ペペ「あら、可愛らしい女の子!どうしたのかしら?探し物?」
アジーカ【・・・・・・?】
『男女のどちらかが分からないようだ』
「アタシ?アタシはあれよぉ。性別ペペロンチーノ!なーんちゃって、性別パスタとか意味不明過ぎよねー!」
アジーカ【・・・クスリ】
『ヤヤウケだ!』
【ヒコヒコ】
『アミューズメントエリアに行きたいようだ』
「あら、遊び場?じゃあアタシと、手を繋いでいきましょうか?」
【!】
~
アミューズメントエリア
「はい、到着!もう迷子になっちゃダメよ?」
【!(フンス、フンス)】
『テンションMAXだ!』
「それじゃあね、キュートなおちびちゃん♪」
【・・・・・・(みょみょみょ)】
「さぁーて、インドの英雄はぁ・・・、!?」
六角十二翼の龍【レクリエーションルームに行くといいよ・・・みんないるはずだよ・・・】
「!!?」
(・・・何かしら、今の・・・お告げ?天恵?)
「・・・まぁ、従ってみようかしら。ビックリしたぁ・・・心臓潰されたかと思ったわ・・・」
木の上
アジーカ【♪】
『応援しているようだ!』
「はいみんなー!せーの!!」
「「「「「いらっしゃい!ミョウレンジ・アロウさーん!!」」」」」
「あらぁーーーーー!!!?(汚い高音)」
インドの英霊達を探し、そして導かれたレクリエーションルーム。初手で本名を呼ばれクラッカーを鳴らされ歓迎されるという未知の体験に、Aチーム在籍マスタースカンジナビア・ペペロンチーノはひっくり返って驚いた。そうそう、驚天動地ってこういう事よ。
「いらっしゃいませペペさん!御祝いの時は本名を祝わなくちゃね!こちらズラリと揃いましたるは、御所望のインド英霊の皆様!そして私は及ばずながらそんな皆様のマスターをやらせていただいております藤丸リッカ!一般枠としての最後の希望です!よろしくね!」
ひっくり返っているペペロンチーノに挨拶する天真爛漫マスターリッカ。最早誰もが知る一般枠詐欺なマスターの握手にペペは朗らかに答える。
「あ、ありがとうリッカちゃん。ちょっと先手を取られて驚いちゃったわ。あなたが・・・。えぇ、改めてよろしくね。これからは対等の、お仲間ですものね?御指導ご鞭撻、よろしくお願いするわ♪あら素敵なピアス・・・!」
「わかるぅ?これカルナさんから貰ったピアスなんだぁ!こちらこそよろしくね!そしてここに揃ったインドな方々!まずは彼!カルナさん!」
「カルナという。これよりは共に戦う仲間だな。リッカを先輩として、仲間として、善き隣人として支えてほしい。オレは、そんなお前達の全てを護ると誓おう」
ヤダ、誰このイケメン・・・ペペが開幕メス堕ちするのも是非もないほど百点満点なイケメンムーブ。見た目も完璧なヴィジュアルバンドボーカルめいたオカンサーヴァント、カルナさんの自己紹介にふらふらにされた所に個性のラッシュが叩き込まれる。
「はい、そして私がリッカさんとグドーシさん限定の愛の女神、カーマです♪なんで女なの?とか嫌いなものは?とかは面倒臭いので全部スルーするのであしからず。こちら、リッグド推進以外の恋愛相談は年中無休で!御断りしております♥️はい、そちらはシヴァ臭いのとシヴァ臭いの。自己紹介どうぞ~」
「なげやりにも程がありませんか!?こ、こほん。御紹介に預かりました、パールヴァティーです。中途離脱からの中途参加にて難しい立ち位置ではあると思いますが、御相談はガンガン受け付けております!頼りにしてくださいね♪はい、アルジュナどうぞ!」
「紹介に預かりました、アルジュナ・・・巷では授かりの英雄、イチゴ乳首、グランドガーチャーなる異名を戴く最優秀サーヴァント・・・。最強の呼び声高きアーチャーたる私を、カルナ以上によろしくお願いいたします。マスターたるリッカに相応しいサーヴァントは誰か、ゆくゆくはあなたに是非見届けていただきたい。ラーマ殿、シータ殿」
