人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

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刹那「人類はまだ、これ程の争いを・・・」

カービィ「ポヨイ!ポヨ!」

「──そうだな。争いの果てに、きっと未来を掴む事が出来る。俺達は、まず信じなくてはならない」

「ポヨーィ!」

オルガマリー(通じあって・・・)

マシュ(いる、のでしょうか?)



リッカ「──炎舞!!よーし、出来た!!」

縁壱「見事だ。後はそれを、敵が倒れるまで続けるだけだ──」



リッカ「とは言ったものの・・・母上の武練を全開にして、雷位を開帳してようやく一気に叩き込むのが精々で、無限コンボにはならないよぅ・・・」

(日の呼吸から派生したりも出来るよ、って聞いたけど・・・どうやれば繋げ続けられるんだろう。これ、伝承とかできるのかなぁ・・・?)

アマテラス「ワフ?(ペロッ)」

リッカ「ひゃ!?あまこー!・・・会いに来てくれたの?」

アマテラス「ワッフ!」

将門公『龍華。悩む事能わじ』

「将門公も・・・!」

『武として案ずるが故に止まり在り。ならば、女児なるそなたは武ではなく『舞』として昇華が叶うと我等は見たり』

「ワフ!」

リッカ「──!」 

(──凄い!あまこー、完璧に円舞から炎舞を、一瞬で・・・!)

『そなたの本質、武より絆、暴より情なり。ならば、其処にかの型の派生にして本質在りや』

「・・・武じゃなくて・・・舞。舞って、神様に捧げる・・・、──!」

アマテラス「ワフ!ワッフ?」

「──神様に捧げる『舞』・・・!つまり『神楽』・・・!?そっか!それなら!!」

アマテラス「──ワフッ!(ニヤリ)」

「ありがと、あまこー!将門公!やってみる!誰かを滅する刃じゃなくて!神様に感謝を捧げる『神楽』・・・!『天照神楽(てんしょうかぐら)』として!よーっし!!やるぞーっ!!」


祝えど不変の大改築!

「無事に召喚の儀を邪神めは果たしたようだ。ならば次はこちらの手腕を見せる時だ!恒例行事・・・!改築の時間である!!」

 

物を創造した際、その次に為すべき事は改良、そして維持である。楽園は今も尚完成しない永遠の進歩を執り行う夢と希望に溢れた施設。楽園有る限り、王と姫の働きは決して絶える事はないのだ。それは頂点に立つものの為すべき業務、そして新たな彩りを見せる楽園への愉悦でもある。仕事の極意は仕事を楽しむ事である。王の様に・・・は、ハードルが高くはあるのだが。

 

《まずは三人、ランダム召喚の輩が待ちわびているであろう。特殊極まる改築の異世界組は後回しだ。まずは見知った此方の住人から消化していくぞ》

 

──了解です!星5が煌めく、最高品質のお部屋と安心、安らぎを提供するお仕事へと参りましょう!

 

「マメだなぁ。誰にも任せず手を抜かず。君の頑張りにはいつも活気付けられてるよ(ポリポリ)僕も頑張らなくちゃね(パクパク)」

 

「ポテチを食らいながら口にさえしていなければ善き自己啓発と称賛を飛ばしていたのだがな。・・・まぁ良い、お前は有事の際を除けば怠慢なくらいが丁度良い存在だ」

 

「君が怠けられない分、僕が怠けているのさ。際限なくだらけて堕落する生活・・・なかなか興味深いね。今度やってみるかい?」

 

──際限なく・・・フォウと戯れる・・・?ワタシは既に怠惰・・・?

 

(それは動物愛護だよエア。大丈夫、キミが万が一果てる運命があったとしても、ボクが運命を操作しちゃうからね!ヒロイン殺されて腹いせに覚醒する害獣とは違うんだよボクは!)

