サクラ大戦~散らなき鉄の花~   作:斎藤一馬

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さくら大戦2の合間の幕間その1です


幕間
幕間① 紐育の怒れる刺客EX


「・・・・・・・・・」

 

現在暁は、目的地である仏蘭西は巴里に向けて誰もいない大海原の上空を高速で飛行している。

 

コックピットには絶えず現在の位置と航空情報が流れている。

 

周りには誰も居らず、定時報告まで無線も入らない・・・現在は自動航行の為特にすることもない

 

夜の海の闇を切り裂きながら空を飛ぶ、そこでふと、とある思い出を思い出す・・・あの時も

 

こんな昏い夜であったと・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

~~六月~~

 

花組六月公演『シンデレラ』千秋楽の翌日の夕刻、恒例となった打ち上げパーティーがも要されていた。

 

さんかメンバーは、花組の面々は勿論、大神や支配人の米田のおっさん、副支配人のあやめ姉さん、

 

帝劇三人娘などの帝劇スタッフや花小路伯爵などの各界の著名人などの

 

招待客が加わり、ちょっとした社交の場といった趣もあった。

 

自分はあまり目立たない位置からそれを眺めつつラムネとかんたんな軽食をつまんでいたそこで、

 

司会進行役の大木役をしていた、霧島カンナが舞台できていた大木の衣装?姿で登場した。

 

(本人はその衣装というやハリボテを気に入っているようだ)

 

「え~~、そうゆう訳で『ガチャガチャピ~~』」

 

カンナがてにしている妙な形状のマイクがカンナの声を雑音として変換してしまう、そこで紅蘭が

 

『カンナに普通の声で喋りいや』と注意する、どうやらあの妙なマイクは紅蘭の発明品の様だ、

 

ばくはつしないか若干の不安があるが、さらにそこからすみれがカンナを煽り安定の喧嘩が勃発

 

もはやマイクからは、『ガチャガチャピ~~』と雑音しか聞こえない・・・・。

 

 

「もう!せっかくのパーティーなんだから喧嘩はやめなよ!!」

 

「そうだよ二人とも、お招きした皆様もいるんだから」

 

アイリスと大神の仲裁によって今回のバトルはドローで終了し、

 

検めてカンナが進行を開始する。

 

「え~、そうゆう訳でアタイ達の芝居も昨日で無事に千秋楽を迎えて今日はそのお祝いだ

 

皆じゃんじゃん喰って、派手に盛り上がろうぜィ!!!」

 

「おぉ~~~~!!!!

 

最初の『ガチャガチャピ~~』ですっかりリラックスした参加客たちもノリノリで答えている。

 

「それじゃあ、乾杯の音頭は、主役を務めた、マリア・タチバナと新人スタァ、真宮寺さくらの

 

お二人にやってもらいましょう!はりきってどうぞ!!!」

 

グラスを手にしたマリアがシャンパングラスを手に呼びかける。

 

「そ、それではみ、皆様グラスをお持ちください」

 

続いてさくらが若干緊張しているのか、うわずった声で

 

「よろしいですね、それでは・・・・」

 

そして二人は声をそろえて----------

 

『乾杯!!!』

 

かくして宴は始まった。

 

 

 

 それからは各々会話に花を咲かせたり、料理に舌鼓をうち、酒によって騒いでいる人もいる。

 

(酔っ払いの中にうちの上司がいるのは無視で)

 

それでもやはり主役は花組であり、気が付けば自然と彼女らの周りには、

 

人が集まり、華やいだ雰囲気になる、それから打ち上げ恒例のかくし芸大会となる、

 

参加自体は自由参加で腕に覚えのある人が参加を表明している、

 

トップバッターは、アイリスがジャンポールを使った腹話術、続いてすみれの華麗な日舞を披露し、

 

三番目は、紅蘭の発明を使った中国奇術、そこから悪酔いした大神&米田コンビが乱入

 

軍歌をがなり立てる瞬間俺とあやめさんが華麗に物理的に黙らせて(なぜか大いに盛り上がり)、

 

更にそこにさくらの見事な居合抜きの技を披露をみせ拍手喝采を浴びた。

 

