一同「「「「おーっ!!」」」」
ギルガメッシュ『ほう、改築建築の類いか?ならばこの豪将軍!一肌脱いでやるとしよう!』
オルガマリー『丁度日本の首都でもあるし、地脈もしっかり掌握出来るのではないかしら。ロマニ、行ける?』
ロマニ『お任せあれ!シバ、楽市楽座の元締めを頼めるかい?』
シバ『お任せくださーい♪』
【よし!では手始めに大地を清めるとするかの!頼むぞ、リッカ先輩!】
「お任せ!ところでノッブ、刀狩りって秀吉さんの逸話じゃない?」
【あぁ、グランドノッブは戦国時代の武将の宝具大体使えるようになっとるから!天下布武の成果として、戦国を駆け抜けた神クオリティ!まだまだあるから楽しみにしててネ!】
「ほーん・・・──ファッ!?」
【うははははは!それじゃあ、行ってみるかの!戦国改革!開始じゃ!!】
リッカ「ノッブ!?それ簡単に流していいもの!?ノッブ!?」
「と言うわけで!帝都よ、生まれかーわれ!そーれっ!!」
焼き払われ更地となった東の都、此処を盛大な楽市楽座にしようとの発案にて行われる改革計画。一度やると決めたらそれはもう、あっという間に事が進む。以下の手順にて瞬く間に焼け野原は実り在る地へ大変身を遂げたのだ。真似をしたくばプロアクションリプレイ辺りか戦国サンドボックスが必要不可欠な一夜城ならぬ一夜復興である。
まず、ブスリとリッカが豊穣を司る矛を地面に刺せばあら不思議、荒れ果て荒廃した土地が瞬く間に肥沃にして生き生きとした素晴らしい活力を取り戻す。それはまさに日本匠の豊穣クオリティ。日本が舞台な以上其処に限界は無いのである。肝心な時にしか役に立たない女神様の祝福は、逆に肝心な時には絶対に役に立つのだ。
『ナイスだよリッカ君、これだけ整っていたなら地脈の設立と掌握は容易い!』
此処で立候補するのがロマニ・アーキマン、ソロモンパワー全開で地脈を掌握しサークルを設立、サーヴァント達を召喚出来る陣を組み、また越後から自在に移動できるワープ陣地を製作する。これでカルデアからも応援を呼べるようになり、重要な拠点としても価値を見出だす事となる。
『やるではないかロマン、伊達に魔術の王を名乗ってはおらぬな!では次は我の番よ、現代に通ずる首都たる地に、我の手腕を見せつけてくれる!』
──プレシャスちびノブ隊!どうかよろしくお願いいたします!
『『『『『ノーブッ!!!』』』』』
そして此処で現れるが我等が改築王ギルガメッシュ。星5配布に踏み切ったその手腕にて彼が鎮座するに相応しき万全磐石な城を打ち立てる。城の領地内に田んぼや水田といったものを擁する戦国最強の城たる小田原城を存分に参考にした城、即ち豪華絢爛ギルガメ城をプレシャスに満ちた妖精っぽいちびノブ達の手を借り完遂させる。プレシャスパワーという真エーテルに満ちたレインボーノッブ達に限界は無い。無限の財と至高の人手で瞬く間に作り上げられた白金の城(黄金は秀吉と被るため避けた)。これにて完成し帝都はカルデア領と相成る。だがそれだけでは終わらない。
【うむ!こうなれば都市一つまとめて楽市楽座にしてしまうのもアリアリじゃな!と言うわけでちびノブどもよ!それぞれの才覚を活かして商売に励め!みかじめ料だの年貢だのケチ臭い事は言わん!ポーションでもエリクサーでも!好きなように扱えーい!】
「「「「「ノーブッ!ノブブゥ!!」」」」」
一揆衆のちびノブ達に商売のノウハウ、遠征クエストなどをこなさせる事により画期的な市場を作らせ即興的な楽市楽座を造り上げる。同時にイザナミパワーで肥沃になった土地の農作業もやらせることにより万年豊作の自給自足対策で貧困飢餓にもサヨナラバイバイ。日本各地の交易品を港やら脚やらで獲得回収できる磐石極まる体制都市をものの3日程度で造り上げる。越後と帝都、二つの土地の後押しはカルデア家に大いなる躍進と発展をもたらした。更に更に、ゴージャスの快進撃は終わらない。
「それでは、私達が幅広く人材登用の管理をしよう。カルデア家は笑顔に満ちた、アットホームな職場です。報奨先払い、逃亡咎めず一日白米三食と・・・」
『キリ・・・桐之助さん、その謳い文句はなんだかまずい気がするのだけど・・・』
「国境に石壁とか張れば侵攻の妨げになりますかね?いや、それくらいはお役に立たなくては!別に胸だけがセールスポイントでは無いんですから!」
桐之助、カルデア組、オルミーヌが各地より人材の登用管理。兵に志願するものや武将の登用を行い、兵力を増やしていく。別に勝敗を決めるはサーヴァントとマスターであるので、兵士に無理を強いる必要も無いので待遇はホワイトかつ厚遇。これから陣地を増やしていく為に締め切りなども特に不要。戦力を増やすにこれ以上無い環境を知らせ多く義勇兵を募るのだ。兵とは大抵農民徴収、戦いは数です姉上!という事である。
「ずりー!すげーずりー!財力も兵力も兵糧もMAXカンストとか世界滅ぼす軍かよお前ら!指揮官が頭を悩ます要因全部無しにするとかマジにずりー!」
【僻むな僻むな小汚ないわし!細かい戦国シミュレーションとかわしらに合わん、やるならドドンと戦国無双よ!うははははは!!】
