人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

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鬼門前

イシュタル「気をつけて、リッカ。山の翁の外套があるから平気だろうけど、見つかったら面倒臭い事になるわよ」

リッカ【うん。・・・なんでイシュタルは平気なのかな?】

イシュタル「ふふん。冥界下りの逸話が耐性になっているのかも知れないわね。こんな場所でも私は私を見失わないの。前の失態を少しずつ帳消しにしていくから、よろしくね♪」

まつろわぬ民(邪神として崇拝している)

リッカ【すごぉい!・・・ここが鬼門かぁ・・・】

呪符で封印された入り口の鬼門。その向こうから漏れ出す魔力と呪力は凄まじく、奥から、いくつかの凶悪な気配を叩き付けてくる。

イシュタル「この先に絶対在る筈なのよ。私の勘に狂いは無いわ!でも、その為にはここをどうにかしなくちゃいけないのよね。・・・中ってどうなってるのかしら」

リッカ【あ、イシュタル!?ウカツ!】

覗きこんで見ると・・・

呪魂・悪路王【?】

呪魂・大獄丸【──】

呪魂・牛鬼【グルルッ、ブルルッ・・・】

イシュタル「うひゃあっ!?」

リッカ【・・・!こんなに防衛戦力も用意してたんだ・・・!】

イシュタル「うわぁ、目があったような気が・・・どいつもこいつも鬼なのね、どうなってるのよ・・・」

リッカ【・・・どいつもこいつも鬼・・・?──!】

イシュタル「?リッカ?」

リッカ【イシュタル、もしかしたらここ・・・攻略行けるかも!】

イシュタル「え、うそ!?」

リッカ【行けるよ!だって私達には、存在自体が鬼特効の英雄がいるんだもん!】

「──あぁ~!成る程ぉ~!」


八百万の神々の社~割と自由~

「それでは!皆様の奮闘を強力にサポートする神々の社・・・即ち施設を製作しに参りましょう!タケちゃんが身体を張るなら、私は主に精神を奮います!やるぞ~!おーっ!!」

 

「・・・・・・」

 

「タケちゃんっ・・・!!」

 

「おー(ぼんやり)」

 

あなや!!若干付き合ってあげた感アリアリな点呼を取りつつ、前線を支える神々の祝福をもたらす社を作る準備を行うヒルコ。社が増え、ツクヨミの禍津神無月を振り払う事が出来ればグッと探索が楽になり磐石となる。先に説明した通り、神威の設立は心強い成果となるのだ。

 

『魔術師的に表すなら、神の工房をポンポン作れちゃうわけで。ギリシャの神格はロボだと聞くし、インドはインフレーションの代表。メソポタミアは人に近しい一面と来て・・・日本は創造と製作に特化している様だね、ロマニ?』

 

『日本の神話体系は神秘的かつ荒唐無稽だと聞いていたけど、こうやって神秘で殴ってくるタイプだなんて想像もしてなかったね!後タケル殿とか将門公とか見てたら日本人の個体値にも納得さ!そりゃ強くなるよね!』

 

『・・・タケル殿。後学の為に・・・その強さの秘訣は?』

 

「適度な運動と充分な睡眠だろう」

 

「それと親孝行!親孝行ですよきっと!タケちゃん、これからも最強親族コンビとして頑張って参りましょうね!」

 

「~・・・む、楽園の神々も準備が整った様だぞ」

 

「精神合気道!?これが合気道の始祖、タケちゃんガン無視の呼吸ッ・・・!」

 

「なぁばらきー、汎人類史の神様ってホント面白いよな。・・・何やってんだ?」

 

「見て解らぬか、つくもっちの整備だ。こやつらは我が大江山の新たなる精鋭。頭領たる吾が面倒を見てやらねばならぬのだ。邪魔をするでない・・・」

 

「・・・なぁばらきー」

 

「邪魔をするなと言ったのが聞こえぬか、鬼神・・・」

 

「ネジ余ってるぞ」

 

