人理を照らす、開闢の星・序章〜awakening,precious,star〜   作:札切 龍哦

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朕「む!其処な美少年!当たりくじはあるか!」

「此処に」

「よし通れ!ふはは、朕も赴きたくなるがグッと我慢だ!タイミング大事!」

?「・・・・・・」

「む?そなた──」


シトナイ「皆楽しそうではあるけれど、きっとそれを含めて作戦よ。そう簡単に信じられないわ。あのギルガメッシュが愉快な王様だなんて!」

プンスコ

スイーツじゃんぬ

じゃんぬ「いらっしゃいませ~」



「ありがとうございました~」


シトナイ「(プンスコ)このスイーツはとっても美味しいのは認めるけれど・・・!ん?」

赤マント(ササッ)

「?」

ヘラクレス「む、新たなる仲間だな。こんにちは・・・なん、だと・・・?」

シトナイ「え──バーサーカー・・・!?」

ヘラクレス「い、イリヤ・・・先の魔法少女ではない・・・だと・・・まさか楽園に赴いてくれたのか・・・?」

シトナイ「しゃ」

「しゃ?」

「喋ってるーー!?虎聖杯案件なのーー!!?」

ヘラクレス「あぁ・・・やっぱりイリヤだったか・・・(ほっこり)」




召喚編!青天霹靂の──!?

「ほぅ、この鮭・・・中々に美味ではないか。中々善き土産物を用意してくれる」

 

楽園を一通り回ったシトナイから突然渡された、大きな鮭。カルデア職員全員で堪能する召喚の午後。当然毒などは入っていないことから、どうやらシトナイなりに理解してくれた様である。御機嫌王が普段の王より些か、いやかなり、非常に一味違う王である事に。

 

「ギルガメッシュ、追加の鮭だ。調味料はエミヤから受け取っている。私がさばこう」

 

「許す。どうだヘラクレス。理性を以て相対した自らのマスターとの交流は。実入りのある再会であったか?」

 

「そうだな。・・・第一声が『また虎聖杯でおかしくなってるの!?』というなんとも言えないものではあったが、すぐに打ち解けてくれたよ。そして伝言をリッカ、ギルガメッシュ両名宛に預かっている」

 

「んん?ヘラクレスにギルはともかく、私は何かしたかな?むしろされてばっかりなような・・・」

 

「それはお互い様だよ、マスター。『ヘラクレスを大事にしてくれてありがとう』・・・との事だ。ふふ、どうだ。私は愛され系の萌えキャラでもあるのだぞ?メイド服だって着用した事あるくらいに、な」

 

自慢気に、誇らしげに鼻を鳴らすヘラクレス。どうやら、懐疑の氷解の決め手はヘラクレスの今の姿であったようだ。もしアヴェンジャー等で運用していたら、確執と軋轢は取り返しのつかないものだったろう。

 

「ふははははは!常に半裸どころがほぼ全裸な萌えキャラとは攻めるではないか!いや待て、今の時代にはそういうのもアリか?エアにキャストオフを伝授させ、魅力に昇華する手もあるか?」

 

──!?!?!?ギル!その先は刑務所です!?

 

「ギルガメッシュ。乙女の柔肌はおいそれと晒しては・・・め、なのだぞ」

 

──紳士・・・!

「ジェントルマン・・・!」

 

『ようやく見付けたぞ!お前かヘラクレスの主人面しているメスガキとかいうのは!一作品でお守りをされたからと調子に乗るな、ヘラクレスはオレのヘラクレスだ!!』

 

『はぁ?サーヴァントはその時代のマスターのものでしょ?男の嫉妬ってみっともないと思わない?』

 

『嫉妬ではない!事実確認だ!!生意気なヤツだ、シミュレーションルームに来い!レースで決着をつけてやる!!』

 

「いかん。ギリシャ原理主義者の友が暴走している。ではさらばだ、皆。ごゆっくり」

 

素早く仲裁に退出していくヘラクレスの後ろ姿に大英雄の気風を確信する一同。あぁ見えてヘラクレスの作る家庭料理は大人気メニューでもあるのだ。家庭的なのである。ヘラさえいなければ善きお父さんであったろう。ヘラさえいなければ。

 

「あやつも難儀よな。理性があろうが無かろうが、他者に翻弄される星の下に生まれたと見える。神に迎えられながらも不運な男よ。──よし、腹も膨れた!再開と行こうではないか!」

 

王の号令により、召喚陣が回され契約が結ばれる。もう何度目になるのかも解らぬ召喚の光景を、一同は手慣れつつ興奮を懐き見つめる。やがて光が収まり、現れたのは──

 

「──正規召喚にて失礼。アーチャー・那須与一。ヒラコーワールド&座より罷り越した。どうかよろしくお願いいたしまする」

 

