やっと無印が終わる・・・
トントンカンカン・・・・
「・・・・・痛てぇ・・・・」
暁は、先日のサタンとの最終決戦の折り、全治二か月の重傷をおい、此処フェイスが所有する
医療施設に即入院となった。
昨日までは花組の面々も入院していたが怪我も暁程ひどくなく無事に退院していき、
この場には、フェイスのシノ、昭宏、五十土がベットのお世話になっていた。
「・・・よう・・・暁、生きてるか~」
「生きてるよシノはどう?」
「あ~~なんとかな・・・まさか運よく奈落に堕ち切る寸前で岩肌に引っかかって
ラッキーだったぜ・・・おい、昭宏オメーはどうよ?」
シノの横でその大きな体を起こし拳を握り開きして調子を確かめる。
「問題ねぇ・・・おれは軽症だったからな、だけど当分絶対安静だとよ」
因みにシノは肋骨3本の骨折、頭部の裂傷、左腕骨折打撲、打ち身数か所。
昭宏は右足の亀裂骨折、2度の火傷、裂傷、擦り傷、打ち身、打撲。
「ふにゃ~~あ!皆さんおはようございます」
「お!五十土も起きたか!!」
「おう・・・・お前も無事の様だな五十土」
「はいなのです・・・・私も軽傷だしたからソレに・・・・」
五十土の横の机には一本の注射器が置かれていた。
「あ~~~うん・・・・そうだ皆」
「?なんだ、暁」
「どうした?」
「暁さん?」
三人が暁にめを向けると
【動かなくなった左腕】を付きベットの上で土下座をする。
「皆・・・・本当に迷惑をかけた・・・・・ごめん、俺のせいで皆がこんな怪我して・・・・」
スコ~~ン!×3
「イッテエエエエエエ!!!」
暁が皆に謝罪をした瞬間三人の方から缶ジュースが三本投げ付けられそれがクリーンヒットする。
「謝んな気色わり~~」
「そうだ・・・家族を守る普通の事だ」
「ハイなのデス・・・・それに」
両腕右足の骨折、肋骨4本、火傷、切り傷、裂傷、【左足の触覚の喪失】【左腕の重度の麻痺】
今回の戦闘で暁が負った怪我の内容である・・・その内の【左足の触覚の喪失】
【左腕の重度の麻痺】は、骨嵬との接続を強制的に斬った後遺症とされている、
本当は最後の特典『調律』の反動でもある。
「左腕・・・・ダメか?」
「・・・・・うん気合入れれば肩までは上がるけど握力はもうないかな」
「では・・・フェイスは・・・・」
「いや?やめないよう、腕も足も阿頼耶識に接続すれば治るし右で銃も握れるから」
「そうか・・・まぁまた鍛えれば動くなるようになるだろう?」
「でた・・・・昭宏の脳筋発言でもそうだな・・・早くここから出て白愛のねーちゃんの店
行きてえええ!!」
「白愛の店ななら無くなったわよ?」
シノの発言と同時にリリィがお見舞いをもって現れる。
「ハァ??無くなった?なんで!!!」
リリィのある意味死刑判決めいたセリフにシノが食って掛かる・・・・がリリィの地獄突きが
容赦なくシノに襲い掛かり撃沈した。
「今回の帝都復興に合わせて、浅草十二階下にあった私娼窟や違法な風俗店に、
当局の手が入って軒並み解体、まぁ時間が経てばあの周辺に似た店は出来るかもだけど、
これを期に友好的人型妖魔『白の白愛』を確保し私たちで監視管理することになったわ」
「監視・・・管理だって?」
「えぇ・・・彼女は人間に友好ではあるけどれっきとした妖魔・・・魔の存在
そんな存在を野放しには出来ない・・・それは分かっているわよね」
「・・・・・」
「調査した結果あの店には異界の魔物も多数確認されている・・・・・誰かが監視した
最悪の場合の・・・処分、当然の事よね」
白愛は確かに人間に友好的だがその力は、人を簡単に殺めることができる、現に彼女は何人もの人を
殺し、喰らっている・・・・しかし・・・処分、
その言葉に重い何かが心にのしかかる。
「だから彼女には銀座の一等地で喫茶店をしてもらう事にしたから!」<ドヤ
「「「は?」」」
何言ってんだ?このおっぱいロリは・・・
「お!いい顔・・・フフフフ驚いてる驚いてる最初は、確かに処分する声が大きかったけど、
