人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

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オルガマリー『専用の飛行機をそちらに向かわせます。空港に深夜3時に集まってちょうだい』

魔術処理飛行機

オフェリア「ようやく、ようやく始まるのね・・・私のマネージャー生活が」

デイビッド「美容師の資格を取るぞ」

ぺぺ「また皆でカルデアとかエモいわぁー!オルガマリーに感謝しなくちゃね!カドック元気かしら?積もる話もいっぱいありそう!」

キリシュタリア『いよいよだね、オルガマリー。緊張しすぎて犬と言う字を飲みすぎたよ』

オルガマリー『おまじないが日本文化過ぎないかしら。心配ないわ、いつも通りに話せばね』

キリシュタリア『あぁ。ふふ、だがきっとビックリするよ・・・私には秘密があるのだから・・・!』



ニャル【さて・・・】

【外の世界の連中に襲わせる】

【怪談話の妖怪に襲わせる】

【ミラーモンスターに襲わせる】

【ナイアに追い掛けさせる】

『ゴッフのクロワッサンで懐柔』

【腹蹴りで全部吐かせる】

【死にかけたらセルフギアススクロールで契約】

ニャル【アイディアはこんなところかな?部員の皆怖いなぁ。わたしにはとてもまねできない。流石プロだ、ちがうなぁ】

(そう言えば、コンニチワだかタユンスカポンだかの愛玩のキツネはどう動くか。いたぶりの最中にベリルに近付かれたら面倒な事になりかねんな。だからといって原作でチョロチョロされて、ゲスがいい空気吸ってるの目障りなんだよな~)

【・・・ナイア】

ナイア「はい、休憩は終わりですか?」

【うん、後追いよろしく頼む。後、ピンク色の髪の怪しいヤツがいたら私に伝えておくれ。後、絶対に正しい名前を呼ばないように】

「名前を呼ばない・・・?解りました。会話はしない方向でやってみます」

【お願いね。・・・女体って何処まで壊せば女と認識出来るのか、前々から気になってたんだよなー。さぁ、今日も頑張ろう!ベリル君♪】


改築フィニッシュ!更なる出逢い──

《エア、さぁ目覚めよ。我等の職務はまだ完遂してはおらぬ、寝込むのは今少し後よ》

 

──うぅん・・・はっ!?おいでよフォウの島!?

 

ビーストⅣが群生しているという素敵な島の夢を見ていたエアの頬を、王が優しく叩きメザメサセル。エアしかきっと楽しめないであろうビーストな島が夢だと知ったエアは、現状を即座に把握し王に謝罪する。

 

──申し訳ありません!改築の最中だと言うのに、ワタシは酔い潰れてしまったのですね・・・!

 

《何、構わぬ。弱点や欠点の一つが存在していた方が可愛げがあるというものだ。我が至宝の珍しき輝きもまた醍醐味と言うものよ》

 

大事無いよう、メディカルルームで介抱してくれた王の気遣いに深々と頭を下げ、エアは普段の調子を取り戻す。目覚めたのならそれで良しと、王もまた膝を叩き姫に続く。

 

《どうやら飲酒、酒宴について手取り足取り教授させる必要があるようだな、エア。よし!仕事を終えた後、お前が堪能出来る酒造りを始めるぞ!姫に相応しき美酒、なんとしても製作してくれよう!まずは天空神の酒をベースとした神代ブレンドよな!ふははははは!!》

 

──えぇえぇ!?の、ノンアルコールか甘酒でワタシは良いのですよ王ー!?

 

仕事の遅延に加え『お前が酒を楽しむためのお前だけの酒を造るぞ!』などといった気遣いと愛顧の大盤振る舞いに、エアは情けないやら畏れ多いやらでいつもより低空&酔い冷まし直後のふらふら軌道で付いていくのでしたとさ──

 

 

シトナイ バトラー付属のアインツベルン城(イリヤカスタム)

 

シトナイ「えっ、お城なんて作ってくれたの・・・?私の為に?」

 

ギル「貴様の為ではない。徹頭徹尾我は我の愉悦の為にしか動かん。財ならば、飾るに相応しき棚が要り用であろう?それと同じことだ。そして──」

 

エミヤ(執事服)「・・・そんな気はしていたがね・・・段々理想の職場に顔馴染みが増えていく状況には物申したいものだ・・・」

 

ヘラクレス(メイド服)「私は何処にでもいる完璧なメイドです。何なりと御使いください。神代の魔獣退治とかとても得意でございます」

 

シトナイ「ウソ!?・・・すっごい・・・」

 

──ヘラクレスさんの格好の事でしょうか・・・

 

「今の時代のニーズに合わせ、大英雄と執事とメイドの三種類のヘラクレスが楽しめます。雪の様な少女に大満足な大英雄を。ギリシャ・・・最強ですので(ドヤッ)」

 

エミヤ「大英雄は格が違ったと言ったところだな(思考放棄)」

 

ギル「無論パーティーにも対応している。顔馴染みがあればどんどん呼び交流せよ。意志疎通やレクリエーションを楽園は積極的に推奨している故な!」

 

