太正13年元旦午前2時 帝国陸軍習志野演習所
年が明けて二時間が経った頃習志野演習所では所狭しと人が慌ただしく動き
指令所近くには様々な機材が積まれている、
焚火と照明に映し出される濃青の巨人が幾つもその姿を見せている。
「さむ・・・・・」
「ね…眠い・・・・」
焚火の前で暖をとっている二人の姿・・・・暁とオタコンは少し凹んでる
ステンレスのカップの中身をのみながらぼやく
「オタコンまだ準備できないの?」
「今、弾薬の装填とバッテリーの最終確認をしてるからもうそろそろだよ」
「しっかし…約四か月でよく仕上がったね‥‥新型」
「壱七式戦術霊子甲冑改 震電・・・リリィ達や整備班、トーラス本社が総出で頑張ったからね」
そういい簡単なスペック表を取り出す
全長:4.4m
本体重量:2.8t
全備重量:4.8t
最大速度:65km/h
最大行動時間:36hバックパックのエネルギー供給時間)
乗員:1名
主な武装:25mm機関砲、ミサイルランチャー、ブラストロッド、試験型レールキャノン
「バッテリー容量が上がってる・・・・」
「うん、でも常人では36時間の行動なんて無理だ、向こうのテストパイロットが数名
意識障害で病院送り・・・・」
「そにそれ…怖い」
「だからその容量の多くなった電力で【アレ】を運用することになったんだよ」
「流石・・・・変態ども」
目線の先には低圧砲より二回りデカい砲が鎮座していた
「壱七式戦術霊子甲冑改専用超電磁砲試作壱号機」
「あんなん装備して走り回れと?馬鹿なんじゃね?」
「威力は申し分ないよ?一発で翔鯨丸だって撃ち落とせる」
「こんなもの作って喜ぶか変態どもめ」
『アハハハハハほめんなって!!!』
「はよ巣に帰れバカ者ども!」
変態(整備班)共に近くにあったスパナを投げ付け・・・ぬるくなったコーヒーを飲んでると
この場に似つかわしくない恰好をした女性が現れた。
「暁、オタコン明けましておめでとう♪」
振袖をきたセレリーナ・リリィ・トーラスと何時ものメイド姿の武蔵がいた。
「リリィなにその恰好?」
「あはは・・・・似合ってるねリリィ」
「も~オタコンでもいの一番に褒めてくれるのに暁は無し?」
「あ~ハイハイ似合ってる似合ってる・・・・でそうしたの?」
「まぁ・・・いっかえっと・・・この試験が終わり次第浅草に初詣いくから前もってね」
「今年の振袖は中々の出来とと自負しています以上」
「武蔵の手作りかい・・・」
「すっご・・・・」
「さて・・・暁向こうの準備も出来たようだしそちらも準備を開始、
完了後速やかに搭乗、予定されているテストを速やかに実行、テスト終了後
迅速に撤収準備・・・・・お願いね」
「了解・・・暁・オーガス遊撃隊長これより試験を開始します」
「暁これを・・・新型用の起動OSだ」
「サンキュー」
「全員に通達これよりTactical armor type17EX SHINDENの最終試験を開始します」
了解!!
こうして帝劇での年越し返上で色々な人からブーイングを受けていた
暁の新しい年一発目の任務が開始した。
太正13年元旦午前7時 帝国劇場支配人室
『米田支配人明けましておめでとうございます、今年もよろしくお願いいたします』
「おう!今年もよろしくな皆」
「皆、明けましておめでとう今年一年もよろしくね」
「ハイ、あやめさんもよろしくお願いします」
「しっかし・・・こうも皆着飾ってると壮観だな」
「そうですね、みんなは之から初詣かしら?」
「ハイ!自分とさくら君は少々別行動ですが概ね一緒です」
「おん?大神まさかデートかい?このこの~~」
「指令・・・・アハハハ・・」
「もう大神さんったら」
「しっかし暁のヤローも新年早々憑いてないぜ・・・」
「まさか・・・・年越し蕎麦を食べてるときにいきなり拉致ですもんね」
「まぁあの羽っ返りに何言ってももう無駄だ」
「う~~~!!!!せっかくアカツキデートできると思ったのに!!!!」
「アイリス落ち着きなさい、彼も言ってたでしょ用事終わり次第すぐ帰るって」
「マリア~~でも~~!!」
「全く・・・・今日は帰れない訳じゃないのですから我慢なさいな」
「黙れ・・・・・淫乱」
「っ・・・アイリス?」
「な~に?お兄ちゃん?」
「いや・・・・なんでもない・・・・」
「変なの~~」
「な~隊長そろそろ出発しようぜ?」
「せやな・・・はよいかんと人でエライ事になるで?」
「隊長・・・・そろそろ」
「そうだな・・・では指令我々はこれで失礼します」
「おぅ~~気をつけてな~~~」
花組の面々が部屋から出たの確認してとある資料を広げた、そこには今回暁が拉致された原因と
その元凶についての資料だった。