賢人機関曰く『帝都は各所に開かれた水路によって繁栄と拡大した都市で幾ら監視しても必ず
魔が入ることは必定ならばそれはひっくるめて寛容に管理せざるを得ない』
それに今回の魔の大侵攻を食い止めることが出来たのも彼女のお陰もあるので、
私たち、フェイスと帝国華撃団花組司令『米田一基』中将の監視の元、人間社会に
溶け込む一環として非合法店をたたみ、喫茶店を経営して人間社会を学んでもらう事になったわ
後は、有事の際にはフェイスと非常勤戦力として協力してもらう形になるわ」
「・・・・・つまり?」
「シノ・・・オメーの拠り所ねーから!!」<爆笑
「チクショオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」
「アホなのデス」
「・・・・だな」
よかった・・・・彼女が無事で・・・今回の戦いで俺たちは大事なモノを多く失った、
鉄華団のメンバーや街の住人・・・・それに、あやめ姉さんは・・・
「暁・・・今は休みなさい・・・それにあれは、仕方がなかった事よ」
「さて・・・私はまだ事後処理とか色々やることがあるからもう行くわね・・・
昭宏大人しく寝てなさいよ?今度来た時に勝手に筋トレしてたら、関節全部外すからね?」
「ウッス・・・・」
そういいリリィは病室を後にする。
???side
「陸軍の上層部は何と?」
「はいヒューイ・エメリッヒ・イエーガーなるアメリカ人は
我が帝国陸軍には存在せずまた、今回の魔の大侵攻にて彼が関与していた証拠は
確認できないと以上」
「無論、聖魔城で発見押収した研究資料は提出してそれでもその解答だったと?」
「ハイ・・・その資料の真偽は定かではなく我々の偽装工作の疑いがあると以上」
「何か・・・・隠しいやがりますね連中」
「我々の調査でも陸軍省にてヒューイ・エメリッヒ・イエーガーの存在を確認しています
しかし彼のそばには、陸軍大臣『京極 慶吾』の影があります以上」
「どんなやつなんですか?その・・・京極ってのは?」
オルガは机にあった資料と写真を見つつ、武蔵に『京極』に関して確認する
「かつては『戦神』と呼ばれた戦略家で、味方の犠牲は多いながらも
絶大な戦果を挙げており、前線を退いた後は、若くして驚異的な出世を果たしています」
「コイツがヒューイを匿っていると?」
「はい・・・目的は軍備の強化と自身の私兵の強化でしょう京極の信奉者は多く
一部将校には過激な思想なモノもいます以上」
「今は今回の侵攻で国内外が大きく揺れているわ恐らくすぐにはことを起こさないと思うわ
ですのでこの期間の間情報収集に専念・・・
暁に悪いけど別任務で国外で活動してもらう事になるわ」
そういい机に彼のパスポートといくつかの外貨をと取り出す
「国外?何のために?それに今の暁は・・・・」
「無論、怪我の治療が終わってからになります‥‥そうですね季節で言うと桜が満開な頃ですね」
「暁さんには、仏蘭西は巴里、亜米利加は紐育と向かってもらいます目的としては、日本での
次なる侵攻の防衛の保険と・・・・八神マキの探索です」
その言葉にオルガは目を開き驚く、
「暁の妹さんの行き先が解ったのか?」
しかしリリィは残念そうに首を横に降る、
「いいえ、手掛かりになるようなものは・・・・しかし今回入手した研究資料に
「『神力を扱う女性』の研究サンプルについての項目と一部仏蘭西語だったわ」
「なので現地の工作員とその統括にコンタクト取りその後、紐育ここでは、
帝劇のとある人と合同で花組の人員確保の為に動いてもらいます以上」
「人員補充?つまり暁の代わりですか?」
「そうなってくれると良いんだけど、裏にコジマ技術が伝播している恐れがあって
そのスペシャリストたる私たちがアドバイザーとなる可能性があり、花組と面識のある
彼を外すとは、思えないのよね」
ため息を付きながらリリィはとある少女達の資料を見せる、
「・・・・・星組?こいつらも華撃団なんですか・・・・ん?既に解体ってこれは?」
