人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

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海東大樹「あるもの全てが御宝の楽園カルデア。まさに僕に盗まれるに相応しい場所じゃないか。早速、お邪魔させて貰おうかな」

(^U^)「大樹」

「ニーサン!?ど、どうして・・・!?」

「私は今、楽園の仮面ライダーの一員だ。御機嫌王のお陰で、私は真っ当なライダーになれた。お前はまたコソドロか?」

海東「ニーサン、貴方には関係無い。僕の行き先は、僕だけが決める。邪魔はしないでほしいな」

ニーサン「フッ・・・いい信念だ。一貫的だな」  

海東「───!?うっ!?」

(腹パン)

「だが無意味だ(^U^)」



『ネオディエンドライバー』

「大樹は私の弟です。この男は、許可なく楽園に侵入しようとしました。言わば・・・不法侵入です」

オーマジオウ【うむ・・・。御機嫌王に敵対しては生きてはいられまい。迅速な対応、御苦労であった】

「この楽園は既に、難攻不落です」

【後でそやつには、グランドジオウライドウォッチを渡しておく。但し反省するまで、ドライバーは没収しておくのだ】

「はい」

【平成ライダーは並大抵の者達ではない。次は、如何なる者が来襲するか・・・】




リクエスト召喚・2!

【成果は上場な様だ。我ながら精度の高い結果をもたらせて大満足だよ。それではどんどん行ってみようか】

 

なんであれ混沌大好きなニャル的に、クロスオーバーは大の好物。世界観混ざれ、もっと混ざれ。そうすれば更なる出逢いとカオスが待っている。鼻唄混じりに召喚コンソールを叩く邪神が、次なる来客を待ちわびる。

 

「円陣が回るときの、人間の絶叫や悲鳴みたいな音はなんとかならないかしら・・・」

 

「生理的嫌悪感をもたらす要素がてんこ盛りなのは趣味かな邪神クン?ローマ皇帝のグロテスクという言葉は君に送られるべき言葉なのかなー?」

 

【え?心地よい音とリラクゼーション目的で選んだつもりなんですけどダメですか】

 

「いかんぞ!ポロリと根本的な種の違いを感じる問答が其処らにある!まぁ仕方無いけどね!こっちの気狂いがデタラメに書いたような書きなぐりが全部当たってたなんて意味不明な来歴で見つかった連中なのだから!」

 

ゴルドルフの言葉に嬉しげに、或いは楽しげに頷くニャル。愛蔵さんにはとても感謝しております。ですが日本人の感性を侮りすぎていたようですね、と。ちなみに御機嫌王は招かれた者達に声掛けとアンケートを取りにいった。滞在するのなら当然である。

 

【まぁ部員ネットを主軸にしているから、リクエストがあった輩も来るだろう。それでは新たな来客、いらっしゃーい】

 

壁を刻み付ける様な音に金切り声に断末魔。そのおぞましい召喚陣から来客が招かれる。それはどのような悪魔か、はたまた魔王が来るか。身構えるカルデアスタッフ一同の前に現れたのは・・・

 

「──ポヨ!ポヨイ!」

 

【げっ・・・!!】

 

まんまるピンクの玉、くりっとしたお目目、愛らしいフォルム。──宇宙をまたに駆け、あらゆる崩壊や滅亡を覆してきた星の戦士カービィ。まんまるなフォルムのままで楽園へとやって来たのである。尚、ニャルはそのまま絶句する。当然だ、彼・・・というより世界に仇なすカテゴリの存在にて彼を知らないものなどいない。

 

「カービィだぁ~!!来てくれたんだカワイイ~!まんまる、ふにふにだぁー!いらっしゃーい!」

 

「ポヨ!ポヨ~イ!ポヨ!」

 

「せ、先輩!是非、是非私にもコミュニケーションの許可を!ぷにぷに、ぷにぷにです・・・!」

 

