それと、書いてる日にちがバラバラなので一部おかしいところがあるかもしれません。
レミリアが霧を出し始めてから30分程経った頃、紅魔館に控える者たちは、皆一様に緊迫した面持ちをしていた。
その中でもごく一部の、妖精(メイド)や咲夜やパチュリーといった幹部クラスの手には、何かが描かれたカードが握られている。そして、当主たるレミリアからは、「あと10分程で幻想郷の巫女が来るため、全力で潰すように」との指示が下っている。その様子を紫に見せられているフィーゼルもまた真剣な面持ちで観戦に臨んでいた。
フィーゼルは今、紫の家に来ている。そして異変の様子を八雲家にあるテレビから見ているのだ。一時間程ずーっと。
紫「そんなに、ずーっと見続けて疲れない?少し休んだら?」
流石に紫も集中しすぎと、思ったのか、休憩を挟まないかと提案をしたが、フィーゼルは首を振って、それを拒否した。
実はこのやり取り2回目だ。なんでも、他の人のスペルカードを参考にするためなのだとか。テレビには、ちょうど巫女が一戦終えたところが映っており、紫がボソッと「ルーミアもいつもいつも暇ね。」と苦笑するのが聞こえた。
ルーミアが負けてからしばらくして…。ついに美鈴との戦いが始まった。フィーゼルはよく見ると、うとうとし始めている。どうやらフィーゼルの方もコタツとの戦いが始まっているようだが…。
コテン
そんな様子を見て「コタツの力にはやっぱり勝てないわよね。」と紫は一人呟いたのだった。
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私の名前は博麗霊夢。博麗神社の巫女を務めていて、その他にも幻想郷の結界管理や妖怪退治なんかもやってる。幼少の頃の事はあまり覚えてない。気が付けば、もう何年も博麗の巫女として毎日を過ごしていた。そして私は今、目の前の赤毛の妖怪に対して、とても困惑していた。
霊夢「あんた、バカでしょ…。」
美鈴「くぅ~。いきなり、遠距離から仕掛けてくるなんて、卑怯ですよ~。」
それは、私と相手が会敵した時の事だった。
相手が私を見るなり嬉しそうに構えだして、「私は美鈴と申します。あなたは?」と聞いてくるもんだから、私は「霊夢よ…。」とだけ返してみたのだ。そしたら急に、手をこっちに向けて、クイッ クイッ てやってきたので、思いっきって弾幕を飛ばしてみたら、避けもせず、ぶち当たって「卑怯ですよ。」とか言われる始末。そういうのはやめてほしいものだ。まったく。
霊夢「何がよ?」
しかし何が卑怯なのかは聞いておかないと気が済まないので聞いてみたところ…。
美鈴「いや、相手と対峙するときはまず、近接で戦うべきなのではと思いまして…。」
正直かなり呆れた。なんて自分勝手な…。
霊夢「それじゃ、スペルカードの意味がないじゃない。」
美鈴「…。」
どうやら、何も言い返せなかったようなので、構わず先に進んだ。
霊夢「もしかして、ここの敵って、みんなあんな感じなのかしら。」
もし本当にそうなのであれば、楽に異変解決できるしラッキーだなと、期待もしていないことを少し考えてみる。しかし、その考えはやはりというべきか、次の会敵を以って否定されたのだった。
