作者)・・・だよ。
旺牙)ん?
作者)そんなネタ無いんだよ!!
旺牙)そこまでキレんでもいいだろ!
あ~・・・、疲れる。
キャノンボール・ファストの中止を受けて、何か代わりを用意しないといけないことになった。そうしないと生徒たちの実力を見せる機会が減ってしまうし、学園祭以降何の行事も無いでは彼女たちのモチベーションのダウンに繋がりかねない。
だがそんなこと生徒会に持ち込まず、教師たちで決めてほしい。マンガやアニメじゃないんだから、生徒会にそこまでの権限があるわけ・・・あぁ、楯無さんなら考えつくだろうという魂胆か。信頼されてるなチクショウ。
その楯無さんは一夏を連れて何やら仕事だと出て行った。私事だったら蹴り飛ばしてやる。
「はい、お茶が入りましたよ。大丈夫、志垣くん?」
「ういっす。なんとか。」
「Zzz・・・」
虚先輩が淹れてくれた紅茶を飲んで一息。ふぅ~、染み渡る。
「それにしても、先生方も無茶振りをしてくれたわね。」
「やっぱり虚先輩もそう思います?」
「まあお嬢様、会長なら、という期待をかけられているのは知っていたけど、ここまで丸投げされたのは初めてね。さすがの会長も考えあぐねいている様子ですし。」
「ああ、そうなんだ・・・。」
「Zzz・・・」
虚先輩が言うなら、会長も大変なんだろう。
うん、みんなが大変だ。大変なんだ。
「「いい加減起きなさい、本音!」」
「Zzz・・・。ほえ?」
この子は本当にもう。しょうがねえな。
「ほら、書類ちょいと寄こせ。手伝ってやるから。」
「ん~、ありがとしお~。」
「はあ。志垣くん、あまり妹を甘やかさないでください。」
だってこのままだと正規の仕事も終わりそうにないですよ?一夏と俺の、部活動への派遣先の順番決めとか。予想以上と言うか予想通りと言うか、トンデモナイ量の申請が来てるんですから。
ん?誰か来る。・・・あの人か。
「虚先輩、お客さんみたいですよ。」
「え?」
「すいませーん。新聞部でーす。織斑くんと志垣くん居ますか?」
最早お馴染みの顔、黛先輩の登場だ。
虚先輩が『本当に来た』というふうに目をパチクリさせている。
こっちとしてはもう何度目かわからんので、気配とか足音等も覚えてしまった。
「一夏なら会長に連れられてどっか行っちゃいましたよ。」
「ありゃりゃ、タイミング悪かったかな?・・・いや、むしろ絶好の機会?」
なんだかブツブツ呟き始めた。こうなるとこの人も長いんだよな。
その間に虚先輩は来客用のお茶を用意する。
「うん。そうだね、そうしよう!」
「あ、考え事終わりました?」
「ええ!むしろたっちゃんと織斑くんがいない方が聞きやすいかもしれないから!」
テンション高いなあ。
ん?今なんつった?
「それじゃあまず生徒会関連から―――」
――――――それからどした――――――
「じゃあ、生徒会に入って充実していると。」
「充実と言うか、まあ、退屈はしませんよ。自分、こんな立場になったことないんで新鮮ですし。」
「ふむふむ。ありがとう。これで表のインタビューはお終い。」
ふー、なんだか肩凝った。・・・表の?
「え、あの、表のって」
「これからは裏インタビュー。大丈夫大丈夫。オフレコにするから。多分。」
いや、でも裏って・・・。しかも最後に多分って言ったし。
「ズバリ、志垣くんの『周囲の女生徒への好感度』について!」
「言えるかそんなもん!?」
何考えてるんだこの人は!?ついに頭沸いたか!?
「だってたった二人の男子を『いつものメンバー』が独占してるって声が多方面から上がってるんだよ。今後のネタの脅、ゲフンゲフン!話のタネの為に訊いておきたいじゃない。」
「本心は?」
「弱みを握りたい。」
この外道がぁ!
くそ!本音は・・・役に立ちそうにない!興味津々って面だ。
虚先輩、ヘルプ!
「・・・少し興味深い話ですね。」
神はいる。ただ残酷なだけ。どこかで聞いた台詞だ。
なぜだ!なぜあなたまでこんな話に・・・、は!?
さては気になる男子が出来て恋バナに興味が出てきたと言うのか!?
ガッデム!いっそ、そのことを暴露してやろうか?
