幻想地霊鏡〜Underground Fantasia 作:枝豆。
ー古明地さとり
「今日も一日ご苦労様、お空」
「ありがとうございます!今日の晩御飯はなんだろなー♪」
お空はとても楽しみに晩御飯は何だと、私に問いた。
「心配しなくても、今日の晩御飯はハンバーグよ」
「やったー!・・・・・・ん?」
さっきまでの嬉しさは束の間、お空は何やら空気の異変を感じた。
「どうしたの?お空」
「いえ、何か禍々しい気配が・・・・・・、さとり様!後ろ!」
「え?」
お空に言われた通り後ろを見ると、何か黒い影が私を襲った。
「何とか回避しないと・・・・・・!」
そう思って黒い影の心を読もうとした。だけど、心を読むとどす黒い心しか読めず、まるで心が引き込まれそうな感じがした。
「悪魔の心は読むものではない。読んだら最期、二度と戻ってこれなくなるぞ」
「!?」
その黒い影から声が聞こえ、影はたちまち人型に変わった。
「あ、あなたは?」
「突然襲ってしまって申し訳ない。なんせ追われていたのでな。私はレイ・ルシフェル。貴公の名は?」
自称追われていると言っている人、ルシフェルが私の名前を尋ねてきた。
「その前に、後ろで殺気を醸し出している人達を大人しくさせてくれませんか?」
私がそう頼むと、ルシフェルは左手を上げた。すると、影のみだった人達が人型になっていった。獣みたいなやつや、あの紅魔館のやつのようなやつも潜んでいた。
「・・・・・・私はこの地霊殿の主の古明地さとりです。隣は霊烏路空です。・・・・・・あら?誰かと思えばそこにいるのは、紅魔館の魔女さんと司書さんじゃないですか。なぜここに?」
「途中で術をかけたらほいほい付いてきた。そこの小悪魔はかからなかったが、ここの兵士の慰み者になってる。ちなみにそこの魔女は俺の言うことしか聞かない。友人であろうと家族であろうと、私の術が解けない限りその声がこいつの心に届くことはない。もし強引に解いたとしたら、精神操作した際の罠にかかって記憶を失うことになる。そうなると、私が返すか死ぬか、どっちかなんだよなこれが」
ルシフェルがそう言ったので、もしかしたら、危ない人なのかもしれないと私は警戒をした。
「そんなに警戒をしなくても結構。今から匿ってもらおうと思ってる所を襲うはずがないだろ?何なら心を読め。今はシールドは外してある」
そう言われたので私は恐る恐る読んでみると、確かに嘘偽りはなく、全てが真実だった。
「・・・・・・分かったわ、ここに滞在することを許可するわ。でもただで、というわけにはいかないわ。そうね・・・・・・、お空やお燐の手伝いやペットの世話、炊事掃除等の家事をやってもらおうかしら?」
私がそう言うと、奥にいた人達が一斉にざわつき始めて、「何故格上の我々がそのようなことを・・・・・・」と言っていた。だがその瞬間、ルシフェルは片手を上げ、「静かにしろ。匿ってもらう身が何をほざいている。私の言葉に反する者は今、目の前に来い」とすごい剣幕で言った。すると、五人前に出てきた。
「ほう・・・・・・、我に逆らうか」
「お、お許し下さいルシフェル様・・・・・・」
部下に頼まれたものの、ルシフェルは残酷だった。目の前にいた一人をその場で斬った。
「さあ、次はお前らだ。 覚悟するんだな」
ルシフェルはそう言い、剣を振りかざした。すると何処からともなく紅い紅い槍が飛んできた。
「ルシフェル、あぶなっ・・・・・・!」
槍はルシフェルをめがけて飛んでいった。
さて、一話「悪魔信仰〜フェイスオブデビルズ」、いかがだったでしょうか?
最初は無関心だったさとりも、徐々に彼に惹かれていく・・・・・・、これが悪魔の魅力ってやつですかね?
それと、読めない漢字とかありますかね?よければ教えてくださいね。
次回もお楽しみに!