初めにおかしいと思ったのは、この館の異常なまでの広さだ。外見と違いすぎている。館に入った瞬間から付きまとっていた違和感がここにきて、真実味を帯びてくる。それに、霊夢は博麗の巫女であるがために、今回の異変が霊夢にとっての初の異変解決では無い。しっかりと以前から、異変は解決しているし、解決の仕方も学んでいる。今回のような、屋敷が広く、それぞれの廊下が扉で区切られているまるで迷路のような屋敷の場合は、自分が迷わないように、しっかりと扉をひとつひとつ開けながら、進めるようにするだろうし現に今もそのようにしながら、探索をしている。が、まだたったの一度も
ガチャ
霊夢が入ったのは何の変哲もないとある一室。そして入りざまに突如振り向き扉を蹴り倒す。
霊夢「やっぱりか…。」
そこにいたのは、銀髪を持つメイドの姿をした
???「チッ。スカーレット家の館に何か御用ですか?お嬢様は現在取り込み中ですので、私が担当を務めさせていただきます。メイド長を務めている咲夜と申します。」
相手の少女は少しイラついているようだった。しかしそれはこちらも同じだ。存分に仕返しをさせてもらうとしよう。そんなことを頭で考える霊夢は、そんなことは微塵も考えていないのにメイドにこう言い放った。
霊夢「そう。私は霊夢。博麗霊夢よ。それと、あなたたちの都合は私には関係ないわ。さっさとそこを通って部屋潰しを再開するだけよ。」
そんな心無い返事を受けてか、それとも元からなのか相手も負けじと返す。
咲夜「通れるものならどうぞご自由に。」
この言葉が火ぶたとなって、弾幕ごっこは始められた———
□ □ □ □ □ □
魔理沙「お邪魔するぜー...。」
私の名前は霧雨魔理沙。人間の魔法使いで霊夢と一緒に妖怪退治を行っている者だ。この屋敷はどうにもお宝の匂いがする。私の勘がそう告げてるぜ。そんなわけで、今はそっと屋敷に侵入している所なんだが...。
魔理沙「この館内部が広すぎるだろ...。」
そう1人で魔理沙はごちる。「派手に門が破壊されている形跡から霊夢は正面から入ったみたいだが、私は横から入ってすぐに主犯を退治だぜ!」と息巻いていた魔理沙もさすがにすっかり意気消沈していた。もう30分は彷徨ってるんじゃないかと疑ってしまうほど気の長い作業だ。行き止まりで引き返して、分かれ道を選択して...。
そしてついに魔理沙の我慢が限界に達する時が来たようであった。
魔理沙「あ~!もう迷路はうんざりだぜ!」
そういって懐から取り出した八角形の木材で出来た何かを壁に向け、カードのようなものを掲げ高らかに魔理沙は宣言し...
魔理沙「恋符【マスタースパーク】!!」
突如、その八角形の筒から高エネルギーの魔法が発動し...壁をぶち抜いた。それはもう、円形に綺麗にあいた穴の先が見えないと感じるほどに...。
魔理沙「ふぃ~。スッキリスッキリ。ようやくこの地獄のような迷路から抜けられるぜ~。」
魔理沙はしてやったぜ!みたいな気分良さげな顔でぶち抜いた穴を悠々と歩いているが、フィーゼルが今寝ていたのは幸いと言えよう。フィーゼルや咲夜が見ていたらぶち切れる事間違いなしな案件である。
そんな、当たりを興味津々な様子で見まわして進み続ける魔理沙の前に立ちはだかる人影が1つ。
???「ねえねえ、なにしてるの?今、時間ある!?侵入者さん!」
その人影は、とても高いテンションで
魔理沙「お?なんだなんだ?この魔理沙さんと何かしようってのかい?」
???「うん!フランと一緒にあそぼ?ぼこぼこにしてあげる!」
その言葉を聞いて魔理沙の口角が吊り上がったように見えたのは、果たして幻覚だったのだろうか?それとも人の身で吸血鬼に挑もうというのだろうか...?
