東方紅更録   作:吸血鬼@ロマンうどんぬ

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ここからしばらく平和な日々が続きます。

それと先週は投稿できずすみませんでした。
先に、挙げた番外編2から見てくださるとキャラクターについて分かると思います。


第捌話 「次女の休日」

フィー「ふぁ~。」

 

朝の7時頃、1つの欠神と共にフィーゼルは目を覚ます。フィーゼルは意外と朝起きるのが速い。紅魔館の中で2番目である。

 

宴会の日からすでに1週間が経過しており、すっかり体調も元通りだ。

 

フィー「さてと、今日こそは完成させたい所です!」

 

最近フィーゼルは魔法の研究をまた始めている。魔法の研究は以前からもしてはいたのだが、少し前までは異変の準備やらで忙しくあまり落ち着いて出来なかったのだ。

ちなみに今開発しているのは重力魔法。生活に役立つような魔法はあらかた開発してしまったので、スペルカードに応用できそうな魔法を開発しているのである。

 

フィー「パチェは…、まだ寝ているようですね…。となると小悪魔もまだ寝ていそうですね…。重力に関する本の位置を聞きたかったんですが、いないなら仕方ないですね。」

 

このようにブツブツと独り言を言いながら本を探すこと30分

 

フィー「わあっ!」

 

魔理沙「うおっと!」

 

本棚の曲がり角で思わぬ人物と遭遇する。

 

フィー「魔理沙…。また勝手にお屋敷に忍び込んだんですね?お姉様たちに怒られちゃいますよ?」

 

魔理沙「まあまあそんなお堅いこと言うなって、こんなに本があるんだし少しくらい借りたって文句ないだろ?」

 

フィー「まあ、文句はないですけど…読み終わったらちゃんと返してくださいね?」

 

魔理沙「分かってるぜ。」

 

分かってるぜとは言う魔理沙だが、まだ一度も本を返していない。そんな魔理沙にフィーは「しょうがないですね…。」と苦笑いしつつも分離されている空間——フィーゼルの能力の応用によって作り出された異空間——から机やらティーセットやらを取り出し、紅茶を注いで魔理沙に渡した。

 

フィー「はい、魔理沙。一杯いかがですか?」

 

魔理沙「有り難くいただくのぜ。」

 

それを魔理沙は嬉しそうに受け取るとそのまま椅子に座り、フィーゼルと向き合いながら本を開き魔法について尋ねる。

 

魔理沙「フィーゼル。ここの魔法について教えてくると助かるのぜ。」

 

フィー「はい。もちろんいいですよ。」

 

そこまでの頻度ではないが、フィーゼルは魔法を研究している長さで言えばかなりの知識人なので時々このように同じ魔法使いから相談を受けているのだ。もちろんフィーゼルとしても何か新しい魔法のきっかけができるかもしれないので、こういった相談には出来るうる限り乗るようにしている。その方がお互いのためになる上に、フィーゼルのためにもなるからだ。

 

しばらく話していると咲夜がパチュリーを起こしにやってきた。

 

咲夜「おはようございます。フィーゼルお嬢様。」

 

フィー「おはようございます。咲夜。」

 

咲夜「えっと、何か魔理沙がご迷惑をおかけしたりしてはいませんか?」

 

フィー「はい。大丈夫ですよ、むしろ魔法の事に関する話が出来てとても楽しいです。」

 

魔理沙「まったく、この魔理沙さんが迷惑をかけるわけないだろ?」

 

咲夜の言葉に魔理沙は心外だとばかりに首を振るが、咲夜はその言葉にどうにもカチンと来たようだ。

 

咲夜「はい?この前紅茶をこぼしてフィーゼルお嬢様の服を汚したばかりのくせになにを言ってるの。フィーゼルお嬢様がお優しいから許してもらっただけで、私はまだ許したわけじゃないわよ?」

 

魔理沙「うぐ…。ま、まあまあそういえばそんな事もあったよな。」

 

咲夜に痛いところを突かれたのか、途端に活気がなくなる魔理沙だが、結局は…。

 

