!今こそ!俺たちの2つの力を合わせる時だ!」

 

 

全員が「いっけぇぇえ!!」と花火を鼓舞する。そしてこれは奇跡の兆しなのか、花火の手札から溢れんばかりの光量が発せられる。

 

ウォーグレイモンの側から渦を巻くゲートが開き、その中からはデッキの下に送られたはずのメタルガルルモンが飛び出してきた。

 

ウォーグレイモンとメタルガルルモンは共同戦線でアポカリモンの触手を迎撃していく。

 

 

アポカリモン「なに!?メタルガルルモンだと!?どういうことだ!さっきデッキの下に送ったはず!」

 

花火「その理由は直ぐにわかるさ!………いくぜ!ウォーグレイモン!メタルガルルモン!お前たちは今!神をも超える!………煌臨!発揮!対象はウォーグレイモン!」

ウォーグレイモン(4s⇨3)

トラッシュ0⇨1s

 

 

ウォーグレイモンとメタルガルルモンはそれぞれより機械的なフォームに切り替わる。それはまるで誰かの腕のよう、

 

 

アポカリモン「こ、これは、まさか!?」

 

 

アポカリモンはこの2体の形態には見覚えがあった。それは昔自分を葬り去った元凶、それが出来上がる過程によく似ていた。

 

 

シデン「右に友情!」

 

花火「左に勇気!その2つが合わさる時!暗黒を払いのける、真の英雄となる!」

 

 

ウォーグレイモンとメタルガルルモンはその謎の形態をキープしながらそれぞれ炎と氷を後ろに流しながら螺旋状に回転し、天に昇る。そして衝突。

 

 

花火「最強にして究極のデジタルスピリット!オメガモン!」

手札4⇨3

オメガモンLV3(3)BP21000

 

 

天より、左腕にウォーグレイモン、右腕にメタルガルルモンを模した腕を携えて、白いマント、鎧を纏う白き騎士型の超究極体にして最強のDパラディン、オメガモンが花火のフィールドに君臨する。

 

 

カイネ「……ウォーグレイモンと」

 

小次郎「メタルガルルモンが……」

 

菜々子「……合体した………!」

 

アポカリモン「オメガモンッ……!……貴様ぁぁぁぁあ!!」

 

 

アポカリモンはオメガモンが出るならその内に秘めた怒りを露わにする。

 

 

アポカリモン「貴様のせいで、貴様のせいでぇぇえ!!………我々デジタルスピリットは人間などと言う下等種族などに使役されるようになったのだぞ!貴様らがそのようなもの達を守ろうとするから!!!」

 

花火「うるせぇぇえ!!………オメガモンはお前たちみたいな奴から世界を守ろうとしたかっただけだ!お前がオメガモンを……Dパラディンを語るな!………オメガモンの煌臨時効果!このスピリットのBP以下の相手のスピリット1体を破壊して回復!…………ピエモンを破壊!!喰らえ!ガルルキャノン!」

オメガモン(疲労⇨回復)

 

 

オメガモンはマントを広げ、メタルガルルモンのような右腕から砲台のようなものを発現させる。そひてそれで狙いを定め、ピエモンに豪快な砲撃を放つ。その威力は凄まじかった。ピエモンなど本当にいたかもわからないレベルで吹っ飛んでしまう。

 

 

アポカリモン「……ぐっ!……だが!オメガモンのBPは21000!我は23000!返り討ちにしてくれるわ!!」

 

 

アポカリモンの数多の触手がオメガモンに狙いを定め、遅い来る、オメガモンはそれらをいとも簡単に回避していく。

 

そして発動する、オメガモンの第2の効果、

 

 

花火「オメガモンの第2の効果!!アタック時のフラッシュタイミングで煌臨元になったコスト9のスピリットカードを破棄することで!お前のライフを2つ!トラッシュに送る!!!」

 

アポカリモン「なんだと!?」

 

 

現在、オメガモンの煌臨元となっているスピリットカードはウォーグレイモンとブラックウォーグレイモン、いずれもコスト9のスピリットカード、そして、アポカリモンのライフは2、いずれかのスピリットをどれか1枚でも消費できたら、花火の勝利だ。

 

 

菜々子「すごい!これで花ちゃんの勝ちだ!」

 

小次郎「よし!ぶち抜いてしまえ!花火!!」

 

アポカリモン「……待て!この器ごと貫く気か?我が消えればこの娘も一緒に消滅するぞ!」

 

花火「……ッ!!」

 

 

負けるのを確信したアポカリモンは器であるイトニを人質にする方法で生きながらえる作戦に変更してきた。

 

