遊戯王OCGでお砂糖まみれのローファンタジーラブコメを 作:SOD
???「……おお、若く迸る肉体のパッション!」
???「美しいでゴザル~」
境夜が警察から解放された同時刻。部活の朝連を終えた女子生徒達が着替えを行っている更衣室の高窓から、覗きを行っている男子生徒が二人いた。
緑淵のメガネが特徴的なボクシング部一年、
見た目が猿に近しいものがあるゴザル口調の男。
覗き、盗撮の常習犯で、しかもすぐバレる本能的な行動ばかり取る問題児たちだ。が、逃げ脚だけは速いので、彼らが犯人だと知る物などいない。
不細工な女生徒「きゃああああーー!!?覗きよおおおおおおーーー穢らわしいいいいぃぃぃーー!!!」
例にもれず、今日も覗きが見つかった二人は即座にその場を離脱する。
成賢・軒猿「散・開!!」
その無駄のない無駄な動き。その表現がぴったりな程、彼らは訓練された兵士の如く、証拠を残さずに逃げて行く。
いつもなら終わり。そこで終わり。しかし、今回はいつもとは違った。
???「ふっふっふ。懲りずに現れたわね覗き魔。私が来たからには、アンタ達の悪行もここで終わりよ。」
艶のある黒髪を二つに束ねた少女が、両手には二丁の拳銃を、そのカラダにショットシェルを巻きつけ、身を隠していた木の上から飛び降りる。
???「捕まえてやる。覚悟しなさい覗き魔め」
その宣言と同時に、地を蹴り宙を舞い、校庭内を駆け巡る少女。
しかし、二人の生徒も捕まる気などさらさら無い。
逃げる。逃げる。次第に距離を離されていく少女は
???「ちっ、このままじゃ逃げられるわね。仕方ない。出番よヴァロー」
少女の呼び掛けに呼応するように右手のリボルバー式拳銃が、
頃合いを見て自身のての内から解放されると、それまでギリギリ少女のてで収まるサイズだった拳銃に手足が生えて巨大化する。
???「回帰召還!!『ヴァレルロード・ドラゴン』!!」
成賢・軒猿「は!?」
異なる位置に有りながら異口同音の反応を示した二人。
???「さあ、やりなさい。ガトリングレイン!!」
主の攻撃命令により、シリンダーに全弾が装填され、回転する。
いずれガチリと音が鳴り、ヴァレルロード・ドラゴンはにやりと笑う。
???「いっけえええええーー!ファイヤアアアァァーー!!」
自身の銃口を天に掲げ、装填したばかりの全ての弾丸を一斉に撃ち放つ。
その弾は全て覗き魔の2人を襲う。
小気味よい爆裂音が響き、土煙が舞った。
???「やったか!?」
煙が晴れた先には、ボロ雑巾のように転がっている有間成堅の姿だけがあった。
成賢「う……うう。あ、有り余る良きパッション……ガク」
???「1人しかいない……もう一人はどこよ!?」
軒猿「ううっ。成賢殿、
軒猿は外壁を一足跳びで乗り越え、校外への退避を試みる。その逃走中の心象に、成賢への同情や罪悪感は微塵も無い。
”さっさと逃げて別場所から教室へ入ろう。あ、ヤベえ。成賢が自分を
そう考えながら飛び降りようとしたその時。
軒猿「‐‐む!?」
境夜「ン……?」
警官の冤罪から解放され登校した境夜が、校門が閉まっていることに気付き、正門の横から跳び上っていた瞬間に遭遇した。
軒猿(まさかこの時間に登校してくる者がおろうとは。しかも、あのご仁は、神条境夜ではないか……。)
軒猿「‐‐ハッ!!」
それだけの感想を抱きながら、無理やり耐性を変えて境夜の横を過ぎることに成功する軒猿。
境夜「‐‐っと……。」
境夜の方も突然のことに驚き、若干体制を崩したものの、難無く外壁の天辺を掴みぶら下がった。
境夜「…………。」
軒猿「…………。」
無言で向き合う二人。巨躯な境夜と、矮躯な軒猿。
彼らのファーストコンタクトは、お互いに会話を交わすでもなく、軒猿が何かに気付きその場をものすごいスピードで離脱したことで終わりを迎えた。
境夜「…………良い俊敏さと身のこなしだ。ケイトの姉御と青葉の兄貴を足して二で割ったような。」
などと感心しながらーー
しばらく経ち、壁を降りようとした時……。
???「見つけたわよ!この覗き魔。」
境夜「…………お?」
先程まで軒猿を探していた少女に、覗き魔疑惑をかけられたのだった。
感想があれば、もっと続きが書けるかもしれません。
きっと