何時もならそこでお開きの雰囲気になるのだが今夜は違った・・・・。

 

 

 

「わ・・・・私もやってみようかしら//////」

 

 

 

 

一瞬、会場の喧騒が止む

 

 

 

之までの打ち上げではマリアはかくし芸大会を静かに見守るのが常だったため、彼女が参加するという

 

初の事に一同が驚くのは無理はなかった。

 

「マリアさん・・・・いまなんておっしゃいましたの?」

 

「え?」

 

すみれの問いに困り顔のマリア・・・・かなり珍しい光景で更に一同が驚く中

 

「いいんじゃないかしら?」

 

あやめが微笑ながらマリアに、そして花組にいい自分も・・・

 

「俺もマリアのかくし芸見てみたいかな・・・・どんなことするのか想像できないし」

 

多分おれもその時は微笑ながらマリヤや花組に声を掛ける。

 

それにマリアは微笑ながらうなずいた。

 

 

 

 

そこからマリアはかくし芸の準備を始める、やる芸は『ваше здоровье』

 

日本語で『乾杯』の意味です」

 

 

マリアは射撃場から持ってきた二枚の的紙を、一枚は壁を背に立つ植木の幹に、もう一枚を

 

植木から真横に4m程離れた場所に立たせた大木(カンナ)の頭の上あたりに張り付ける、

 

マリアは銃を手に、中庭の中央に位置する。

 

二カ所の標的とは等距離、マリアを頂点として植木と大木(カンナ)の三点で、

 

縦長の二等辺三角形が作られている。

 

 

「まず一発の銃弾を空に向けて発射し、続いて二発目を落下してくる一発目の弾丸を空中で

 

激突させ同時に二つの目標に当てる・・・それが私のおみせする芸です・・・」

 

 

俺はかなり驚く・・・確かに理論的には可能だが実際にやってみろというと

 

俺でもできるかどうかわからない絶技だ・・・流石銃の名手のマリアならではの『かくし芸』だ

 

 

一同からは怯えと驚きの声が聞こえるその中には花組からも声が上がる中でも的にされている、

 

大木(カンナ)の冷や汗は尋常じゃない、

 

「ま、まりあ~~~」

 

「カンナ、心配しないで・・・」

 

「でもよぉ~~~」

 

「大丈夫・・・・・信じて」

 

愛銃(エンフィールド・改)を構え微笑むマリアを見てカンナも度胸を決める、

 

「わかったぜぇい!!!」

 

そして・・・・静寂が会場を包む。

 

体感として1分・・・・2分・・・・3分と続き、そこれ「いきます!」とマリアのこえが響いた瞬間

 

 

ダァァァァン!!!

 

一発目の弾丸が空に向けて放たれる・・・・・すかさず

 

 

 

ダァァァァン!!!

 

 

 

二発目が放たれる・・・・・。

 

 

しかし二発目の弾丸だけが壁に命中する・・・・

 

一発目の弾丸は静かに地面に落下していた・・・・

 

そこでさくら達が失敗を悟り言葉尾失う・・・しかしそこで

 

マリアは苦笑しながら

 

「冗談よ?本気にしたかしら?」

 

そこで海上の『ほぼ』全員が今までのことがマリアの冗談だとわかり

 

「なんでぇ~~冗談かよぉ~~~」

 

かんなの力のない声でドっと湧いて、元の喧騒が戻っていた。

 

 

だが、近くにいたさくら、俺、リリィは見逃さなかった、笑っているマリアの手が

 

小さく震えている事を・・・・

 

 

 

 

 

 

 

~深夜、帝劇中庭~~~

 

 

 

 

 

 

 

 

「なぜ・・・なぜわたしは失敗した・・・・」

 

マリアは一人壁に空いた生々しい弾痕を見ながら、

 

あの時・・・・かくし芸で失敗した瞬間から心からあふれる言葉を口にする

 

 

昔の自分なら考えられない失敗だった・・・・昔の自分なら

 

 

 

 

 

 

マリアにとって過去は地獄だった。

 

 

マリアが初めて体験した戦場は彼女が14歳の時に勃発した『ロシア革命』だった

 