 

《それは頼もしい。ならば安心して過労死寸前まで働けるということよな!》

 

(オマエには毎日線香を上げてやるよ)

 

《貴様救援する気が皆無ではないか!まぁよい、そうならない為のこの我よ!帰参を心待ちにしているのだな!》

 

「行ってらっしゃーい。美味しいなぁポテチ。早くしないと僕が全部食べちゃうからねー」

 

そうして、見た目的にはのんびり専業主婦を養う敏腕社長の家庭にも見えなくもない改築が幕を開ける。ウルクの民はいつも勤勉にして無駄が存在しなかった。ならば、それを統治する王も然り。姫も然り。

 

──ギルはどんなポテチがお好みですか?ワタシはですね・・・うすしおです!無銘だった頃の最小限な味付けを思い出して味わい深いといいますか・・・

 

《食品の嗜好を選べるようになったか、エア。それはよい、ならばマリアらを呼び茶会でも開くが良かろう。アーネンエルベの予約は取っておくとしよう》

 

気軽な会話を挟みながら、今日も楽しい激務へと挑む二人でありましたとさ。

 

 

シャルロット・コルデー 修道院&プレミアム読者室

 

「うふふ・・・うっふふっ・・・」

 

「何事だ、気味の悪い。感謝と感銘ならもっと表面に全面的に出さぬか。我が手本を見せてやろう。ふふはははははははは!!!」

 

──うれしい!(o^-^o)

 

「あ、す、すみません!・・・でも、どうか御許しください。今の私は、堪らなく嬉しく、喜ばしいのです。あなたたちのお陰です。王様、姫様」

 

「ん?」

 

「こんな素晴らしい楽園に、こんな素晴らしい場所に招いていただいただけでなく、確かに私がいた証を刻み付ける事が出来た。楽園に残る、小さな傷になれた。・・・その事実がとても、喜ばしくて。嬉しくて。失敗ばかりの、後悔ばかりの私が、こんなにも大切にされて・・・」

 

──傷ではありませんよ、シャルロットさん。あなたの生き様は、あなたの選択は。こうして今、人の歴史の輝きとなっています。

 

「ハッ、卑屈になると肩が凝ろう。只でさえ暗殺に不向きな物を構えているのでは尚更だ。──良いか!シャルロット・コルデー!」

 

「は、はひっ!」

 

「貴様が無意味であったか、無意味でなかったかを決めるは貴様ではない。ならば誰か?そう、我だ!貴様が英雄であろうと村娘であろうと、今の貴様には関わりのないことだ。何故だか解るか!」

 

「はい!ぜんっぜん解りません!」

 

「ならば教えてやろう!今の貴様は、我の財だからだ!どんな人生であろうが、今こうして貴様は楽園の座を掴み取った!ならばこそ貴様は楽園の傷ではない、燦然と輝く我の財の輝きの一つ!下らぬ自己否定など捨て去るがいい、何かを成したくば!財として我等に報いることから始めよ!」

 

「──。財・・・私が・・・」

 

──あなたはきっと、マスターの心に残ります。傷とはちょっと違う・・・羽ばたいた後に残る、羽のような美しいものを、きっと。

 

「──はい!ありがとう、ありがとうございます!私、一生懸命頑張って、たくさんたくさん輝いてみせます!」

 

「期待しているぞ。貴様にしか成せぬ刃の冴え、その日が来るまで研鑽しておくがいい!」

 

ワルキューレ 英雄伝記専門書庫 レクリエーションアーカイブライブラリー

 

ヒルド「わーい!三人分の部屋とか太っ腹~!」

 

オルトリンデ「私達三人を活動可能にしても一切支障が無いとは。ヴァルハラに決して劣らない磐石ぶりなのですね・・・」

 

ギル「当然だ。神々のうら寂れた野蛮な館と同列に語るな。あらゆる可能性、あらゆる未来を内包した輝きの楽園、我等の居は磐石と知れ」

 

スルーズ「ありがとうございます、英雄王、そして英雄姫。・・・姫の魂は、勇士とは異なるものとカウントすべきなのでしょうか」

 

──どうでしょう・・・?ワタシは人類の歴史が紡ぎ上がるまで、王の傍ら以外の何処にも行くつもりは無いのですが・・・

 

スルーズ「いえ、それは王が決める事なのでしょうね。私達の目下の対象は、藤丸龍華です」

 