黒の長髪、少年めいた体格に絶世の美貌。手にした弓矢に妖しさすら湛えた気風を漂わせる中性にして妖艶なるアーチャー、那須与一。なんと彼、正規の召喚ルートにてサーヴァントとしてやって来たのである。先にいなかったのはそういう事なのだ。

 

「与一くんまさかの正規召喚!?気合い入り過ぎじゃない!?」

 

「豊さんの活躍を見て、これはサーヴァントとして招かれた方が色々便利だなとやって参りました。後方からのハリネズミ作りとかとっても得意です。ヨロシクゲンジバンザイ」

 

「な、なんとも徹底してるね・・・。そういえば気になってたんだけど、牛若丸が君の事を醜男と言っていたけど、ボクにはどうしてもそうは見えないんだ。どういう事だい?」

 

「あぁ、僕・・・私・・・まぁ親しみ易さで僕にしましょう。僕には兄が十人程いたのですが、その兄達に比べたら僕は一番の醜男だったんです。もう兄達は歩けば大地が割れ天が裂ける程の美形で」

 

「キン肉一族か何か・・・?」

 

「まぁそれはともかく、これよりよろしくお願いいたします。要人警護や狙撃はお任せあれ。・・・じゃ、義経様に挨拶しに行ってきます・・・」

 

朗らかに兄達を自慢している表情から一転、恐ろしき上司に顔出しをしなくてはいけない武士の性にハイライトを消し退出する与一。もしかしたら、牛若丸にNG召喚など無粋だぞと首を跳ねられぬよう配慮した結果なのかもしれない。

 

「与一くん・・・物凄く苦労人な感じがひしひしと・・・」

 

「彼の逸話からして上司からの無茶ぶりから生まれたものだからね・・・おまけに何故か周りの人達の皆殺しまで命令されていたし・・・」

 

『祝え!!!』

 

『あなたが与一くん!与一くんよね間違いない!はじめまして私武蔵!突然だけどうどん好き!?』

 

『えぇ・・・?』

 

祝福の鬼、並びにショタコン剣豪に絡まれ困惑を隠せない与一の困惑が楽園に吸い込まれていく。パワハラ上司や血迷い薩人マシーンに囲まれ、与一くんは楽園にて暮らしていくだろう。不憫ショタ枠として。

 

「後で豊さんと温泉巡りさせてあげよう・・・」

 

何はともあれ、無事に参加を果たしたドリフターズメンバー達。またいつか、日本の特異点が現れた時に心強い力となってくれるだろう。今回の召喚も十分に実入りのある結果とも言える。

 

「後はマックスウェル、そして吉法師であったな。後者はともかく前者はちと特殊な下準備が必要であるか・・・」

 

──無限動力機関、宝物庫で選別を行いますか?恐らく深淵の方にありますが・・・

 

次なる縁の召喚の目星をつけ、王が儀を更に続行しようとした──その時だった。

 

「ん?・・・──なんだって!?ギル!召喚反応だ!クラス・セイバーだよ!」

 

「何ッ!?まことか!?」

 

「嘘なんかつくもんか!召喚は始まっている!まさか、もしかしたらもしかしてしちゃうのかい・・・!?」

 

職員が動揺と共に身を乗り出す。全く予想外であったセイバーの召喚に、王の鼓動が猛烈に弾む様をダイレクトに感じ取るエア。

 

──ううっ!痛いほどの胸の高鳴り・・・!

 

「まさか、我等の願いが届いたと言うのか!?ぐだぐだがまさか因果すら歪めたと言うのか!?いや、最早理屈などどうでもよい!」

 

召喚の光が高まりゆく。それが待ちわびたものであるのか、舞い降りた星であるのかは解らない。しかし──事実として、セイバークラスが召喚されようとしているのは事実。

 

「セイバー!ようやく我が楽園の総てを堪能したくなったか!社長出勤ならぬグランドセイバー出勤とは小癪なヤツ!だが全て赦そう!今、この瞬間こそが総てよ!!」

 

「来るぞ!セイバークラスのサーヴァントの・・・あ、あれ?これって・・・──」

 

王の感銘、ロマンの困惑。それら総てを飲み干す光が満ち溢れ、やがて収まる。・・・其処には、赤マントが例え地獄に落ちようとも忘れないであろう光景が拡がっていた。

 

金髪にして、凛々しき振る舞い。小柄なれど威風堂々とした獅子がごとき風格。

 

「おぉ──待ち兼ねた!待ちわびたぞ!貴様こそ、貴様こそセイ、バー・・・」

 

──あ、あれ?