革命軍兵士として戦闘に参加したマリアは、類まれた銃の才能と神出鬼没の活動ぶりから

 

『クワッサリー』火喰い鳥の異名が付くほどだった、その存在は半ば伝説化していた

 

しかしその伝説もモスクワ陥落戦で終焉を迎える、

 

この戦いにてマリアの一瞬の判断ミスにより兄のように慕っていた

 

上官ユーリーを死なせてしまったのだ。

 

この時からマリアは、生きる意味を失い、心は虚無に捕らわ

 

ただひたすら破滅を望むようになった。

 

其処から流浪の果てに紐育に流れ着き、そこで

 

愛銃(エンフィールド・改)を手にギャングに雇われる用心棒稼業を始めたのも、

 

運命の神が自分に破滅という終焉を齎してくれるかもしれないという乾いた期待があった。

 

しかし運命の女神は破滅ではなくマリアに希望を与えたのだった、

 

結成前夜の花組の人員確保に旅立っていた藤枝あやめとの出会いがマリアの運命を変えた、

 

それ以降は、大神が加入するまでの間隊長を務め、大神加入後は副隊長として大神をサポート

 

していたが当時は、まだ過去を引きづっており『シンデレラ』公演期間中に起きた黒之巣会の

 

深川襲撃事件。この時黒之巣会はマリアへの個人攻撃と精神攻撃を仕掛け、一時は危ぶまれた

 

花組とマリアの絆は、いっそつ強くなり同時にマリア自身も過去の呪縛から立ち直り

 

人間らしい感情を取り戻し今に至る。

 

 

 

しかし

 

 

月明かりの元で自問自答する

 

人間らしい感情を取り戻したせいで自分は弱くなったのでは?

 

兵士として堕落しそのせいで失敗したのでは・・・

 

人の心を取り戻すという事は、己の弱さを認めることになると彼女はそう考えたのだ

 

 

 

 

 

「人の心を取り戻すなど・・・・・私には・・・・」

 

そこでマリアは背後から近づいてくる気配に気が付き振り向く

 

 

「だれ!?」

 

其処にはカンテラを手にしたさくらと不機嫌そうな暁が立っていた。

 

急に怒鳴られたものだからさくらは「す、すみません」と謝り暁は更に眉間に皺を寄せる、

 

「どうしたの?・・・こんな遅くに」

 

「見回り・・・・大神のアホ、酔っぱらってダウンしてるから代わりに見回り、さくらは

 

途中でばったりあったからそのまま一緒に見回りしてるだけ」

 

「そうゆうマリアさんはここで一体?」

 

「私は少し・・・・酔い覚ましに夜風に当たりに来たのよ…おやすみなさい」

 

マリアはそういいその場を後にしようとしたとき、「あ、あのマリアさん」とさくらに

 

呼び止められる。

 

さくらは言い難くそうに

 

「失敗は誰にでもあります、ですから・・・・そのあまり気にしないでください」

 

さくらの精一杯の励ましの言葉をマリアは・・・・・「甘いわ」と一蹴する。

 

「戦場では失敗は許されないわ・・・そうでしょ?暁」

 

「・・・・・ん」

 

暁はマリアを見つめながら小さく頷く・・・・しかし彼自身は理解できても『納得は」仕切れていなかった

 

「すみません・・・私言い過ぎました・・・・」

 

マリアは、さくらのこんな素直さを、かつての自分に重ねてみる自分にも

 

こんな真っすぐな自分がいた気がした。

 

 

 

最後にマリアは二人に『あなた達は運命というものをどう考えて?」と質問する、

 

さくらはその問いに一瞬の間を置いてきっぱりと

 

「運命は自分で切り開くものだと思います」と

 

あかつきは少し思案し『運命なんてものは所詮は後付けだよ自分の行動の結果の後付けだ」と

 

暁もまた『運命』翻弄された人間の一人であるが自分は「暁は」そう考える自分の行動の果ての結果

 

が運命という後付けに過ぎないと

 

 

マリアは二人の言葉を噛みしめだまって去るさくらと暁はその背中を黙って見送る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~数日後~~

 