無尽蔵に湧いてくる兵糧とか物凄く覚えのあるチートに口を尖らせるノブノブを笑い飛ばす我等がノッブ。天下を統べて乱世を治めるという最終目標、見据えるものが遥か遠くであるが故に躊躇わず積み重ねられる磐石万全戦国無法。みさらせこれがゴージャス戦国天下布武じゃいと日本に知らしめる究極御大尽戦略である。その下手をすれば戦う必要すら無い無法ぶりを示しながら、ノッブはノブノブに示す。
【確か貴様、戦はただの結果であり其処に至るまで何をしたかで勝敗が決まると言っていたようじゃな。どうじゃこれ!これだけやってまだ不安や不満は生まれるものか?】
「──フン。解りきった事を聞きやがって。負けるかよ、こんなもん。人は誇りと飯、どっちかがあれば生きていけるもんだ。飯がなくても誇りがあれば堪えられ、誇りが無くても飯があれば生きていける。大名ってのはどうにかこうにかしてどっちもある様に目指していくもんだ。『どっちもある奴等』が負けるわけねぇだろ」
飯や富は言わずもがな、そしてどういう訳かカルデアの連中の振る舞いには揺るぎ無い誇りが見られる。だから負けんとノブノブは言う。戦場に、戦国の時代において『誇りと飯』が行き渡った勢力こそが最強なのだと誰よりも知っているのだ。多分謀反もされないだろうし。
「だとするならばよ、お前さんらは何のためにこの戦乱を渡り歩く?ぶっちゃけ何処にも、戦う理由は無いだろうがよ。明日の飯の為に国を落とすが戦国よ。後は潰し合いでもなんでも待ってりゃ・・・」
【いーや、それだとつまらんじゃろ?これだけ磐石にしておいて穴熊決め込んだらそれこそ塩試合、見てる者らもどっちらけじゃ。何より、わしがつまらん!】
「はぁ?」
【わしが楽しい、わしらが楽しい。新たに戦国を駆ける理由はそれのみよ。理屈や道理を突き詰めたなら人が求むは娯楽と悦楽!これだけやったのじゃ、精々な成果として『天下ぐらい』手にせねば楽しくなかろう!そういう愉快なうつけじゃよ、わしらはな!うははははは!】
「───はは、うははははは!天下取りを、国盗りを楽しいからてなだけで挑むかよ!成る程成る程、よーく解った。おなごだろうとなんだろうと、お前は俺だとよーく解った!何せ、自身が楽しむために天下を揺るがす。それが魔王で無くてなんたるものよ!」
越後の城から見上げる空と下。愉快に騒ぐ仲間達を見つめながら、ノッブは笑う。
【──今のとこ、わしはすっごい楽しいが。リッカ先輩はどうなんじゃろなぁ。楽しんでいたなら嬉しいんじゃが・・・】
「お、なんだお前。女になると美少女趣味になるのか?でもなぁ、戦国の世は美少女の期間短すぎてなー。そんなに数いないんだよなー」
【そんなんじゃないわ、というかさっさとつぎの進行策を練らんか!戦国無双担当がわし、シミュレーション担当が貴様という取り決めじゃろ!】
「へいへい。まー俺もぼちぼちやるわ。どうせ夢だろうしなこれ、夢の中でくらい、裏切り策謀忘れたアットホームな軍にいてぇ」
【で、あるか?】
「で、あるよ」
「【うははははは!!】」
そんなこんなで、手にした領土を強大無比な足掛かりにしたカルデア家。愉快に笑いながら、ノッブは天守閣から皆に囲まれ笑うリッカを見やる。
【──最後まで一緒に戦いたいの、リッカ先輩。そなたにも楽しい想い出になってくれればいいんじゃが】
最後まで、愉快に笑ったままの戦いの結末を迎えられる様、ノッブは微笑み祈願の酒を飲み干すのだった──。
東京部分
『将門塚』
リッカ「東京にはやっぱり、この方がいないとね!南無・・・」
桐之助「おや、東京の守護神に御祈りかな?私も祈っても?」
リッカ「勿論!」
~祈祷中~
桐之助「・・・リッカ君。君はこの世に産まれて良かったと思うかい?」
リッカ「ふぁ?」
「・・・私はね、自分は素晴らしい人間だと思っていた時期があった。自分が何かを成し遂げるものだと信じて疑わなかった時期があった」
リッカ「おぉ・・・凄い自信・・・」
「だが・・・それは間違いだった。資格などいらない。産まれなど関係無い。ただ、自身のやるべき事を貫いた者のみが世界を変えれるんだ。君には、今更だとおもうけれど。それでも、その道筋は並大抵の苦難ではなかった筈だ。それでも・・・君は今の生を、誇りに思っているかい?」
「勿論!今の私は、人の優しさと美徳が作ってくれたものだから!他の自分や、別の自分になりたいなんて考えたこともないかな!」
「──そうか。君は・・・眩しいな」
「そぉ?そう見えているなら、きっとね・・・人間が眩しいって事だと思うな!」
桐之助「───」
マシュ「せんぱーい!桐之助さーん!次の進行先が決まりましたー!」
リッカ「ほら、行こう桐之助さん!次の戦いが待ってるよ!」
「あぁ。──」
(・・・人を尊重できるのは、そういった環境に置かれた者だけだとかつては思っていたが)
マシュ「次はですね・・・」
リッカ「甲斐!?」
(どうやら、また私の観点は覆されたようだ。本当に見事だよ。リッカ君。並びに・・・カルデアの諸君)
「?桐之助さん?」
「いやぁ、マシュ櫓さん・・・人間は皆頑張っているんだね!」
マシュ「は、はい・・・?」
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