サクラ大戦~散らなき鉄の花~   作:斎藤一馬

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最終決戦後編開始!!


第45話 ~散らなき鉄の花~⑩

「この世界を・・・・始まりの闇に戻す・・・・」

 

その言葉と共に帝都中に青白い妖力が降り注ぎ街を次々と破壊していく、

 

「天よ泣け、地よ振えよ‥‥今日こそが大いなる暗黒の始まりの日

 

今日こそが!我が望み成就する日!!!」

 

圧倒的な妖力により大神は数歩後ずさりしながら、絶望的な状況に

 

心が折れ掛ける、しかしはさくらは、気丈にも「こんなことで!」

 

平静を保つ、それをみた大神もまた「ああ・・・そうだな!」

 

と己をさいど奮い立たせる、暁はそんな二人を見ながら実際どうするか、

 

思案しいくつかの案を考える・・・・。

 

「(だが現状は最悪・・・・此方の霊力や魔力は不足、大神たちの機体は限界

 

おれの機体だけはまだ余禄があるけそ魔力が心持たない・・・・『あの力』を使えば

 

勝てるけど・・・こっちのリスクが計り知れない・・・こっちが『ズレ』て妖魔化なんかしら

 

本末転倒・・・さて・・・どうしよう)」

 

「暁大丈夫か?」

 

「あぁ・・・大丈夫すこしこの状況をどうするか考えてた」

 

「何かいい案が?」

 

「いや・・あるけどリスクが高すぎて無理最悪サタンを倒せても今度は俺が敵に回るかも」

 

「そんな!」

 

「ダメ・・・それは絶対ダメ!!!」

 

「だよなーさて・・・どうするか・・」

 

その時暁だけに『彼女』のこえが届く・・・・

 

 

 

 

 

暁君貴方の力で・・・・私を解き放って・・・・

 

 

 

 

 

「え・・・・」

 

「暁?」

 

「暁君?」

 

 

 

 

 

あなたの・・・・・『調律』の力で・・・私を・・・暁君

 

 

 

「あやめさん・・・・!!」

 

 

暁は、あやめの元に移動し神威のコックピットを引っぺがしあやめを引き上げる

 

「暁なにを・・?」

 

「大神、さくら・・・今からすることは米田のおっさんいがいにバラすな・・・・頼む」

 

暁は、自分の『感覚のない』右手であやめに触る、するとあやめが黄金の光に包まれる。

 

調律(チューニング)

 

 

この力は暁の新たな、そして・・・最後の転生特典『調律(チューニング)

 

この世のモノをあの世のモノの周波数に調律することであの世に送る力

 

それはある意味『死神』の力、それが暁の新しい力・・・・。

 

その力で『あやめ』をチューニングする、妖力で汚染された肉体を調律(チューニング)

 

その魂を解放する・・・・。

 

 

 

薄暗い、聖魔城に聖なる光が満ちる・・・・古き肉体から解放された、

 

純白の羽根を広げた美しい天使が降臨する・・・。

 

 

「光・・・・あれ・・・・御立ちなさい・・・」

 

「?!」

 

「・・・・・・」

 

「あやめ・・・・さん?」

 

さくらが復活したあやめさんを驚きながら名前を言うも、その天使はそれを否定する

 

「私は・・・天使長・・・・大天使ミカエル、限りなき罪科の道に落ちたサタンと共に歩み

 

そして導くもの・・・サタンが蘇るとき私も蘇る・・・しかし私の肉体は、妖魔の力で

 

わたしの魂が固く封じられていた・・・しかしそこの少年の調律の力で古き肉の檻を

 

消し去り私を解き放ったのです・・・・・」

 

「・・・・・・・・」

 

「・・・・気に病むことは有りません・・・この世界を救うのに必要な事だったのです」

 

「どうゆう事?暁君」

 

「暁・・・まさか・・・・」

 

「ミカエルを解き放つために・・・あやめさんの肉体を・・・」

 

「・・・・・彼を責めないでください私が彼に頼んだこと・・・さぁ、立ちなさい

 

世界を救いたいのならあなた自身の足で!」

 

ミカエルの優しい言葉を大神に言うが大神は、これまで仲間を暁の戦友を犠牲に

 

してきたことが心に大きく残る。

 