現在は七月公演の演目『愛はダイヤ』・・・尾崎紅葉未完の長編『金色夜叉』の戯曲化作品である

 

その準備に大道具所属の暁はせっせと作業をしてを動かす、

 

しかしその心の隅にはマリアの事がこびり付いている。

 

あれ以降、表面上は明るくしているが何処か影を感じる、付き合いの長いカンナも薄々は

 

感ずいているも、いまはそっとしておいているようだ。

 

 

その日の休憩時にアイリスが台本を片手にトコトコと歩いてくる、

 

「アカツキお仕事お疲れ様~~~」

 

「あぁ・・・アイリスも稽古お疲れさま、どう新しい劇は?」

 

「う~んいまは台本読みがメインなんだけど・・・ねぇ暁に効きたいことがあるんだけど?」

 

「?おれで答えれることなら・・・・なに?」

 

 

「うんとね、女の人の嫉妬より、

 

男の人の嫉妬のほうが深いってホント?」

 

 

 

「ぶ!!」

 

え?は?行き成りなに??・・・どう事?

 

俺が混乱しているとアイリスの説明によるとどうやら今度の舞台のカンナの役が

 

愛が深いせいで想い人を深く憎んでしまった人物をやるようでそこですみれが件の発言を

 

アイリスは身近に居た男性・・・大神に質問したが答えを得れず

 

そのお鉢がこっちにきたという訳だ、

 

 

野郎の嫉妬か・・・確かにある意味深いとは思う・・・

 

モテない男のしっとのパワーはばかには出来ない

 

ある意味、下手なテロリストよりたちが悪かったりする・・・でも

 

おれの周りの女性陣の嫉妬心の方が万倍怖い・・・・・特に目の前のキチロリとか

 

 

 

「あ~そうゆう場合もあるか、かな?嫉妬にも色々有るし一概にそうだっては言えないかな?」

 

「そっか~~所でさっきナニカヨウケイナコトカンガエナカッタ?

 

「いえ・・・・全然」

 

「そっか~~~じゃあ私はもう行くね~~」

 

そういって満面の笑顔でアイリスはこの場を去る、背後からは親方たちのなんか同情となんか可哀想なモノ

 

をみるようね視線が突き刺さる・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?????

 

 

マリアは一人暗闇を歩いている・・・

 

何処からともなくねっとりと不快な笑い声が響く

 

その声はどこか聞き覚えのある・・・・声だった

 

思い出したくない・・・・声だ

 

「誰!!」

 

マリアは暗闇にむかって叫ぶ・・・次の瞬間

 

「愛してるよ・・・マリア!!」

 

マリアは、錯乱し絶叫する・・・

 

あの爬虫類めいた冷たい瞳、シルバーグレイの髪と髭、全身から放たれる気だるい雰囲気

 

した男・・・・マリアが一生会いたくない男がそこにいた・・・・

 

 

 

 

 

「どうしてあの男の夢なんか‥」

 

夢に出てきた男の名は『バレンチーノフ・ウラジミール・サンドロビッチ』

 

彼はロシア時代の上官でロシア革命後、紐育でロシアンマフィアに加わり、そこで

 

マリアと再会する、バレンチーノフはマリアを愛していたがその愛は、

 

無償の愛とは程遠く、ひどく薄汚れたものだった。

 

彼は自身の地位向上の為、所属する組織と敵対関係にあった組織に身を置くマリアを

 

利用しようとしたのだ、無論マリアに対して、どす黒い欲望を満たそうとする

 

想いも見え隠れしていた。

 

しかも当時、接触していたあやめからの情報で上官のユーリー氏の死の真相が

 

明らかに、彼の死の元凶はバレンチーノフの裏切りによるものだったのだ、

 

真実を知ったマリアはユーリー氏を殺害した敵兵よりも、バレンチーノフを

 

もっとも憎む相手だと思った、マリアはバレンチーノフに銃を向け引き金を引いた

 

その時の銃声と『翠の光』は忘れることはできない・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~7月某日東京港~~

 

 

暁は現在、リリィの妖精で東京港に来ている地元住人から『化け物』見たという通報が相次ぎ

 

