一夏SIDE
俺とミライはIS学園に入学して箒のいるクラスにいる。はははっ、箒、というか、クラスにいるみんなが驚いていた。
「お、男?」
ははっ、そうだよね。男の俺がここにいるんだから。
「ええと、織斑一夏君とヒビノ・ミライ君です。では二人とも自己紹介をお願いします」
「はい、ネオ・ガッツに所属している織斑一夏です。得意なことは剣道です。よろしくお願いします」
「同じく、ネオ・ガッツに所属しています。ヒビノ・ミライです」
「ええっ!? あの試験が超難しい防衛組織だよね!?」
そう、ネオ・ガッツに入隊する試験はとても難しく、試験で入隊したのは俺とセイジだけだ。
「ええ、任務中にISを起動させてしまい入学することになりました。俺達がISを動かしたことは発表すると大混乱になるということなので公表していませんが、国家の首脳が知っています」
「な、成る程……」
俺の説明に納得してくれたクラスメイト達。
「一応、ネオ・ガッツの隊員ということなので学業より、そちらを優先します」
「……あいさつは終わったか織斑、ヒビノ」
すると、スーツを着た千冬姉がやってきた。
「ええ、終わりましたよ織斑先生」
「そうか……」
なぜか少しだけ残念そうな顔をする千冬姉。
「ではこれでSHは終わりだ! これから半月ISの基礎知識を学んでもらう。その後は実習だが基本動作も半月で染みこましてもらういいな」
「「「はい!!」」」
千冬姉の言葉に元気よくクラスメイトが応え、休み時間になる。
俺は質問攻めにあうだろうなと思いながら構えていると、
「ちょっといいか!」
箒に拉致られました。俺と箒は目にもとまらぬ速さで人気のない場所にきた。
「どういうことだ一夏……」
「ああ、箒がいなくなってから偶然、ISを動かしたんだ」
「き、聞いてないぞ!」
「ああ、驚かせようと思ってな。あえて黙っておいた」
俺がそういうと、箒は頬を膨らませた。
「私がどれだけ寂しい思いをしたのかわからないのか?」
箒は悲しそうな顔をする……仕方ないな。
俺は箒を壁へ押し倒した。
「一夏……むうっ!?」
俺は箒の唇を俺の唇で塞ぎ、キスをした。さらに、舌を入れてのディープキス。
「ふぁ……一夏……」
「悪い、箒。これで許してくれないか?」
「し、仕方ないな。だが今度は……」
「ああ……一日中可愛がってやるぜ」
「っ!」
箒はプシュ~と煙をあげて気絶してしまった。
「おーい、大丈夫か箒?」
仕方ないので、俺は箒をおんぶして教室に戻った。
「では、一時間目の授業を始める。まずは、クラス代表を決める。推薦、他薦、自己推薦、どれでも構わない」
千冬姉が教壇に上がり、一時間目の授業が始まる。箒の顔がかすかに赤い。大丈夫かな……。
「はいは~い! 私、織斑君がいいと思います」
「私はヒビノ君で!」
「「えっ!?」」
俺とミライは驚いた。まさか俺たちが推薦されるとは思ってもいなかった。
「織斑とヒビノか……他にはいないか? それなら、この二人から決めるぞ」
俺は抗議しようとしたがやめた。たぶん、ウルトラマンになった俺でもこの人には頭が上がらない。
『お前にも苦手なやつがいるんだな』
うるせえ!
「待ってください! 納得できませんわ!」
すると、金髪縦ロールの女の子が抗議してきた。誰だ……。
「クラス代表はイギリスの代表候補生である私、セシリア・オルコットこそ適任だと思います!」
代表候補生……ああ、千冬姉の劣化版ね。まあ、めんどくさいことを代わってくれるならそれでいいや。
「大体、ISが使えるというだけで代表になるとはおかしいです! しょせんはウルトラマンなどというふざけた宇宙人の力を借りないと怪獣を倒せない極東の人間ですわね」
カチン……。
「てめえ、今何って言った」
「「「「っ!」」」」
縦ロールの発言に俺はきれた。こいつ、ウルトラマンのことを悪く言いやがって!