「正義を貫くのはとても大変な事、ときには多くの屍を乗り越え進まなくてはなりません

 

・・・・しかし、挫けぬ勇気が・・・そしてなにより・・・

 

人々の愛する結びつきが最後に勝利するのです・・・どんな困難の中でも

 

希望の光は、人間の心の中にあるのです・・・」

 

その瞬間

 

保護していたすみれとアイリスの体が光り輝く、それと同時に聖魔城各地で力尽きた

 

花組メンバーも同じように光り輝く・・・・。

 

「さぁ・・・行きなさい、そして正義を示すのです・・・アナタたちに大いなる父の

 

祝福がありますように・・・・」

 

その言葉に共にその場にいなかった、カンナ、マリア、紅蘭、そして力なく倒れていた、

 

アイリスとすみれも壊れた機体が嘘のように修復されすさまじい力を秘めた機体に搭乗していた、

 

大神は、みんなの復活に絶句しつつも感極まりながら皆に声を掛ける自身の機体も霊力も

 

回復していた・・・。

 

「み・・・・みんな!!」

 

「なんだよ、そのぼけぇーとしたツラァはよぉー!」

 

「ウチもいくで!!」

 

「隊長・・・・それにアカツキご無事ですか?」

 

「ホッーホホホホ!!今世紀最大のヒロインにして暁さんの嫁!!

 

神崎すみれ華麗にふっかつですわ!!」

 

「・・・すみれ!!」

 

「アカツキ・・・・一緒に行くよ!!!」

 

「みんな・・・・本当に良かった・・・・・もう二度と会えないと思っていた・・・

 

俺は・・・・花組の隊長としてこれほどうれしい事はない!!

 

「・・・・皆・・・・色々迷惑かけて・・・・御免」

 

「暁今はそれよりサタンを!」

 

「そうよ‥‥お説教は全部終わった後でねねぇ…皆さん?」

 

「そうだな・・・覚悟しろよ暁!」

 

「せやで・・・暁はん」

 

「…今回ばかりは私も色々いいたことが多いから覚悟するように」

 

「暁さん・・・わたくしいっぱい心配したんですのよ・・・これはもう・・・」

 

「ネースミレ・・・式場ドウコニシヨウカー」

 

「・・・・・・・」

 

「アハハ・・・・・さて・・・みんな最後の戦いだ、

 

俺は皆みたいな熱き心を持った仲間たちと戦えることを誇りに思う!!

 

俺たちに残された選択はただ一つ・・・帝国華撃団・花組、出撃せよ!!

 

『了解!!』

 

号令と共に五色の光の柱が天に昇り、さくらが「行きましょう最後の戦いに!」

 

おおがまに伝え大神、さくらも天に昇る・・・そして最後に

 

「・・・・・・・・」

 

あやめの乗っていた神威を横目にみて・・・・大神たちを追うように天に昇る

 

 

 

「オオオオオオオォォォ・・・」

 

サタンは『地球』を見下ろすように異空間に自身の領域を展開し自分の野望を阻まんとする

 

愚か者どもを待ち受けていた。

 

そこに8色の光が移籍のような大地に現れ中かは、大神たち『帝国華撃団・花組』が現れた。

 

『帝国華撃団参上!!!』

 

 

 

 

サタンは花組たちをみてその表情を一変させる・・・かれらから迸る『聖なる力』驚愕していた、

 

 

「こ・・・・この力は・・・まさか!!?」

 

「そうです・・・サタン」

 

「・・・・・ミカエルか!」

 

「貴方の闇に対抗でき唯一の力・・・・信頼と・・・愛!!

 

人間の心の光・・・・大いなる父の力です」

 

「下らぬ戯言を・・・・」

 

「還りましょう・・・サタン、大いなる父の御許へ」

 

「黙れ!!そんな紛い物で我に勝てるとでも?」

 

サタンの角が光り輝くとさくら、マリア、紅蘭の機体にからナニカが抜き取られる感覚が襲う

 

「きゃあ!!」

 

「ヤバイで・・・・大神はんあの角皆のの体力を吸い取りよったで!』

 

次にサタンの額の宝玉から攻撃が花組を襲う、それを防ぐためにミカエルがサタンの角や

 

宝玉をこうげきするもビクともしない・・・

 

「・・・・いまの私の力では・・・・壊せないようです・・・」

 

