時雨の特殊任務   作:雷電Ⅱ

98 / 120
今回はUFOが登場します
……勿論、アメリカ空軍で用いられている用語です。宇宙人は出ません


第98話 未確認飛行物体、襲来!

『おい、聞け!奴を東京湾から出すな!どんな手段を使っても構わん!攻撃するんだ!』

 

 無線から流れて来た提督の命令。しかし、そんな命令を受けなくても時雨を始め、艦娘達はそうするつもりだ。だが、相手は強敵。戦艦でもあることから、簡単には沈まない

 

 時雨達と離れた所に赤城と加賀が航行していた。防空艦として摩耶も同行したが、彼女達も無線から伝えられる敵の内容で驚くばかりである。しかし、何もしない訳にはいかない

 

「第一次攻撃隊、発艦してください!」

 

 赤城は掛け声を上げながら弓を引く。加賀も習って艦載機を上げる。敵は戦艦だが、空母ヲ級が一隻いるため、烈風も同行させた。艦爆である彗星と天山である艦攻、そして艦戦である

 

全て発艦させた時に提督から無線が入って来た

 

『赤城、加賀!奴を沈められそうか!?』

 

「鎧袖一触よ。心配いりません」

 

『お前達の気持ちを聞いているんじゃない!奴を仕留められるかどうかだ!』

 

加賀は答えたが、帰って来た返事は予想外のものだった

 

赤城も加賀も顔を見合わせた。ここまで直球に聞いてくる人はあまり居ないだろう

 

「提督……正直に答えます……艦載機の数が足りません」

 

「敵戦力が不明過ぎる事もありますが、沈めるには爆弾も魚雷も足りません」

 

二人は答えたが、正直どう答えて良いかわからない

 

『くそ、何でだ。ディープスロートは航空攻撃で仕留められると言っていたのに』

 

 提督は独り言のように呟いたが、仕方ないと言える。戦艦は、打たれ強く出来ているため、無力化はともかく、沈めるとなると話は別である

 

 第二次世界大戦が始まる前は戦艦が航空機に沈められないと思っていたからである。これは当然で、ダメージを与えるのが難しいからである。大和武蔵に限っては、米軍が繰り出した攻撃隊は400機近く出したと言われているくらいだ

 

当時の「作戦行動中の戦艦を航空機で沈めることはできない」という常識を覆したマレー沖海戦でも同じである。戦艦プリンス・オブ・ウェールズと巡洋戦艦レパルスを日本軍は一式陸攻と九六式陸攻を繰り出して沈めたが、あの時はイギリス側はエアカバーが無かった。派遣される予定であった空母が航行していたら、どうなっていたか分からない

 

『平行世界で起きた太平洋戦争』とは状況が全く違うため、仕方ないかも知れない

 

 

 

「第二次攻撃隊……いえ、第三次攻撃隊も必要かも知れません。艦載機の補充が必要不可欠です」

 

『どれくらい送ればいい!?』

 

「提督、敵は対空砲火ではありません」

 

赤城とのやり取りに加賀は口を挟んだ。加賀は、攻撃隊から連絡を受けていた。奇妙な航空機の報告に

 

「提督……敵は本当に戦艦なのですか?」

 

『どういう意味だ?』

 

「攻撃隊は……敵は航空戦艦だと言っています」

 

『何だって!?』

 

 

 

 浦田結衣はニヤリとした。まだ装備を捨てていないイージス仕様の軽巡ツ級はあったが、たった一つだ。空母ヲ級もジェット機を捨てたお蔭で自前の艦載機しかない。しかし、結衣は何も現代兵器を頼るつもりはなかった

 

(時雨がタイムトラベルした事は現代兵器でも仕留められなかった。つまり、現代兵器は魔法ではない)

 

 確かにイージス艦やミサイルなどの現代兵器は強力だ。だが、それを発揮するためには相当の環境が必要不可欠である。特にジェット戦闘機の運用については兄が苦労していたのは聞いていた

 

 21世紀の設備や装備をこの世界で完全に再現するのは無理であり、その時代の武器を自前で開発や整備するためには、その基礎技術を持たなければならなかった

 

 どんなに単純な兵器だろうが、コピーはコピー元である本家の兵器を上回ることが出来ないため、劣るのは必須である

 

(フン、ならばこの時代基準に発展させた兵器を使おう。密かに研究を頼んで正解だった)

 

