「・・・待っていてほしかった(願望)此度も召喚の儀に挑み、星に手を伸ばす御機嫌王でありましたが・・・」
~
「クラスセイバー!召喚が完了します!」
ギル「来たか!?本当に来たのか!?我が願いが届いたのか!?」
──御覧ください!あのシルエットは、まさしく──!
~
「・・・おっと。少し未来を垣間見てしまいました。どうぞ皆様は、新鮮な愉悦と娯楽を・・・お楽しみください」
~
朕「あ~・・・・・・・・・」
『第一部完』
「・・・もっと早く出逢いたかったとしか感想が出てこぬ。これ程の旅路を朕は見落としていたとは・・・あ~・・・・・・」
「あ、あの・・・?」
「ん、あぁ・・・召喚か?通ると良い。そして・・・いつか朕の下へと辿り着くのだぞ」
「え、えぇ・・・?」
「・・・ん!?まだ続きがあるではないか!?読了感に満たされ見落としていたわ!ふははは!!愉悦の旅路、まだ朕を離さぬか!」
「だ、誰なんだろう・・・?」
楽園カルデア。それは今もなお発展と進歩を続ける南極の絶対世界救う組織。
「久々よな、この号令も何度目になるか・・・」
楽園カルデア、それは今もなお走り続ける万全磐石の天文台。
──皆が王の号令を待っております!さぁ、高らかにどうぞ!
楽園カルデア・・・それは王が星を目指して手を伸ばし続ける──
「うむ!──我が声を聞け!全職員!集合!!」
ただ一つの敗北を除き、常勝無敗のこの世の最先端。今宵も王が、あれやこれやと召喚に挑む──!
~
「久々にやって来たね、この召喚タイム!なんだか最近座りが悪いなと思っていたんだよ。さぁギル、今日は出るといいね!セイバーがさ!」
「貴様完全に観客気分よな・・・だが良い!此度のぐだぐだを乗り越え、更なる躍進を遂げたこの節目!新春を完全勝利にて飾ってくれる!」
召喚室にて色んな成果と結果を期待している職員一同の称賛とロマンの軽口を受けながらどっかりと特注の玉座へと腰を下ろす。
「とはいえ、召喚すべき相手は大抵シミュレーションから持ち帰っていたな。となれば今回の召喚はランダムを加え、セイバー確定、いや挑戦召喚の精々といった所か」
そう、今回の召喚で縁を結んだであろうサーヴァントの大半はあちらから持ち帰ってしまっている。召喚で改めて呼び出せるようなサーヴァントは、それこそ数える程しか確認されていない筈だ。
──ぐだぐだであればこそ許されしショートカット!セイバーさんもなんとかこの調子で召喚もすんなり行けたら大変よろしいのですが・・・
《そうさな。最早こちらがセイバーを呼び出すか原作側の実装されている英霊どもを呼び尽くすかの領域に差し掛からんとしている。ふはは、ガチャで確定で英霊を呼び出し続けたが故の悩みよな!》
ハイスピード攻略に加え、ガチャで数多の英霊を問答無用で招くゴージャス召喚を行ったが故の弊害、あまりの順調ぶりに粗方の英霊を招き入れるという領域に差し向かいつつある王のガチャチャレンジ。順調なのにどうしてガチャを回しているんですか?などと聞いてはいけない。御機嫌王が無言にて目頭を抑えるからだ。ギャンブル中毒者でもない限り、ガチャは目当てがあるから回さざるを得ないのである。
「だがまぁ我が戦いに近道は無い。順調に歩みを重ね、星に辿り着くのみだ。人間どもの歩みのようにな。──よし!いい感じに纏めた処で始めよ!此度の戦いを、星に挑む儀式の刻をな!」
──星まで歩いて行く。とってもロマンチックな表現です!遥か彼方まで、皆で参りましょうね!
