東方紅更録   作:吸血鬼@ロマンうどんぬ

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今回は少し内容を増やしてみました。
どうやったら、他の方のようにうまく話をまとめて書けるんだろうとか、最近思います。
それと、足りない部分に関しては後々直していくかもしれないです。


第1章
第壱話 「スカーレット家の次女フィーゼル」


――――「なんて……わいい…………しょう…!」

  ――――「ついに…まれたか!…の子の名……何にし……か?」

 

朦朧とした意識の中で微かに聞こえる声。

 

 

いったい誰なんだ?まだまだ眠り足りない気分なのにもっと寝かせてほしいのに…。

渋々、目を開けるとそこには見知らぬ男性と女性、それにいくらかの………。なんだあれ?かぼちゃ頭のお化け(?)が3~4人くらいいるな…。ていうかみんな身長デカッ!確か………僕って…あれ?僕って誰?ていうかなんで自分の事僕って言ってるうんだろう?んん?ぼく?私?あレ?全然自分の事を思い出せない、けどこの年ではっきりとした自我があるだけでもマシ?なのか?――――――

 

「決めた!」

 

!?。なんだ急に…

 

「もう、あなたったらあんまりにも大きな声を出すものだからこの子がびっくりしちゃってますよ?」

 

「む?すまんすまん。つい声が大きくなってしまったようだな。」

 

「まったく、気を付けてくださいね。」

 

「ああ、レミリアの時みたいにはならんよ。」

 

一体この男性はなにをやらかしたんだよ…。というか、どう見てもこの男女、両親なんじゃ…?どういうことだ?何が起こった?今、赤ちゃんかな?性別は?レミリアの時みたいってことは姉がいるのかな?う~ん、謎が多すぎるなー。まずなに――――

 

「それにしても、お前に似てかわいい女の子じゃないか。」

 

「またそんなこと言って、ほんとは男の子が~とか思ってたんじゃないですか?」

 

「そんな訳ないだろう。いくら何でも不謹慎というものだ。」

 

「そうですね…。さすがに不謹慎ですね。次からは気を付けます。ところであなた、何という名前になさったのですか?」

 

「フィーゼルという名前を付けてみたんだがどうだろう?」

 

「まあ、とってもよく似合ってますね。私はいいと思いますよ。」

 

「そうか?それはよかった。これからよろしく頼むぞ、わが娘フィーゼルよ。」

 

「まったく、大袈裟ですね。」

 

「ハハハ!ついつい気分が舞い上がってしまうようだ。」

 

おんなの子か、これからはしゃべり方なんかにも気を使っていこう。うっかり元の口調でしゃべって「何があったんだ!?」なんてことになったら大変だしな。なんか話しかけてみるか…

 

「あ……うぁぁ、あ~う~。」

 

・・・・・・喋れねーじゃねーか!

くっそ、完全に失念していたけど喋れないじゃん。…仕方がない。しばらくはこのままのせいかつに慣れていくほかないみたいだし、我慢するか…。あ~喋りにくいなぁ~。

 

 

そんなこんなあって、生まれてから数年たった頃――――

 

「れみりあおねーさまー、あそんでくだしゃい!」

 

「フィーったら、ふふ、いいわ。遊びましょうか。」

 

「ありがとーございあす!」

 

「ということで、お父様、フィーと一緒に遊びに行ってきます。」

 

「わかった。くれぐれも気を付けるように、あとフィーにもしものことが無いようしっかりと見てやっててくれ。」

 

「はい、お父様。」

 

「フィーもだぞ、自分のことは自分で管理するように。」

 

「あい。分かりましたおとーさま。」

 

まったくそんなことくらい分かっているというのにお父様も心配性ですね。

 

 

――――私は完全に女の子としての生活をしっかりと歩んでいた。というか、それらしいよう振る舞っていたら自然となじんだ、過去(?)の事を思い出せないのも手伝って、女の子としての基本も完璧に身についている。

分かったこととして、

・自分には2歳年上の姉レミリアがいること。

・自分が吸血鬼だということ。

・かぼちゃ頭のお化けたちの正体は新しく生まれてくる赤子(私)が泣かないよう配慮し、変装をしていた配下の吸血鬼だったということ。

・この家の家名はスカーレット家だということ。

ぐらいだ。

 

そして普段からは敬語を使って過ごしている。ここでの暮らしはそこいらの家々と比べると天と地のような差がある。食事の際は一家そろって食堂でいただくし、館自体がとても広い。館の名前は紅魔館というそうだ。メイドがたくさんいて、身の回りの世話を何でもやってくれるので1日中遊んでいられる。それと、最近妹ができた。フランドールスカーレットという。かわいい妹で、金色の髪に真紅の瞳をしている。が、生まれ出る際にお母様の子宮を破るかのように出てきたため現在原因を調べるためと、近づくのは危険かもしれないということで、現在は地下室に軟禁されていると聞いている。正直可哀想だ。だけどわがままを言うわけにはいかない。最近はお父様も大忙しのようで、よく見ると目の下にクマができてしまっている。体調を崩されないといいんですけどね。それと今はあまりにも暇なのでお姉さまに遊んでほしいとお願いをしているところなんです――――――