 実は浦田結衣は、時雨を捕らえた際に対策として独自路線で兵器の研究をしていた。技術部門の人間を数人寄こしてくれたため、自前の兵器が完成したのだ。汎用性が高く、強力な兵器を

 

 

 

 時雨達は一航戦の攻撃隊が接近する事に場を離れた。巻き添えを食らっては危ないからである。また、浦田結衣が操った深海棲艦がこちらを襲って来た事も合って無暗に突撃できない。数は20と少ないが、侮れない相手だ

 

 長門金剛を始め戦艦は、襲って来る深海棲艦を薙ぎ払いながら攻撃したが、数が減らない。時雨も戦っていたが、結衣である戦艦ル級改flagshipの変化を見て驚愕した

 

「長門さん、あれ!」

 

「な、航空甲板だと!?」

 

長門は驚愕した。航空戦艦……空母のような航空機運用能力を付加された戦艦である。しかし、虻蜂取らずのものであり、実現に至ったのは日本の伊勢型戦艦の伊勢・日向だけである。その伊勢や日向も『艦だった頃の世界』では飛行甲板に対空兵器を並べて敵機を追い返したり、輸送として使ったりと従来の使い方とは異なる運用であった

 

だが、戦艦ル級改flagshipは、そんな欠点を抱えていないように見える。それどころか、発艦した機体も異様だ。深海棲艦が使う機体ではない。空母艦娘達が使うような航空機だが、その機体は何と円盤状だったのだ

 

 円盤状の機体はほんの僅かな距離を滑走しただけでふわりと宙を舞った。発艦した数は約40機。その大半の機体の腹には、爆弾を抱えているため艦上爆撃機だろう

 

 この現象を見た時雨達は勿論、彗星や天山、そして烈風に乗っていた妖精は、目を疑った。戦艦ル級改fagshipから円盤状の航空機が上昇し、ひらひらと舞うようにこちらに向かっている

 

「そんなものでビビると思ったら大間違いだ」

 

 艦戦である烈風の妖精隊長は、全機に敵機の迎撃を命じた。一航戦は、『艦だった頃の世界』においてシナ事変にも参戦した事も合って、実戦経験が豊富で乗員の練度も非常に高い。例え、正体不明の航空機が現れても倒せる自信はあった

 

 烈風隊は円盤航空機に突撃し、出会い頭の一撃を放つ。烈風の20mm機銃2門と13mm機銃2門が火を吹いたが、敵機は烈風の射線をひらりと躱す

 

「クソ!」

 

 烈風は急旋回して、正体不明の円盤航空機に追いすがろうとした。烈風は零戦にも劣らない空戦性能を持っている。円盤航空機の後方に付き、射点を確保した

 

「獲った!」

 

 妖精隊長が引き金を引こうとした時。前方の敵機が急に上昇した。円形の機体が眼前に立ち上がり、機体全体でブレーキをかけた形になった。妖精隊長は驚き、立ち上がった敵機を左に躱した

 

「何だ、今のは!?」

 

 いくら『艦だった頃の世界』の記憶は薄れているとは言え、今の飛行方法は見た事が無い。それもそのはずで、『平行世界のロシア』において、アクロバットチームが編み出した『ブガチョフ・コブラ』と呼ばれる戦技と全く同じのを、円盤航空機は使ったのだ

 

 妖精隊長は呆気に取られている隙を敵機は見逃さなかった。敵機は翻って烈風の後ろを捕らえると攻撃を行った

 

妖精隊長が乗った烈風は、右の主翼をもぎ取られ、洋上へ墜ちていった

 

 

 

「提督。第一次攻撃隊、敵と接触。円盤型の新型艦載機に苦戦中!」

 

 赤城は淡々と提督と連絡したが、内心では驚いていた。妖精達から伝えられる内容を聞いて驚くな、という方が無理であった

 

「航空戦艦に……円盤状の艦載機……」

 

 加賀も険しい表情だった。零戦の後継機である烈風は、性能が良かった。そのため、苦戦はするだろうが、ミッドウェー海戦のようにはならないだろうと。だが、現実は非情だった。敵も異様な方法で進歩していたのだ

 

「敵が来やがった!」

 

 摩耶は艤装を構えた。敵の攻撃隊が。しかし、赤城と加賀そして摩耶は『艦だった頃の世界』で無念に敗れた思いが吹っ飛ぶような光景を見て呆気にとられた。深海棲艦の艦載機に混じって見たことも無い奇妙な円盤航空機が飛んでいる