シトナイ「・・・なんだか、怒る気も失せちゃった。解ってはいたけど、凄く楽しい王様なのね。ありがとう。・・・あなたを楽しく変えてくれた、誰かさんに」

 

──シトナイさん・・・

 

「──フッ。歴史的和解といった処か。だが礼はまだ早い。見知らぬ我が破壊したものの補填はまだあるぞ。・・・入れ」

 

シトナイ「?──!」

 

メイドホムンクルス「楽園にて、シトナイ様のお付きとして鋳造されました。何卒よろしくお願いいたします」

 

メイドホムンクルス「よろし・・・く?よろしく」

 

イリヤ「リズ!?セラ・・・!」

 

「全く覚えは無いが、串刺しと首切りをした様な記憶はあるのでな。良く似た別人だが、また一から大切にしてやるがいい。・・・記憶処理はダ・ヴィンチめに頼むのだな」

 

シトナイ「・・・ううん。代わりになんてしない。ここで、私は二人と始めるわ。ここだけの思い出を」

 

「造られてばかり、まだポンコツ」

「大変申し訳ありません、従事の際の個体名を貴女より賜れとの命令です。私達への名を、与えていただけますか?」

 

シトナイ「うん。胸の大きい方がリーゼリット、神経質っぽいのがセラ。・・・うん、はじめまして。私は・・・イリヤ。──よろしくね」

 

ヘラクレス(・・・ギルガメッシュ、お前は本当にニクい事をする)

 

(同調し記憶を呼び起こすか、それとも一から歩み出すかはこやつ次第、強制はせん。選択の自由こそ、楽園の妙なのだからな!)

 

エミヤ(・・・・・・人形になれなどと言われない事を祈ろう・・・)

 

 

那須与一 与一射的場

 

「感謝します。これで腕を鈍らせずに済む。射撃や弓矢を練習したい際は、こちらにどうぞ」

 

──アーチャークラス待望の施設が今!

 

「フッ、我には最早練習など不要だ。文字通り百発百中の腕前と眼が宿っている故にな!そら──(スッ)」

 

──ほぁっ!?選別選定発射!!

 

「・・・彼方へ剣を倒さぬよう積み重ねるとは。感服いたしました」

 

ギル「ふはは!至宝の輝きを見たか?精進するがいい。我には関係の無い話だが・・・アーチャーは最高のクラスだからな!!」

 

与一「アーチャーは最高のクラス・・・成る程、つまり僕もさいこ」

 

牛若丸「見事な腕前です、ギルガメッシュ殿!与一、まさか王の前で三味線など引くまい?」

 

与一「ゲッ、ヨシツゥネ・・・様・・・」

 

頼光「まぁまぁ!噂に名高き与一殿の腕前をいつでも見られるだなんて!リッカや金時も呼ばなくては!」

 

牛若丸「参加の礼としてアレをやれ。そうだな、落とすだけでは芸がない。壁に飾った扇の中心を十連続で射抜くくらいは出来よう?いや、やれ」

 

与一「頼光さんまで・・・で、出来なければ・・・?」

 

牛若丸「そうさな。鍛え直しとして雑巾がけを一人でやってもらおう。弓が駄目ならお前は小間使いぐらいしか出来まい?」

 

与一「ゲ、ゲンジバンザイ・・・」

 

牛若丸「よし!リッカ殿を呼んできます!ギルガメッシュ殿、並びにエア殿もゆるりと堪能あれ!与一めの弓の腕を!」

 

与一「・・・お気になさらず。武士には良くあることなれば・・・」

 

──ゲンジ、コワイ・・・

 

《・・・頼朝とやらがヤツを徹底的に排斥した理由を心胆にて理解したわ・・・根っからの支配者気質であったか・・・》

 

・・・この後、全力で取り組み成功させ、喝采と労りの褒美を山ほどもらった与一くんでしたとさ。

 

オルミーヌ 一等職員室

 

「ろ、ロンドンのスイーツホテルみたいな個室・・・私!?私専用なんですかこれ!?ベッドふかふか!シャワーもバスルームもテレビも全部私専用!?」

 

ギル「何を驚く。楽園の職員はこれが標準なのだぞ。それを貴様と来たら『まずは職員の皆様と同じで』などと無味乾燥な返答を寄越しおって・・・」

 

「あ、ありがとうございますごめんなさい!ハエも虫も硬い床も野宿も敵襲もセクハラもパワハラも無い・・・!やったぁー!!私はヒラコーワールドから転身できましたよー!!」

 

ニャル【良かった良かった♪】

 

「ひぃ!?」

 

【オルミーちゃん、早速だが職員研修の時間だ。大丈夫かな?】

 

「今すぐに!!」

 

【よろしくね~】

 

オルミーヌ「・・・なんだか私、彼に気に入られたみたいなんです・・・あの人、優しいんですが本能的に恐ろしいんですよね・・・」

 

「我等の世界ですら正体不明の存在故な。楽園に籍を置く間は無害よ。気楽に接してやるがいい」

 

「・・・楽園から出た場合は?」

 

「・・・・・・・・」

 

「粉骨砕身!楽園の防護機能の強化に専念致します!!」

 

──これが、無言の圧・・・!

