人理を照らす、開闢の星・序章〜awakening,precious,star〜   作:札切 龍哦

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「不足の召喚ではあるが、招集にかわりは無し。赴くがよい」


「私?面倒ね」

「・・・ふむ」


「なんたる機会!!今向かいますぞジャンヌゥウゥウゥウゥウ!!!」


召喚・宗教真偽――ナイショの深夜2時教編

「マスター、起きて。起きなさい」

 

 

時間は深夜。マスター、リッカを起こす者が一人

 

 

「う、うぅん・・・?」

 

 

「はやく起きなさい。もたもたしていると私が貴女を着替えさせますよ」

 

 

「・・・オルタ?」

 

 

「えぇ、貴女のオルタです。深夜にこんばんは、はやくベッドからでなさい」

 

何処となくそわそわしているオルタに急かされながらリッカはベッドを出る

 

 

「なになに・・・?シミュレーション?」

 

「いいえ、シミュレーションではないわ。あんなの朝早く起きてやればいいのよ。もっともっと楽しいことをします」

 

 

「楽しいこと・・・?ねむい」

 

「顔を洗うのよマスター。あ、変なのが映ったら呼びなさい。燃やすから」

 

「ほぇ~・・・なにするの~?」

 

「ふふ、そうね。マスターにだけは教えてあげましょう。とっても素敵なことよ」

 

邪悪な笑みを浮かべながら、ジャンヌは呪詛を吐き立てる

 

「名付けて――『丑三つ時にこっそりセイバー召喚してやろう作戦』よ!」

 

 

 

 

 

場所を変え、召喚室

 

 

「ほ、本当にやるの?ジャンヌ・・・」

 

「あったり前よ。職員どもの操作は見てたから、召喚サークルの展開くらいはできるわ」

 

「でも、ロマンとかギルに怒られるような・・・」

 

「フッ、大丈夫よマスター。私達は怒られないわ。だって私達は悪いことをしているわけではないのだから。マスターは深夜2時教を御存じかしら?」

 

「深夜2時教?ガチャ宗教?」

 

「はい。あの金ぴかがいつも見ている愉悦ネットの部員が言っていました。深夜2時は魔力が高まり召喚に適した時間だと。つまり」

 

「つまり?」

 

 

「私達がアイツのセイバーを召喚できるということ!どう?最強に頭のいい戦法でしょ?」

 

「な・・・なるほどぉ!あれ、それギル喜ぶかな」

 

「喜ぶわ、絶対。想像してごらんなさい。私達がセイバーを召喚したときのアイツの顔を・・・」

 

「顔を・・・」

 

~ほわんほわんジャンぬ~

 

「あはははは!どう!?私があんたの嫁を出してやったわ!ネトリ!ネトリって言うのよねこれ!どんなきもち?どんなきもち?」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「ぐっ――バカな・・・!我のラックは、貴様にすら劣るというのか・・・!」

 

「あはははは!ざまぁみなさい!ばーかばーか!おまけにばーか!」

 

 

 

「ふふっ、くく、あはははは!」

 

 

~ほわんほわんぐだこ~

 

 

「問おう、貴女が私のマスターか」

 

「やったぞマスター!貴様は我の自慢のマスターだ!来るがよい!撫でてやろう!」

 

「わーい!」

 

 

 

「・・・・・・やろう!」

 

「えぇ!」

 

がっしりと握手する二人

 

 

「では早速、召喚サークルを起動しますよ。離れていなさいマスター。ぽちっとな」

 

ボタンを押して、マスターに駆け寄る

 

「私の後ろに。頭のおかしいサーヴァントが来たらすぐに燃やすわ」

 

「う、うん」

 

「さぁ来なさい、セイバー・・・!アイツの歯軋りする姿のために!」

 

光が収まり、現れたのは

 

「――ジャンヌ。この不肖ジル・ド・レェ――お側に」

 

「『吼え立てよ、我が憤怒(ラ・グロンドメント・デュ・ヘイン)』――!!!」

 

「ホァ――――――――――――――――――――!!!!!?????」

 

憎悪の業火に丸焼きにされのたうち回るジル

 

「ごめん、マスター。頭のおかしい精神異常者を呼んでしまいました」

 

「だだ、大丈夫なの?ジルはジャンヌの・・・」

 

「今は貴女より大事なものはありません。黙りなさい、ジル。殺しますよ」

 

