IS×NW~世界を渡りし者~《更新停止》   作:戒炎

14 / 88
本ッッッッッッッ当に申し訳ない!
言い訳をさせてください。
今年も花粉症という不治の病に罹りモチベーションが下がり(この戯けが)、所属している地域消防団の活動が忙しくなり、挙句足の裏で釘を思いっきり踏んでしまうと言う不覚を取った次第。
さらに物語後半のプロットがおかしい事になってきて混乱していて・・・。

今後はここまで長い間を空けないよう精進しますので、読んで下さっている奇特な(失礼)方々、これからも生温かい目で見てやってください。

それではセッシーとの決着編、始まります!


決着、紫と蒼と

----セシリアside----

 明らかに手を抜かれている、いえ、それとも様子見?

 どちらにしても本気を出していないのは今までの攻防で分かりましたわ。

 わたくしを舐めている?違う。彼の性格を考えれば、たかだか一度戦闘を見ただけの相手を甘く見るほど楽天家では無い。彼は見た目に反して慎重で冷静。

 なら考えられる事は一つ。

 彼もまた一次移行が済んでいない。そのための時間稼ぎ。

 BTも半分が破壊された。そして、こちらの切り札は読まれている。

 あのエネルギー弾、伏竜も弾幕と言えるほど撃ってはこない。

 馬鹿げたエネルギー、でも攻撃を抑えている。連射は出来ない?それは何故か。

 おそらく燃費が悪いのでしょう。送られてくる情報にはそれがありありと表示されています。

 

 一次移行を完了したら厄介なのは先程の『彼』で承知済み。なら、その前に討つ。

 武装はBTよりスターライトmkⅢで動き回っての狙撃。

 少々厳しいですが、何かが起こってからでは遅い。

 思考を切り替え、スターライトを構える。

 さぁ、獣狩りの時間ですわよ!

--------

 

 

 急に距離を取られた。こちらの考えが読まれたか。

 もう随分時間が経った筈なんだが、未だに一次移行しない。どんだけ扱いづらいんだよこの機体は!

 文句を言っても仕方ない。『中距離からこそこそ作戦』はもう通じそうに無い。龍を練れば多少射程は伸びるがエネルギーを食うし、何より脚を止めれば狙い撃ち、良い的になるだけだ。

 うおっと、今目の前掠ったぞ!?思考する時間もくれやしないのかい。

 こちとらまだISの機動に慣れてないってのによ。

 射撃戦は向こうに分がある、か。ならやることは一つか。

 方針変更!接近戦を仕掛ける!

 背中のスラスターを噴かせ、一気に距離を詰める。

 スターライトmkⅢの弾幕が襲うが、バリアントウォールで防ぎつつ吶喊!

「まったく、正気の沙汰とは思えませんわね!」

「生憎、こっちの方が性に合ってるんでね!」

 オルコットも距離を離そうとするが、それより俺の方が速い。

「一閃!」

「くっ、インターセプター!」

 俺の一蹴を、オルコットは剣で受け流す。

 咄嗟の判断か熟練者の勘か、真っ向から受けるのは危険と判断されたのだろう。

 だけどこうなると厄介だ。相手に近距離戦も出来るとなると、そのまま流され、また距離を取られかねない。そうなりゃジリ貧だ。

 どうしよう。いや、考えるな、攻め続けろ。

『その時』は必ずやってくるのだから。

 

 

----セシリアside----

 屈辱ですわ!このわたくしがインターセプターを展開するはめになるとは。

 でも、だからこそこの男は強い。自身のISの能力を知り、弱点を技術と気力で補う。この短時間で戦って分かった事は、彼は代表候補生クラス、もしかしたらそれ以上の実力の持ち主。認めなくてはならないようです。

 だからと言って、初心者に負けてあげる義理はなくてよ。

「そろそろ、墜ちなさい!」

 インターセプターを振るいながら、距離を取る。

「そう簡単にはな!」

 それでも食い下がる紫の獣。

 人の理性を持った獣がこうも面倒だとは。

 そして、遂に『その時』が来てしまった。

--------

 

 機体に力が漲る感覚がする。ようやく『この時』が来たか!

