ニャル【おっきな光がついたり消えたりしている・・・。彗星かな?いや違う、違うな・・・彗星はもっとばァーって動くもんな・・・】
モリアーティ「遥かなる邪神よ、私はあなたの気持ちが痛いほど解る。娘に嫌いと言われ泣かせた日には精神なんぞ木っ端微塵だろうネェ・・・」
ニャル【リッカちゃんだから許されただけであって、普通の藤丸だったら死んでいた。・・・おまけにナイアまで泣かせるとは・・・ガチペドロリコンのエルダーサインの百倍効いたよ再起不能だ・・・】
モリアーティ「おいたわしや・・・飲もう。同じ黒幕パパ同盟として・・・」
【ありがとうおじいちゃん】
「おじいちゃん違う!!」
【しかし、しかしね。私の娘は、それでもかわいかった。見てよこの手紙】
『お父さんへ 嫌いな日は一日だけ(ここしくしくナイアのイラスト) 明後日からはまた一緒の家族です(ここピョンピョンナイアのイラスト) また大好きになるために たくさんたくさん反省してください(ここ謝るナイアのイラスト) あなたの娘 ナイア』
【可愛すぎて100万回死んだね】
モリアーティ「あー!!あー!あー!!!」
カドック「うるさいぞ!静かにしろ店長!」
アナスタシア「あの店長を追い出してくださる?せっかく二人で飲んでいたのに(イライラ)」
カドック「一応店長だから・・・」
ニャル【私はだから反省する。罰は逃げないしどんな罰も受ける。また娘と笑い、楽園の皆の為に頑張る。それ以外の有象無象に笑顔でくたばって貰えるような邪神になるよ、私】
モリアーティ「頑張ってくれたまえ・・・くれたまえヨ!今日は私の奢り!今度は家族で来てネ!」
【ありがとう。さて、楽園の便所掃除に勤しむか・・・】
モリアーティ「・・・ねぇオルガマリー君。私を一言で現すなら?」
オルガマリー「臭います」
モリアーティ
プロローグ・エピソード1 リリィ・ピクニック
「さぁ皆、遠慮しないでくつろいでくれ。酒の肴・・・おっと、見応えのある演舞は用意したからね。あ、ロイヤルプリンセスのサンドイッチは私が半分くらい独占したいんだが、どうだろう?」
「なんだいこのクズ夢魔は。食べられないよ」
「えぇい囀ずるな千里眼コンビ共!あぁいや我も入れればトリオであったか。まぁそんな事はいい!我は今網膜が忙しいのだ!」
此処は楽園内部、天空庭園。楽園の最上層に位置する私有地にしてプライベートガーデン。テラフォーミング技術のテストにより産み出され秘密の環境たる箱庭。絶好のピクニック日和に、ビッグネームたる男三人と姫一人、獣が一匹マットを敷いてサンドイッチをつまんでいる。そう、下で奇妙な冒険やってたりマスター達があれやこれやしている際に王達はのんびりピクニックしていた。暢気していたのである。地の文もそんなにテンション高くないのがその証拠。
「いやぁ、巻き上げた給付金でするピクニックは楽しいよねぇ。私はやはりアルトリアと並び、fateの稼ぎ頭と痛感したよ。むふぅ!これはエア姫が作ってくれたサンドイッチだね?真心と敬愛の感情で舌が蕩けてほっぺたが落ちそうだ!おのれずるいぞキャスパリーグ!私も愛されたい!」
「あはは、とりあえずアルトリアに百万回死んで詫びる方が先なんじゃないのかい?それにね、フォウはきっと君の事なんか見ていないよ、ほら」
──はい、ブラッシングするからね。いつも一緒にいてくれてありがとう。綺麗になーれ、綺麗になーれっ。ふふっ
(あぁ~。ボクは、ボクはキミだけのフォウでいつづけるんだぁ~)
「ブラッシングの最中だもん。クズ野郎にかまける暇なんて無いさ!かくいう僕もシバの手作り弁当に集中するから話しかけないでね」
ギル、ロマニ、マーリン、エア、フォウのメンバーが思い思いの時間を過ごしている。ここまで立場が極まった人達がピクニックしたなら、場を持たせるとかそんな事必要無いのだ。皆が皆、思うがままに振る舞うことが許されるのである。例に漏れず、一同は最良の時間を過ごしていたのだ。
「嗚呼、嘆かわしい。この場に独り身は私だけなのだね。どうせ忙しいから来ないかなと誘った御機嫌王が来てくれたのは幸いだったけれど。まぁぶっちゃけ姫様とピクニックしたかったからダシにしただけなのだけど」