「ウルトラマンはふざけた宇宙人? ふざけるな! ウルトラマンはな命をかけて地球を守ってるんだぞ! それに比べたらISのほうがふざけている!」
「なっあなた……ISがふざけている? よく言えましたわね!」
「ふん、二年前、インペライザーに手も足も出なくて壊滅しかけたIS部隊はどこの国だったかな?」
そう、二年前、エンペラー星人が地球を攻めてきたとき、イギリスではIS部隊が出撃したが、壊滅状態になり、駆けつけたTPCヨーロッパ支部に助けられた。
「なっ! あなた、私の祖国を侮辱するのですか!」
「別に、本当のことを言っただけだ」
「っ! 決闘ですわ!」
「……いいぜ、その方が……」
俺とセシリアが戦いそうになったその時、通信器からアラームが鳴り響いた。
「はい、織斑です」
『大変です! ラゴンがIS学園近くに出現しました!』
「っ! 分かりました! 俺と箒、ミライで出動します! 先生、行ってきます!」
俺は箒の手を引いて教室を出た。箒は驚いていた。
「い、一夏?」
「行くぞ箒! お前もネオガッツの隊員だろ!」
「っ! ああ!」
俺たちはIS学園にある倉庫に入った。そこにはガッツウィング一号とガンウィンガーがあった。
俺と箒はガッツウィングに乗り、ミライはガンウィンガーに乗り、出動した。
出動すること数分後、近くの海にただずむラゴンを見つけた。
「よし、攻撃を開始するぞ一夏!」
「まて箒!」
箒が攻撃しようとするが、俺は箒を止めた。
「っ! 何で止めるのだ!」
「ラゴンはおとなしい怪獣なんだ。俺たち、人間の実験の影響で暴走しているだけなんだ! 俺たちの都合であいつを殺すわけにはいかないんだ」
「なら、どうすればいい!」
「俺に任せてくれ! あいつをおとなしくさせる!」
「……わかった。私は一夏を信じよう」
俺は箒から了解を取り、ゼロアイを取り出した。
「行くぞ、ゼロ!」
『おう!』
「ゼロオオオオオッ!」
俺はゼロアイを装着してウルトラマンゼロへと変身した。
「「俺たちのビッグバンは止められないぜ!」」
「キシャアア!」
ラゴンは俺へ突進してきた。俺は受け止めた。
「落ち着け!」
「キシャアアアン!」
俺は落ち着かせようとするが落ち着かない。
「こうなったら、ゼロ!」
「おう!」
俺は腕をクロスした。すると、ブレスレットから青い光があふれ出した。
「ルナミラクルゼロ!」
俺の姿は青い慈愛の戦士、ウルトラマンゼロへと姿を変えた。
「キシャアアアン!」
「ふっ!」
俺はラゴンの攻撃を避け、ウルトラ念力で動きを止めた。
「フルムーンウェーブ!」
俺はラゴンの周りを高速回転して泡状の光線を放つ。それに包まれたラゴンの動きはおとなしくなり、体のサイズがどんどん小さくなった。
フルムーンウェーブは相手をおとなしくさせる能力がある。
「……悪かったな。おとなしく海底で暮らしていたのに」
「キシャア」
俺はラゴンを海に戻し、変身を解いた。
「何故、あの怪獣を殺さないんですか!?」
IS学園に戻ると、いきなりセシリア・オルコットが文句を言ってきた。
「怪獣は人類の敵! 何で殺さないんですか!?」
「あの怪獣は俺たちが怪獣にしてしまっただけで、元々おとなしい怪獣なんだよ。だからウルトラマンはあいつをおとなしくして海へ帰した」
「それでいいんですか! あなたちは!」
「ああ、怪獣の中には俺たち人類の味方になってくれるやつもいる。だから、倒さなくていい怪獣は倒さない」
「……分かりません。あなた達のことがわかりません!」
そう言い残してセシリアは走り去っていった。……何なんだ?
今回はラゴンを出しました。
出して欲しい怪獣があったら提案をお願いします。
次回は一夏VSセシリア?