「おぉ、ジャンヌ・・・ジャンヌ。この苛烈さ、激しさ・・・貴女は正しくジャンヌ・・・」

 

「今はインスマス顔に用はありません。挨拶は明日やります。次にいきましょう次に」

 

蹴り飛ばし、召喚サークルを展開するジャンヌ

 

「ウォーミングアップはまずまず。次こそセイバーが来るわ」

 

「凄い自信!」

 

「私を信じなさい。私が貴女を信じたように。ほら、出ますよ」

 

現れたのは――

 

「アサシン・カーミラ。・・・あら、懐かしい顔がいるわね、魔女さん」

 

「また頭のおかしい精神異常者なの・・・!?チェンジ!」

 

「なっ・・・無礼ね。不愉快だわ。殺すわよ?」

「その前に焼くわよ?殺すわよ?」

 

「まったまった!ストップストップ!喧嘩はなし!ね?」

 

「フン。・・・こんな時間に呼ぶなんて。私のようなサーヴァントの何に期待していたのかしら」

 

「邪魔よ年増、さっさと消えて」

 

「は?」

 

「まぁまぁまぁ!次だよ次いこ?」

 

「えぇ・・・次こそ出るわ、次こそ!」

 

 

召喚サークルを回し、光が満たされ、そして収まる

 

「セイバー、セイバー・・・セイバーよ、セイバー!」

 

「ギル・・・!」

 

現れたのは・・・

 

「・・・サーヴァント、ここに参った。余に血を捧げるマスターは貴様か?」

 

槍を持ち、豪奢に着飾った男性であった

 

「あ・・・護国の槍、の人?」

 

「――――――。・・・然り。余は、ワラキア公国の守護者であり・・・忌まわしき、吸血鬼でもある。・・・マスターは貴様だな。よろしく頼むぞ」

 

「は、はい・・・」

 

「良かったわね、気に入られたみたいですよ。・・・それにしてもどういう事よ!?セイバーが来なかった・・・なんで!?召喚に適した時間じゃないの!?」

 

「絶対じゃないからじゃないかな・・・10人って決めてて、最後は確定呼び符だから、もう・・・」

 

「失敗ってこと・・・!?いいえ、いいえ、私は諦めないわ!アンザイ=ティーチャーも言ってた!諦めたら試合終了だって!諦めなければ夢は叶うのよ!」

 

「でも、もう召喚は・・・」

 

「こうなったら・・・!あいつの寝床に忍び込んで呼符を・・・!」

 

 

 

 

 

 

「――ほう?誰の寝室に忍び込み、誰の呼符を奪うのだ?」

 

「――――――!!!」

 

「はぁ!?決まっているじゃない!私が、金ぴかの呼符、を・・・」

 

「あ、あわわわわわわわわわわわわ・・・・・・」

 

 

「――よくぞほざいた、ジャンヌオルタ。王の寝床を汚し、盗人としての汚名を被るとは成長したな。マスターをあまつさえ悪に引き込むとは。低学年の悪ガキか貴様は」

 

笑顔のギルガメッシュ。――瞳の瞳孔が完全に開いている事を覗けば、素敵な光景だ

 

「や、その。あの・・・――あの・・・」

 

「さて――我が召喚の機会を潰した狼藉の罰、当然覚悟していような」

 

 

「――――――!!」

 

「ままままままま待ってギル!止められなかった私に責任があるから!ジャンヌオルタは許してあげ――」

「私です!私がマスターを巻き込んだのです!ですからマスターは煉獄へ――」

 

「両成敗だたわけ!!冥府のそこまで反省せよ――――!!!!!」

 

「「あいた――――!!??」」

 

王のバビロニア☆拳骨が、二人の頭に天雷の如く落とされた・・・

 

――ふわぁ・・・何事・・・?

 

 

 

――無断召喚の罰として

 

 

『私は駄目なマスターです』

 

「うぅ・・・」

 

『私はマスターが大好きです』

 

「見るな!見るな――!!」

 

二人はバビロニア石板を持たされ、管制室に半日正座で晒されましたとさ




「おや?マスターたちも厠掃除ですか?では厠リーダーの沖田さんが手取り足取り教えて差し上げますとも!ではまずは縮地を覚えてください」


「むーりー!!」

「私もお手伝いいたしまホァ――――――!!?」

「死ね!!ここ女子トイレ!!」

「厠が――!!?」
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