魔理沙「弾幕ごっこでいいか?」
フラン「もちろん!」
この言葉をきっかけとして、こちらでも弾幕ごっこは始まった———
□ □ □ □ □ □
霊夢「ぐ...。」
咲夜「その程度で終わりなの?博麗の巫女さん?」
霊夢は苦戦していた。ただの人間と思っていたがとんでもない異能を秘めた咲夜の鮮やかにも美しい銀の攻撃に防戦一方となってしまっているようだった。
"仕方ない"そう決意して霊夢は予備のお札を使い始める。
霊夢「ふっ!はっ!やあ!」
投げられたお札は咲夜の元へ戻るかのように放物線を描いてどこまでも追いかけていく。それを避けんと動く咲夜を阻止するのは、霊夢が放っている弾幕だ。色とりどりの霊力弾が様々な形を描いて咲夜に殺到する。
実際、霊夢は攻撃が弱い訳ではなく、しっかりと咲夜に攻撃も当ててもいるのだがその異能によって致命打をかわされているだけなのだ。
大量に放たれた弾幕を時を止めて回避しつつ、霊夢の直前で止まるように計算された力で投げられた銀のナイフは異様な輝きを放つ。そして…。
咲夜「解除」
霊夢「なっ…。」
そのあまりにも膨大なナイフの量に呆然としているように見えた博麗の巫女に何かできるはずもなく、数多のナイフは動き出し…直後その額に銀のナイフが突き刺さる。博麗の巫女を倒した直後あたりには
咲夜「ふう…。博麗の巫女なんて呼ばれていても、所詮はこの程度ね…。」
そう霊夢の事を嗤いながら階段を下りる咲夜の足は不意に
咲夜「え?」
そして唐突に気付く。先ほど倒した霊夢の死体があたり何処を見回してもその服しか落ちていないことに…。
咲夜「まさか!」
霊夢「そう。そのまさかよ。」
咲夜「ッ!」
急いで迎撃しようとナイフを取り出そうとするがその手に触れたのはあるべき位置にナイフがないために発生した空振りの空気だった。咲夜は戦闘中何度も時間を止めてナイフの回収に動いていたのだが、すっかり霊夢を倒したものだと思いそれ故に油断していたこともあり、ナイフの回収を怠っていた。
霊夢「これで…私の勝ちみたいね。」
咲夜「まだよ!」
霊夢にそう諭されたが、咲夜は諦めきれず、手を振りかぶったが———
霊夢「はああああああああ!!!」
その前に霊夢の攻撃が炸裂した。腹部に発生する霊力を込めた渾身の一撃に咲夜は為す術なく倒れ込む。
ドサッ
霊夢「はあ、はあ」
先へ進んでいく霊夢の後ろ姿を見ている咲夜は悔しさに顔を滲ませながらもその意識は闇へ沈んでいった。
□ □ □ □ □ □
咲夜が霊夢に負けた頃には既にこちらの勝負も決着がつきそうになっていた。劣勢なのは…どうやら魔理沙の方だった。
魔理沙「くそっ!」
フランの放つおびただしい量の弾幕を上手いこと掻い潜り、接近を試みつつ攻撃を行う予定でいた魔理沙だが、避けるのに手一杯で攻撃を行う余裕はない様だ。
フラン「あはははははは。すごい!すごいよお姉ちゃん!もっともっといくよ!」
魔理沙「まじかよ…!」
とても楽しげに笑いながらとんでもない爆弾発言をするフランに魔理沙は苦虫を噛み潰したような顔をした。この時点でのお互いのスペルカードの消費枚数はフランが2枚。魔理沙は3枚と魔理沙の方が追い詰められているのが分かる。
なんとか、フランに攻撃を与え、フランは3枚目のスペルカードを使いだした。これを耐えきってもう一枚使わせる事が出来れば魔理沙が優位に立つ。
そんなことを考えていた魔理沙に急に好機はやってくる。何とフランの羽が一瞬だけ天井に引っかかりバランスを崩したのだ。これを逃す魔理沙ではない。
魔理沙「おりゃあああああ!!」
自分の出せる最大火力でフランに集中攻撃をする魔理沙。それもおかげもありフランは慌てたように4枚目のスペルカードを使いだす。それを見て魔理沙も4枚目のスペルを宣言した。
魔理沙「恋符【マスタースパーク】!!」
フラン「なっ!」
ドカーン!
