一夏SiDE
俺と箒は今、クルーガイズの本拠地、フェニックネストにいる。
クルーガイズはガッツ、スーパーガッツの後に地球を守っていた防衛組織だ。ガイズは今度結成されるネオガッツに統合される。だから、俺たちはここを見てみようと思った。フェニックネストは今日だけ、一般人に開放される。地元の小学生も何人か見学に来ている。
「……一夏」
「なんだ箒」
「お前は、ネオガッツに入るのか?」
「ああ……」
俺はネオガッツが結成されると聞いて、入隊を決めた。小さいころからのあこがれのガッツに入りたい。そんな一心で勉強して、見事トップの成績で入隊することができた。
そんな俺を支えてくれたのが幼馴染の箒だ。
箒は本来なら、俺の隣にいることはできなかった。なぜなら、箒のお姉さんはIS、インフィニットストラトスという兵器を作って今は絶賛、失踪中。箒の両親は保護プログラムだというのに連れて行かれ、箒も連れて行かれそうになったが、千冬姉が「私が責任を持って預かるから連れていくな」と言って俺と箒は同居することになった。
まあ、小学生の時はよかったんだけど、中学生になってよく風呂場で鉢合わせになって色々困ったことが起きた。後、なぜか鈴と蘭にライバル意識を持っていた。
「私たちは離ればなれになってしまうのだな」
箒は三年間IS学園に入ることを義務付けられている。三年間は寮暮らしになるのだ。
「大丈夫だって。休日には会えるんだしさ」
「そ、それはそうだが……」
箒は何かもじもじして何かを言いたそうだった。
「い、一夏、こんな所でだが、お前に言いたいことがある」
「うん?」
「一夏、私はお前のことが……」
箒が何か伝えようとしたその時。
ドカアアアアン!
と爆発音が聞こえた後、フェニックネストが大きく揺れた。
「きゃっ!」
「箒!」
俺は倒れそうになった箒を支えた。
「何なんだ?」
気になって窓の外を見ると、そこには超古代怪獣、ゴルザが5体。それには超古代怪獣メルバが5体飛んでいた。
「なっ!? メルバとゴルザ!? しかも五体!?」
「み、みなさん! シェルターに逃げてください!」
眼鏡をかけた女の人が、他の人をシェルターに誘導しようとしてるのを見て捕まえる。
「あの、今日、パイロットの人はいないんですか!?」
「は、はい! 今、運悪く調査のほうに……」
「くそ! あの、ここにガッツウィング、もしくはガッツイーグルはありませんか!?」
「ええと、一号とαなら一機ずつ……って聞いてどうするんですか!?」
「戦うために決まってるでしょ!」
そう言って俺は格納庫に向かって走り出す。
「ちょ、ちょっと待ってください! 一般人が勝手に……」
何か女の人が言いかけたが、俺は無視して突き進んだ。
指令室
「ええい、アイハラ隊長は何をしているんだ!」
「トリヤマ補佐官、落ち着いてください!」
「これが落ち着いていられるか!」
怪獣が十体いる。確かに落ち着いてはいられないだろう。
「トリヤマ補佐官、リュウさんたちはあと十分で戻ってくるそうです! た、大変です!」
「どうした!」
「誰かが無断でガッツウイング一号に乗車して発進しました!」
「何だと!」
出された映像を見てみると怪獣に立ち向かう、一機のガッツウィングが。
「あれに乗ってるのは誰だ!」
「ええと、あっ! ライセンスを使っています。搭乗者は……ネオガッツ所属、織斑一夏です!」
「何? あのヴァルキリーの弟でトップの成績で入隊したという織斑一夏か?」
「はい、そうです!」
「とりあえず、回線をつなげ!」
「うん?」
ガッツウィングに乗って怪獣に向かっていると、通信が入ってきた。誰だろう。
「はい、誰ですか」
『君! さっさと降りなさい!!』
「うおっ!」
いきなりの大声で驚き、機体が傾いた。
『君はガイズの隊員ではない! 今すぐ降りなさい!』
「今はそんなことを言ってる場合じゃないでしょう! ゴルザ達を倒さないと!」
『しかし、こちらにも……』
『いいだろう、許可しよう』
すると、途中から割り込んでくる男の声。
『サコミズ総監! いいのですか』
『ええ、構いません。織斑一夏君、あなたが戦うのを許可します。しかし、これだけは約束してください、必ず、無事に戻ってくること』
「了解!」
『ふふ、そこはジーアイジーと言ってくれるといいんだけどね』
そこで通信は終わった。
「ふう……行くぞ!」
俺はレバーを引いてゴルザ達に立ち向かう。
「うおおおおっ!」
俺はひたすらゴルザにレーザをたたき込む。
「ゴオオオッ!」
ゴルザ達は反撃に熱光線を放つ。俺はひらりと避け、ミサイルを五発撃ち込む。すると、ゴルザが一体、爆発して死んだ。
「よっしっ!」
「キャオオオオン!」
つぎにメルバが飛んできた。俺は避けようとした。その時、
ビギャン!