ヒルド「王様!教えて教えて!リッカちゃんはどうしてあそこまで勇士になれたの?」

 

オルトリンデ「ヴァルハラのプレゼン資料でなんとしても関心を集めたいので、よろしければ協力を・・・」

 

「ふはは、その努力が身を結ぶかどうか見物よな。マスターの魂、死後何処へ招かれるかは・・・我にも読めておらぬ故な」 

 

楊貴妃 ユゥユゥランド

 

楊貴妃「ライチ!」

 

ゴージャス「フワイサム果樹園に貴様専用の流通ラインを手配した。出来立てのライチが届けられよう」

 

「琵琶の演奏、歌にダンス!」

 

「ホール、ライブハウス、武道館、個室。面倒なので全て用意した。ボタンを一つ押し、気分に応じて切り替えるがよい」

 

「温泉!」

 

──フォウが生成した七色のプレシャス温泉!死者蘇生、若返り、不老、不治の病完治、怪我の完全回復などの効果がある特製温泉をあなたに!

 

楊貴妃「あわ、あわわわ・・・冗談が、冗談が全部本当の事にー!?もしや、あなたは天子!天子様であらせられましたかー!?」

 

「天子等といっしょくたにするな。我は王!人類最古にして、最初の逸話である!!」

 

「わぁ~・・・すっごい。カッコいい、雄々しい・・・。・・・そんな・・・」

 

──・・・?

 

「そんなあなたが、赤子の様に振る舞う瞬間はあるのでしょうか・・・。誰かに甘える瞬間は・・・。そんな光景を想像したら、私は・・・ユゥファンは・・・──イア、イア・・・」

 

──・・・なんだか、様子が・・・?

 

ナイア「こんにちは」

 

ユゥユゥ「ふわぁあぁあぁあぁ!?邪神狩りの人ぉおぉお!?」

 

ナイア「クトゥグアパターンの反応を感知しました。義務的同行願います。断るならば、その神性毎強行的措置をおこないます」

 

「つまりそれ強制連行!?なんでですかなんでですか!あなたの父上に比べたら易しいじゃないですか~!?」

 

「XX、邪神洗浄の用意を。お騒がせしました、王さま。綺麗なユゥユゥを御届けしますので、お待ちを」

 

「・・・うむ。職務において、貴様は容赦が無いのだな。エルキドゥを思い出したわ・・・」

 

ユゥユゥ「天子さま~!たーすーけーてー!?」

 

──ユゥユゥさん、どうしてしまったのでしょう・・・?赤ちゃんが御好きなのでしょうか・・・

 

《恐らく知らずとも良い事だ。フォウめもお前に頼みはせぬだろうよ》

 

──まだまだ、王の庭は知らないものが満ちていますね・・・

 

 

 

 




ナイア「王さま。邪神反応を発したユゥユゥちゃんは無事に洗浄温泉に叩き込みました。危険な反応は洗い流され、綺麗なユゥユゥになっているでしょう」

ギル「うむ、ご苦労。それが生来の生業と言うことだな、邪神の娘よ」

ナイア「はい。邪神関連は前兆が見えたら手遅れだったりする場合がほとんどなので、強行手段に訴える場合も多々あります。お父さんが本当にごめんなさい」

──正しい教育が施されたならば、こんなにも光に溢れた娘さんななるのですね・・・

「お父さんが、此度に召喚した方々の改築に使える材料を搬入しに参りました。どうぞ、活用なさってください」

ギル「気配りが行き届いているな。かの邪神は何をしている?」

ナイア「でしゃばりすぎはよくない、と仮眠中です。カルデアの皆様にお礼を言っていましたよ」

──お父さんも、楽園を楽しんでいただけているみたいで何より!ですね!


邪神洗浄施設(スパ)

ユゥユゥ「ライチ美味しい!」

XX「フォーリナーが増えていくのは厄介ですが・・・ま、私とナイアがなんとかすればいい話です!おかわりあげますから、正気を失わないように!」

「はーい!真面目なユゥユゥを見失わない様にしまーす!」

続く!

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