フィー「まあまあ、もう過ぎたことですし、私は気にしていないので大丈夫ですよ咲夜。」

 

咲夜「フィーゼルお嬢様が構わないのでしたら私は構いませんが…。」

 

このようにフィーゼルが咲夜をなだめて終わるのだ。

 

そして咲夜が来たという事は

 

咲夜「フィーゼルお嬢様、そろそろ朝食のお時間になりますので妹様を起こしに行ってもらえませんか?」

 

フィー「もちろんかまいませんよ。」

 

そう。このフランを起こしに行くのが最近のフィーゼルの日課となっている。レミリアに頼まれてから、始まった日課だがフィーゼルがフランを起こしに行くのは、万が一フランが暴れだしたらメイドでは対処できないのとフィーゼルが起こしに行った時の方が機嫌がよくなるからという理由があるが、本人たちはそれを知らない。知っているのは案外レミリアだけだったりする。

 

フィー「という事なので魔理沙、今日の所はここまでにしましょう。何かわからないところがあれば、また訪ねてください。その時にまた説明しますので。」

 

魔理沙「分かったぜ。それじゃあ、私は家に戻るとするぜ。」

 

こうして図書館を後にしたフィーゼルはフランの眠る地下室へと急ぐ。フランの部屋がいまだに地下室にあるのは、本人の希望だからだ。本人曰く、また何かのはずみで暴走してしまったときにここなら、誰も傷つけなくて済むかららしいがフィーゼルはそれに納得いっていない。フランも女の子なんだし、かわいい部屋を与えてあげたいというのが、フィーゼルの正直な気持ちだ。しかし何事も本人の意思が尊重されるのでそれは叶わなかったようだが。

 

そうこうしている間フィーゼルはフランの部屋の前に到着する。

 

ドアを開け中に入っていくと、そこには大きな天蓋付きのベッドが置いてありそのベッドの上にフランがあおむけに寝ている。

 

フィー「フラン。もうすぐ朝食の時間ですよ。起きてください。フラン~。」

 

フラン「ん…お姉様おはよぉ…。」

 

もうすぐ時刻は9時になろうとしているがフランはまだまだ眠たそうだ。半分寝たような雰囲気を漂わせながらフランはフィーゼルに挨拶をする。

 

フィー「おはようございますフラン。」

 

フラン「ん… 」

 

フィー「ちょ…寝ちゃダメですよ。起きてください。」

 

フラン「…いや…寝てないよぉお姉様…。」

 

そういいながらもフランは首をカクン、カクンと揺らしている。

 

フラン「んっ~~~!」

 

フランは大きく伸びをして目を覚ますと、食堂に向かうための身支度を始めた。

 

フラン「やっぱり朝は辛いなぁ~。どうにも夜だったころの感覚が抜けきらなくて…。ふあぁ~。」

 

フランが言っているのは異変が終わった後、霊夢たちと喋る事が出来るように、紅魔組が昼夜の生活を逆にしていることだ。

 

フィー「この間もそう言って寝てたんですから、そろそろ起きないとダメですよ。大体もう1週間も経つんですから、慣れてください。」

 

そんなフィーゼルの視界にチラッと入った時計が指すのは9時を少し回ったところだ。

 

フィー「ほらフラン、もう朝ごはんの時間ですよ。お姉様に怒られちゃいます。」

 

フラン「ん~。待ってお姉様、今行くから。」

 

そして…。

 

「「「いただきます。」」」

 

全員の斉唱で朝食が始まった。

 

レミ「二人は今日はどうする予定なの?」

 

レミリアの質問に吸血鬼の妹は答えを返す。

 

フィー「そうですね…。私は今日も魔法の研究をしようかなと思ってます。」

 

フラン「え~。お姉様たまには遊ぼうよ~。」

 

しかし、フィーゼルの予定に不満を持ったフランが遊ぼうとお願いをする。

 

フィー「う~ん。私はいいんですが…。」

 