「キシャアアッ!?」
何かがメルバの背中にビームを当て、メルバは墜落してゴルザとぶつかった。……何があったんだ?
見てみると、ガッツイーグルa号が飛んでいた。……誰が乗っているんだ?
『一夏! 大丈夫か!?』
「箒!?」
何と、乗っていたのは箒だった。ライセンスもってないのに何で乗れてるんだ!?
『い、勢いで乗ったら動かすことが出来た』
「勢いか……」
『と、とりあえず、あいつらを倒すぞ!』
「おう!」
俺と箒は地面に墜落したメルバとゴルザにレーザーを放つ。十発以上打ち込むとゴルザとメルバは爆発した。
「よしっ! 箒、次はあのメルバを二体倒す!」
「おう!」
「翼を狙え!」
俺と箒は素早くメルバの後ろに回り込み、レーザを打ち込む。メルバの翼は折れて地面に墜落して爆発した。
「よしっ! あとメルバが二体にゴルザが三体か」
数が半分に減り、安心した時、後ろからメルバが二体迫ってきた。慌てて避けようとしたその時、メルバは何者かに撃墜された。
「よう、テメエらが無断で戦闘機で怪獣に戦いを挑んだやつか」
声の聞こえた方を見ると、そこにはガイズの戦闘機、ガンフェニックスストライカーが飛んでいた。
「まあ、あとで説教があるかもしれねえが、これだけは言っておくぜ。ありがとう、お前らのおかげで間に合った。後はオレ達に任せな。行くぞ! ガンフェニックスストライカー、バーナーオン!」
ガイズ現隊長のアイハラリュウがそう叫ぶと、ガンフェニックスストライカーはガンウィンガー、ガンローダーガンブースターに分離した。
「さて、俺たち、クルーガイズ最後の戦いを始めようじゃないか! メテオール、解禁!!」
「「「ジーアイジー!」」」
「パーミッショントゥーシフト、マニューバ!」
そう叫ぶと、機体は金色に輝いた。メテオール。一分間だけ使用できるガイズの兵器。
ゴルザとメルバは光線を放つ。
「スパイラルウォール!」
その攻撃はガンブースターに防がれてしまう。
「ブリンガーファン!」
今度はガンローダが荷電粒子ハリケーンでゴルザ達を巻き上げて地面にたたきつける。
「これで終わりだ!スペシウム弾道弾!!」
最後にガンウィンガーがスペシウム光線と同様の威力のミサイルを撃ち込んで、ゴルザ達は粉々に吹っ飛んだ。
「しゃあっ!」
「すげえ……」
これがガイズの力……。
「さて、終わったことだし帰ろうぜ」
俺たちが、帰還しようとしたとき、碧い球体が五体降りてきて、ゴルザとメルバの死体と融合し始めた。あれは……スフィア?
ゴルザとメルバの死体は合わさり、ゴルザの体、メルバの鎌に翼の生えた怪獣……名前を付けるのなら、ゴルバと名付けるか。
「っ! また怪獣が!」
「「「「「キシャアアア!」」」」」
五体のゴルバは空に飛んだ。俺たちはビームやミサイルを放つが、装甲が堅くて攻撃が聞かない。その一体が箒のガッツイーグルアルファに迫るが、箒は気がつかない。
「箒! 逃げろ!」
「っ!」
箒は逃げようとするが、間に合わない。
「くそっ!」
俺は箒とゴルバの間に割って入って、タックルと食らった。
「うわああっ!」
火花を揚げながら、ガッツウィングは墜落していく。俺は脱出しようと、レバーを引いた。だが、故障したのか、脱出することが出来なかった。
「くそおおおおっ!」
俺はあきらめかけたその時、青い光が俺を包んだ……。
登場怪獣 超古代怪獣 ゴルザ
メルバ
スフィア
超古代合成獣 ゴルバ
ええと、第一話と言うことで、一番好きなウルトラマン、ティガに出てきたゴルザとメルバを出しました。
箒をかばった一夏。彼はどうなるのでしょうか。次回、ウルトラマンゼロが登場!!