アポカリモンは支配を少し緩めて、イトニの意識をさらけ出した。

 

2人の声がより別れて聞こえるようになる。

 

 

イトニ「このまま行けよ、花火、…こんなの一生の恥だ、殺すなら殺せ!」

 

花火「………ッ!なに言ってんだよ!」

 

 

イトニは薄れていく意識の中で花火に自分ごと倒せた命ずる。そして再びその意識は途絶え、アポカリモンが今一度完全に支配する。

 

 

アポカリモン「さぁ、どうする!」

 

 

決められない、決められるわけがない。仮にイトニの命を犠牲にして救った世界があったして、それは幸せになるのか、シデンは心から喜べるわけがない。そう考えるとオメガモンの煌臨元のウォーグレイモンを引っ込めざるを得ない。花火は悔しそうに歯を噛み締める。

 

だが、優柔不断な花火を見かねて、シデンが意外な後押しをした。

 

 

シデン「構うな!やれ!いくんだ!花火!」

 

 

意外すぎた、まさかシデンがこのような状況で花火に行けと言うなど、花火は思い出していく、このバトルが始まる前のことを、

 

 

シデン『イトニを頼む』

 

花火「あれってそう言う事かよ」

 

 

花火は全てを察した、だが、これは一か八かの賭け、成功するか失敗するかは運次第、

 

 

花火「オメガモンの効果発揮!煌臨元のウォーグレイモンのカードを破棄!…………オメガモン!!!俺をお前の肩に乗せてくれ!!!」

 

 

オメガモンは花火の言葉に頷くとそのまま空中で円を描くようにぐるりとバトルフィールドを一周し、花火のそばに行く。花火はその左肩に飛び乗った。

 

オメガモンの白い鎧に花火は触れた、それは鎧とは思えないほど暖かく、温もりを感じさせる。

 

 

花火「行くぜ!オメガモン!世界を、イトニを救うんだ!俺たちの手と剣は必ず届く!」

 

 

再びアポカリモンへと立ち向かうオメガモン。アポカリモンを見下ろせるほどの高さまで飛翔し、ウォーグレイモンを模した左腕から謎の文字が刻まれた劔を飛び出させる。そしてそれをアポカリモンに突き刺そうと、落下するように飛んで行く。

 

フィールドに残ったアグモン[2]が花火達を応援するかのように唸らせた鳴き声をあげる。

 

 

アポカリモン「ぐっ!……なぜ、お前、は、……こうも…一木聖火ぁぁぁぁあ!!」

 

 

アポカリモンはその触手全体をオメガモンの攻撃を防ぐために前に出すが、オメガモンのその剣は無敵、アポカリモンの触手など、これっぽっちも通用しない。

 

触手を切り刻まれながら進行を許してしまう。

 

 

花火「………打ち上げろぉぉぉお!オメガモン!………天下の豪剣!グレイソードぉぉぉお!」

 

アポカリモン「ぐっ!……ぐわぁぁぁぁぁぁあ!!」

ライフ2⇨0

 

 

全ての触手を切り裂き、最後にはアポカリモンの中心のコアまでも貫いたオメガモン、花火はその中で必死に手を伸ばす。

 

だが、ここである異常が発生した。バトルフィールドが崩壊しだしたのだ。おそらくはダークマターズや、アポカリモン、オメガモンなどのデータ量の多いスピリットが一度に登場し続けた事で、データ処理が追いつかなかったのだろう。

 

 

菜々子「……ッ!花ちゃん!」

 

 

菜々子がそう叫ぶ、こうなった場合は観客席から先に元の世界へ強制的に帰らされる。少しでも処理を間にあわせるためだ。

 

観客席がバトルフィールドから消滅した。

 

そしてそれでも足りない場合はもちろんバトルフィールドにいるプレイヤーも消えて行く。

 

消えゆくアポカリモン及びその暗黒の力、バトルフィールドがまばゆい白に包まれていく。

 

そして、シデン、カイネ、小次郎、菜々子は元いた場所へと強制的に帰ってきた。その空気はまるで今までの間戦いがあったとは思えないと感じさせるものがあった。

 

 

菜々子「花ちゃんは!?」

 

 

周りを見渡す、が、花火の姿はどこにもない、悲しさと虚しさのあまり菜々子の目に涙が溜まる。……誰もが諦めかけた……その時だった。

 

 

花火「う、うわぁぁぁぁあ!!」

 

 

突如開いたワームホールより花火と彼に抱きかかえられたイトニの姿が、

 

どうやら無事アポカリモンを倒し、イトニだけを取り除いたようだ。これも全てオメガモンの力のおかげだ。

 