 

 

「でもね、フィー。」

 

「なんですかぁ?」

 

「遊ぶといってももうほとんどの遊びはやってしまったじゃない。かくれんぼも鬼ごっことかもひと通り遊んでしまったでしょう?」

 

「むむむ~。おねーさま、新しい遊び考えて~。」

 

私の無理強いにお姉さまは笑いながら答えるてくれる。」

 

「無理よ。これ以上はもう思いつかないわ。」

 

「うー。仕方がないので今日の所はあきらめます…。」

 

「ごめんなさいね。また今度何かしら考えておくわ。」

 

「ほんとですか!?}

 

「ええ。」

 

「やったー。おねーさま大好き!」

 

「フィー?どこいくの?」

 

「お部屋!本読んでるね!」

 

「分かったわ。」

 

そういって私は笑いながらお姉さまのもとを去る。私が不安にならないようお姉さまが気遣ってくれているのだから、もっと笑っていないと――――

 

 

□ □ □ □ □ □ □

 

私が新しい遊びが思いつかないことを告げるとあの子ががっくりと気落ちしていたので、つい何か考えておく

と約束をしてしまった。どうしようかしら。

 

「レミリア、今時間空いているか?少し付き合ってほしいんだが…。」

 

「分かりました。お父様。」

 

「フランの事についてだ……。」

 

「お父様?」

 

「ああ、すまん。実はとんでもないことが分かってな。フランの事なんだがあの子の能力は危険すぎる。」

 

「もう能力が分かったんですか?」

 

「ああ、様々なことを調べて確信した。あの子の能力は…。"ありとあらゆるものを破壊する能力"だ。もう"程度"なんて生易しいものではない。そしてあまりにも危険すぎる。正直、私としても心苦しい決断ではあるが、フランを地下室に幽閉することに決めた。」

 

「そんな!?」

 

「本当にすまない。しかし今の私には現状を解決できるほどの力がないんだ!」

 

お父様がここまで言われるとは、そんなに切羽詰まった状況だったなんて…。

 

「お母様は!?フランと一緒にいるということはお母様が危険なのでは…。」

 

「すまない。これはまだ言うつもりでは無かったんだが、お母さんは、助からなかったんだよ。」

 

「そんな…。グスッ…。」

 

「本当にすまない!」

 

そういってお父様は私を抱きしめてくれた。そんな私は涙が止まらなかった。

 

「ああああああああああ!おかーさまああああ!ぐすっ!うわああああああん!ああああああああ!」

 

□ □ □ □ □ □ □

 

「?」

 

今、お姉様の声が聞こえたような…。気のせいだといいけどな。普段お姉さまは滅多な事では泣かないから、お姉さまが泣くということはよっぽどの事があったということなのかもしれない。そう考えるとなんだかとても嫌な予感がしてきた。何も起きていないといいけど…。ダメだ、やっぱり気になる。どうしよう。

 

コン!コン!

 

「?」

 

「フィーゼル、少し話がしたい」。中に入ってもいいかい?」

 

「どうぞ、おとーさま。」

 

そういって私はお父様が入れるようドアを開ける。

 

「実はね、さっきレミリアにも話したんだけど。」

 

「!」

 

やっぱりさっきのお姉様の声は聴き間違いじゃないのかも。

 

「? どうかしたかい?」」

 

「ううん。なんでもないよ。」

 

「そうか。ならいいんだが。」

 

「それで、お話って?」

 

「ああ、実はフランの事なんだが、あの子の能力はなんでも壊してしまうとても恐ろしい能力だということが分かってね。もう私の力のみではどうすることもできないんだ。だから、心苦しいが…フランが自分で能力を制御できるようになるまで、地下室に幽閉することにしたんだ。本当にすまない!」

 

一瞬お父様が何を言っているのかが分からなかった。けれどそんな受け入れがたい真実を告げられたにもかかわらず私の頭は自分でも驚くほどにスッキリとしたクリアな感覚だった。

 

「そう…なんだ。」

 

「それとな…お母さんの…ことなんだが。フランが生まれた後手を尽くしたんだが、間に合わなかった…。すまん。私が不甲斐ないばかりに…。」

 

これには流石に泣きたくなるけれどお父様がここまで謝ってくれたのに私が泣いたらダメだ。そう考え、グッと涙をこらえる。なるほどこんな事実を急に告げられたらお姉様だって泣いてしまうだろう。

 

「だから、すまないがしばらく地下室に近づかないようにしてくれないか?」

 

「え?私とおねーさまは地下室には近づいてn」

 