「あぁ!コサラの王、ラーマだ!本来ならアーチャーが相応しいのだが、僕より相応しい相手がいる!だからこうしてセイバーとして現れているぞ!王と萎縮せず、気さくに接してほしい!さ、シータ!」
「はい、シータです。ラーマの妻で、アーチャーです。どうか皆様を、何よりラーマをよろしくお願いいたします。お近づきの印に、ハヌマーンバナナを。──それでは、グドーシ様」
「ゴータマ・シッダールタ。即ち仏陀を身に宿すホムンクルス、グドーシにござる。拙者の事は気楽にグドーシと呼んでくださって結構でござるよ。あ、仏陀は本当に人類唯一の覚者なの?千人くらいの弟子に私と同じ悟りに至ったとか言わなかった?というセンセーショナルな話は御答えしかねます故あしからず。拙者はあくまで、仏陀の心を宿す何かでしかありませんからな」
「本当はネモっちも出身ここなんだけど、マルドゥークに夢中だからごめんね!こんな愉快なインドファミリー!どうぞよろし」
「あらやだビッグネームしかいないわーーーー!?」
ペペ、リアクション芸人化。そりゃそうである。マハーバーラタ読んでたら知らない筈ないインド兄弟、愛の女神にシヴァの嫁、ラーマーヤナの絶対に再会できない筈の夫婦。仏陀。知らない方がおかしいレベルの英傑が、決まって赤青緑、一人extraTシャツを着ているのだ。叫ばない方がおかしかろう。一人でも招けたら聖杯戦争優勝間違いなしなメンバーが、たった一人をマスターとして心から信頼しているのだ。
「リッカちゃんも!カルデアも!その旅路も皆凄いわーー!!」
「えへへ・・・ありがとう!そう!カルデアは、私達は皆スゴいんだよ!そしてあなたも、これからも凄いカルデアのメンバーとして再合流!女子力の先輩として、よろしくお願いいたします!」
(リッカ殿・・・凄くないと卑下することは支えてくださった皆様を卑下することになると気が付かれましたな。素晴らしき成長でござる)
「えっちょっと待って!カルナにアルジュナが一緒にいるってエモーショナル過ぎないかしら!?それにラーマとシータが一緒だなんてそれなんて奇跡!?カーマとパールヴァティーが和解!?日韓問題修復より難しくない!?仏陀の疑似サーヴァント!?悟ったって事!?やだぁ私の知ってるミラクル求道僧だって命捨てて阿闍梨ぐらいって思ってるのに!?アタシが冷凍されてる間に!出荷されてる間にミラクル起こりすぎじゃないかしらーー!!?」
興奮と困惑と疑問が浮かぶなか、それでも楽しそうな彼。もしかしたら、彼は今久しぶりに心から笑っているのかもしれない。
「やだアタシ帰ってきて良かったわぁ!これから私も頑張っちゃうから!リッカちゃんたくさんよろしくね!いやホント・・・マスターとしてすっごい領域にいるわぁ今のあなた!グランドマスターって嘘でもなんでもないのね!アタシ今すっごい感動しちゃってるわぁーー!!」
何せ、自身が推す宗教のメジャーネームが一同に介し、それらが皆良好な関係を築けている。サーヴァントはマスターに影響を受けるもの。目の前に広がる縁が善いものであるのは、要石たるマスターの存在が素晴らしいものであるが故とペペは確信しているのだ。
「コホン。・・・一人の人間としてお礼を言うわ。小さい頃から知っているヒーロー達を、大切にしてくれてありがとう。彼等の存在は、千の言葉よりアナタを語ってくれる。──素敵な女の子ね、アナタ♪対面してみて解っちゃったわ!」
「えへへ、それは皆が私を素敵にしてくれたからだけどね!今からは、あなただってグランドマスターだよ!一緒に頑張ろう!ペペさん!」
「フフッ、任せてちょうだい♪アナタの、皆の女子としての魅力・・・アタシが引き出しちゃうわ!まぁアタシ!性別ペペロンチーノってことにしてるんだけどねー!!」
