~1925年2月某日 午前4時30分 帝国陸軍習志野演習場~
「「「・・・・・・・・」」」
「Zzzzzzzz]
春が目の前にきてもやはり2月、しかも殺風景な演習所ともなれば寒さも身にしみる
現在ここでは帝都・・・・いや大日本帝国防衛の機密の機動実験が行われてようとしている
先の帝国陸軍富士演習場で行われた都市防衛構想【華撃団計画】で使用される。
霊子併用人型蒸気【光武】のお披露目では、まずまずといった成果を発揮していた。
しかし賢人機関の一員の【令嬢】が宮内庁と結託、宮内庁直属の【国家情報防衛構想】を立案、可決され
ここ帝国陸軍習志野演習場にて新技術搭載霊子併用人型蒸気の機動実験が行われようとしていた。
その会場には帝国華撃団の指令、米田一期中将と賢人機関【伯爵】の花小路 頼恒
それから先程から爆睡している、【国家情報防衛構想】立案者にして賢人機関【令嬢】の・・・・
【セレリーナ・リリィ・トーラス】准将そしてそのお付の表情のが一向に読めないメイドがいる
他にも軍のお偉いや賢人機関のメンバーがいるがここでは割愛する
「新技術搭載霊子併用人型蒸気・・・・ねぇ・・・別に新しく作らなくたって神崎重工の光武でも
問題ないんじゃないのかい?」
微妙な表示をした米田が爆睡しているセレリーナに声をかける
しかし答えたのは、彼女ではなく彼女のメイドだった
「宮内庁の肝いりの防衛構想で使用する機体のため極力情報の漏洩を避けるための処置です以上」
「そう・・・・かい」
表情を読めない無愛想なメイドに辟易する米田、そこで花小路伯爵も口を挟む。
「だからといって賢人機関にも然したる情報が来ないのはいかがなものか・・・」
「あら?賢人機関とて一枚岩ではありませんわ・・・・入らぬ邪魔が入っては、大変ですもの
最近、冬にも関わらず【羽虫】が多くて嫌だわ・・・ねぇ米田のオジサマ」
「っち・・・・」
寝ぼけ眼に彼女は、米田に視線を送る
確かに米田は、何度かセレリーナが組織した部隊に隠密諜報専門の部隊【月組】を派遣するも・・・あえなく失敗
月組隊長以下数名が全裸の上簀巻きで帝劇支配人室に吊るされていた。
「指令そろそろ・・・・・」
「そうね始めましょう・・・・指示を出してちょうだい武蔵」
武蔵と呼ばれたメイドは指揮車に向かって合図を出す
トランスポーター(輸送車)から4機の【巨人】が立ち上がるその姿は、正に人だった
光武の様な出で立ちとは全く違い長い手足が特徴的だった遠くから見れば間違いなく
人と捉えることが出来るシルエットだった。
タダ【立った】だけで二人を除いての人々は唖然とする
「皆様この寒い早朝にお集まり有難うございます此方が我がトーラス社が開発した
【コジマ動力試作霊子甲冑】その名も【雷電】でございます!!」
トランスポーター(輸送車)から雷電と呼ばれた機体が彼女後ろへと【歩いて】きた
【歩く】言葉にすれば簡単だがいざ機械に歩かせると行ったことをすれば物凄く
大変なのである。最新と思われていた。光武でさその歩行はヨタヨタとした物だ
しかし【雷電】と呼ばれた機体の動きは滑らかで中に人が入ってると言われても
納得するレベルである。
武蔵は、会場にいる人々に簡略化されたスペックデータを配布していく
コジマ動力試作霊子甲冑【雷電】
全長:4.4m
本体重量:2.5t
全備重量:4.5t
最大速度:65km/h
固定武装:スモークディスチャージャー、アルムブラスト、リフティングウインチ
携行武装:25mm機関砲、75mm低圧砲、50mmグレネードランチャー
スペックデータをみた神崎重工のスタッフ、軍関係者がざわついた
「こ・・・・こいつあ・・・・」
「この性能表は事実なのかね?」
「はい事実です・・・まあ紙上の内容では判断に困ると思いましたので・・・ではよろしくお願いします♪」
「うっす・・・」
白髪の浅黒い肌の青年に声をかけるとどこかに無線を飛ばすとほどなくして現れたのは、
帝国陸軍正式採用されている最新鋭の戦闘用人型蒸気が15機演習場に現れる
「ではみなさんメインイベントの・・・・【実弾演習】をはじめますわ」
「な!実弾だと!!!」
新型とわいえ4対15無謀であるそう誰もが思った現に米田は、のほほんとしている、
セレリーナに中止するように怒鳴るが聞く気ゼロだった
そしてついに演習は始まったのだった
結果から言えば・・・・雷電の完勝だった・・・・
被弾ゼロ
死傷者ゼロ
敵撃破数13、ホールドアップ2
連携もさる事ながらやはり特質するは、その機動性
特に【01】と表記された雷電の動きは、生き物のそれだった機械的な動きがまるでないのである
しかしこの中でただひとりその動きに見覚えがあった・・・・その刀さばきに・・・
「(あ・・・あの動きは・・八神流!!しかもあの癖・・・・まさか暁!!)」
幼少から知っている米田一期だけはだ。米田は、自分の心を落ち着かせ、セレリーナに
質問を投げかける。
「すごい動きだな・・・・精鋭が子供扱いかよ・・・・特に01機の操縦者・・・誰なんだい?
軍としてはほおっておけねぇな・・・・」
「それは、禁則事項ですわ叔父様・・・・さぁ皆様室内に移動しましょう細かい説明はそこで」
演習を見ていた面々に声をかけていくセレリーナだが米田だけに聞こえる声で
「きっとあなたが予想している人物ですわ」
米田は、急いで振り向くがそこには満面の笑顔を浮かべた
セレリーナ(少女)がいる
「お疲れ暁・・・・いつも道理だったな」
「あぁ・・・・オルガあの位は簡単だよシノや昭宏達、相手にするよりはマシ」
「違いねえ・・・同じ【阿頼耶識使い】だもんな」
「オルガも阿頼耶識ついてるけど戦闘じゃ使わないよね」
「俺やユージンは、輸送や指揮がメインだしな・・・」
「そうだね・・・」
「どうした?暁?」
「いや・・・・懐かしい人がいてちょっと嬉しくて」
「そっか・・・まだ会えないんだっけ?」
「リリィがまだダメだって」
「お嬢は・・・何考えてんだか・・・・」
「きっと何もかんがえてないよ・・・」
ヘッドマウントディスプレイを外すとそこには、
以前より表情が落ち着いてる八神暁だったことしで15歳
背中には機体に繋がるようにケーブルが接続されていた。
この日から彼の話が本格的に動き出す
メイド誰にするか迷ったけど安定の境ホラの武蔵さん
前回のラストで出た人とは別です、きっとラボでひゃっぽいしてると思う