 

 

ノブノブ 本能寺

 

「焼かれはしたけどよー。やっぱここは居心地いいんだわ。静かだし広いし。お気に入りってヤツだな。サンキュー!」

 

──没した場所を歓迎する。それが織田信長という存在・・・段々解ってきました・・・

 

「此処で色々想いを馳せて楽園を過ごすわ~。隠居だ隠居、幸せな老後。サンキューさらば無縁な謀反。・・・ほんとなぁ・・・信忠なぁ、さっさと逃げときゃあなぁ・・・(しんみり)」

 

ギル「酒なら用達してやろう。好きなように過ごすがいい。自由こそ、楽園にて不可侵の権利よ。責任は伴うがな」

 

「ありがとなぁ。・・・ばかたれが・・・(しんみり)」

 

──ノブノブさん・・・

 

豊「信!わいいつん間に楽園に来ちょった!!」

 

ノブノブ「豊!?起きたんかお前!」

 

「おいに挨拶もせんなは主従ん風上にも置けんやつだ!ないを一人で飲んじょるんだわい!俺にも寄越せ!酒を寄越さんか!!」

 

ノブノブ「うるせー!しんみりさ台無しじゃねーか!薩摩酒くらい持ってんだろぉ!」

 

ギル「ふははははは!!やはり貴様には喧騒がお似合いよ!さて、一段落ついたゆえ我等は帰る!ではな!!」

 

──か、火気には注意してくださいね!?お願いしますよー!?




アルノブ

ヒロインX「えっ!?ギルからの包み!?」

(ギル・・・人の心が解る王ですね!今度一緒に福岡にラーメン食べに行きましょう!ありがとうエアちゃん!今日もあなたのお陰でギルは御機嫌です!)

ヒロインX「では早速開封を!ギルっのぷれぜんなんじゃろな~♪」

アルノブ『ノブッ』

ヒロインX「えぇ・・・?」

Xオルタ「X。新作スイーツを試食しに・・・」

『ノブ』

「・・・?」

ヒロインX「・・・ま、まぁプレゼントなんで・・・よろしくお願いいたしますね。あなたクラスはなんでしょう?」

『ノブッ』

「成る程ぉ!」

ヒロインXオルタ「昇天団子でも決めているんですか」


そして1日後・・・

オルガマリー「いらっしゃい。オフェリア、ぺぺ、デイビッド」

オフェリア「カルデアはいつの間に神殿に・・・」

デイビッド「良く見ろ。あれはエルサレム神殿だ。ソロモン王がカルデアにいることの証左だろう」

ぺぺ「多分オフェリアちゃんが言ってるのは神殿の種類じゃないと思うのよねぇ・・・」

カドック「いらっしゃい。久しぶりだな、皆」

ぺぺ「カドック!?カドックよね!?やだぁイケメン!イケメン過ぎよあなた!キラキラしてるぅ!」

デイビッド「精悍に、爽やかになった。いや、これが本来のお前か」

カドック「此処に来て、ようやくゼロからのスタートだ。ついてきてくれ、リッカを紹介する・・・あれ?ベリルはともかく、キリシュタリアは・・・」

(草笛の音~)

カドック「!?」

「ぐだぐだの桐之助、それは夢でしか無かったのだろうか。いや違う、此処にこうして桐之助は此処にいる」

オルガマリー(飛行機から降りてくるのね・・・)

「かの謎の風来坊、しかしその実態は──!とう!」

カドック「跳んだ!?」

キリシュタリア「そう!元Aチームリーダーにして楽園カルデアマスター見習い!キリシュタリア・ヴォーダイムだったのさ!今明かされた──衝撃の真実!!」

・・・・・・・・・・・・

オルガマリー「割と周知の事実よ、キリシュタリア」

キリシュタリア「えっ!?・・・流石はカルデア、君主の隠蔽など歯牙にもかけないのか・・・!」

カドック(僕が目の敵にしていた完璧なキリシュタリアは、幻想だったんだな・・・)

キリシュタリア「さて、何はともあれよろしく頼もう!イニスはいるかい?彼女と始めるマスター生活だ!・・・時にベリルを知らないかな?」

オルガマリー「あぁ、彼ならもうすぐ来るんじゃないかしら。必ずね」

デイビッド「・・・死んでいなければいいが」

オフェリア「さぁ早く、リッカちゃんとマシュとコンラちゃんに会わせて」

ぺぺ「カドック!あなたのサクセスストーリー聞きたいわぁー!」

カドック「解った解った。ついてきてくれ。後、王様が職務中だ。静かにな──」

ヒナコ「うわっ、見知った顔だらけ・・・」

カドック「ぐっちゃん、そういう事言うな・・・あ、間違えた」

ヒナコ「ヒナコよ!ヒ・ナ・コ!後で説明するから!」

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