黑之巣会の進行と思われたが妖力反応が無く魔がらみではないと結論付けられ現在は、

 

鉄華団の面々と入国管理部の調査員とで不審物がないかのチェックをしていた。

 

現在の時刻は15時半を過ぎたころ、丁度七月公演『愛はダイヤ』の中休憩頃である

 

舞台は好調の滑り出しで連日満員御礼となっている、暁も舞台が気になるも今は

 

目先の仕事を片付けねば・・・・

 

「アカツキさん!!すんませんこっち来てください!!」

 

幼年組のリーダー格の「雷銅」が慌てながら暁に声を掛けてきた、急いで雷銅の

 

元へ行くと既に他のメンバーや入管の職員が集まっていた。

 

「何かあった?」

 

「あぁ・・・っちとやばいもんが出たぞ」

 

そこには大型のコンテナがありなかには大量の武器弾薬と『戦闘用人型蒸気用』の弾薬が

 

保管されていた。

 

「・・・・こいつの荷受け元は?」

 

「亜米利加、紐育です・・・依頼う主は・・・・ここです!」

 

入管職員から受け取った情報を本部で照会してもらい数分で結果が出た。相手は紐育のロシアンマフィアの

 

ペーパーカンパニーであった。

 

「暁、人型蒸気の詳しい情報解ったぜ!!」

 

「ホント?」

 

「あぁ・・・特殊な弾頭を使う機種だったからすぐわかったぜ

 

『スター・改』欧州大戦で米国が量産していた戦闘車両だこんなもん街中で暴れたら・・・・」

 

「直ぐに軍に情報回して、後警察組織にも!!!」

 

「暁さん!本部から緊急連絡です!?」

 

雷銅の相棒の高樹から通信機を受け取る通信を繋ぐあいてはオタコンからだった。

 

「オタコン何があった?」

 

「大変だ暁・・・・帝劇に爆発物が仕掛けられた!!」

 

オタコンからあり得ない内容をきき盛大に声を上げる、

 

「ハァ??」

 

「どうやら午前中に来た業者に紛れて爆弾を設置したみたいなんだ、設置場所は帝劇ホールの出入り口

 

の四か所、一度扉が閉められた後に扉を開ると・・・起爆する仕掛けの様だそれにご丁寧に

 

リモコンでも起爆できるようだ・・・・」

 

「起爆した際の被害範囲は?」

 

「帝劇の地下施設は被害は出ないけど客席の半分は吹っ飛ぶ威力だ、解体作業は

 

紅蘭と僕とで作業している・・・」

 

「リモコンのジャミングは出来そうか?」

 

「そこは了子ちゃんが作業しているけど難航しているみたい・・・え?はい代わります」

 

オタコンと情報をやり取りしている間にも急いで帝劇へとバイクを進めているとオタコンから

 

米田に代わる。

 

「暁俺だ!!今どこにいる」

 

「おやっさん?今は東京港から帝都に戻る所だよ?」

 

「ならちょうどいい・・・・マリアの奴先走りやがって犯人の元に一人で行きやがった!!」

 

「はあ???アイツ前回の事まるで反省してないのかよ!!」

 

「・・・・・・それは本当か?・・・ったくすまねえさくらもマリアを

 

追っかけちまったみたいだ・・・二人を頼む!!」

 

 

「了解・・・・所で・・・劇の方は?すでに終了時間過ぎてるよね?客は??」

 

「それなら大丈夫だ!!!」

 

そこで米田は通話機をホールの方に抜けるとカンナ&すみれの即興コントが聞こえてきている。

 

之なら数時間は粘れそうだ・・・・

 

そう考えマリアとさくらのいる築地の埋め立て地に向かう

 

 

 

 

 

 

~~築地埋め立て地~~

 

そこにはマリアと幽鬼のような雰囲気の男が対峙していた

 

「久しぶりだね・・・・クワッサリー」

 

「バレンチーノフ・・・」

 

マリアは憎しみを込め、バレンチーノフは微笑を浮かべて互いの視線をぶつける、

 

先にせいじゃくを破ったのはマリアだった

 