「にゃんとぉ!?見逃したか!?誰だ、何処だ!?身体から妙な音がする輩はおらぬか!?バラバラになってはおらぬだろうな!?」

 

「一人でやらんと、誰かに見て貰いながらやればええのに。せや、うらはん。茨木を手伝ってくれへん?マメやけどほら、見ての通りのぽんこつやし」

 

「酒呑!?」

 

「おう、任された!よーしばらきー、アタシ様が手伝ってやるから立派に整備してやるかんなー!あ、ボイスとか付けるか?付けたいと思った機能大体つけれるぞ?」

 

「ぬっ・・・。・・・お菓子作りを任せられるように出来るか?」

 

「お前さまほんっと甘味好きなのな!」

 

「えぇい黙れ黙れ!いつか綱に復讐する尖兵ともなるのだ!茶化さず真面目にやれーぃ!」

 

『渦中なれど、平穏なり』

「ワフッ」

 

騒がしい中、黄泉の暗さに負けぬ喧騒が響く様を日本の二柱は茶屋にて眺めていた──。

 

ケツァル・コアトル リング

 

ヒルコ「なんですかこの四角いの。土俵ですか?」

 

ケツァル・コアトル「ルチャのリングデース!この上でルチャドール、ルチャドーラ達が自在に飛翔し、肉体をぶつけ合い語り合い分かり合う・・・!日本の旧き神々であるあなた方にも、是非ルチャの魅力を知って欲しいのデース!」

 

タケちゃん「遠きウルクの地での活躍は記憶に新しい。・・・(オレ)も、兄とこういった尋常な勝負の場さえ用意していれば。父との確執は起きなかったやも知れんな・・・」

 

ヒルコ「・・・~。タケちゃん!じゃあやってみましょう!るちゃ、るちゃ・・・大丈夫!柔術の様なものでしょう!どーんとかかってきなさーい!」

 

タケちゃん「・・・鍛練も必要か」

 

数分後・・・

 

ヒルコ「があぁあぁあぁ痛い痛い痛い痛いギブギブギブギブぅうぅう!!」

 

タケちゃん「タップせよ」

 

「なにそれぇえぇぇ!?」

 

タケちゃんが圧勝した。タケちゃんは合気道の祖でもある。無闇な挑戦は控えましょう。

 

カーマ 悟りの菩提樹

 

カーマ「・・・・・・・・・・・・・・・まぁ・・・・・・生前の屈辱より・・・・・・リッカさんの助力ですから・・・・・・・・・」

 

ヒルコ(目の下の隈が大変な事に・・・!)

 

タケちゃん(苦悩の跡がありありと見てとれる・・・)

 

カーマ「・・・はい。グドーシさん。グドーシさーん」

 

グドーシ「はーい。グドーシ、ブッダの疑似サーにござる。瞑想にて皆の無事を祈るでござるよ」

 

カーマ「んっ・・・!んっ!!(腹痛に堪える)皆様、グドーシさんの祝福を・・・活用してくださいね・・・グドーシさんの!です!ブッダとかじゃないので!(ひきつった笑み)」

 

ヒルコ「カーマちゃん・・・!自らの確執よりもマスターの無事安寧を願う!なんと、なんと素晴らしき女神でありましょうか!?あなや感動!感銘ッ!素晴らしきいんど!カレーの国!(ふわふわなイメージ)」

 

「真如に致し覚者の支援、心強い。心から、頼りにさせて貰おう」

 

グドーシ「いやはや。リッカ殿の産まれた国も歴史も護れるならば躊躇い無し。涅槃の寝転がり、今こそ解くべきと理解しておりまする。安心なさるがよろしいですぞ」

 

タケちゃん「・・・・・・」

 

~・・・この後、皆で瞑想した。カーマは何故か煩悩誘惑の役をやらされヤケクソになった。

 

アルテミス アルテミス神殿(リッカ用)

 

