幻想地霊鏡〜Underground Fantasia   作:枝豆。

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外交なんて苦手。でも、彼の役に立ちたい・・・・・・。
ー古明地さとり


三話「初陣」

 

それから数時間が経ち、他の紅魔館の人達も到着したところで、パーティーが始まった。けれど、他の地上の人達は立ち入り禁止なので、中ぐらいの規模のパーティーになった。後から来た人達も、渋々ながらも了承してくれて、一心同体の国造りが始められそうだった。

「穏便に事が進んでよかったわ」

「確かにな。まあ、これからが大変なんだがな」

みんなが寝静まった頃に、私達二人はこれからの方針を話し合っていた。

「これからどうするの?決まってるの?」

「ああ、先ずは誰を帝に持ってくるかだな。・・・・・・さとりがいいな。霊帝さとり、似合ってるじゃないか」

ええ!?なんで私なの!?そんな大任任されたら、私壊れちゃうよ・・・・・・。

「次に領地分担と違う領地の領主、外交関係と武器を作る所との提携、領地内での建築についてだな。先ずは領地分担と領主について。領地は地図を見たら分かる通り、現在の領地は旧紅魔館の霧の湖北部と魔法の森東部、ここの地底一体と妖怪の山山中中央部を領している。ここを地霊帝国として、皇帝をさとり。中央部をお空にする。旧紅魔館を紅魔大公国とし、領地一体を全てレミリアの統治下にする予定だ」

お空を領主にするのは、些か心配なんだけど・・・・・・。

「次に外交関係。地図を見て、先ずはこの博麗神社を攻めるつもりだ。だから、天界と同盟を結ぶつもりだ。そしてこの太陽の畑と貿易同盟を結ぶつもりなんだが・・・・・・どうかな?」

「私は地上に出たことがないからよく分からないけど、あの博麗の巫女を攻めるのは些か危険な気がするんだけど。太陽の畑は正直言って、何も分からないわ」

すると、彼はこんな提案をした。

「何、簡単なことだ。霧雨魔理沙を捕まえ」

急に爆音がした。

「こんな時に・・・・・・、何事だ!」

彼は怒った。すると、黒焦げになった人が来た。

「報告します!博麗霊夢、霧雨魔理沙、東風谷早苗、魂魄妖夢、鈴仙・優曇華院・イナバがこちらへ前進中!旧都警備隊ももうすぐ全滅!ルシフェル様、ご指示を!」

そう言われると、彼は静かに目を閉じ何か思い付いたように目を開けた。

「空はいるか!」

「は、はい!ここに!」

「うちの小隊3つ預ける。前線であいつらをぶっ倒せ!」

彼のその怒鳴り声で、空は怯えた。

「は、はい!」

「それと、これを持っていけ」

何かが投げられ、空は辛うじて受け止めた。

「こ、これは制御棒と剣?」

「ああ、だがただのものではない。制御棒は空のちょっと改良させてもらった。これで前のやつの何倍もパワーが出るだろう。剣はうちが使ってる標準の剣を改良したものだ。いわゆる将校用だ。さあ、行ってこい!」

そう言われると、空は急に悪い目つきをした。

「目の前のものは全て焼き尽くしてもいいんですよね?」

「構わん、やれ」

「了解しました。では、行ってきます!」

空とその他は旧都へと向かって行った。

「さて、俺もそろそろ行くか。さとり、鎧を着つけてくれ」

「ええ、分かったわ」

そう言われて、私は彼に鎧を着させた。

「よし、行ってくる」

「ちょっと待って。これ・・・・・・」

私はあるマントを彼に着せた。

「ありがとう。じゃあ、行ってくるな」

「行ってらっしゃい」

彼は空の後を追って飛んでいった。

「無事に帰ってきてね、レイ・・・・・・」

 




三話「初陣」はいかがだったでしょうか?

お空が超絶悪者になってしまいました。きっと彼の最高の手駒になってしまったのだろうと思います。

さて、妖夢達の命運やいかに・・・・・・!

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