「歯に衣を着せぬな貴様は。下では新たに招かれたマスター共めが交流している。我等がいては謁見に挨拶回りと交流どころではなくなろう、空気を読んだ、避暑というヤツよ」
「ほう?姫様はともかく、御機嫌王はAチームに興味はないと?」
「無い。ゲーティアごときに戦う前から刈り取られ一時期は雑種と切り捨てた者共だ。今更顔色を伺う道理も義理もない。めざましい成長を遂げたカドック、存在そのものが愉快な中華の仙女を鑑み、将来性とオルガマリーに免じて再召集を赦しはしたが・・・我自身は奴等に然程興味は無い。これからに期待はするが、基本はオルガマリーに一任よ」
一度下した決定はそう覆らない。彼等は財ではあるが、オルガマリーの私兵でもあるとギルは定めているのだ。これからの活躍なくば、改められる評価はない。だが、カドックを見るに間違いなく伸び代はある。原石をオルガマリーに放り投げた様なものだ。裁定の再検査は研磨が終わった後である。
「今はそやつらなどどうでもよい。それよりアレだ、アレに注目せよ!むぅう、我は胸が苦しくなってきた・・・!」
──労働過多による不整脈や心不全でしょうか?
《そういう病気的なアレではない!エアも見よ!アレは良い、実にいいものだ・・・!》
王が目を輝かせ、くいくいとエアを手引きし指差す先からは、甘ったるい剣戟音と、やー!とーう!てーい!なんて言う気の抜けた掛け声が聞こえてくる。そこには・・・
「なんですかそのへにゃへにゃな剣捌きは!レンコン一つ斬れませんよ馬鹿にしてますか!カリバーンも泣いています!今泣いているんですよ!」
「す、すみません!てい!宝具レベル1!カリバーン!」
「そんな細いビームで海魔が斬れますか!?斬れません!!そんなんではアレですよ!カニでも出来る必殺剣とディスられます!後ろから魔が差してマスターをザックリ行きましょう!」
ヒロインXのビーム竹刀にベシベシ叩かれながら特訓を行うセイバー・リリィ。敗北しか知らない王のアルトリアガチャにて招かれた、一番若く華やかなアルトリアと愉快なアルトリアが共に研磨しているのだ。まぁ、ぶっちゃけた話。セイバー・リリィは限りなくストライクにして可愛らしい訳で。
「可憐過ぎて胸が苦しい・・・ッ!!」
──フォウ、ギルがまたアルトリアさん発作を起こしちゃった。
(理想を抱いても溺れ死なないの凄いよねぇ)
エアとフォウが見守るなか胸を抑える御機嫌王。別に隠してはいなかったが、王の好みは金髪碧眼、小柄で凛々しい少女騎士。凛々しいところが可愛らしいになったリリィは限り無くストライクに等しいストライクなのだ。そんな彼女が・・・
~
「私もたくさんいらっしゃるアルトリアの皆様に負けないようなアルトリアになりたいです!御機嫌王、どうか私にチャンスを!挽回の機会を!」
「心配しなくて大丈夫さアルトリア。もう君が戦うよりリッカちゃんが刀を振るうほうが何倍も強いからね!」
「はううぅ・・・!(半泣き)」
~
「うぉのれマーリン!!だがぜっっっったいに赦す!!」
リリィの泣き顔、プライスレス。好みの少女が流した悔しさの涙に愉悦オーバーフローしマーリンがあれよあれよとセッティング。自分以外のアルトリアにうつつを抜かしたとマーリンもろともブッた斬られたギルはその空しくも無駄ではない努力に励むリリィに首ったけであった。
「彼女は本来のアルトリアとは違う、イフのアルトリアだからね。成長はするがカリバーンでは上限が・・・」
「そうだとも。リリース初期に一生懸命ウェアウルフ相手に棍棒殴りしていた彼女が懐かしい・・・あ、言っておくけどリリィのあんな旅路やこんな旅路も知ってるよ。私はアルトリアの指南役。剣を手取り足取り教えたからね!」
「我は今初めて他人に嫉妬したわ!!エアという至宝がなければ今すぐセイバーをアヴァロンから連れ出していた程にな!!」
「迷惑です」と聞こえてきそうな宣言を叫ぶ御機嫌王。彼女は他のアルトリアに比べて控えめである。身体も性能も。それはまだ修行中の身の為仕方無くはあるのだが・・・
──カリバーンはエクスカリバーの前身たる黄金の剣。エクスカリバーと肩を並べるには難しいのでしょうか・・・?