「お・・・おう・・」

 

「角の攻撃さえ無くせれば・・・宝玉えの足場を作れるのですが・・・」

 

「それなら・・・俺の出番だ!!」

 

暁は通信をどかかにつなげアルモノの輸送を要請する

 

『了解・・・・でも特殊な空間に居るみたいだねでもリリィが何とかするって・・イテテ』

 

「どうしたの?」

 

『いやー久々に腹部を撃たれて・・・』

 

「はぁ??」

 

『詳しい事はまた後で・・・・『オタコンちゃんと寝てなさい!!』

 

「・・・・とりあえずいいか・・・皆ちょっとした武器を要請したからその間はなんとか時間を

 

稼いでくれ・・・そうすれば角と宝玉はなんかできる!!」

 

「わかったなら俺たちは・・・」

 

「花組の皆さん・・・あそこがサタンの核・・・・天使体ですここを破壊できれば」

 

「ならみんなはそこを!!俺が囮になる!!」

 

「しかし・・・・・」

 

「阿頼耶識の機動力を舐めるなよ!!」

 

暁は遺跡の浮島の甲な足場を巧みに進み機関砲をサタンの顔面ち叩き込み標的を此方に絞り込ませる、

 

「この…羽虫がぁぁぁ!!!」

 

サタンの怒涛の攻撃が暁を襲うがその機動力で難なく回避していく。

 

「花組の皆さん・・・後はお任せします・・・アナタたちに大いなる父の祝福が有らんことを」

 

こうして花組たちはサタンへと最後の攻撃を開始する・・・

 

花組の面々は狭い足場に四苦八苦しつつサタンの天使体に集中攻撃を仕掛けるもその強固な耐久力

 

に苦戦を強いられ、暁は絶え間ない範囲攻撃wお掻い潜り遠距離武器で宝玉やミカエルの

 

精製した足場を使い角を攻撃するが効き目が薄い・・・

 

「コイツ固い!!!あと地味に範囲攻撃がうぜぇええ!!」

 

「アハハハハ!!逃げろ!逃げろ!!!無様に逃げまどえ!!」

 

「は?デカイ図体してて一発も攻撃当てれないデクが粋がるな!

 

弱く見えるぞ?サタン(笑)が!!」

 

 

「貴様ぁぁぁぁぁ!!!」

 

「うわ~~暁良い感じに煽って・・・・大丈夫か?」

 

「でもそのおかげで私たちへの攻撃は最小限に抑えられている・・・」

 

「けれど・・・・この天使体でしたか?・・・もの凄く固い!」

 

「アタイの拳でも割れねぇなんて・・・」

 

「あ~らカンナさんさっそく弱音ですの?」

 

「あんだとぉ・・・っていまはそんな暇もねぇや・・・あとで覚えてろよ!」

 

「えぇ・・・後で帝劇でいくらでも!!」

 

 

 

 

そんな花組のやり取りの最中突然暁から通信が入る。

 

「皆!あと数分で秘密兵器が届く・・・・受け取ってくれ!!」

 

『秘密兵器?』

 

すると空間が裂けそこから8つのコンテナが飛来する。

 

「コンテナに各機体番号が書かれているから各々装備してくれ・・・

 

ウチからのささやかな贈り物だ!!」

 

「おう・・・ありがたく使わせてもらうぜ・・・ってなんじゃこりゃあ!!

 

いち早くカンナが自分のコンテナを開けると一対の拳が入っていた

 

『ウェポンユニット27 インパクトナックル』

 

「ウチのは・・・・ハハハ流石暁はんのトコや・・・・」

 

紅蘭のコンテナには…巨大なミサイル発射装置が

 

『エクステンドアームズ07〈誘導弾 改良ホーク〉』

 

「・・・・・開けるのが少し怖いわね・・・・・はぁ・・」

 

マリアが開けたコンテナには、合体機構のついた二丁のハンドガンが収納されていた

 

『ウェポンユニット07 ツインリンクマグナム』

 

「暁さんからの愛のプレゼントそれがたとえ武器でもいまはとてもうれしく思いますわ!!」

 

すみれが意気揚々とコンテナを開けると中には大型の薙刀は折りたたまれていた

 

『ヘヴィウェポンユニット31 轟槍鬼十字』

 

「大神さん!!」

 