 凶獣が淡い光に包まれる。

『フォーマットとフィッティングが終了しました。確認ボタンを押してください』

 遅えよ、と苦笑する。もちろん、迷わず目の前に浮かんだボタンを押した。

 解る。ISが、今まさに『俺自身』に最適化されていくのが。

「させませんわよ!」

 オルコットが射撃を再開する。だが、凶獣にはほとんどダメージが通らない。

 凶獣の装甲が圧倒的過ぎるのだ。

 それとオルコット。変身中の攻撃はちょいと感心しないな。俺の美学に反するぜ。

 光が収まると、そこにはさらに深い紫色の、そして大分角ばった感じの『俺達』がいた。

「シールドエネルギー4800!?そんな馬鹿げた数字が在りえるというの!?」

 さあ、往こうか『相棒』。

 ここからは俺達のステージだ。

「『インカネーター』出力最大!」

 凶獣の姿を、より大きく、より硬くイメージする。

 インカネーターは異能者の特技の一つ。これも再現出来るとは、つくづくオカジマ様様だな。

「姿が変わった!?変形型という訳ではなさそうですが、所詮は見た目だけ!」

 再度レーザーの雨が降りかかる。

 だが、インカネーターにバリアントウォールを重ねれば。

 ピシュン!

『シールドダメージ4。本体損傷無し。』

 防御特化は伊達じゃないんだよ!

 両手の伏竜を重ね、龍を練る。イメージはかめ○め波で。

 伏竜、最大出力。撃つ!

「覇ーーーーーーッ!!」

 先程までの弾ではなく、エネルギーの奔流がオルコットを襲う。

「そんなテレフォンに中るわたくしではなくってよ!」

 溜めの時間の分、軌道が読まれていたようだ。それに偏光射撃も出来ない。

 だがかかったな!そいつは囮だ!

 スラスター、全力噴射!

「一閃・錬気蹴!」

 龍を練った蹴りが、オルコットの腹部に命中した。

「く、カハッ!」

 体がくの字に折れ曲がる。

 女子相手だからって、手加減はしない。一気に攻める!

「肘打ち!裏拳!!中段蹴り!!!」

 三連撃に続きましては。

「一閃!!」

 後ろ回し蹴りで吹き飛ばす。

 盛大に吹っ飛んでくれたオルコットだが、やべ。距離を空けちまった。

 これは完全に俺のミス、少し調子に乗りすぎた。

 代表候補生がこれで大人しくなるはずが無かった。

「いつまでも、やらせはしません!」

 三度襲い来るレーザー群。

 防御に徹している分はエネルギーも装甲もダメージは無いが、何も出来ない。

 だが、攻撃も長引けば、燃費の悪い凶獣のこと、すぐ力尽きる。

 ジリ貧とはこのことか。

 ・・・なんて言ってられっかよ。

 燃費が悪いなら、試合を長引かせなければいい。

 幸い、攻撃力と突破力もあるんだ。

 一気に、突っ込む!

「うおおおぉぉぉぉっ!!」

 再度スラスターを噴かせて距離を詰める。

「無用心でしてよ!」

 オルコットは一夏戦同様、最後まで残しておいた『弾頭型』のBTで迎撃する。

 BTが直撃し、俺を黒煙が包む。

 次の瞬間、紫の獣が煙を突き破り姿を現した。

「こ、これでも止まりませんの!?」

 生憎こっちは防御力が売りなんでね。

 脚に、拳に龍を集め攻撃の準備をする。

 だが今度は一閃でも三連撃でもない。

 速度を高め、嵐の如き連撃を叩き込む。

 その名も『龍門』!いや。

「いくぞ、錬気怒涛拳!」

 一撃一撃の重さは無くとも、その数が5、10、20と重なればダメージは積み重なる。

「邪ァァァァァァァァァァッッ!!」

「う、くあっ!」

 ガードを固めても無駄。一度龍の嵐に巻き込まれたら脱出は不可能!俺の場合は獣の凶牙かな!

 そして最後の一撃を放つ。

「覇ッ!」

「きゃああああ!」

 止めの掌底を腹に叩き込む。何度も腹を攻撃した。ISが無事でも、操縦者本人が耐えられまい。

 さらにこの『龍門』、相手の体勢を崩し移動を困難にさせると言う特徴を持つ龍使いの戦い方だ。

 残酷かい?悪いが勝負で相手を心配するほど甘い性格をしていない。

 俺は『凶獣』。振るうのはただの、暴力なのだから。

 

 

----箒side----

「旺牙の奴、あんなに強いのかよ・・・。セシリアが子ども扱いじゃないか・・・。」

 隣で試合を観戦している一夏が呟く。

 旺牙が一次移行を終えてから、戦闘は一気に傾いた。

 あの『凶獣』の性能が高いというのもあるが、それ以前に戦いに対する気構え諸々が違う。

 まさに「本性を現した獣」状態。今の連撃が良い例だ。いや、悪い例、か。

 暴力。自らの力をそう評する旺牙は強い。相手に恐怖すら与えるだろう。

(だが、あれが私の・・・。)

 見ていられない。だが、見ていなくてはならない。そんな気がした。

「俺、この後アレと戦うのかよ・・・。」

 げんなりしている一夏は見ないふりをしておいた。

--------

 

