???SIDE
「はあ、はあ……」
森の中を走る少年。彼は唯一の肉親である姉にプレゼントを隣町まで買いに行き、その帰り道、お金が足りなくなって歩いて帰ろうとしたところ、道に迷い、森の中に迷い込んでしまった。そんな時に一体の怪獣が現れた。
「キシャオオオン!」
頭には鋭い角、両手には長い触手。バリアー怪獣、ガギⅢだ。
少年は逃げて逃げて岩場のところまで逃げた。だけど、もう少年の体力は限界だ。
「ううっ、千冬姉ちゃん……」
少年に伸びる触手。少年が諦めかけたそのとき、
ビシュッ!
「きしゃああああっ!」
ガギの触手が何かに切り落とされた。空を見ていると黒と黄色の戦闘機、ガッツウィング二号が飛んでいた。
「あっ!GUTSだ!」
GUTSとは怪獣から人々を守る防衛組織だ。
「君、大丈夫かい?」
すると、少年のもとにGUTSの制服を着た青年が現れた。
「うん……」
「立てるかい?」
青年の問いに首を横に振ってこたえる少年。
「そうか。じゃあ、ちょっと、隠れててくれる? 僕たちが怪獣を倒すまで隠れてるんだよ?」
「うん……」
青年は少年を岩陰に隠してガギに向かっていった。
少年はそんな青年の後姿を見る。そこで、青年がもっている物に目がいく。それは水晶みたいだが……。
「ティガー!」
青年がそれを天に掲げると青年の体は光に包まれ巨人……ウルトラマンティガへと姿を変えた。
「お兄ちゃんが……ウルトラマンティガ?」
少年はティガの正体に驚いてる間に、ティガはあっさりと、ガギを倒してしまった。
ティガは空へ飛んで、青年の姿で戻ってきた。
「ふう、もう大丈夫だよ。君の名前は?」
「一夏……織斑一夏」
「一夏君か……僕の名前は、マドカ・ダイゴ。よろしくね」
青年……ダイゴは一夏の頭をなでた。一夏はダイゴにあることを聞いた。
「ダイゴ兄ちゃんってウルトラマンティガ?」
「っ!? ん、なんのことかな?」
「僕ね、みたのお兄ちゃんがティガに変身するところ」
「そ、そうなんだ……そうだよ。僕がウルトラマンティガ」
一夏に指摘されて困ったダイゴ。
「その……できたら、黙っててほしいんだ。僕の正体」
「う、うん。わかった……」
「そっかありがとう。じゃあ、お礼に今度、ガッツウィングに乗せてあげるよ」
「えっ? ほ、本当!?」
ダイゴに言われて目を輝かせる一夏。
「うん。男と男の約束」
「うん! ねえ、ダイゴ兄ちゃん」
「何だい、一夏君」
「僕、GUTSになれるかな」
そう、一夏はGUTSにあこがれていた。そんな一夏にダイゴは笑顔で返した。
「なれるよ。なりたいって思ってたらいつか、なれる」
「うん!」
一夏は笑顔になり、ダイゴに送られて家に帰った。
「っ……夢か」
目が覚めると、蒲団から落ちていた。……懐かしい夢を見たな。
「一夏! 朝ご飯が出来たぞ!」
「ああ、今行く!」
俺は同居している幼馴染の箒に返事をして、着替え始めた。
プロローグなので戦闘シーンがないです。
箒はある手段を使い、転校せず一夏と同居しています。
世界観はティガ、ダイナの世界がメビウスの世界とクロスした世界です。無茶だったらそこは変えます。