「解った!!暁遠慮なく借りるぞぞ!!」

 

大神とさくらが同時にコンテナを開けるとそこ似た一振りの刀と

 

一対の刀が収納されていた

 

『ウェポンユニット06 サムライマスターソード』

 

『ウェポンユニット32 日本刀ツインブレード仕様』

 

「暁・・・・アイリス・・・頑張るから!!皆と一緒に帰ろうね!」

 

アイリスがコンテナを開くと神々しい魔法の杖が収納されていた。

 

『へヴィウェポンユニット24 アルナイルロッド』

 

そして最後に・・・・

 

「よう待たせたな・・・サタンこいつでも喰らっとけ!!」

 

コンテナを蹴飛ばすと勢いよく一基の巨砲が姿を現す

 

『ヘヴィウェポンユニット17 リボルビングバスターキャノン』

 

その火砲がサタンの顔面に直撃しその巨大な体を揺らす、6つの轟音と共に

 

砲撃が額の宝玉を捉えそして・・・・砕ける、

 

その瞬間、暁や花組達に襲い掛かっていた範囲攻撃が停止する・・・

 

「ぐ・・・・良くも・・・貴様!!」

 

「おっとよそ見してる場合かよ!!」

 

「カンナさん征きますわよ!!!」

 

「おらあああああああああ!!!」

 

「はあぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

インパクトナックルと轟槍鬼十字が天使体を二人の息の合った攻撃が同時に捉える

 

するとビキと異音を放ち天使体に罅が入る・・・

 

「おのれ・・・・調子に乗るな!!」

 

「おっとそうは問屋が何とやらや!!」

 

紅蘭の装備していた誘導弾 改良ホークがサタンの角を捉え爆破、

 

ものの見事にその立派な角が吹き飛ぶ、その瞬間サタンの膨大な妖力が

 

みるみる低下して今では聖魔城での叉丹より若干多い程度になっていた。

 

「殺す殺す殺す殺す殺すぅぅぅぅ!!!!この俺に歯向かうものは

 

皆殺しだあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

 

サタンは手当たり次第に妖力弾を発射し無差別爆撃を開始するしかし・・・

 

「無闇矢鱈にばら撒いたところで!!」

 

マリアが装備した二丁のハンドガンで敵弾幕をすべて叩き落とし、機体を回転させながら

 

ハンドガンAとBをドッキングしツインリンクマグナムのライフルモードにし天使体に

 

弾丸を罅に正確に打ち込むそれにより、罅はさらに深く入りそれに連れてサタンは、

 

苦悶の表情を浮かべマリアを払いのける。

 

「危ない、マリア!!」

 

アイリスがその手に持つアルナイルロッドを掲げると

 

マリアの周囲に霊力があつまり強固な障壁をつくり守る、

 

「アイリス助かったわ!」

 

「うん・・・それにしても、アンタなんかはやくドッカキエチャエェェェェェl!!」

 

サタンの頭上にに幾重もの魔法陣が展開されそこには冷食が収束し一塊の球体が現れ

 

更にアイリス正面には小型の魔法陣からいくつもの魔力で出来たナイフが浮かぶ、

 

「キ・・・・貴様!!なんだそのバカげた力は!!!

 

「これがアイリスの『愛』よ!!」

 

「な・・・何故そこで愛!!?」

 

「お前なんかどっか行っちゃええええええ!!!!」

 

金色の数えるのも馬鹿らしいほどの収束砲撃と魔力刃がサタンに殺到!!!

 

一瞬この場が世紀末な光景が広がる・・・・

 

「・・・・・・悪魔たん」

 

「?なにかいったカンナ?」

 

「いえ・・・・ナニモ」

 

そんなやり取りをしていると爆心地からかなり焦げたサタンが殺さんばかりに此方を

 

睨みつけていた・・・・・結構ぴんぴんしている。

 

「さくら君!!行くぞ」

 

「ハイ!!大神さん!!!」

 

さくらが先行しサムライマスターソードで天使体を切り払いソードの刃が深々く食い込み

 

ソードが抜けなくなるその一瞬の隙をサタンは見逃さずその巨大な手でさくらを叩き潰そうと

 

するもサムライマスターソードの外装刃が展開し中のブレードが抜けサクラは叩き潰しを回避、

 

逆にその手を内部ブレードで切り捨てる、

 

「グオオオオオオオ!!!」

 

「終わりだサタン!!!」

 

日本刀ツインブレードを抜きさくらのマスターソードの外装刃を楔の要領に二連撃を叩き込み

 

ついに天使体を砕く・・・・・

 

「グオォォォォ・・・・・」

 

「今だみんな!!」

 

 

帝都にうち等がおる限り!!