「フィーゼル。嘘をつくのは駄目な事だと言っただろう。」

 

「はい、おとーさま。」

 

まさかバレていたとは思わなかったいつもお父様がお仕事をしている最中を狙ってお姉様と行っていたのに。でもこの判断は正しい。しばらくフランと会えないのは残念だが。仕方がない。私としても何か解決策を考えよう。

 

そんな、スカーレット家を悲しませた事件から数日後。

 

「フィー、今日はね。魔法について教ええようと思うの。」

 

「まほーですか?」

 

「そうよ。魔法っていうのは、私たち妖怪の中だと自分の妖力を構成する色素の中に含まれる"魔"の部分が強く出た妖怪だけが使えるもので、私は使えなかったけどもしかしたらフィーなら使えるかもしれないの。だから今日はその確認もかねて魔法に関する勉強をしましょ?」

 

「うん!」

 

私はお姉様から魔法について教えてもらう事になった。お姉さまは本当に優しいなあ。

 

「おねーさま大好き!」

 

「ふふ、ありがとう。じゃあ図書館についたらまずは周りを見回してみなさい。魔法に適性があるなら魔法について記されている本を見るとなんか青紫色の靄のようなものが見えるらしいわ。」

 

「うん!分かった!」

 

そんな他愛もないことを話していると…

 

「ついた!」

 

っておお!ほんとに何かあちこちの本にもやもやがあるぞ。

 

「もやもやは見えそう?」

 

「うん!なんかもやもやしてる!」

 

「そう。じゃ魔法を選びましょうか。もやもやがある本を取っておいで。」

 

「はーい。」

 

 

30分後。

 

 

「こんなにも魔法書があったのね。」

 

「おねーさまどれにしたらいいの?」

 

「うーん。フィーが使いたい魔法を選んだら?って言ってもどれがどれだか分からないか…。とりあえず片っ端から読んでいきましょうか。適当に本を取って見ていきましょ。」

 

「どれがいいかな。これに決めた!」

 

「どれどれ。う~ん、どうやらこれは植物に関する魔法みたいね。」

 

「どーゆーこと?」

 

「例えば、お花の成長を早くしたり、植物を進化させたりする魔法が載ってるわね。」

 

「う~んでも植物はいいかな~。」

 

「そう。ならこれは?」

 

「どれ~?」

 

「この魔法書よ。」

 

「なんか変な生き物が描かれてるね。」

 

「どうやら、簡単な生き物を作り出す魔法みたいね。」

 

「ん~?」

 

「例えば、影とか水とか形がはっきりしないものを生き物みたいにするってこと。」

 

「なるほどー!おねーさまこれがいい!」

 

「分かったわ。これから一緒に頑張りましょ?」

 

「うん!」

 

 

そんな感じでしばらくは魔法の勉強が続いた、途中から飛行の練習なんかも入ったりしたが、滞りなく順調に日々は過ぎていった。

 

―――3年後。

 

「お姉様、今日は何して遊びますか?」

 

私がウキウキしながら訪ねるとお姉様はいつものように優しく微笑むように答えてくれる。最近ではしっかりとハキハキ喋れるようになったためお姉様も聞き取りやすそうだ————というのも2年程前私が早口で喋るものだからお姉様がうまく聞き取れず、『一緒に遊んでください。』が『一緒に亜音でください』と聞こえたらしく、意味が分からなくて勝手に解釈した結果、なぜか『一緒に亜音速で来てください』に変化し猛スピードで移動しようとする→突っ立ったままの私に突進→私、気絶という事件が発生二人そろって、お父様に怒られるとなったのだ。とそんなことは置いておいて、今はお姉様の話に集中しよう―――

 

「そうね。今日はまたこっそりフランに会いに行きましょうか。」

 

「分かりました!」

 

2日ぶりだ、また悲しくて泣いているんじゃないかな。早く会いたいな。

 

あれからもフランは能力を制御できないらしく、今も地下室に幽閉されているらしい。何とか助け出したいが、お父様にはもう少し安定するまでだめだ。と釘を刺されているので、今すぐにとはいかないのだ。私にもう少し力があれば…。と今でも思ってしまう。でも、今から会いに行くわけだし、その際にフランにも頑張ってと伝えよう。

 

「じゃ、行きましょう。フィー?」

 

「はい!早く行きましょうお姉さま!」

 

「そうね…。早く行きましょう。」

 

なんかお姉様の顔が一瞬だけ険しくなったような気がする。気のせいだろうか。

 

そんなことを考えながらも私とお姉様はは地下室へと向かう。しかしそこには余りにもひどい光景が広がっていた。そして、この時の私たちにはまさかあのような形でお父様が死ぬなどとは思いもしていなかった――




どうでしょう?やっぱり長文を書くのは難しいですね。練習も兼ねているのでこれからもどんどん書いていきますが…。
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