【よ、よ、良かったですね所長。これで世界の存亡は良い方に定まったようなものですよあはは、あはははは・・・】

 

「・・・なんだか凄く動揺していません?」

 

『それは当然です。星のカービィ・・・星の戦士たる彼はどんな困難、どんな絶望的な状況でもたった一人で覆す力を持つ銀河の救世主として名を馳せます。例え彼以外の仲間達が全て倒れようと、彼を生き残らせた時点で逆転されるのは確定事項とも』

 

「ポヨイ!」

 

【邪神達の中でもとびきりの警戒人物だよ、カービィくん。彼に取り掛かられた面倒事は必ず解決される・・・私の知る邪神達も何匹彼に粉砕されたか分からん】

 

『世界を滅ぼそうと、ピンクの玉が来たならお前の負け』という認識を懐かせる悪魔。それが実際にやってきた事により戦慄を隠せないニャル。彼が恐れるもの、娘の反抗期と思春期に続くものがやってきた。そう、ピンクのヤツである。

 

「ポヨイ・・・ポヨ・・・」

 

「あ、お腹減ったの?よーし!なんでも出てくるテーブルクロスでいっぱい食べよー!」

 

「ポヨ!?ポヨーイ!ポヨ、ポヨイ!」

 

【み、味方ならまぁ、頼もしいことこの上無いか・・・よ、よろしくお願いしますカービィ。吸い込みは止めてね】

 

(本当にトラウマなのね・・・ゲームマスターとして、必ず解決されるプレイヤーなんて脅威だから当たり前か・・・)

 

「しかしどうなっとるのかねこの身体の構造。一頭身だよ一頭身?ちゃんと戦える?大丈夫?」

 

(スィ~)

 

「おわぁあぁあぁあ!?」

 

「カービィさんが!副所長を吸い込んで!」

 

「ウォッホン!!」

 

「ゴルドルフカービィ・・・だと・・・!?付け髭と金髪ブロンドがカワイイ!」

 

「わぁあ待って待って!?吐き出して!ほら吐き出すんだカービィ!医者!医者ぁー!」

 

なんだか早速馴染んだカービィを横目に、胸を撫で下ろす。食費とかは問題あるまい。無尽蔵だろうし。歌もエリザベートやネロ辺りに押し付けておけば問題ない。懐深いなぁ、ここ。改めて感じる・・・ついでに、ワープスターの設計図をこっそりコピる邪神であった。

 

【さてさて、次に行こうじゃないか。さて、次は・・・ん?】

 

同時に、邪神のコンソールに光球が表示される。それは俗に言う精霊・・・サイバーエルフと呼ばれるものである。そのサイバーエルフは、簡潔にメッセージを送ってきた。

 

{友達に 逢いに来たんだ}

 

【・・・成る程。そういえば、戦い抜いた紅き英雄も此処には安置されていたな】

 

邪神はその申し出を、是と答えた。召喚と言うには頼り無い光の発露が一瞬煌めき、小さな光の珠が、紅きレプリロイドの下へと飛んでいく。

 

【時が来れば、楽園総出で新たな身体を見繕ってやろう。それまで、友達二人の水入らずで過ごせばいいさ】

 

「?ニャルさん、召喚はしないのですか?」

 

【・・・──あぁ、すまないすまない。ボーッとしていたよ。じゃあ、次に行こうか】

 

カービィとの騒動でてんやわんやする中、気付いたのは彼一人。だがまぁ、無害ならば邪魔をするものではないだろう。王への報告書のみを製作し、とあるサイバーエルフの事は内緒にしておくニャルであった。

 

【つーぎに、来るのは、誰じゃろ・・・ん?】

 

『最近孫娘にして息子が入れ込む英雄がいる。是非とも招いてあげてほしい』

 

それもまた、来訪の願い。今度は高名な太陽の神からの願いだった。映像には、夢中でその伝記を読み漁るコンラの姿が映し出されている。

 