「帝国華撃団 星組、花組の前身組織で花組がチームワーク主体で戦闘を行う組織に対して、
星組は、個々の能力を重視した組織、一人ひとりの能力は高いけどチームとしては余りにも
脆過ぎたため計画は頓挫、解体され抹消された、そのメンバーの内2人に接触し
その内1人をスカウト、暁にはもう一人のメンバーと会ってヒューイ・エメリッヒ・イエーガー
の情報の取得とスカウトしている二人の情報を独自確保、恐らくスカウト人からは、情報の共有
はないと思われます以上」
「・・・・・なんでだ?帝劇とはそれなりに友好的だったとおもうんだが?米田中将の指示か?」
「いえ・・・スカウト人の名前は『藤枝かえで』先の侵攻で命を落とした
『藤枝あやめ』の双子の妹よ、彼女は以前から私たちに猜疑心があり特に暁を敵視している、
彼の生き方が彼女には受け入れがたいようね・・・・彼女からしたら私たちは、
『秘密機関ブルーメンブラット』と同じに見えるようね」
「いえ・・・彼女は『ソレ』以上に見えてるようです以上」
「・・・・どこもかしこも一枚岩じゃないですからね」
「・・・・兎に角、暁には一年ほど海外に行ってもらう事になるわね」
「寂しくなりますね・・・・花組には?」
「米田司令には既に話してるけど花組メンバーにはまだね、
当分先だし騒ぐ子が何人もいるからね」
リリィはキチロリと某お嬢様を思い浮かべ苦笑するのだった。
帝国劇場side
帝劇では先の侵攻でミカサを起動した影響と戦闘で帝劇は一部崩壊し
その修繕作業に追われていた、
各私室の被害はそれほどでもなかったが、劇場内、地下格納庫、地下司令部の被害は甚大で
現在は、帝劇整備班と応援にフェイス整備班、比較的軽症だった紅蘭が率先として修復作業に
務めていた。
「いや~~~これは中々ひどい状況ですね親方」
「ミカサ本体は切り離して聖魔城に投棄劇場部だけここに移設して
修復だこりゃあ数か月かかるな」
「霊子甲冑の修理は当分後回しやな~~」
「それは仕方がないっスよ優先順位としてはまずこっちですから」
「分担としては帝劇組が劇場や基地司令部を僕たちが格納庫やライフライン系統だね」
アヤメに撃たれた腹をさすりながら、オタコンが各人員に指示を出す、了子は
聖魔城で回収した骨嵬朱天の解析のため本部に帰還していた。
「後でカンナはん、大神はんがてつだいにきてくれはりますわ」
「そりゃあ助かりますわ何せひとでは多い方がいいですからね」
瓦礫の撤去、資材の搬入、組み立て、移動、要るもの、要らないものの仕分け
清掃、動作確認とやることは多いのだ、いつまた新たな敵が来るかわからない中
早く最低限の機能を取り戻さないとならないのだから、
「じゃあみんな事故無しご安全に作業を開始してください!」
『応!!!』
かくして作業員全員が分担作業を開始した、その眼には希望の光を灯して
~~劇場上部区画~~
花組施設では各々先の戦闘で壊れたしまった、物品の処分や修理などして片付けに専念していた。
「ふ~~う漸くひと段落ね」
さくらはぐちゃぐちゃになっていた私室の片付けがひと段落し一息ついているところだった、
そこでふと床に一枚の写真が落ちていることに気が付き拾い上げる、そこには
最終決戦後、みんなでとった記念写真であった、この約一年色んなことがあった。
自分が初めて帝劇に来てそして大神さんと出会い、少ししてから行方不明になっていた。
一番仲が良かった幼馴染の八神暁君との再会・・・・それからまるで激流の如き色んな事があった。
マリアさんの過去の事、紅蘭の葛藤、アイリスの成長、すみれさんとカンナさんの大喧嘩、
黒之巣会との闘い、サタン一派との闘い・・・そして大神さんとの出会い、本当に色々あった。
「これからも・・・そしてずっとみんなと一緒に居たいな・・・」
そう思いながらさくらは晴天に見舞われ吸い込まれそうな青空を眺めるのだった、もう少しで春の
足音が聞こえてくる・・・出会いの春、そして別れの春が・・・・
次回
サクラ大戦~散らなき鉄の花~
~鉄火絢爛編~
完結!!!