握手を交わすマスター二人。ペペロンチーノはオルガマリーとオフェリアが推薦する女子力の先生。きっとカルデアの女子レベルが全体的にアップすることだろう。そして、挨拶を済ませたならば。
「パスタが性別ってなんなんですか・・・。まぁそれはともかく。せっかくレクリエーションルームに来たんです。やることは一つでしょう?」
「ラーマ、準備はいい?こちらはいつでも始められます」
「うむ!さぁ皆!コントローラーを握るんだ!」
「カルナ、今日は負けん!新参のペペ殿を敗けの言い訳にするのは赦さんぞ!」
「アルジュナ、チームプレイの可能性もある。組んだ場合は、よろしく頼む」
「グドーシさん、リッカさん!見せてあげてください!リッグドの真の力を!」
「おやおや、拙者はみている方が楽しいのでござるが。カーマ殿の頼みとあらば」
「はい!じゃあ私、おつまみを持ってきますね!」
「よーしペペさん!やるよー!インド交流!ゲーム大会~!!」
「あらやだアタシ推しの英雄達とゲームしちゃうわぁーーー!!?」
驚きに次ぐ驚き。これからの生活に退屈など微塵も無いことを確信し、ペペは高らかに叫ぶのであった──
カーマ「今ですリッカさん!インド人を右に!!」
リッカ「うぉお曲がれギリギリドリフトォ!!グドーシ甲羅保持ね!」
グドーシ「承知にござる。あ、ジーク殿?マリカーやってるので一緒にどうでござるか?」
アルジュナ「カルナァアァアァ!!何故そこで右に曲がるコースアウトしてしまったではないか!!」
カルナ「すまんアルジュナ、カーマのインド人を右にという指示に従ってしまった」
カーマ「カルナさんごめんなさい!そんなつもりは・・・!あ、アルジュナさんスター落としましたねお疲れ様でーす♪」
アルジュナ(直接妨害されていないだけ有情なのか・・・!)
シータ「可愛いキノコですね、可愛い・・・」
ラーマ「バナナの皮か。ハヌマーン達のいたずらを思い出すなぁ・・・」
ペペロンチーノ(リッカちゃん、こんなにたくさんの英雄たちと絆を結んでいるのね。並大抵の苦労じゃ無かったでしょうに・・・)
リッカ「ワワワワッフゥ!!イツミィー!イツミィー!!」
グドーシ「テンション上がりすぎでバグってしまわれた」
カーマ「よしよし、そんなリッカさんも大好きです♥️」
(それでも、こんなに楽しみ笑顔を失わなかった。・・・素敵な旅路だったのね。ちょっぴり妬けちゃうわ。これからは、私もスカしてないで頑張っちゃうしかないわね!)
カルナ「見ろ、アルジュナ。バナナだ。グラフィックの作りがスゴいな。ジナコも何かしら疑似サーヴァントになり楽園に来ないだろうか。リッカの善き友になるのは間違いない」
アルジュナ「運転に集中しろぉ!!」
ペペロンチーノ「フフ、じゃあ私もとっておき!──私はペペロンチーノって名乗ってるけど、少しの間冷凍されてていたわよね?」
一同「?」
「それってつまり──私って冷凍パスタ・ペペロンチーノよねーーー!!カチカチだわぁーー!!」
一同「ブーーーーーッ!!!!」
ペペロンチーノ「勝利はいただきね!あぁもう、本当に楽しいわぁーー!!」
アジーカ【・・・(o^-^o)】
『恩を返せたと一安心だ!』
パールヴァティー「あら、あなたはアジーカちゃん?そんなところじゃなくて、皆と・・・」
【(むささび)】
「飛んだ!?あ、待ってくださーい!?」
『クールに去った!』
なお、マリカー大会は何をされても全く動じずノー操作ミスノーコースアウトノーダメージなグドーシが普通に勝った。(ペペギャグすらノーダメ)
グドーシ「菩提樹の悟りってゲームに使うものではないでござるよ」
優勝コメントで、彼はアルカイクスマイルにて語ったという。
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