 

 パンケーキが空を飛んでいる。赤城が未確認航空機を見て真っ先に思い浮かべたのはそれだった

 

 だが、それが演習だったらどんなに良かったか?直掩隊の烈風が迎撃し、赤城と加賀は回避行動に出る。回避しながら赤城は、未確認航空機を観察した。浦田結衣は艦娘と同じように航空機の形をしている。深海棲艦のものではないのは確かだ

 

 だが、赤城も加賀も怪奇な形態の航空機にしかみえなかった。とてもではないが、人間の手で作られた航空機とは思えなかった。しかし、エンジン音は空を響いており、プロペラもついている。黒く塗り上げられているため、深海棲艦の艦載機と同類に見える。信じられないが、あんな形態でも飛べるらしい

 

 そのせいなのだろうか?皿のような航空機は、直掩の烈風隊の猛攻をものとせず、戦っているのだ。通常の航空機とは思えない機動に烈風隊は苦戦していた

 

「何なんだ、あれ!?あんなものが飛べるのか!?」

 

 摩耶は高射装置内蔵の12.7cm高角砲や25mm三連装機銃で応戦したが、正体不明の円盤航空機はひらひらと対空砲火を躱している。まるで、こちらをからかっているようだ

 

「提督、博士!正体不明の航空機出現により、苦戦しています!見た事もない円盤状の航空機です!」

 

『円盤の航空機だと!データにはそんな航空機は無い!』

 

 帰って来た答えは困惑である。提督はパソコンデータに目を通していたが、データの中に円盤航空機は無かった

 

『ワシも知らん……見ているが……何なんだ、あれは?』

 

 博士も知らないらしい。いや、赤城加賀だけでない。負傷し海岸で手当てしている艦娘も海上に居る艦娘も同様だ

 

 太平洋戦争において、円盤状の航空機というのは見た事が無い。いや、連合軍のパイロットが空で目撃した未確認飛行物体を目撃した例はある。『艦だった頃の世界』においてヨーロッパ上空にて、米軍航空団はUFOの出現に度々悩まされた。それらをボギー。またはフー・ファイターと呼んだ

 

 噂ではドイツ空軍が開発した新型機ではないかと噂が流れたが、戦後そうではないと分かった

 

 だが、艦娘や要請パイロットが目にしているのは、そんなあやふやな存在ではない。何しろ、攻撃している

 

 一方、加賀は回避しながらも敵の航空機を観察した。例の円盤航空機。形状は似ているものの、微妙に異なっている。決定的な違いは、エンジンの数だ

 

「提督、円盤航空機は2種類あります。1つは双発で艦戦仕様。もう1つは艦爆でしょう。単発ですが、二重反転です。そして、腹に爆弾を抱えています」

 

 加賀は状況をリアルタイムに伝えた。パニックにならず、分析していた。そうしている間も円盤型航空機がこちらに向かっている

 

「舐めるな!」

 

 摩耶は高射装置内蔵の12.7cm高角砲と25mm三連装機銃を打ち上げている。しかし、敵の航空機は前面投影面積が少ないため中々当たらない。それどころか、ひらひらと砲弾の炸裂をかわす始末だ

 

 加賀の接近に成功した5機の円盤航空機は、爆弾を投下した。千ポンド(約500kg)の爆弾が加賀に直撃した

 

「加賀さん!」

 

 爆弾の着弾と同時に爆発に巻き込まれた加賀。沈みはしないものの、空母機能を失ってしまった

 

「クソが!」

 

 摩耶は叫びながら対空砲を撃っているが、中々当たらない。それでも2、3機撃ち落とせたが、反撃が凄まじかった

 

 円盤航空機はヒラヒラと弾幕を掻い潜り、摩耶に向けて爆撃を行った。幸い、命中弾はなかったものの、至近弾を受け小破してしまった

 

「加賀さん!摩耶さん!」

 

赤城が叫ぶ中、無線を通じて提督が悲鳴のような声を上げていた

 

『赤城、加賀は撤退しろ!』

 

「待ってください!攻撃隊の知らせを受けるまでは動きません!」

 

しかし、その直後に第一次攻撃隊から連絡を受けて赤城は再び驚愕することになる

 

攻撃隊も熾烈な攻撃を受けているという

 

 

 

護衛機が円盤の艦載機に悩まされる中、攻撃隊は目標の上空についていた

 