決意を新たに王が合図を掛け、スタッフが一斉に準備を行う。狙うはセイバー、挑むは王。楽園恒例、召喚の陣が幕を開ける。
「そういえばオルガマリー、お前に任せていたAチーム共の集配はどうなっているか」
「はい、今朝キリシュタリアから連絡がありました。『良い夢を見た。そちらに行くときは、連絡がついた仲間達を一緒に連れていくよ』との事です。おそらくもうすぐにやって来るかと」
「そうか。そやつらの扱いはカルデア側に一任するが・・・円卓の縁に敏いマスターはおらぬものか。マスターアルトリアは最早本人であるからな。もっとこう・・・円卓の一員の転生体といった塩梅のマスターをだな」
「霊基反応確認!召喚が開始されます!霊基反応──アルターエゴ!エクストラクラスです!」
「アルターエゴって言うと・・・!」
あの一連のぐだぐだでアルターエゴとなると候補は少ない。あの北海道からやってきた・・・
「エクストラクラスと来たか。よもや我のコレクターぶりはクラスにも働いていると認めざるを得んな。まこと、足許に珍妙なものばかりが転がる道筋よな・・・」
アルターエゴにアルトリアは発見されていない。よって自らが身を乗り出すほどの驚きもない。だがクラス的な珍妙さには気にかかる。そういった珍妙な心持ちにて召喚を見守る王を始めとした一同。召喚の光が収まり、其処に存在せしは雪の精霊のような、白く透き通った肌と真紅の目を持ち、カムイの衣装に身を包んだ少女のサーヴァント。
「こんにちは。私はシトナイ。一番表に現れているのがシトナイだからそう呼んで?英雄王が作ったなんていう悪の組織を監視しにやって来たの。そういうつもりでよろしくね」
「悪の組織!?」
「ふふははははははははは!!余程何処ぞの時空での縁を根に持っていると見える!よもやゲテモノを重ね合わせてまで舞台に上がるとはな!反骨に満ちた推参、大変結構!」
数多の女神を掛け合わせたハイ・サーヴァント。ぐだぐだシミュレーションではスイーツを奢り休戦していたのだが、どうやら縁は結ばれたらしい。主に王が怪しいわるだくみをしていないかという監視の名目として彼女は直接楽園へとやって来たのである。
「ゲテモノって何て事言うの!抗議してるわ、私の中の女神達が今あなたに一斉に抗議してる!取り消して!取り消さないと許さないから!」
「すまぬな、つい本音が漏れた。まぁ何であれ訪れた以上貴様は楽園預かりとなる。いずれ来たるであろう出番に備え、ゆるりと過ごしておけ。我を見定めるというなら好きにせよ。我は逃げも隠れもせぬからな」
「ふん。相変わらず腹の立つ余裕ぶり・・・。精々背中に気を付けなさいよね。ちょっとでも私の知っている英雄王なら『よもやそこま、ガッ』って言わせてやるんだから!」
ぷんすこと息巻き、肩を怒らせ退出するシトナイ。どうやら別世界の彼女の依代たる少女の記憶を強く懐いた英霊らしい。それならばこの剣呑な態度に王は心当たりが大いにある。
《その時のノリで行動する事は、時に遥かな未来の負債ともなる。エアよ、この数奇な運命も学んでおけ。自らにとっては些細な事でも、受け取り手はそうは思わぬ場合があるという人付き合いの妙を教訓としてな》
──は、はい。ですがその、流石にイラつきの果てに心臓を抉るという蛮行の機会は無いと思いたいです・・・。
「祝え!!」
「ひゃぁ!?びっくりしたぁ!?」
王が深くうなずき、何処かの自らのやらかしを教訓としてエアに学習させている中、新規加入者の案内と祝福を担当することとなったウォズのサプライズ祝福が扉の向こうより響き渡る。実はシトナイが来た瞬間に王がこっそり手配していたのだ。ぶっちゃけあの顔の存在が絡んでいる時点でやっかみを受けるのは解りきっていたが故である。
「サプライズ祝福でございます。驚かせて悪かったね。御機嫌王より、あなたには特別な案内要請を受けている。どうかな、受けてみるかい?」
「む・・・。逃げも隠れもしないってことかしら。わざわざこんな手間をかけるなんて。いいわ、案内して?私の目で、ギルガメッシュの残虐さを暴いてやるんだから!」
筒抜けな会話の後、ウォズに連れられて楽園に脚を踏み入れるシトナイ。こうなった以上、最早陥落は時間の問題である。御機嫌王が普段の英雄王では無いという事実を、嫌と言うほど味わうだろう。
《歓楽にて、生意気な娘を陥落させる。ふふははははは!この我を見定めるなど千年早い。楽園に来た時点で貴様は最早我の財よ!!》
──懐疑の来訪には、絢爛な歓待にて迎え討つ!それが楽園の御機嫌王のやり方ですよ、シトナイさん!・・・楽園特産マスコット、フォウグッズも一通り献上しておこうかな・・・
楽園が挑んだぐだぐだの、最後の取り零し。因縁浅からぬ雪の女神を宿す少女を迎え入れ上々のスタートを切ったのであった──
NG召喚 オルミーヌ 漂流者信長 (ドリフターズ)
オルミーヌ「やったぁーーー!!くじ引き当たり引いてやってこれましたイェーイ!!」
ノブノブ「あんまり久し振りって気がしねぇなぁ。ようお前ら!皆大好きノブノブさんだぞ!」
オルミーヌ「何でいるんですかやだぁーー!!」
リッカ「再会が早い!やったぁまた戦国組が仲間入りだぁー!」
森「お!小汚ねぇ大殿じゃねぇか!待ってたぜぇ、よくも鎧着せて操りやがったな!腕の一本で許してやっからこっち来いや!」
ノブノブ「えっ、俺もう大ピンチなの?」
オルミーヌ「カルデアスタッフとして転職希望です!履歴書も持ってきました!面接でアピールもします!よろしくお願いいたします!」
シオン「えっ、面接する気なんですか?その、止めた方が良いですよ?ちょっと面接官に・・・難ありと言うか・・・」
オルミーヌ「えっ?」
~面接会場
ニャル【さて・・・所属部署の希望を聞こうかな?】
オルミーヌ(あっ・・・ヤバイ人だこれ・・・!)
リッカ「あれっ?そう言えば与一くんは?」
武蔵「私の美少年は!?」
ノブノブ「あー・・・なんか気合い入れておみくじ握りしめてたぞ」
リッカ「えっ?それってまさか──」
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