人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

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以蔵「なんじゃあマスター。またみょうちくりんな剣の練習がか?ハッ、才能が無いん今時のおなごは大変じゃのぅ!」

リッカ「耳が痛い~。今ね、神楽の練習してるんだ。あまこーや、神様皆に捧げる舞の剣技!舞踊だって意識したらね、スッゴくすんなり繋がるんだ!」

「剣でおどりぃ?阿波おどりと剣を混ぜるとは愉快じゃき!ちょうどえい、ちぃとわしに試してみぃやマスター!」

リッカ「えっ!?まだ試作も試作だよ!?」

以蔵「構うかや!わしに目をつけられたんが運の尽きぜよ!覚悟せぇ───!!」



龍馬「・・・大丈夫かい?以蔵さん・・・」

お竜さん「なんだこいつ、リッカバカにしてた癖にぼろ負けしたのか」

「・・・ありゃあ・・・」

「あっ、気が付いた?大丈夫かい?」

「・・・ありゃあ、剣じゃないがや・・・舞とか言うちょる癖に、決まった型なんぞどこにもない・・・」

「何いってんだオマエ」

「舞かと思えば居合、居合かと思えば素手、素手かと思えば極の一閃・・・雷の速さで繋げてきよる、あんなもんは剣とは呼ばんきに・・・もっと、別ん何かじゃ・・・」

「・・・リッカちゃんは、君に何を披露したんだい・・・?」



妥協も無しのOK改築!二!

「さて、次なる改築は久方ぶりの我等の世界の理の外なる者達の居住となる訳だが・・・」

 

ナイアに、正確には邪神に提供された材質。外宇宙由来であったりなんかよくわかんないオーパーツだったりするものばかりの材料を前に王が苦笑いを行う。賢王ばりの表情豊かさを完備しているのは御機嫌王としては当然の事なので。見る人が目の当たりにすればレアである表情が割とポンポン出るのである。

 

──金属ですね。

 

ぽよんぽよんと弾む金属であったり、細胞サンプルだったりヒヒイロカネだったり。エアが触れて楽しむ様子を見ながら、しかし王は笑い飛ばす。

 

「我の蔵にも無いような材質をよくぞ献上した!その搬入、無駄にしないと宣誓してやろう!前置きは此処までだ!愉快な改築!息をつかせぬ怒濤のペースでお送りしてくれるわ──!!」

 

今更物怖じなどする王ではなく。ともすれば人類史で一番異世界に触れているやも知れぬ王と姫が、今日も元気に扉を開く。

 

──王と姫は走り出したばかりなのだから。この果てしなく続く人類史の最先端を──

 

 

刹那・F・セイエイ ELS母星環境再現コロニー&クルジス共和国村部(再現)

 

刹那「ありがとう。こうしてまた、クルジスの景色を見れる日が来るとは思ってもみなかった。ELS達も、喜んでいる」

 

{{{{{{──────}}}}}}

 

──(゜ロ゜;←取り囲まれた

 

「クルジス・・・情報によれば、貴様の故郷は最早存在しておらぬようだな。戦争により墜ちたか」

 

「あぁ。・・・だが、いつか帰るあの場所には、アザディスタンという国がある。──マリナ・イスマイールが護る国がある。それならば、憂いはない。いつか此処を去る時に、お前達には知っていてほしい」

 

{{{{{{──────}}}}}}

 

──知りたい?成る程成る程・・・じゃあ、触れて情報を交換しよう!

 

「最早存在していなくとも・・・俺が産まれた故郷は、今も決して無くなってはいない。この場所が、俺の産まれた始まりの景色だと」

 

「フッ・・・。新なる種族になったとしても、郷土愛は変わらぬ様だな」

 

ジータ プライベートビーチ&カジノ

 

ジータ「夢だったんだ・・・。私だけの!プライベート!ルーム!そしてリッチなカジノとか!もう古戦場とか周回とかボーダーとか何にも考えないでゆっくり休める場所が欲しかった!見て!私ストレス(?)で髪も目も真っ青なの!」

 

「うむ、古戦場から逃げるなとの名言は聞き及んでいる。こちらは対人戦が無い故、マイペースかつ緩いものよ。存分に羽根を休めるがいい」

 

ジータ「やったぁー!マグナとか団とかスケジュール表とかなーんにも気にしないで休むぞ~!ありがと、王様♪あ、でもでも」

 

「?」

 

「力が必要ならいつでも言ってね♪武器集めてたらなんか極まっちゃった私の実力、見せてあげるから!」

 

──リッカちゃんに勝るとも劣らない風格を感じます・・・この子は一体・・・!?

 

「団長たるもの、逞しくなければ立ち行かぬ、か。全く、アルテラめが行っていた悪い文明判定・・・間違いでは無いようだな」

 

 

カービィ 四季のおうち

 

「今の季節に合わせて、景色と環境が変わる空間を家と共に用意した。木には特別に果物が生る様に調整もしてある。様々な旬の食事にありつけるだろうよ」

 

カービィ「ペポ!ポヨ!ポヨーィ!ポヨーィ!」

 

──とっても喜んでくれています!入念にテラフォーミング調整をした甲斐がありました!

 

「ふはは、それでよい。喜びと言うものは全霊で表すものぉおぉおぉお!?」

 

(喜びの吸い込み)

 

「こっ、この我を!!取り込んだ所でッ──!?待てッ──!」

 

──!?ててて天の鎖さん!お願いいたします!!