 

手にした聖剣、身を包む鎧。輝かしき騎士の王たる姿を示すセイバーは、その第一声を高らかに告げる。

 

『───ノブブ。ノブブブノブブブ、ノブブブブ?』

 

「─────」

 

セイバーであり、間違いなくアルトリアであった。彼は確かにセイバーを召喚した。そう──

 

「──そうか。ぐだぐだ粒子とやらは、確実に我を蝕んでいたと言うことか・・・──」

 

──ち、ちび・・・ノブ・・・?

 

アルトリア・・・と、全く同じ格好をしたちびノブ。呼称するならば、きっとアルトリアノッブ。縮めてアルノブ。セイバーを望む王の願い、そしてぐだぐだイベントの縁が結ばれたが故の、約束された勝利の召喚。

 

「──その発想は無かった・・・アヴァロンからのエクスカリバー程に度肝を抜かれたぞ。ふはははは・・・(ガクッ)」

 

──ぎ、ギルーーー!!?

 

ここまでシルエットが一致してからの無慈悲のナマモノ。ギルへのダメージは、最早計り知れるものではなかった。

 

・・・アルノブを召喚した後日より、楽園在住ちびノブ達の労働効率が目に見えて上昇したという──




NG召喚 マーベラス(海賊戦隊ゴーカイジャー)

マーベラス「此処が楽園ってヤツか。とびきりの御宝を探しに来てやったぜ」

リッカ「マーベラス!マーベラスさんだー!ゴーカイレッドー!」

「知ってるのか。なら話は早いな。オレに奪われるのに相応しい様な御宝の場所に案内してもらうぜ」

リッカ「うん!じゃあ付いてきてー!」

食堂

マーベラス「ほう、こいつが楽園名物エミヤカレーってヤツか。自慢じゃねぇが、オレはカレーにはうるさいぜ」

エミヤ「穏便に済ませてほしいものだがね。口に合えば良いのだが」

マーベラス「(モグッ)・・・・・・」

リッカ「ど、どう?」

マーベラス「・・・・・・美味ぇ」

リッカ「やったぁ!!」

エミヤ「ふぅ、どうやら王の裁定の機会は来なさそうだ・・・」



マーベラス「御宝を奪うのはやめだ。あのカレー、ちょくちょく食いに来たくなった」

リッカ「うんうん!今度はゴーカイジャー皆で遊びに来てね!私、ゴーカイジャーが戦隊で一番好きなんだぁ」

マーベラス「マジか」

「マジマジ!色んなスーパー戦隊にも一歩も退かずにド派手に暴れる豪快ぶり!先輩の引き立て役だけじゃ終わらないくらいカッコ良かった皆が一番好き!」

マーベラス「・・・」

ポン、ワシワシ

「褒めても何にも出ねぇぞ」

リッカ「うわわ!」

「だが気に入ったぜ。海賊に憧れるなんざ、世界を救う組織のメンバーにしちゃ大した悪ガキだ。宇宙に出たなら声掛けろ。カレーの礼はしてやるよ」

「う、うん!あれ、何処に行くの!?」

マーベラス「決まってるだろ。挨拶だ」

王の自室

ギル「ほう?誰かと思えば宇宙海賊の頭領ではないか。楽園の財の品定めといったところか?」

マーベラス「そんなところだ。此処で派手に暴れようとも思ったが・・・気が変わった」

──気が変わった・・・?

「あんたらのやること、全部終わったら宇宙に来い。そんときに、楽園の御宝をいただくぜ」

リッカ「宣戦布告!?」

ギル「ふははははは!!良い啖呵だ、戯れ言とは言うまい。よかろう!貴様らの懸賞金、我等が貰い受けようではないか!」

マーベラス「フッ・・・それじゃぁな」

リッカ「え!?終わり!?」

「言いたい事は言った。続きはさっき言った通りだ。──リッカ」

リッカ「は、はい!」

「待っててやるから、さっさと来い。地球、誰にも奪われるんじゃねぇぞ」

「──はいっ!!」

マーベラス「・・・あ、そうだ。ついでに会いたいヤツもいたんだった」

「会いたいヤツ・・・?」



オーマジオウ【ほう。スーパー戦隊か。狙いは私の、ライドウォッチか】

マーベラス「総てのライダーの頂点に立つってのがアンタだろ?腕試しには丁度いいじゃねぇか」

チャッ

「ゴーカイチェンジ!」

ゴーカイジャー!!

リッカ「えぇえぇえ!?マベちゃんそれはちょっと無謀・・・!」

オーマジオウ【良いだろう。スーパー戦隊の力、私に見せてみろ】

『ディケイドには世話になったんでな──派手に行くぜ!!』

【来い・・・!!】

~オーマジオウと食後の運動の後、満足げに退去。シミュレーションルーム半壊~
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