 

「く、うぅ・・・。」

 オルコットの動きが止まった。

 だが俺は手を止めるつもりは無い。

 オルコットの頭をフランケンシュタイナーの要領で挟み、思い切り回転する。ISだからこそ出来る芸当だ。

 回転が全速に達した時、地面に向って全力で放り投げた。

『一閃』の応用技、『竜尾』。ダメージを与えた相手を、状態異常に追い込む技だ。

「カハッ!?」

 地面に叩きつけられたオルコットは今頃全身マヒを起こしている頃だろう。

 ・・・今が決め時か。

 ゆっくりと、されど龍を拳に溜めながら下降する。

 オルコットはなんとか立ち上がったようだが、身体がまだマヒしているのか、動きが鈍い。

 これで終わらせよう。これ以上は残酷ショーになるだけだ。

 というか、調子に乗りすぎた。

「オルコット。次で終わらせる。次の一撃が、俺の最後の一撃だ。」

「な、何を・・・。」

「調子に乗りすぎてエネルギーがもうヤバイ。これじゃあ一夏の二の舞だ。・・・だから、次で終わらせる。」

 俺の殺気に、オルコットはビクリと身を竦ませる。

 おいおい、この程度で恐れていたら、ブリュンヒルデになんかなれないぜ?

 では、参る・・・。

「破を念じて、刃と成せ・・・。」

『サイコソード』。俺の超能力を、攻撃に特化し攻撃力を引き上げる。

 それに俺の得意技『一閃』と『錬気』を重ねる。

 全てを貫く拳。

「念導龍錬刃ッ!!」

 残りのエネルギーをスラスターに回し、右拳を突き出して突撃する。

 これで倒れなかったら、俺の負けだ。

「こいつで、終わりだーーーーー!」

 

 

 

『試合終了!勝者、志垣旺牙!』

 

 

 

「負けてしまいましたわね・・・。」

 座り込んだオルコットがそう呟く。今はお互いにISを待機状態にしスーツ姿だ。

「いや、機体の性能差のおかげだ。それに俺もギリギリの勝利だった・・・、いや、これ以上は何も言うまい。」

「敗者にかける言葉は無い、ですか。厳しいですわね。」

「それが勝負の世界だろ。」

 下を向いているが、顔は暗くない。

 正直、意外だ。男に敗れたのだから、もっと悔しがる、最悪取り乱す可能性すらあったのだがな。

 だが、良い傾向だ。彼女は冷静に敗北を受け入れている。

 オルコットはもっと強くなる。間違いなく。

 俺は右手を差し出した。

「ありがとう。この一戦で、俺はまだまだ上に行けると確信した。その礼を言いたい。」

「・・・わたくしも、ですわ。」

 オルコットは俺の手を握り返した。

「男嫌いなあの態度はどうした?」

「今は、正々堂々とした戦いを誇りたいのです。・・・正直恐ろしいと感じた事は何度もありましたがね。」

 言ってくれるよ。

 そんな俺達の様子に、観戦アリーナからは拍手の雨が降り注いだ。

 立花と嶋田の姿も見える。あいつらも見てくれてたのか。何だかこそばゆいな。

 簪の姿は・・・見当たらないな。少し寂しいけど、クラスが違うんだから仕方ない。

 ・・・戦って、褒められる。

 悪くないな、こういうのも。

 

 

 さて、次は『奴』か。

 どう料理してあげようかなぁ(邪笑)。

 いやいや、油断は禁物だ。

 とにかく勝つことに集中しよう。

 

 

 

----簪side----

 旺牙、勝ったんだ。

 私は格納庫で、映像で試合を見ていた。

 初めて乗ったISで、代表候補生を圧倒できるなんて、旺牙は凄い。

 そういえば、織斑一夏も良い戦いをしていた。

 ・・・天才って、どこにでもいるのかな?

 凡人の私には分からない。

--------




いつものやつ~~

『インカネーター』・・異能者の超能力。思い描いた姿を具現化する。主に防御に使われる。

『龍門』・・龍使いの特技。怒涛の攻撃でダメージを与えつつ相手にバッドステータスを与える。(与えるBSは狼狽、うろたえ、体制を崩している状態。移動が行えなくなる。)

『竜尾』・・龍使いの特技。『一閃』の上級技。ダメージを与えた相手にバッドステータスを与える。旺牙は『マヒ』を選択している。

『サイコソード』・・異能者の超能力。超能力を攻撃に特化させる特技。

戦闘描写ムズカシス・・・・・・(泣)
先に言っておきますが旺牙に対してセッシーフラグは立ちません。立ちませんったら立ちません。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。