(何故そんなに強くなりたがるんだろう。弱さだって美徳じゃないか。ボクみたいに人畜無害の愛らしさをアピールしていけしていけぇ~)
「すっかりエア姫の守護獣気取りかキャスパリーグ!エア姫の豊かなエビフ山に挟まれたけしからん身体はこれか!ここか!」
(触るなァ!!エアが丹念にブラッシングしてくれた毛並みを乱すなクズ野郎ォ!!)
「どぅはあっ!!?」
「うららかな陽射しの中、八頭身のフォウ君がマーリンに右ストレート。平和だなぁ・・・(しみじみ)」
「セイバー・ リリィ!よくぞ懸命に汗を流した!我特製の飴玉をやる故、エアと仲良く食べるがよい!」
「はい!ありがとうございます!エア姫様とだなんて光栄です!」
──あわわ、姫騎士に無礼の無いようにしなくちゃ!えっとえっと・・・!あ、ラマッスマスク・・・(ラマッス)←着用
「私の分はカップラーメンでいいですよギル!」
「貴様になど聞いておらん!湯を入れてもう二分三十秒よ、さっさと食え!」
「うっひゃー!いっただきまーす!!」
そんな、おだやかなピクニックの時間が過ぎていく・・・だが、その平穏は終わりを告げる。
「ん?なんだいあれは?」
──空に・・・穴?
(あれは・・・ワームホール!?ワームホールじゃないか!?)
青空に突然穿たれた──ワームホールによって。そこから・・・
「宇宙船!?」
「不時着するのかい!?」
一隻の宇宙船が現れた事によって・・・セイバー・リリィのコスモ武者修行が、幕を開ける・・・!
ギル「なんだ、我等のピクニックを邪魔しおって。見た所貴様の管轄であろうアルトリア。さっさと切り裂くなり爆発するなりして処理せよ。我、そこはかとなく与太イベントの匂いがする故エアと茶を飲む」
──レモンティーなど如何でしょう?爽やか後味ですよ~
アルトリア「何言ってるんですか!主役でしょうあなた!・・・しかし、最先端めいた宇宙船ですね・・・かなりの値段しますよこれ」
マーリン「落ち着こうじゃないか。万が一パイロットが死んでいたら合法的に宇宙船をゲットしポケットマネーにするため売り払えるだろう?死亡確認するべきだ!だがしかし綺麗な御婦人なら任せたまえ、介抱する!」
フォウ(クズぅ!!)
リリィ「あ、あのもしもし?大丈夫・・・ですか?」
ロマン「リリィが行ったよ!流石恐れを知らぬ姫騎士!」
──治癒宝具一式はこちらにあります(ズラーリ)
(うわぁ!選別終えてた流石エア!)
──至宝の名前にかまけたりせず、磨いてるからね!自分自身!
ギル「リリィが行き、エアが選別したなら仕方あるまい。楽園に無断で不時着した責を・・・」
イシュタル?「う、うぅん・・・私、は・・・」
ギル「(そっ閉じ)」
フォウ(閉めるなぁ!!)
「知らん、我は知らんぞ。アレであろう?邪神を封じ放逐したコフィン的なアレであろう?いかんな我急用を思い出したエア、フォウ行くぞ我帰る」
マーリン「待ちたまえ!解らないぞぅ、もしかしたら綺麗なイシュタル神かもだ!」
ギル「剪定された世界より来たか・・・」
──最早剪定案件なのですか!?
リリィ「あの、大丈夫ですか?あなたは一体、どこから?」
イシュタル?「・・・解らない。私は・・・たしか・・・」
ヒロインX「赤マントといい、この主従の記憶はファイズギアか何かですか?」
「・・・セイバーバッヂ・・・」
ヒロインX「セイバーバッヂ!?」
「コスモ・ギルガメス・・・」
──コスモ・ギルガメス!?
来訪者Xたる彼女は一体!?次回に続く!
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