 

この世に悪の栄えたためし無し!!

 

乾坤一擲!力の限り!!!!

 

豪華絢爛、花吹雪!!

 

例えこの身が燃え尽きようとも!!

 

世界の明日は我らが守る!!!

 

「うおぉぉぉぉぉ!!!これで最後だ!!!!」

 

狼虎滅却、天下無双!!!

 

「今のお前ならリスクは少なくて済む!!

 

消えろそして帰れ!!!調律(チューニング)!!」

 

 

花組の最後の連続攻撃と大神の天下無双・・・そしてダメ押しの暁の調律(チューニング)により

 

天使体は完全に消滅・・・・その瞬間周りは真っ白の光に包まれ・・・

 

悪魔の様ないでたちのサタンが一瞬、ミカエルの様な天使の姿に浄化されたように見えそして

 

白い光の中に断末魔を残し消え去り光の柱が天を穿ち宇宙(そら)へと昇る・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

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「っく・・・・・あ・・・・・」

 

サタンは体におそう苦痛により目を覚ます・・・周囲は真っ白い空間

 

自分以外存在しない世界・・・・そこに二つの金色の光が差す

 

その中の一つからはミカエルが・・・そしてもう一つの中から

 

セレリーナ・リリィ・トーラスが現れる。

 

「貴様は・・・・・ミカエルそれに何故ここに貴様がいるトーラス!!」

 

「ふーむ余程あの者たちにコテンパンに挿せたようだな‥‥儂の存在にも気が付かんとは」

 

リリィはそう言い本来の姿に戻る・・・・その容姿をみたサタンは絶句し、ミカエルもまた

 

片膝を付き深々と平服する・・・

 

「良い・・・ミカエル本来の私は貴様らの世界とか関わりになる存在じゃない

 

貴様らの父に多大なる借りを作ってしまった手前、基本的な立場はそなたらの方が上だ」

 

「何故・・・・神である・・・異界の魂の管理者たる神ががここに・・・どうして我の邪魔を!」

 

「なーに神の気まぐれだ・・・残念だったなサタン・・・・いやルシファーよ」

 

「・・・・その名は疾うに捨てた・・・我は悪魔王サタン!!」

 

「人間に負けた魔王か・・・・っふ」

 

「それは貴様が肩入れしたからだろうだ・・・・」

 

「確かに肩入れした・・・しかしここまでの結果を勝ち取ったのは彼らの愛や絆の力

 

愛や絆のない力などノミ同然よ・・・」

 

「サタン・・・・もう・・・いいでしょう?誰もあなたを責めたりしない

 

あの頃の様に・・・二人で静かに生きていきましょう・・・」

 

「この私を・・・・許すというのかミカエル」

 

「許すも何も・・・私は最初っからあなたを恨んではいなかった

 

私はずっとあなたの事をみまもっていたでしょう?」

 

「黙れ!そんな戯言・・・・信じぬ、俺は父に背きお前までも・・・・」

 

「サタン・・・・」

 

「だが・・・俺は断じて後悔なのせん・・・父に背いたことも、地獄に堕ちたことも!

 

お前を裏切った・・・ことも!!所詮神の国の愛など欺瞞!!直ぐに裏切られる・・・

 

ならばいっその事・・・・・!!」

 

「(お前はどこぞの聖帝か!!)」

 

「・・・・なにか?」

 

「イエ・・・・」

 

「ゴホン・・・・殺戮を繰り返し、恨みを繰り返し、命の大地を破壊し・・・

 

今日(いま)だけを考え生きていけばよい・・・そこに愛など生まれぬ

 

愛など必要ない・・・愛など・・・・認めぬ・・・天の栄光など何処にもない

 

ただ剣に生き・・・剣に死せればいい!!」

 

そこでサタンは短刀を取り出し自害しようとする・・・しかしその凶刃は

 

リリィによって止められる。

 

「サタン・・・・何を恐れる?」

 

「な・・!!」

 

「確かに貴様らの神の時は無限・・・・また愛もまた無限・・・しかしお前はその

 

変わらぬ愛が怖いのだろう?・・・・・変化のないただそのまま愛が変化のない物は

 

死と変わらん・・・貴様は愛が生きたまま死ぬのが怖いんだろう?」

 

「我が・・・愛が死ぬのが怖い?」

 

「なら儂のとこに二人で来ぬか?二人で遍く無限の世界を歩き二人の愛を確かめぬか?