「元旦くらいゆっくり出来ねーもんかね・・・」
「此方もそれ相応の準備をしていましたが・・・・」
「・・・・・・・・本当に今年はいい年になってほしいもんだぜ」
書類に挟まって所々しか見えないがそこには人のものでない異形の姿が写真に収められていた。
太正13年元旦午前10時 浅草、浅草寺
花組の皆とお参りし各々屋台や大道芸人、仲見世を楽しむなか
一人アイリスは浅草寺を散策していた。
「はぁ~~どうしよう・・・一人だしなんか楽しくない」
とぼとぼと一人で歩いていると向こうから見知った人・・・・いや人外が歩いてくる
何時もの闇色のないとドレスではなく黒と赤を基調とした振袖に、
銀糸の髪に紅い華の金簪をさした狐耳の女性・・・・白愛であった
「あら?アイリスちゃんどうしたの一人で?暁は?」
「ア・・・・・」
「フフフ怖がらなくて良いわよ、もう貴方がたに興味はないもの・・・
でもアイリスちゃんは別かな?」
「っ・・・・」
「可憐で・・・奇麗な魂で・・・でもどこかその心にドロッとした闇があるところが」
「・・・・ふふふ」
そう妖艶に笑い名が優しくアイリスの頭を撫でる
「もしよかったら一緒に廻らない?こっちは二人だったけどこの子無口で退屈してたのよ」
そう後ろを振り向くと白と青を基調とした振袖の褐色の少女が居た
「テケリ・リ・・・」<アイリスに綿あめ差し出し
その少女はまるで心外だと言わんばかりに音を発しながら右手に持っていたイカ焼きをほうばる
「で?どうする?」
「・・・・」<コクリ
アイリスは首を縦にふるうと白愛は満面の笑みを浮かべる、それから二人と一匹は色々な店を回ったり芸を見て回った。
最初は警戒していたが段々と慣れてきて今では談笑できる程だった。
「でね~~~昨日一緒に年越し蕎麦たべた行き成り!!」
「まぁ・・・本当にあの女・・・ったら」
「でも終わり次第こっちに来てくれるんだって!」
「そう!なら私のお店で簡単なパーティーでもしようかしら?」
「もちろんアイリスも!」
「えぇ勿論よ初めてお店に来てくれた時だしたクッキーもあるわよ?」
「あのクッキーとっても美味しかった!」
「なら今度作り方を教えてあげるは簡単だから直ぐにできるわよ」
「ホント!ありがとおねぇちゃん」
「いえいえ♪」
「あ・・・そうだ本当はきいていいのか解らないけど」
「なに?」
「おねぇちゃんって・・・・その・・・暁のお母さんの」
「・・・・えぇそうよ・・・・でもね私は似てるだけの別物、魂は別物」
「・・・・・私は妖・・・でもね心は成るべく人間でいようとしているわ」
「・・・・・・」
「知ってる?妖魔は愛を知らないのよ?愛が解る生き物は人間だけ・・・・私は彼を愛してる
この思いの最初は依り代の影響かもしれないけど今の気持ちははっきりといえる
私の気持ちだって」
「お姉ちゃんでも負けないから!!」
「フフフフ・・・アイリスちゃん世の中にはね共有物・・・
一人でダメならみんなで分け合おうって言葉があるのよ?」
「え?」
「アイリスちゃん…私と同盟を組みましょ?私とアイリスチャンで暁をイッパイアイシマショウ」
「共有・・・二人で・・・」
「愛に順番なんかない彼に等しく愛してもらえればいい・・・・」
「でも・・・」
「案外男の子って…ハーレム願望があったりするのよ?」
「ぁ・・・・」
「アイリスちゃんに私、あと癪だけどあの駄女神にお嬢様で囲んでしまうのそうすれば他の雌は近づけない」
「つまり・・・出し抜くとしても警戒するのは私以外の人達ってこと?」
「そう考えてもいいしね・・・恋の駆け引きなんてロマンじゃないかしら…特に大人の女性なら」
「大人の女性・・・」
「私はアイリスちゃんの事、子供とは思わない一人の立派なレディーよ」
「お姉ちゃん…アイリスその同盟に乗る!!」
「流石アイリスちゃんね・・・さてこの話ほかの二人に話すのは少し後にしましょう」
「なんで?」
「だって・・・・最初は3Pのほうがチョウドイイデショ?」
「3P?」
「フフフフフそういった用語は今度教えてあげる」
「「アハハハハハハハハ」」
「・・・・・・・・・・・」
甘味処のテーブル席で行われるガールズトークを無視しながらカウンター席に座る褐色少女は
5枚目になるぜんざいを手を付け始めてこう考える・・・・・
阿保じゃね?っと・・・・
太正13年元旦午前12時 浅草、浅草寺
「それじゃあまた後でね」
「うん!!」
仲見世通りの先に花組のメンバーがチラホラ集まってるよなので白愛は
面倒になる前にアイリスと別れる。
「さて・・・・帰りましょうかお店の準備もありますし」
ククククこんな所でなにをしている?