フィーゼルとしてもフランと遊んでやりたいのはやまやまだが、今の幻想郷での遊びと言えば弾幕ごっこが主流なので、それをやると考えるとフィーゼルはお願いを受けずらかった。なぜならば、いまフィーゼルが研究している魔法こそがスペルカードに組み込まれるわけであり、それを利用して空も飛ぼうと考えているため、魔法が未完成ではろくに戦えないと思っているからだ。

 

フィー「魔法がまだできていないので、そこまで楽しくないと思いますよ?」

 

しかして、どうやらフィーの考えていることは外れていたようだ。

 

フラン「弾幕ごっこがしたい訳じゃないよ、お姉様。私はお姉様と一緒にいたいだけだから。」

 

フィー「じゃあなにをします?」

 

フラン「せっかくだし、博麗神社に行こうお姉様!」

 

フィー「博麗神社ですか?分かりました。」

 

レミ「博麗神社に行くのね。分かったわ。」

 

その後、朝食を食べ終わった二人の吸血鬼は支度を整えて博麗神社へと向かう———

 

□ □ □ □ □ □

 

霊夢「で。あんたら一体何しに来たのよ…。」

 

フラン「特に何をしに来たわけでもないけど暇だったから。」

 

フィー「突然すみません。霊夢。今忙しかったですか?」

 

何をするわけでもなく訪れたという事実に、霊夢は呆れた表情を見せたため、フィーゼルは霊夢に遅まきながらも、時間があるかの確認をした。丁寧な性格とは裏腹にどこか抜けている部分があるようだった。

 

だが、霊夢もせっかく来てくれた客人に何も出さず「帰れ」と突き返すほど鬼ではない。

 

霊夢「別に忙しくはないわ。ただ、うちに来られても特にすることがないから、聞いてみただけよ。そこに座っててちょうだい。」

 

フィー「分かりました。」

 

例え相手が理由なくここを訪れたとしても、もてなすのが霊夢なのだ。さすがに魔理沙ほど頻繁に来られると、態度も素っ気なくなるみたいだが…。

 

霊夢「少し待ってて、今お茶を出すわ。」

 

フィー「ありがとうございます。」

 

フラン「なんか変わった入れ物だね。」

 

フランの一言に霊夢はどこか驚いたような表情を一瞬見せたが、すぐに納得したような顔で説明をする。

 

霊夢「まあ、確かにあんたたちが使っている物とは少し違うかもね。というか、飲むものも違うわよ?」

 

フラン「え!?そうなの!?」

フィー「え!?そうなんですか!?」

 

霊夢「う~ん…。あんたたちが普段飲んでるのは紅茶でしょ?」

 

フィー「はい。その通りですね。」

 

霊夢「私が普段飲んでるのは緑茶って言うわ。紅茶はどちらかと言うと甘い方だと思うけど、緑茶は苦みがおいしさを引き立ててくれるわ。」

 

フィー「なるほど。苦みが特徴のお茶ですか…おいしそうですね。」

 

霊夢「どうぞ。」

 

ごくっ

 

フィー「おいしい…。とてもおいしいですね。」

 

フラン「そう?私はこれダメ。にが~い。」

 

フィー「そうですか?私はちょうどいいと思いますけど…。じゃあ、私が代わりに飲みます。フラン。貸してください。」

 

フラン「はい、お姉様。」

 

そういってフランに渡された緑茶をフィーが飲み干し、霊夢に返す。

 

フィー「はい霊夢。ありがとうございました。とてもおいしかったです。」

 

霊夢「そう、それならよかったけど。」

 

フラン「ところで、霊夢って普段は何をしてるの?巫女って異変が起きないと暇じゃない?」

 

霊夢「そんなことはないわよ。境内の掃除だってしなきゃいけないし、お札の作り直しとか、お祓い棒の新調とかやることはいっぱいあるわよ。」

 

フラン「意外とあるね…。」

 

霊夢「それはよく言われるわ。普段の行動に対して、やること意外とあるな。って」

 

フィー「なにか、大変なことはあります?私達でよければ手伝いますけど。」

 

霊夢「大変というか、境内の掃除が一番面倒ね。掃いても掃いてもキリがないし。」

 

フィー「あぁ~。確かに今も落ちてきてますね…。」

 

霊夢「ああ本当だ。またやり直しね。」

 

