サクラ大戦~散らなき鉄の花~   作:斎藤一馬

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ネタがねーー
手術のせいでPC机に座れね〜
仕方ないからスマホから


第23話 優しい機械と壊す機械(暁)③

先の戦闘終了後、紅蘭は自分の光武から降りず

ただひたすら泣き続け、他の花組メンバーの

説得も虚しく紅蘭は、ただひたすら泣き続けていた。

 

「隊長····今はそっとしておきましょう」

 

「そうだな……俺はもう少しここに居るから

皆は、解散してくれ」

 

「解りました……処で暁のことは……」

 

「司令から面会を禁じられている、

それに小島博士達と暁の上司の方と米田司令とで

秘密裏の会議の最中で入室、聴き耳厳禁とのことだ」

 

現に作戦司令室前に、あやめ副司令が陣取り

誰も入れないようにしている。

同じく救護室前には、メイド(武蔵)が監視していた。

 現在、オタコン·了子·リリィ·米田の四人が

司令室にいる状態であった。

 

「暁の事も今は、どうする事も出来ない

さぁマリアも今は休むんだ」

 

「解りました隊長……」

 

マリアは心なしか暗い雰囲気を出しつつ

その場を離れた、大神はそれを見送り、

視線を、小さく聞こえる泣き声の方に向けた。

 

 

司令室Side

 

司令室内は、ピリピリとした空気が支配しており

机には、様々な書類が置かれ

その一枚には『阿頼耶識』の文字が書かれていた。

 

「暁のこれまでの不調、異変の原因は

帝都に施された魔術の影響で漏れた

妖力が原因ねそして今回の戦闘での半暴走状態もね」

 

「つまり今回は、戦闘行為自体が

彼に悪影響だったと?」

 

「うーん現在の環境も要因かしら……」

 

「李紅蘭女史の癇癪……ね」

 

「…………」

 

「リリィ言い方!!」

 

リリィの発言に怒りの表情を浮かべる米田、

リリィの言い方を諌めるオタコンは、続けて

話し始める。

 

「僕は彼女の気持が少し解るよ」

 

オタコンもまた人の為の研究しそして、

とある地域の地下深く眠ていた新物質を発見する

 

『コジマ粒子』

 

この粒子エネルギーは既存の蒸気エネルギーとは、

比べ物にはならない程の力を発揮するも

初期段階のコジマ粒子には、広範かつ長期に渡る

汚染と人体に深刻な毒性が認められた。

 現在、オタコンの弛まぬ研究の結果

無毒化、汚染値も現在の蒸気機関と

変わらぬ程に改善した。

 

しかし

 

平和利用目的に研究していた、コジマ粒子は、

軍事目的に使用されていた。

 

現在彼はリリィの元で矛盾を孕んだまま研究、

開発をしている雷電と言う兵器の……

「誰かを護る為に」と思いながら

 

「ふ〜さておじ様今までダンマリですが

何か聞きたい事があるのでわ?」

 

「まず……倒れたのは『八神の血』の影響か?」

 

「YES、八神の血正確には、オロチの血ですね

魔人オロチの伝承は、御存知ですよね?」

 

「あぁ……アイツの親父、八神宗蓮自身からな」

 

「なら説明不要ですね」

 

「しかし……本当にそれだけか?」

 

「?何が言いたいですか?」

 

「この『阿頼耶識』とか言うのせいじゃ

無いのかって言ってんだよ!!こんな……こんな!」

 

「コレが無ければ彼は、あの時死んでましたが?

貴方は彼が死んでもいいと?」

 

「そんな事いってねぇよ!!……だが…」

 

米田自身『阿頼耶識』のせいでは無い事位

解っているしかし、彼の……暁の身体を

思うと当たらずには、いられなかった。

 

「雷電に妖力遮断を強化します」

 

「本音を言えば彼を此方に戻して欲しいですが

『上』から却下されましたからね」

 

上……賢人機関に今回の顛末を報告するも、

花小路伯爵以外のメンバーがこれを却下、

理由は、様々なだったが、要は彼の攻撃力を

手放す事を良しとしなかったのだ。

 彼を帝劇に出向させる際、花小路伯爵も絡んで

いたので今回のことは、強く言えない状態であった。

 

「処で今回の内容何処まで

彼女らに話すつもりで?」

 

「オロチの血や阿頼耶識のことは、言わねぇよ」

 

「そうですか………処でおじ様『設計思想』と

いう言葉はご存知ですか?」

 

「なんだ?ヤブから棒に」

 

「設計思想、機械を設計する際のコンセプト、

基本概念……紅蘭女史が作った光武と

私達の作った雷電は、その設計思想は、平行線

なんですよ………悲し事に」

 

リリィはそう悲しげにそんな言葉を残し退席する

 

「何なんだ全く……さてあとは紅蘭の事か……

あやめ君、大神に後で支配人室に来るように

伝えてくれ……あとあの資料も」

 

「解りました」

 

リリィと入れ違うように入室したあやめに、

米田は、そう伝え自室にもどっていく

 

 

 

????Side

 

 

暗い……

 

眼を閉じているのか開けているかも解らない

 

自分が立っているのか、倒れてるのかも

 

ただ今解るのは、身体にナニカガ這う感覚だった

 

そこで彼、暁が眼をさまし目の前に………

 

「ハァハァハァ!!」

 

俺に馬乗りになってアレな顔して体中を、

撫で回している変態(リリィ)がいた。

 

 

医務室前Side

 

「………」

「………」

「………」

 

医務室前の武蔵にアイリス、すみれが

無言のまま睨み合うていた。

 

事の発端は、会議が終了後、リリィが中に入って

数時間後、空も白み始めた頃

仮眠から目を覚まし、いの一番に暁の

様子を見に来た二人を武蔵が入室を阻止したのが

始まりだった。

 

「ちょっと貴女!いい加減

ワタクシたちを中に通しなさいな!」

 

「申し訳ありません許可出来ません以上」

 

「む〜〜いいじゃんケチ!」

 

「准将クラスの権限により

ココの立ち入りを禁止しています以上」

 

「キ〜〜!この無愛想で無表情のメイドの

分際でこのわたくしに楯突くとわ!

こうなったら力ずくで!!」

 

すみれが力ずくで入ろうとした瞬間

 

ドギャン

 

「ひでぶ!!」

 

キリモミ回転しながら医務室のドアをぶち破って

飛んできた少女………リリィの姿があった。

 その姿に誰にも気が付かない程小さく、

ため息をつくメイド(武蔵)だった。




次回位には紅蘭回終わらせたい……

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