「っ・・・・・!!!」
グサ・・・・・
「え・・・・・?」
黒い外套で姿を隠した三人と一人の男が持っていた刀が深々と白愛の腹部を貫通した
「おま・・・え・・さた・・・・
「ふん・・・」
勢い良く抜かれた刀から黒い液体が流れる・・・・しかし周りの人々はこの異変に気が付くことはなかった
「その妖魔を運んでおけ・・・・」
「解りましたサタン様」
ガタイの良く人物に抱えながら白愛は、アイリスとの約束を守れないことを少し後悔する
暁を除く花組の面々は再度合流し仲見世の様子や言って皆所の話などをしているとマリアがふと何かを感じとる
「・・・・っ!この気配は」
「あそこです!!」
さくらが鳥居の上を指さすと四人の人影が佇んでいた。
「また・・・会えましたね、帝国華撃団の諸君」
「貴様は!!」
「我が名は・・・・葵 叉丹!!」
「黒之巣会め!まだ生き残っていたのか!?」
「黒之巣会・・・?バカバカしい、天海ごときではあの手度が限界、
所詮徳川に飼われていた坊主!」
「なに!!」
「だが・・・葵 叉丹は違うぞ・・・容赦などせん!
貴様のように女にうつつを抜かしているようなくだらん男に・・・
私を止めることなど無理だ・・・」
「なんだと!?」
「この帝都を根こそぎ破壊し人間どもを恐怖のどん底に突き落としてやる」
「貴様の目的はなんだ!」
「目的?・・・ククククアハハハハハハ・・・・!
俺は‥・人間どもが幸せそうな顔をしているのが嫌いなのさ!
苦しみ、恐怖し泣き叫ぶ姿が堪らなく嬉しいのさ」
「そんなこと・・・・・絶対に許さない!」
「俺は貴様たちが愛するモノや人をぶち壊してやる…こいつのようにな!!」
葵 叉丹は花組の前に何か大きなものを放り投げた・・・・
ベチャっと音をたてたものは・・・
腹を貫かれ、両目を刀で潰されその銀糸の髪は黒く汚れていた・・・
変わり果てた白愛であった・・・・
「お・・・おねえちゃん!!」
「こいつは確か!!!」
「ひどい・・・・」
「化け物の分際でなにが愛だ・・・所詮は作り物の紛い物のくせに恥を知れ」
「貴様!!!」
「ふふふふ・・・・来れ!帝都の下層に息づき抑圧されし魔のモノよ!
我こそが魔の解放者也!!!出でよ降魔!!!!」
その瞬間地面から無数の魔獣が姿を現し花組を包囲する
「これは!」
『ギギギ・・・・・・・ガギギギギ』
「な・・・何やのこいつら・・・」
「気を付けて!みんな」
マリアが驚愕し、紅蘭後ずさりしさくらが皆に警戒を促していると上空からあやめの声が響く
『何とか・・・・間に合ったようね!』
「アッ翔鯨丸!!」
「あやめさん・・・」
「翔鯨丸や・・・助かったで!」
「よぉぉしメッタクソにしてやんぜ!!」
「よし!みんな光武で迎え撃つぞ!?」
「みんないくよ!」
翔鯨丸から各員の光武が降下、搭乗うぃ臨戦態勢をとる
しかし
まさかあのような結果になるとはこの時誰も…思っていなかったであった
※白愛
リスポーン中・・・・(笑)
腹を貫通?目がつぶされた?
昨今のヒロインはそんなんじゃ死なねーよを体現!!
ヒロインが死ぬ時は恋人が先に死ぬ時か、なんかもう~~アレしてアレな時だ!!
白愛の振袖のイメージはアズレン赤城だと思っていただければOK
ショゴスちゃんは加賀