 戦艦長門以下は敵との距離を置いて、遠距離から攻撃している。しかし、離れているため、命中弾はほとんどない。海上戦において軍艦同士の砲撃戦は本来、そこまで命中率はない。まして、遠距離になると命中する確率はぐっと減る

 

 敵は目標である戦艦ル級改flagship以外の深海棲艦が応戦している。浦田結衣は後方でのんびりとしている始末だ

 

 まるで、こちらを舐めている節がある。一番機である彗星に乗っている妖精隊長は、突撃するよう命じた

 

「あの野郎……全機突撃だ!一航戦の力を見せてやれ!」

 

 迎撃機から逃れた一航戦の攻撃隊は、浦田結衣である戦艦ル級改flagshipに対して攻撃態勢に入った

 

他にも目標はいるが、赤城や加賀は異質の戦艦ル級改flagshipだけを攻撃するよう厳命された。よって自分達の獲物は、戦艦だけだ

 

 急降下爆撃隊は高度を取り、雷撃隊は高度を下げた。前後左右から例の敵戦艦に向けて、天山と彗星は思い思いの航路を取って突撃を開始した

 

 

 

 浦田結衣は多数の敵機が来るのをレーダーだけでなく、目視でも確認していた。艦娘は距離を置き、遠距離攻撃を行っている。練度は高くないため、射撃能力はそこまで高くない

 

 だが、航空機は別だ。先ほどまで建造されたのにも拘わらず、手強い。機体も烈風と彗星、そして天山。どれも太平洋戦争の後期、もしくは間に合わなかった航空機だ。性能もいいし、空戦能力は高い。円盤航空機で迎撃し撃ち落しているが、相手は怯みもしない。学習したらしく、戦法を切り替えて挑んで来た

 

「フン。太平洋戦争を経験したからか?まあ、いい。高性能の艦載機で、この飛行能力。新米のパイロットでは出来ない芸当だ。海軍航空隊は、太平洋戦争開戦当時世界最強の航空戦力。その能力をこの世界でも反映させているのか?」

 

 一航戦……第一航空戦隊は日華事変以来の実戦と猛訓練を潜り抜けていたため、最強であったのは間違いない。技量のみで彼我の性能差を完全に逆転する能力を持っているのは確かであった。零戦も当時の機体の性能は規格外であった事もあり、登場当初は最強でもあった。1機の零戦を撃墜するまでに、連合国軍の戦闘機は12機墜落させられるとまで言われたほどである。連合国の戦闘機を圧倒したことから、そのパイロットから『ゼロファイター』の名は深刻な脅威と見なされ、連合国側では『(ゼロの)姿を見たらすぐに逃げろ』という命令が出されていたほどだ

 

 烈風はその後継機であり、零戦の能力を受け継いでいる。自分の艦載機である円盤航空機でも、押されているほどだ。つまり、空母の艦娘は赤城加賀あたりらしい。実際に当たっていたが

 

「なるほど。攻撃方法が見事だ。兵器というのは正しい使い方と知識があればここまで強くなれる。そして、この私を航空攻撃で仕留めようということか……『狂人の息子』も柔軟性があるな」

 

 そうしている間も攻撃隊と爆撃隊が接近して来る。イージス仕様の軽巡ツ級が前に出るとスタンダードミサイルを発射した。だが、弾薬節約のために発射した数はあまりにも少なかった。数機撃ち落したが、多数いるため効果が薄い。そもそも、イージス仕様の軽巡ツ級はたった今、復旧させた所だ。南方棲戦鬼の命令に反応せず、奇跡的に生き残っていた。しかし、現段階ではまだ試作段階であるため本来の機能が発揮出来ない。数年経てば実用化出来、止まっているハエを撃ち落すかのように第二次世界大戦時代の航空機を一掃出来たかも知れない。しかし、現段階では高性能レーダー艦でしかなかった

 

 また、ミサイル攻撃を受けても引き返そうともしない。現代兵器をものともしない。現代兵器を知らないこそ突撃しているのだろう。でなければ、無闇に攻撃したりしない

 

「いいだろう。私の防空能力を見せてやる!ミサイル無しでも対空戦闘出来るのだよ!」

 

 彗星の編隊は、爆撃すべく急降下していった。彗星は唸りを加え、他の深海棲艦には目をくれずに戦艦ル級改flagshipのみを目指して急角度で突撃する。『艦だった頃の世界』では搭乗員の技量の事もあって、ある時では命中率が約80%という驚くべき記録を残している

 