そうグチグチ言いつつ、めんどくさそうに霊夢が立ち上がりかけたその時霊夢に対してフィーゼルが待ったをかけた。

 

フィー「少し待ってください霊夢。ここは私がやりましょう。」

 

その言葉に霊夢は助かるわと嬉しそうな顔をしたものの同時に吸血鬼であるフィーの体について心配もしているようだ。

 

霊夢「でも、傘を持ちながら箒を使うのはかなり至難な業だと思うけど、大丈夫?」

 

しかし、フィーは得意げな顔で

 

フィー「まあ、見ててください。」

 

と告げ、指先を宙に弧を描くように動かした。すると、途端に風が舞い上がり、落ち葉を一か所にまとめてしまう。

 

霊夢「…。うらやましいわ…。これから毎日来てもらいたいぐらいよ。」

 

それを見た霊夢は一瞬の間の後、唖然とした顔で羨ましそうにフィーゼルを見つめたが、フィーゼルは申し訳なさそうな顔で謝った。

 

フィー「この程度しか力になれずにすみません。」

 

だが、霊夢はそれを当然のごとく否定する。

 

霊夢「何を言ってんの。十分有り難いに決まってるじゃない。この程度の事すらしてくれない魔法使いもいるし謝る必要はないわ。」

 

その発言が誰に向けられたものなのかが分かってしまって、フィーゼルは思わず苦笑する。

 

霊夢「さてと、大分冷え込んできたし、中に入りましょう。お茶を淹れなおすわ。」

 

霊夢が得意の機転を利かし、お茶を淹れるといったが、それに対する反対意見が1つ。

 

フランである。

 

フラン「霊夢待って。もうあの苦いのは嫌なんだけど。」

 

普段通りの勝手気ままな我儘ではあるが、霊夢は否定をする代わりに困った顔をする。

 

霊夢「…そんなことを言っても、うちには緑茶しか置いてないわよ。」

 

フラン「お姉様が持ってるから大丈夫だよ。」

 

だがそこはフランクオリティー。困ったときは姉に頼るという癖が知らず知らずの間に体に染みついてしまっているようだ。

 

フィー「仕方がありませんね。霊夢はどうします?」

 

そして、そんなフランのお願いをフィーゼルが断れるはずがない。フィーゼルは良識ある方だが、お願いに悪意が無ければ大体何でも聞いてしまう。フィーゼルの悪い癖のひとつとも言えるかもしれない。

 

霊夢「じゃあ、折角だし私もお願いするわ。」

 

フィー「分かりました。」

 

霊夢の返答を得て、今朝と同じ要領で紅茶を取り出し入れていく。——余談だが、この分離空間、実は空間内の法則すら能力を使って分離・改変を行う事が出来るため、幻想郷側の空間とは少々異なった法則となっている。例えば、物体が時と共に劣化していくという世界のルールをその空間内だけは引き剥が(分離)し、全く腐ることも味が落ちる事も無い空間であるとか、重力という事象をその空間内(世界)から分離して全体が無重力になっていたりだとか、なっている。ただし、このような凄まじく強力な能力がリスクも無しに使えるはずがない。それは、すべての能力保持者に共通していることで、フィーゼルとて例外ではない。フィーゼルも能力によって分離している物・空間・法則などが増えるにつれて、それを処理している脳を主体とした器官にかかる負担も総じて増えるのだ。そのため、フィーゼルが能力の使用を極力控えているのはこういった理由があったのだ。

 

 

フィー「はい。どうぞ。」

 

霊夢「ありがとう。それじゃあ頂くわね。」

 

フィーゼルが紅茶を淹れ終わり、それを受け取った霊夢は静かに紅茶を飲み始める。

 

フィー「フランの分も入りましたよ。」

 

フラン「ありがとうお姉様。」

 

そう言ってフィーゼルが紅茶をフランに渡すと、フランは先程の緑茶を飲んでいないからか早い勢いで紅茶を飲み干した。

 

フラン「ふぅ。咲夜の入れてくれる紅茶も美味しいけど、私はやっぱりお姉様の入れてくれた紅茶の方が美味しいと思う。」

 