 

ギル「食いしん坊めぇ!!我を吸い込んだ所で腹を下すだけというのが解らんのかァ!!」

 

「ポヨーーーーーーイ!!」

 

──マルドゥーク神!綱引き!綱引きを御願いします!あぁ王が!王が引っ張られ!んぎーー!

 

《踏み止まれエア!我がその場に戻るまでなァ──!!!》

 

このあと、すんでの所でバターケーキを口に放ったエアの機転で王は救出された。

 

──右に避けてくださいギルっ!

 

「ぬぅんっ!!」

 

「ポヨ!・・・ポヨイ・・・(о´∀`о)」

 

「で、でかしたエア!我が至宝!やはりモノを言うは、清らかにして尊き魂であったわふははははは!!」

 

楽園を設立してから三本の指に入る窮地であったと王は語る。一位は麻婆、二位は天の鎖を引きちぎり迫ってきたビーストⅡの肉薄であったという。

 

フィニス 警備拠点 

 

「エッグが何かの間違いで迷い込まないとも限らん。それの監視も兼ねて、楽園全体の見回りを担当させてもらうぜ。ヒッポリュテ殿にも話は付けてあるからな」

 

「それは良い。楽園の警備は磐石を常に目指している。炎海を割りし貴様の力、当てにしているぞ」

 

「当てにしてくれ。オレの力、オレの槍は正しき道を駆け抜け突き抜ける!・・・おっと、案内が来たようだ」

 

コンラ「フィニスさまー!コンラが楽園をご案内致しますよー!」

 

ヒッポリュテ「基本的に、問題は話し合いと互いの言い分を聞くことで解決する事だ。ヘラが紛れているかも知れないからな」

 

「中には拳で海を割るヤツもいると聞いた。コンラの夢を壊すかもしれんが・・・一度手合わせしたいもんだぜ」

 

──冷静な見た目から、理知的とのイメージを懐いておりましたが・・・

 

《典型的な熱血漢であったな。やはり皇帝なぞ名乗るには、生半可な者では勤まらぬと言うことよな》

 

 

東方不敗マスターアジア 流派東方不敗道場&アルティメットガンダム安置場

 

「太陽系はワシには狭すぎると共に飛び出したアルティメットガンダム。だが、人類にアルティメットガンダム細胞は早すぎる。ワシ共々、面倒を見てやってはくれんか」

 

アルティメットガンダム「・・・・・・・・・」

 

──環境再生を主軸とした、アルティメットガンダム・・・!この子とティアマト神、マルドゥーク神が存在するならば、星々に生命を満ち溢れさせる事も可能では無いのでしょうか!

 

東方不敗「一度甦る際に、ワシは身体にアルティメットガンダム細胞を取り込んだ。人類初の症例である以上、観察は不可欠。ワシを楽園に置くと言うならば、このアルティメットガンダムをも診ると言うこと。覚悟は出来ていような」

 

「我等を誰と心得る?プレシャス・オブ・ゴージャスたる我等に二言など無いわ!いざとなれば我等のゴージャスエヌマフィンガーで吹き飛ばしてくれる!」

 

──初耳の称号なのですがギル!?

 

「わはははははは!その意気や良し!道場は常に門徒を募集しておる。自らを鍛え直す際は脚を運ぶがいい!」

 

「覚えておこう!ならば、我も叫ぶこと吝かではない!」

 

「ならばギルガメッシュよ!!」

 

「「流派!!東方不敗は王者の風よ!!全新!系列!!」」

 

──えっ?えっ?

 

東方不敗「・・・・・・」

 

ギル「・・・・・・」

 

───てっ、天破侠乱っ!見よ!

 

「「東方は!紅く燃えているぅうぅうっ!!!」」

 

 

「~まるで本当にあのバカ弟子と魂を重ねているようであったわ」と東方不敗は大変満足した様子で笑っていた。アルティメットガンダム細胞が解明され、楽園の職員達に安全に投与する日も近いのかも知れない。

 

ELS{{{{{{─────}}}}}}

 

アルティメットガンダム「・・・・・・・・・」

 

なんだか凄まじい化学反応が起きるのが先かもしれない──。




縁壱 豪奢な武家屋敷

うた「ありがとうございます。まいの為にこんなに立派な御屋敷を・・・」

まい「あぃー」

ギルガメッシュ「何、天が遣わした鬼滅の刃の縁者となれば我等も気を遣う。討伐を成し遂げた今、最早余生同然であろう。ゆるりと過ごすがいい」

縁壱「ありがとう。龍華には、皆には感謝しきりだ。・・・御機嫌王」

ギルガメッシュ「む?」

縁壱「私は、鬼が生まれた事により不幸になった者達を救えたかもしれない。しかし、鬼が生まれなかった事で不憫な目に逢う者達も生まれた筈だ。・・・私はその者達の手助けをしたい」

うた「縁壱・・・」

「その為にも、かるであの皆に私の教えられる全てを教えていきたい。・・・その時が来たなら、力を貸してもらえるだろうか」

──縁壱さん・・・

「無論だ。遠慮など要らぬ。思うままに頼るがいい。それが、貴様がもたらした技術と力に報いる代償ならば安いものだ」

縁壱「──ありがとう。私は、此処に来れて良かった。その時は・・・うたとまいを、よろしくお願いする」

・・・これが後に、時空を巡る鬼狩り『鬼滅の日龍』設立のきっかけになるのだが、それはまた別のお話。

続く!

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