 彗星の機体は稼働率が悪かったが、この世界ではそうではない。設計通りの性能を出している

 

 だが、戦艦ル級改flagshipの噴き上げた5インチ対空砲弾の1発が彗星1機の直前で炸裂した。広がった火球と飛び散った破片の散布界に彗星は諸共突っ込んでしまった

 

機体全体が焼かれ、切り刻まれ、発動機から火を噴き、燃料と抱えていた爆弾に引火して爆散してしまった

 

 更に対空機銃も火を吹いたが、この弾幕も強烈だった。一発当たっただけで主翼がもぎ取られる程、強力であり狙いも正確だった。どうみても摩耶に装備している25mm対空機銃ではない。それ以上の威力がある

 

 この5インチ対空砲弾と対空機銃の餌食になったのは、急降下爆撃である彗星ではない。雷撃進路を取っていた天山艦攻隊にも対空砲火を受けた

 

 爆炎と破片が突撃した艦攻と艦爆にまとわりつき、機体を焦がし、主翼をもぎ取る

 

イージス仕様の軽巡ツ級も単装速射砲で応戦して的確に攻撃している。他の深海棲艦も対空砲火を上げていたが、軽巡ツ級と戦艦ル級改flagshipの方が威力も正確さがある。天山と彗星は次々と浦田結衣の上空で散華している

 

「攻撃中止!ダメだ!このまま突撃しても全滅するだけだ!」

 

 状況に慌てた艦攻隊の隊長は、残存全機に突撃中止を命令した。敵の対空砲火は、自分達が知っているものと明らかに異質だった。上空の新型艦載機と対空砲火のせいで3分の2がやられた

 

 それでも猛烈な対空砲火の中、奇跡的に生き残った彗星一機は爆弾投下に成功したが、至近弾で終わった

 

 天山攻撃隊長は母艦である赤城に報告したが、赤城もあまりの被害に驚愕していた。赤城も加賀もイージス艦、特にイージス仕様の軽巡ツ級とジェット機搭載可能の空母ヲ級を警戒していた

 

 敵の現代兵器は、電磁パルスと姫・鬼級出現によって脅威を取り除くことには成功した。イージス仕様の軽巡ツ級は一隻いるが、浦田重工業が壊滅している以上、弾薬の補給は無いだろう。飽和攻撃すれば倒せる。如何に優秀とはいえ、いづれは弾薬が尽きダメージを与えることに成功する

 

 そう思っていた矢先に異様な対空砲火と正体不明の艦載機である。これには、艦娘どころか無線で報告を受けた提督も博士も驚いた。時雨自信も困惑していた。こんな攻撃方法は見たことがない。自分が知っている戦艦ル級改flagshipが航空戦艦だったことは確認されていない

 

 

 

何があったのだろう?あそこまで強くなかったはず……

 

 時雨が知っている未来の戦争では、戦艦ル級改flagshipは確かに強力な砲を積んでいたが、航空機を搭載した事は無かった。未来の提督もアイオワも確認している。純粋な戦艦だと。しかし、この時代の戦艦ル級改flagshipは違う

 

戦艦ル級改flagship……いや、浦田結衣は何をしたんだ!?

 

 不敵な笑みをしてる戦艦ル級改flagshipに時雨は、拳を握りしめた。このまま強くなってしまっては倒せなくなる!

 




おまけ
軽巡ツ級(イージス)「アノ……ジパングノ――」
浦田結衣「敵は対艦ミサイルでもジェット攻撃機でもないから」
軽巡ツ級(イージス)(いや……ここはイージス艦が活躍する所だろ!)
未来世界と違ってまだ試作段階だから仕方ないね

おまけ2
加賀「あの円盤機は一体?」
赤城「パンケーキが飛んでいる……」
加賀「赤城さん?」
赤城「お腹が空きました」グー
摩耶(頼むからここでも腹ペコキャラにしないでくれよ……)


敵機の正体は?勿論、近未来兵器ではありません
近未来兵器である架空兵器もいいですが、ここで出してもパワーバランス崩れてしまいます
尤も、浦田重工業は現代世界から科学技術と兵器を手に入れているため、画期的な近未来兵器はありません。現実世界でも現段階では、レールガンや光線兵器が実用化していないのと同じです
円盤航空機に反重力システムとバリアとレーザー光線は積んでいません。当然、提督が某大統領のように熱い演説をする予定もありません

余談ですが、今週辺りは私情のため更新が遅れます
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。