【ほうほう。貴方は招かれないので?子供達が待っていますよ】

 

『ワシはその、疑似サーヴァントの憑依先の問題があって・・・ま、まぁその内な。というわけで、宜しく頼み申す』

 

んー、と唸り、即座に了承しコンソールを叩くニャル。これもまた縁ならば、別に弾く理由も無い。レクリエーションルームでゲームにハマッていたのも知っているし、別に構いはしないだろう。

 

【そぉれ、リクエスト召喚いらっしゃーい】

 

光の神のリクエストに応え、現れたその存在。赤き髪に、白き一角獣を模した雄々しく凛々しい鎧。その威風堂々とした姿に、揺るぎない決意と風格を示すその男の名は──

 

「輝角のランサー、フィニス。召喚に応じやってきた!イメージカラーは赤と白。しかし白銀というのは控えてくれると助かるな」

 

「はっ!この声!?もしやフィニスさん!?第29代アルタメノス皇帝のフィニスさんでございますか!」

 

声と魔力を探知し、すっ飛んできたのはコンラである。彼女はレクリエーションルームにて、炎の海を割りし勇猛果敢な皇帝たる彼を知り推しているのだ。インペリアル・サガ・・・或いはサガ・フロンティア2において。そのゲームに熱中しているコンラを見ていた光神ルーが『じゃあ逢わせちゃお』と縁を結んだのが彼である。

 

「おう、オレを知ってるのか。それは面映ゆい。お前達も、宜しく頼む。生まれてこの方人の下には立った事が無い。多少の無礼は、流してくれると助かるな」

 

「は、はい!宜しくお願い致します!コンちゃん、その色紙は・・・」

 

「サイン!サインをいただけないでしょうか!使命に準じたその誇り高き生きざま・・・コンラは画面の向こうから感銘をずっと受けておりましたのです!」

 

【・・・今回も、中々な成果だったかな?いや、ピンクの悪魔だけで釣りが来るか・・・】

 

吸い込まれなくて良かった・・・。一人そっと、胸を撫で下ろすニャルでありましたとさ。




ムニエル「職員集合って言われたよな。一体何が始まるんだ?」

「確か召喚中よね?非常事態って訳でも無さそうだし・・・」

?「わはははははは!!ははははははは!!世界に挑みし者達よ!今いる場所より更なる高みに登りたくは無いか!」

「何者!?」

「上だ!?」

ムニエル「ま、まさか!この声は・・・!!」

東方不敗「いかにも!ワシこそが流派・東方不敗の創始者にしてガンダムファイター!東方不敗その人である!!美しい自然を、この星を護るお前達の活躍は聞き及んでおるぞ」

ムニエル「み、皆!耳を傾けろ!この方は紛れもなく人類最強の一人だ!」

「うむ、殊勝な若者よ。前線に赴くマスター達が強くなるのは道理だが。マスター達の帰る場所を護るお前達が強くなければ本末転倒!其処でだ」

「「「「「(ごくり・・・)」」」」」

「ワシの身体を診る事を対価に、貴様らワシの弟子とならんか?流派・東方不敗。あらゆる時空にも世代にも王者の風を吹かせるだろう。どうだ?」

(流派・東方不敗・・・!)

(リッカが見てたガンダムのアレだ!思い出した!)

(まさか本物が来るだなんて・・・!)

ムニエル「ぜ、是非!是非お願いします!我等スタッフ一同、カルデアを・・・楽園を護る責務があるのです!」

東方不敗「その意気や良し。足を運んだ甲斐があるというものよ!ならば!ワシに続けぇい!!」

「「「「「はい!師匠!!」」」」」

「流派!東方不敗はぁ!!」

「「「「「王者の風よッ!!」」」」」

「全新!」

「「「「「系列ッ!!」」」」」

「「「「「「天破侠乱!見よ!!東方は紅く燃えているぅうぅうっ!!」」」」」」

東方不敗がカルデアスタッフのコーチとなった!

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