・・・止めておこう。何故か命の危機を感じる。イノセント相手なのに。
「まあまあ。本当にオフレコだから。周りの女の子のことをどう思ってるかを聞きたいだけなのよ。」
「納得はできませんが、信じますよ?その言葉。」
「そう来なくっちゃ♪」
くそう、何でこんな目に。
「ん~、一人ずつ聞いていこうか。まず幼なじみだっていう篠ノ之箒さんから。」
「なんていうか、『同志』ですかね。お互い武の道を往く人間ですから。」
「いきなりストイックな答えね。で?ぶっちゃけ好意は?」
「『like』って意味でなら好きですよ。てか俺、嫌いな人間とは会話すらしませんから。」
「お?じゃあ私のことは受け入れてくれてるんだ。」
「感謝してください。」
「なんでやねん。」
くだらないが笑いを挟みながら、裏インタビューは続く。
「セシリアさんは?」
「『競争相手』です。決闘には勝ったし、今も勝率は俺の方が上ですけど、彼女は最初のライバルだと思ってます。当然『like』です。」
「凰さんは?」
「同い年ですが『妹分』みたいな・・・。それ以上考えられませんね。しっかりしてるようで、一夏関係になると途端にポンコツになりますから。」
「ふむふむ。デュノアさんについて。」
「あー、彼女が一番言葉にできないな。しいて言うなら『相談相手』ですかね。何だかんだでよく一夏について聞かれるし、面倒見良いから俺も陰で色々相談に乗ってもらうことが多いですね。」
「恋の相談も?」
「・・・次行ってください。」
切り込んでくるなぁ・・・。
「惜しいなぁ。じゃあボーデヴィッヒさん。」
「鈴とは違った意味で『妹分』かなぁ。いや、深い意味はなく。本人としては『相棒』って呼んでほしいんだろうけど。」
「ちなみに――」
「ふたりとも『like』です。」
「おっと先手を取られた。」
もういい加減にこの質問攻めから解放されたい。
「ちなみに沙紀と萌は『親友』でしょうか。一夏とは違った意味で何でも言い合える友達ですよ。」
「ふーん(二人とも可哀想・・・)じゃあ最後にたっちゃんの妹君、簪ちゃんは?」
「・・・・・・。」
・・・・・・。( ゚д゚)ハッ!!?しまった!?
「今、随分と間があったね?」
いや、あの、えっと。
そのー、あー、うー・・・。
「なるほどねえー。まさか本当にあの中に本命がいたとは。」
ガンッ!と音を立てて顔面から机に突っ伏す。
ちくしょう、やっちまった。この俺が。
「あら。」
「あー、やっぱり。しおーはそうだったんだ。」
なぬ?
「そうなの本音?」
「うん。一組じゃ『何で付き合ってないんだろう』って『みんな』思ってるよ。」
え?『みんな』?マジで?
「俺ってそんなにわかりやすかったか?」
「あれだけ幸せオーラ出してたら誰だって気付くよー。あ、おりむーは気付いてないかも。」
あいつにまで気付かれてたら俺首吊りそう。あの朴念神に。
しかしマジかー。
こうなったら、開き直ろう。
「・・・だってしょうがねーだろ。初めて『好きだ』って思ったんだからよ。」
「ほーほー、初恋ですか。志垣くんも意外と・・・。あれ?二人って同室じゃ」
「俺は誓って!手を出していません!!」
「ですよね。手を出していたら、お嬢様に何をされるかわかりませんし。」
それが怖いのもあるけど、その、何かあって傷つけるのも嫌だし、好きならちゃんと真正面から言いたいのでして。
「志垣くんは初心、と。」
ああそうですよ、って、何メモしとるんじゃ!
くそう、くそう、なんだこの公開処刑。
は!?しまった!?
「頼まれなくとも、誰にも言いませんよ。人の恋路を邪魔する気はありません。」
虚先輩、あんた女神やで・・・。
「ん~、んふふふふふ。」
本音、あんた小悪魔やで・・・。
「・・・今度ケーキを作ってくるとしよう。」
「わーい!」
「本音ェ・・・。」
――――――それからどした――――――
「じゃあ、志垣くんへの質問はこの辺で。ほとんどオフレコだけど。」
シクシクシクシク・・・。
なんか丸裸にされた気分。この情報が洩れたら、俺生きていけない。
なんか理不尽だ。
「ただいま。あれ?薫子ちゃんだ。」
「ういっす、たっちゃん。あ、織斑くん良いところに。」
「え?俺ですか?」
今だ!
「黛先輩!俺はちょっと出てくるので、一夏にも『インタビュー』お願いします!」
「(キュピーン)了解!」
ははははは!奴がなんて答えるかは目に見えているが、それがどうした!
むしろ掲載されてラヴァーズに半殺しにされてしまえ!
ヒャハハハハハ!
「あ、旺牙」
「ヒャハハハハハ!」
ビューン!
「・・・旺牙、どうしたんだろう。」
「「さぁ・・・?」」
◆ ◆ ◆
「・・・ガイム。」
「はっ。」
「志垣旺牙が壊れました。」
「あ奴もまだ若いということです。」
「はあ。」
◆ ◆ ◆
ちなみにキャノンボール・ファストの代案は、折角男子がいるのだからと(どういうわけか)『全校生徒人気投票』が実施された。人気のある『生徒』を決めるらしい。随分お茶を濁した企画だ。
一位は言うまでもなく我らが更識楯無会長。
二位に織斑一夏。やはりイケメンか。イケメンがいいのか。
俺は最近上級生の喧嘩を買っていることが多いせいか、トップ5には入らなかった。うん。それくらいが俺の正しい立ち位置だよ。
今回のオチ?これで終わりですが何か?
◆ ◆ ◆
「志垣旺牙。お嬢には悪いが、ちとちょっかい出してくるかな。」
作者)こんな時に言うのもなんだけど、実は旺牙にはもっと必殺技がある予定だった。
旺牙)じゃあ何で三つになったん?
作者)俺が扱いきれない。
旺牙)なんて理由だ。
作者)あと今回と前回、会話が多いため「」も一行空けてみました。読みにくかったら以前通りに戻します。