アルテミス「ありがとーヒルコおばさま!これでリッカちゃんの事、どこでも見失わないわ~!ばっちりしっかり!何処でも射抜いて見せちゃうからね~!期待しててぇ~!あはははは!」

 

オリオン「すんませんすんません。こんな月の女神でホントすみません。でも今のコイツは綺麗なんです!こんなんでも!リッカちゃんの守護女神やってるから綺麗なんです!こんなんでも!」

 

「え!?今ダーリン綺麗って!?綺麗って言った!?うーれーしーいー!!リッカちゃんを星にして、ずーっと幸せに暮らそうね!ダーリン!」

 

「あいでででででで千切れる!千切れるゥ!!」

 

ヒルコ「キャラがッ・・・キャラが濃ゆいっ・・・!『姉と弟に挟まれて影が薄い』と嘆いたツクヨミに分けてほしいくらいに・・・ッ!」

 

玉藻『あー、分かります分かります。死ぬっっっっ程ワルガキクソガキだったスサノオ、才色兼備麗しの天照!!な私に比べて・・・アレ?おたく何かなさいましたっけ?なツクヨミさんですものねぇ』

 

アマテラス「ワフン・・・(ソレまじで言ってる?な顔)」

 

タケちゃん「・・・・・・・・・・・・」

 

オリオン「アレ?なんか目が鋭く細くなってませんタケちゃん様?野獣どころか神獣の眼光がブッスブス刺さってるような・・・時にヒルコさん、熊のぬいぐるみとかお好きですかな?是非お家に一ぶぎゅるるっ!!」

 

アルテミス「ダーリン?近隣挨拶だよね?ナンパとかじゃないよね?ね?リッカちゃんと星座で結ばれたら近隣付き合いになるから挨拶だよね?ね?」

 

タケちゃん「────・・・・・・」

 

オリオン「そそそそうだよあはははナンパな訳じゃないさ健全健全だから待って待ってらめぇえぇえ御歳暮になっちゃうぅうぅう!!」

 

『タ ス ケ テ』

 

アルテミス「はい!リッカちゃんは私が幸せにします!これからもよろしくねタケルおじさま!ヒルコおばさま~!」

 

タケちゃん「・・・・・・・・・」

 

ヒルコ(タケちゃんが・・・ドン引きしている・・・!?)

 

「・・・・・・おじさま・・・・・・」

 

(あっ違った!全然別のところでショック受けてるねタケちゃん!全盛期の若い頃だからおじさまはショックだったか~・・・!)

 

エウロペ「あら~、どうしたの~?」

 

『ブモ、ブモッ』

 

「ゼウス様を喚びたいの?確かに、かの大神なら~・・・」

 

アルテミス「止めて?リッカちゃんに話しかけたら許さないから」

 

ヒルコ「即答!?」




ヒルコおばさま!建築目録!

リング!(二段ジャンプが可能になり、ケツァルコアトルスが助けに来てくれる)←腕がもげまーす!それ以上いけない!

菩提樹(精神干渉、魅了を無効化)←リッ×グドが真理ですからbyカーマ

アルテミス神殿(リッカにのみ自動回復・リッカにのみ必中効果・リッカにのみ射撃ダメージ倍率二倍・フィールドが夜の時魔力自動回復)←頑張ってリッカちゃん!応援してるからぁ~!byアルテミス 
いやお前他のマスター達にも配れよ!?byオリオン


タケちゃん「上々だな」

ヒルコ「はい!しかし王様は一体何処へ行かれたのでしょう・・・?」

タケちゃん「・・・心配はいらん。どうやら助っ人は手配している様だ。自身が最も目をかける王、らしい」

ヒルコ「あなや!?その方の名前は!?」

タケちゃん「──フランシスコ・ザビエル」

ヒルコ「・・・フラン・・・シスコ・・・???」



はくのん「ギルに言われて高天ヶ原防衛に来ました。よろしくフランシスコ」

カドック「よ、よろしく・・・」

(なんだ、フランシスコって・・・)

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