 

「迷える魂を導き、聡し育んでみぬか?人として、また聖人として・・・」

 

「・・・・・貴様は!なんとも思わぬのかこの俺を!!この俺がしたことを!!!」

 

「思うところは有る!儂はミカエル程寛容ではない・・・・しかし儂個人としては貴様に

 

憤りはあるも恨みはない・・・貴様に恨みがあるものは既に下界で貴様を屠って終わっている

 

だが『セレリーナ・リリィ・トーラス』と言う人間といして貴様には後で聞きたいことがある

 

位だ・・・・」

 

「・・・・・・」

 

「どうするミカエル・・・・貴様の意見は?」

 

「私は・・・サタンが良いのであれば文句は有りません」

 

「そうか・・・サタンお前が決めろ偉大なる父のもとに還るか

 

地獄で貴様を思っている一人の天使を道ずれるか・・・わしの元で

 

変化ある愛を見て回るか・・・・」

 

「我は・・・・・」

 

 

サタンは己の心に答えを出し・・・三人は光の中に溶けていった

 

 

???sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺たちは瓦礫の中で目を覚ます・・・・

 

ミカエルとサタン・・・そしてリリィの会話を

 

俯瞰してみていたような夢をみて

 

大神はそこでミカエルと会話をしたようだったが内容は覚えておらず

 

ただ二度と『藤枝あやめ』に合うことはないだろうと・・・

 

各夕俺も夢の中で・・・・あやめを調律したことで殺したことが

 

心のしこりとして残っていた・・・彼女は『気にしないで、仕方がなかった事』

 

だというが・・・恐らく一生俺の心に残るだろう・・・・

 

潮風が優しく頬を撫でる・・・

 

外は抜けるような雲一つない青空・・・

 

あれだけ居た降魔は何処にも存在せず、聖魔城は廃墟の様に静かであった

 

そこでようやく俺たちは・・・・

 

「終わったん・・・だな」

 

「あぁ・・・・勝ったんだ・・・・」

 

「元気ねーな大神・・・・疲れたか?」

 

「そりゃあ・・・ね」

 

「お前は恨まねーのか?」

 

「何が・・・・」

 

「俺が・・・・・あやめさんを」

 

「・・・・馬鹿だなお前は・・・恨むわけないだろ・・・・

 

仕方がなかった‥‥事だったんだ」

 

「・・・・・そか」

 

「・・・・・・・・・・さて皆をおこして帰ろう」

 

「だな・・・・腹減ったし」

 

「さてどうやって帰るか・・・・」

 

周りは瓦礫と大破した神武と震電、気絶からめを覚ました花組の面々そして

 

「お~~~い!!お前らぁぁぁぁぁ!!!」

 

武蔵さんに横抱き(お姫様抱っこ)された米田のおっさんが降ってきた。

 

「米田司令!!」

 

「それに武蔵さん・・・無事だったんだ」

 

「肯定・・・・私がいましたので米田司令は無事です以上」

 

「しかしなんであんな格好で?」

 

「あれが一番安定してましたので以上」

 

「米田のおやっさん・・・・抱かれ心地はどうっだった?」

 

「うるせーよ!!このオタンチンが!!!テメェには山ほど

 

説教があるの忘れてねーだろうなぁ!!

 

「うげぇ・・・」

 

「まぁ・・・なんだそれよりも宴会だ!!約束どうりの大宴会だあああ!!!

 

 

こうして長きにわたる、黒之巣会との闘いに始まり降魔の侵攻、悪魔王サタンとの闘いは、

 

 

一人のとても優しくそしてとても強い女性の愛によって終結したのだった・・・・

 

 

 

 

 

 

 




本編終了まで後二話!

後日談1、
後日談2
で無印は終了!!

幕間回を何話かいれて2に移動します
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