「要求道理に来たぞ・・・さぁ起爆装置を渡せ!」

 

「そう急くなよ・・・感動の再会だろう、積もる話は沢山あるだろう」

 

「私は話しているだけでも不愉快だ!」

 

マリアは吐き捨てるように言った。

 

雪の舞う紐育の夜この男の裏切りをしったあの夜、彼と対面し真偽を問いただした、

 

バレンチーノフの答えは・・・・マリアに向けた銃口がすべてを物語っていた、

 

だが先に引き金を引いたのは・・・・マリアだった

 

彼の弾丸はかれの右肩を打ち抜き、男の悲痛な声が響く、

 

再度マリアはかれに銃口を向け‥‥トドメを刺そうとし・・・・

 

だが刺せなかった、彼の事は殺したいほど憎いがここで彼を殺したら

 

薄汚いコイツと変わらない同類に堕ちると考えその場を去ろうとし

 

かれが隠し武器で攻撃しようとした瞬間彼の腕を『翠の光』が抉り意識を奪ったのだった

 

「あの時確実にトドメを刺しておけば・・・・・」

 

マリアは断腸の思いで呟く

 

「まったくだな」

 

どこからか蒸気重機のタービン音と大地を微弱な振動を発する

 

「(蒸気重機にしては‥‥重い?)。。。まさか!」

 

バレンチーノフの背後に巨大な不気味な影が現れるその正体は、

 

戦闘用の人型蒸気米国製量産機『スター・改』であった

 

そう・・・・東京港で発見されたコンテナの中身である

 

「君に潰された腕の代わりはこのスター・改が努めよう」

 

右手の黒革手袋を外すと蒸気機関で動く義手が露わになり、内蔵されている

 

蒸気演算気のスイッチを入れるとスター・改のモノアイに光が灯る。

 

「マリア、見るがいい」

 

彼がスター・改の頭部を指さすと折り畳み式の機器とアンテナが付いていた

 

「まさか・・・・起爆装置か!」

 

「その通りだ!」

 

そこで更にバレンチーノフが操作すると起爆装置が起動する。

 

「後15分で帝劇とやらは木っ端みじんだそれまでにコイツを破壊することだ」

 

「卑怯者・・・・堂々と戦え!!!」

 

「ではそうしよう!!」

 

スター・改の左肩に装備されていた無線式ロケットランチャーが

 

マリアが身を隠していたコンテに命中しマリアはとっさに退避するも

 

その熱波と衝撃に吹き飛ばされる、バレンチーノフはその隙を見逃さず銃座がマリアを狙い、

 

自動小銃のマズルフラッシュが光る、マリアは一瞬死を覚悟するも・・・・・

 

何者かによってすべての銃弾を切り払われマリアは無傷で済んだ。

 

闇に桜色の色彩が彩る、霊剣荒鷹を携えた・・・・さくらだった!

 

スター・改から再度銃弾が吐き出されるがそれをすべて切り払いマリアを守る

 

刀を振るたびに空中に火花が散る、

 

「さくら!!」

 

マリアは何故ここにさくらがいるのか混乱するもさくらは深く頷き、

 

「真宮寺さくら・・・助太刀いたします!」

 

見知らぬ少女の登場にバレンチーノフは声を張り上げる

 

「おのれ!!!」

 

其処からはさくらとマリアの攻防にバレンチーノフは翻弄されるものの

 

その起爆装置を守り切っている、

 

残り時間も刻々と過ぎてく

 

「さくら時間がない一気に決めるわよ!!!」

 

「ハイ!」

 

二人は身を隠していた遮蔽物から勢いよく飛び出し、さくらがスター・改に突撃する、

 

銃弾を切り払いながら突撃をし注意を引き、大地を蹴り宙を舞うスター・改はそれ吊られ

 

上空に居るさくらに全武装の照準をむけるがその隙を突きマリアが懐に潜り込む、

 

「しまった!!」

 

その瞬間、スター・改の胸部装甲にゼロ距離で銃弾をぶち込み、装甲を貫きダメージを与え、

 

更にさくらの着地ざまの刺突がスター・改を貫き・・・・

 

スター・改は全身火花を散らし機能を停止させる

 

「さくら今のうちに起爆装置を!!」

 

「これで!!」

 

バァアアン~~~!!!

