—フィーゼル。フィーゼル。起きなさい。
んん…。これは…おかあさま?なんだかなつかしいようなきがするひびき…。またあいたい。ぎゅっとだきしめてほしい。一緒に魔法の話をしたい。……甘えたい。
幸せだったころに母にしてもらったことを思い浮かべながら、どこか上の空のようにフィーゼルは寝ぼけた頭でそんなことを考える。もう忘れてしまっていてもおかしくない、遠い過去の事を…。
—フィーゼル。もう終わっちゃったわよ?早く起きなさい。
フィー「はぃ。おかぁさま…。」
そうとろんとした声で返しながら、まだ眠たそうに眼を開くフィーの寝ぼけ眼に写ったのは…。
紫「可愛い所あるじゃない…。」
顔をによによさせながらこちらを見つめる紫と
藍「紫様。そんなところで二ヤついてないで少しは家事の手伝いでもしてくださいよ。」
そんな紫にツッコミを入れる従者の姿だった。
フィー「え?え、え、え??」
あまりに突然の出来事に状況を理解しきれていないフィーに対し紫がさらに追い打ちをかける。
紫「もう。フィーったらなかなか起きないんだから。フィーゼル…。って優しく呼んだら呼んだで急にお母様って…。そんなに愛に飢えてるなら私があげましょうか?」
そんな紫の馬鹿にする態度にいつものフィーゼルなら顔を紅くして優しく反論するところだが、今回は少し違った。
フィー「…っ~~~~~!!」
フィーはいつも通りみるみる顔を真っ赤に染め上げて…
フィー「ぐす…。そんなに…バカにぃ…ぐす…しないでくださいよぉ!わたしだってぇ…ぐす…なにもいままでさみしくなかったわけじゃないんですよぉ!?ぐす…ううぅぅぅうぅ~~~~~。」
どういうわけか泣き出してしまった。もうそれはガチ泣きの勢いで。
普段ではこんなことは絶対にありえないのだが、寝ぼけていたとはいえ久しぶりに母の事を思い出し、しかも寝起きで物事の判断が付きにくいことも手伝って、すこし紫の言葉が心に来たようだった。
紫「え!?嘘!?えええ!?」
これには妖怪の賢者もビックリ。ちょっとからかう程度で済ませるつもりが突然の号泣。これに対し今度は藍が紫を煽る。
藍「あ~あ。フィーゼルさん泣かしちゃいましたね…。あとでお姉さんと妹さんが切れて家にやって来ても私は庇えませんからね?」
紫「お願い!藍何とかして!」
藍「知りません!ご自分で何とかなさってくださいよ。」
紫「そんなぁ~。」
紫が自分のしたことを本気で後悔した出来事であった…。
ちなみに後でスカーレット家の姉妹が紫家に乗り込んできたのは言うまでもない。
何か話しのリクとかありますかね?良ければどうぞ。駄文になるかもしれませんが…。