紅魔館での二度目の爆発だ。大量の煙が吹きあれる。そして煙が晴れた頃、床に倒れて目を回すフランの姿がそこにあった。
この勝負、どうやら魔理沙の勝ちのようだ。
魔理沙「ふう~。危なかった~。」
何とか勝てた一戦であった。しばらくした後に魔理沙よりも知識の深い魔女パチュリーとも戦ったが、フランに比べると楽勝で、そこまで苦労せずに魔理沙はパチュリーをボコしたのだった。
□ □ □ □ □ □
霊夢が廊下を歩いていると下の方から大きな爆発音が聞こえた。いつも自分と一緒に妖怪退治へ赴く少女の事を思い浮かべながら「また派手に魔法を撃ってるわね…。」と呆れたように霊夢は一人呟いていたところに曲がり角で思わぬ人物と遭遇した。
霊夢「え…!?魔理沙!?」
いくらなんでも予想外だった。なぜなら、どう考えても今しがた下で起こった爆発音の犯人を魔理沙とするのならここにいるのはおかしいからである。しかし当の本人はなぜ霊夢が不思議がっているのかも分かっていない様子だ…。
魔理沙「ん?どうしたんだ霊夢?この魔理沙さんを見てそんなにびっくりするなんて…。なんかあったか?」
霊夢「いや…今さっき下で起きた爆発魔理沙のかと思ってたんだけど、急に魔理沙が出てきてすこし驚いただけよ。何かが暴れてるのかしら?」
魔理沙でない場合の可能性を考慮し、新たな敵に向けて策を考える霊夢であったが…。
魔理沙「え?何言ってるんだ?さっきの爆発は私が起こしたものだぜ?」
霊夢「えええ!?」
それを聞いてますます混乱してしまう霊夢。こんな調子で主犯を倒せるのかと心配にもなってきてしまうチームワークの無さだな少し思ってしまう霊夢。
結局魔理沙によって理由は判明はしたが———どうやらマスパを天井に向かって撃ったせいで開いた穴から来たようだ———どうにも霊夢は納得のいかなさそうな顔をしていた。
そしてついに…。
レミ「ようやく来たのね。待ちくたびれちゃったわ…侵入者さん?」
霊夢と魔理沙を待っていたのは月夜の明かりに照らされて不気味に見える不敵に笑った吸血鬼だった。
しかしそんな悪魔を相手にしても、霊夢たちの態度は変わらない。
霊夢「あなたが主犯みたいね。今回の異変、責任を取ってさっさと霧を消してもらうわ!」
魔理沙「そして!あの図書館から魔法の本を借りに来てやるぜ!」
それぞれに言いたいことを言って戦おうと
霊夢「ちょっと魔理沙!またあんたはそうやって借りる借りるって言って!私まだあんたに貸した包丁返してもらってないんだけど!?私が普段どんだけ辛い思いして食材刻んでると思ってんの!?お祓い棒もそろそろ限界よ…。」
魔理沙「ええ!?お祓い棒で切ってんのかよ!?どんだけだよ…。悪かった!この通りだ!だから許してくれよ霊夢。」
霊夢「それも何回も聞いたわよ!まったく!もう今回ばかりは許さないから!この場であんたも懲らしめてやるんだから!」
なぜか霊夢の文句から喧嘩に発展した。その光景を見て「何というチームワークの無さだ。」とむしろレミリアが頭を抱えることとなる。
しばらくは見守ったレミリアだが堪忍袋の緒が切れついに霊夢らに襲い掛かる。が!まさにその瞬間に、霊夢が魔理沙にはなった夢想封印がまさかの直撃。結果…。霊夢の勝利となってしまう。レミリアの犠牲によって二人はなぜか中を取り戻したがレミリアの想定していた計画は失敗に終わったのであった。
これからもよろしくお願いします。