 

さくらの斬撃が起爆装置を破壊しようとした瞬間一発の弾丸が荒鷹を弾き飛ばす

 

バレンチーノフのはなった銃弾が荒鷹を弾き飛ばしたのだ・・・・

 

「そこまでだ・・・・さぁ二人とも離れてもらおうか?」

 

さくらはスター・改飛び降り、マリアの隣に移動する、バレンチーノフはマリアに

 

銃を捨てるように促し、マリアは悔しそうに銃を地面に置く、

 

「いや~一時はどうなるかと思ったが今夜はいい夜だ、帰ったらウォッカで乾杯といきたいね」

 

そのい言葉にさくらは、ハっと思い出し小声でマリアに「私たちも乾杯しましょう」と

 

そこでマリアは、さくらがいている乾杯とは『ваше здоровье』のことだと解った

 

バレンチーノフに銃を撃たせそれに合わせて発砲しバレンチーノフと起爆装置を同時に処理する

 

現状を打破するゆいいつの方法であるしかし・・・・

 

「(いまの私に・・・・できるのか?)」

 

不安げにさくらを見るがさくらは静かにうなずく・・・

 

それにマリアも頷く、いまは信じるのみ、さくらをそして・・・自分自身を

 

 

「行きます!!!」

 

さくらは丸腰のままバレンチーノフに突撃する、それに気が付いたバレンチーノフは

 

「馬鹿め!!」と叫びさくらにむけて発砲する

 

 

見える

 

 

確かに見える

 

真鍮色の弾丸が空を切り裂きながらさくらに向かって

 

マリア(火喰い鳥)の目にはっきりと

 

マリアは地面にある愛銃を拾い上げ発砲する

 

乾いた発砲音と共にその銃弾はさくらの顔すぐ横を通り過ぎバレンチーノフの凶弾の機動

 

弾いて狂わせる、凶弾は起爆装置に、マリアの銃弾は吸い込まれるようにバレンチーノフの義手を破壊した

 

ここに『乾杯』なされた・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マリアは蹲るバレンチーノフに銃口を向ける、さくらはそれを止めようとするがマリアはそれを制する

 

マリアは愛中の薬莢をいちど全て排莢し一発の弾丸を込めシリンダーを適当に回す・・・・

 

そうロシアンルーレットであんる・・・六分の一の大博打・・・・

 

バレンチーノフは恐怖でふるえ辞めるように懇願するもマリアは一言

 

「生か死か運命に任せましょう・・・」

 

「やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

 

バレンチーノフは叫ぶ、さくらはマリアを止めようと走り出すが

 

彼女は躊躇なく引き金を引く・・・・・

 

 

 

 

 

カチン

 

 

 

 

 

 

マリアの銃から吐き出されなかった・・・・

 

バレンチーノフは力なくうつ向き動かくなる・・・

 

 

マリアは手の中から先ほど込めたと思われる銃弾をポケットから取り出す、それを見たさくらは

 

「弾・・・・最初っから入ってなかったんですね・・・・」

 

「運命は自分で切り開くんでしょ?」

 

マリアは悪戯が成功して喜び様な少女の顔をする

 

 

 

その時バレンチーノフは左腕に隠し持っていた銃を抜こうと瞬間、

 

『翠の光』が彼に直撃し10mほど吹き飛ばす

 

 

「「・・・・・・・・・・・・・」」

 

ふたりは行き成りの事で呆然としていると程なく鉄華団の面々と国際警察の局員が

 

バレンチーノフを拘束・・・・・右腕の義手の破壊と『左腕の重度の損傷により』切断治療後

 

当局のよって紐育に送還され得たのはそれから二か月後の事だった・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「運命は自身の行動の結果の後付け、あいつの運命は自分の行動の『ツケ』で決まったのさ」

 

少年は携帯用コジマスナイパーライフルを仕舞帝劇に帰還するのだった。




いや~~~幕間のくせにクッソ長くなっちゃった!!!

つぎはもう少し短くするか分割して投稿します
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