霊夢「確かに、とても美味しいわね。淹れ方も上手いし、紅茶に魅力を感じれてよかったわ。」

 

フィー「そうですか?ありがとうございます。」

 

そう口々に言われたフィーゼルは嬉しそうにそう返した。

 

 

ここでふとある事に疑問を抱いた霊夢が吸血鬼姉妹2人に質問を投げかける。

 

霊夢「そういえば、あんた達吸血鬼が苦手とする物の中に太陽があったと思うけど、今こうして昼間にうちに来ているわけじゃない?実際太陽に当たるとどうなるの?」

 

この問いに二人は顔を見合わせ、苦く笑った。

 

問いに答えたのはフィーゼルだ。

 

フィー「どうなると言われましても…。むしろどうにもなりませんね。」

 

霊夢「…?」

 

この返答には霊夢も困った顔をする。

 

フィー「えっとですね、本当にどうにもならないんです。精々火傷するぐらいですね。」

 

霊夢「…!へぇ~、何にもならないのね…。」

 

この事実に驚愕を感じた匂いを霊夢は漂わせたが、大きくリアクションをする気はない様だ。

 

フラン「じゃあ、流水を浴びるとどうなるか知ってる?」

 

この反応を面白がったフランが今度は自ら問いかける。

 

霊夢「う~ん…。分からないわ。動けなくなるとしか聞いたことがないけど、実際は微妙に違うんでしょう?」

 

フィー「人間たちには大まかにしか知られてないんですね。」

 

フラン「私もそう思った~。でも、なんで私たちの弱点が人間に知られてるのお姉様?」

 

フィー「昔は、召し使いとして人間を雇って居た頃もあったので、その時に知られたんじゃないでしょうか。」

 

霊夢「そんな時期があったのね。あんた達ってホントに見かけによらずよね。見た目じゃどう見ても私より年下なのに…。」

 

フラン「確かに!霊夢、私の方が年上なんだからしっかりと敬ったほうがいいぞ!」

 

フィー「フラン。年齢だけが全てではありませんよ。」

 

霊夢「なんだかんだ言って紅魔館ではフィーゼルが一番大人な対応するわよね。レミリアもなかなかではあるけど、フィーゼルには負けるんじゃない?」

 

フィー「そうですか?私からしてみれば、私なんてお姉様に比べればまだまだですよ。」

 

霊夢「ほらそういう謙遜をするようなところとか。レミリアは絶対にそんなことしないじゃない。」

 

フラン「でも、支配者たるもの謙遜ばかりしていてはダメって前レミリアお姉様言ってたし、そこを意識してるってのもあるかもね。」

 

霊夢「あぁ~どうりでレミリア上から話してくると思ったわ。まあ話がサクサク進むから別にいいんだけど、たまにはした方が良いんじゃないかしら。」

 

フィー「それはあるかもしれませんね、お姉様にも言ってみます。」

 

そんなこんなで昼食を摂ったりしつつ、他愛もない話をしていると、気が付けばすっかりと空はオレンジ色に染まっていた。

 

霊夢「そろそろ帰った方が良いんじゃないかしら?世話好きのメイド長が心配するわよ。」

 

外を見ながらからかい口調で霊夢はそう告げる。フィーゼルとしてもそろそろが切り上げ時と感じていたのでその話に乗ることにした。

 

フィー「そうですね。そろそろ時間もいい頃合いですし、帰りましょうかフラン。」

 

フラン「…。」

 

フィーゼルがフランに声をかけるもフランからの返答はない。どうやら、いつの間にか疲れて寝てしまっていたようだ。

 

霊夢「紅魔館まで送りましょうか?」

 

フィー「大丈夫ですよ。わざわざありがとうございます。」

 

霊夢に礼を言いつつ、フランを背中に負ぶったフィーゼルは、フランが傘からはみ出ないよう慎重に帰っていく。霊夢は、その光景を若干不安げながらも見送ったのだった。




平和な一日を描いてみましたがいかがでしょうか?会話をつなげるのが思ったよりも難しい…。
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