オメガモンの持つ無敵の劔、クレイソードには全てのデータをデリートする力がある。それにより、暗黒の物質であるアポカリモンだけが綺麗に消去されたのだろう。

 

小次郎、菜々子カイネは花火に抱きつく。シデンは花火に礼を言いながらイトニを介護した。イトニは先のショックで気を失っていたが、命に別状はなかった。

 

 

シデン「まさかお前に借りを作ることになるなんてな、正直返せる気がせんよ」

 

花火「はは、包帯まみれの奴に言われてもな、でもこれは全部オメガモンのおかげだぜ」

 

 

花火はそう言ってオメガモンのカードを取り上げて見ると、オメガモンのカードは端からどんどん光の粒子となり、消えて無くなっていた。

 

 

花火「オメガモン!?」

 

 

オメガモンはやがて光の粒子の塊となってどこかへ消えていった。不思議と消える瞬間にオメガモンの感謝の気持ちが花火達に流れて来た気がした。オメガモンは消滅間際に謎のワームホールを出現させる。それは花火達がDワールドに来た時のものと似ていた。

 

オメガモンは役目を終えて、再び安息の日々を過ごすのか、そしてこのワームホールはどこに通じているのかは、当然花火達は理解しているのであって、

 

 

小次郎「これって、帰れるってことか?」

 

花火「あぁ、多分リアルワールドに繋がっている」

 

菜々子「………じゃあ、カイネちゃん達とは………お別れなんだね……」

 

 

リアルワールド出身の3人はどこか悲しそうな顔をしていた。当然だ。これまで約4ヶ月間ずっと旅をしてきた友と別れることになるのだから、

 

 

カイネ「……私は忘れないよ、あんたらのことを、…必ず後世にも伝えるよ、Dパラディンをも超える、最強の英雄達がいたって」

 

花火「……あぁ」

 

 

花火達はその後も別れの言葉を交わし、ワームホールへと足を入れようとした。その時、シデンが……

 

 

シデン「花火、お前と俺は1勝1敗、次が決着だ」

 

花火「あぁ、先ずは怪我治せよ、……とッ!忘れもんだぜ!!」

 

 

花火はデッキからメタルガルルモンのカードをシデンに投げつける。シデンの性格も最初の頃と比べると随分と丸くなった。彼も彼なりに成長しているのか、最後の彼の言葉からは恩情や感謝の念が込められているように感じられた。

 

3人は手を振り、彼らに別れを告げる。涙を流して別れを惜しむ菜々子と小次郎を他所に、花火はこれ一滴の涙も流さなかった。また会えると確信していたからだ。

 

 

花火(ありがとう、カイネ、シデン、Dワールドであった人達、そしてオメガモン、この世界のことは絶対に忘れない。…………俺はプロのバトラーになるよ、父さんのような立派でかっこいい、本当の英雄を目指す、ウォーグレイモン達と共に…………俺が本当の英雄になれたのなら、またいつか……)

 

 

花火はそう心の中で自分の夢を語りながらワームホールを進んでいった。それは花火自身の長旅での心境の変化による現れでもあった。花火は自分の中に宿る暗黒の力がどんどん消滅していくのを感じた。元凶を破壊したからだろう。

 

ダークマターズによって消された者達も皆、無事に元に戻ってくる。ただしラフーキだけは元々生きていられる年齢ではなくなっていたため、蘇ることはなかった。それでも、シュリやサツマ、チョウシュウ、ウズシオ、と数々の人間が蘇る現象がDワールドで溢れかえった。

 

 

これにて、花火達の異世界での大冒険は幕を閉じる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして次なる物語は11年後!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




終わりました。
長かったです。
でも本当に楽しく書かせていただきました。
花火にはこんなにたくさんの試練を与えたことを謝りたい。なのでこの場を借りて言います。
花火、本当にごめん、そして頑張ってくれてありがとう。お疲れ様。


次回の作品に関してですが、
先ず、構成は大方練れていますが、自分の通ってる大学の期末テストが近いので一旦小説活動をやめます。2、3ヶ月後にはまた更新したいと考えています。待ってくれている方々にはたいへんご迷惑をおかけしますが、何卒ご了承ください。
ただし、更新はします。必ずします。やるからにはガッツリとしたいので安定した周期で更新できるよう、頑張ります。
更新日につきましては、ランダムな時間で週1程度の投稿にする予定です。


最後になりますが、今までバトルスピリッツ オメガワールドをご愛読してくださった読者様、私などの作った文章を読んでくださり、本当に本当にありがとうございました。


※追記
花火のデッキと、本編で残った謎についての活動報告をあげました。できればそれもどうぞよろしくお願いします。
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